
染付のお茶碗というより鉢のような向付の揃いを一個だけお茶碗に使用したものでしょう。このような使い方は黄瀬戸の器にもみられます。磁器の茶碗はなかなか難しく、祥瑞のものなどがありますが、熱伝導率が高いので手に持ったときに熱くて持てないという難点がありますので、高台廻りは胎土が厚い必要があります。
天啓古染付 青花花鳥吉兆紋茶碗
箱入
口径154*高台径*高さ83

明末の天啓~崇禎年間(1621年―1644年)にかけて,景徳鎮窯の民窯で焼成された粗製の染付磁器。

その多くは,日本の茶人からの注文によって作られたと見られ,花生や水指,懐石道具類,茶碗,香炉,香合といった作例が多く、古染付は茶道具や懐石用の器として珍重され、胎土や釉薬などは決して上質とはいえませんが、簡略で自由奔放(ほんぽう)な絵付けや独創的な造形など、いかにも民窯らしい特徴から茶人を中心に日本でとても好まれ、日本に多くの作品が伝世しています。

古染付の多くは素地と釉薬の収縮率の相違から釉薬が剥落して胎土が露出しており、まるで虫が喰ったように見えるその様子からこの現象を「虫喰」と呼びます。口縁や角部等の釉薬が薄く掛かった所に虫喰が多く見られるのも特徴の一つです。

古染付はそれほど高価でもなく、手頃な値段で入手できる作品群で本作品は清朝後期頃の向付として揃いで作られた作品のひとつではないかと思われます。

呉須の色が青以外に鉄色になっているところもあります。

型に入れて製作されていると思われます。写真では解りづらいですが、小さな凹凸がたくさんあり凝った作りになっています。
茶を飲み終わった後に鳥がでてくる趣向になっている見込み底の小鳥が見どころです。

染付の呉須が滲んで流れたようになって安南手のように見えるのことが味わいを増幅させています。

高台に鉋で削った後が見えるのが明末の染付の特徴のひとつです。

高台は砂付高台になっていることも決まりごとのひとつです。

天啓古染付 青花花鳥吉兆紋茶碗
箱入
口径154*高台径*高さ83

明末の天啓~崇禎年間(1621年―1644年)にかけて,景徳鎮窯の民窯で焼成された粗製の染付磁器。

その多くは,日本の茶人からの注文によって作られたと見られ,花生や水指,懐石道具類,茶碗,香炉,香合といった作例が多く、古染付は茶道具や懐石用の器として珍重され、胎土や釉薬などは決して上質とはいえませんが、簡略で自由奔放(ほんぽう)な絵付けや独創的な造形など、いかにも民窯らしい特徴から茶人を中心に日本でとても好まれ、日本に多くの作品が伝世しています。

古染付の多くは素地と釉薬の収縮率の相違から釉薬が剥落して胎土が露出しており、まるで虫が喰ったように見えるその様子からこの現象を「虫喰」と呼びます。口縁や角部等の釉薬が薄く掛かった所に虫喰が多く見られるのも特徴の一つです。

古染付はそれほど高価でもなく、手頃な値段で入手できる作品群で本作品は清朝後期頃の向付として揃いで作られた作品のひとつではないかと思われます。

呉須の色が青以外に鉄色になっているところもあります。

型に入れて製作されていると思われます。写真では解りづらいですが、小さな凹凸がたくさんあり凝った作りになっています。
茶を飲み終わった後に鳥がでてくる趣向になっている見込み底の小鳥が見どころです。

染付の呉須が滲んで流れたようになって安南手のように見えるのことが味わいを増幅させています。

高台に鉋で削った後が見えるのが明末の染付の特徴のひとつです。

高台は砂付高台になっていることも決まりごとのひとつです。
