夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

遠州流討論会とブリッジ式ネクタイピン

2013-03-28 05:13:18 | その他
最近読んだ本でも面白かった本は
1.植物図鑑
2.数寄者日記
機会があったら読まれることをお勧めします。
今、読んでるのは「写楽」島田荘司著ですが、これは面白い。

家にいて本を読んでばかりいると運動不足・・。3月24日の日曜日は昨年に引き続き遠州流の討論会へ出かけました。比較的お道具に重きが有る流派なので、サポートする知識人もお道具に関してはひとかどの人たちばかりです。

かなりレベルの高い討論会ですが、多くの人が集まり、熱心に聴いています。小生は不覚にも熟睡・・。



帰りには虎ノ門の金比羅様を参拝しながら花見見物です。



近くのせんべい屋さんでせんべいを食べながらコーヒーを飲んでいたら、急遽用事を思い出して銀座の骨董モールへ・・。



以前に投稿したことのあるブリッジ式のネクタイピンをお世話になった元同僚達に差し上げたりしたので、当方の在庫不足となってきたので、物色のために骨董店へ・・。

「いや~、お久しぶりですね。いいのがありますよ。」と会うや骨董店の店主のこの嬉しいお言葉。実に売り方上手の御主人です。

ブリッジを何本も買うのでブリッジさんと小生は呼ばれているらしい。今までに10人くらいに差し上げたので少なくても私は15本くらいは購入しているらしいので「ミスターブリッジ」。

本日の購入品のうちのひとつが下の写真です。



ブリッジ式のネクタイピンはネクタイを貫通しているように見えるために、剣や矢などをモチーフにデザインしたものが基本です。実際はネクタイを貫通せず跳ね上げ式になっています。ワイシャツのボタン穴をクリップしながら貫通しますので落ちにくいので、滅多に無くすことはありません。



最初の写真のように干支の蛇をモチーフにしたネクタイに、蛇に似ている錨を表現したネクタイピン。

さらには下記のように剣を交えたもの、設計道具をモチーフにしたものなど多種多様ですが、日本では販売してる店は非常に少ないように思えます。無論、最近は製作していません。お値段はそれほど高価ではありませんが、品数は非常に少ないようですし、完品はなかなかありません。



ブリッジ式ネクタイピンも骨董のひとつです。ネクタイピンをしなくなった人が多い昨今ですが、こういうこだわりは必要に思います。古きをたずねて新しきをしることは大切です。こだわりに淡白な人にアイデアマンを見たことがないのはなにか関係がありそうです。

ところでぼんやりとせんべいを食いながら考えたことは、「今のままが長く続くということは決してありえない。」ということ。

人は高齢になりいつかは死を迎え、安定していたはずの企業は経営困難を迎えリストラを始め、家も財産も災害で突然無くすこともある。なのに人はそういうことを考える思考を停止しようとする。つまりリスクマネジメントの必要性を拒絶するところがあります。

我々の世代は暮らしを良くしようと必死だったが、現代は社会がが安定しているように思えるから、そういう危機感が少ないように感じます。いつまでも親と一緒に暮らせると思っていたり、企業はいつまでも安泰と思っている。けっして安泰ということはありえない。血のにじむような努力をしてはじめて存続がありえる。そんなことをせんべいをぼりぼり食いながら考えていました。




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