
今年の夏季休暇はコロナ禍もあり、息子とは家で遊ぶことが多かったのですが、息子はサイエンスの教室でガーネットの石の採取に一泊で出かていきました。知らない人と一泊で出かけることに対して物おじしないのはいいことだと思います。(この件は家内のブログに任せておきましょう。)
それ以外は出かけることが少なかったので、せめてはと息子との庭での自然観察したのですが、息子がカマキリに襲われたセミを発見してたり・・、弱肉強食の世界もまた学ぶべきこと。

さて本日の作品紹介です。前回紹介した伊勢正義の作品は「黄色のスカーフの婦人」(仮題 1971年(昭和46年) 64歳の作)でしたが、今回は「緑色のスカーフの婦人」(仮題)とした似た作品の紹介です。

ふたつの作品はサインからは制作年数に隔たりがあるかもしれませんが、もしかしたらこの2作品は同時期に描いた作品かもしれません。へスタイルこそ違いますが、身に付けているイアリングが同一と思われ、そしてモデルは同一人物の可能性がありますから。並べて展示するとよくわかりますね。

あらためて「黄色のスカーフの婦人」の写真は下記の写真です。
黄色のスカーフの婦人 伊勢正義画 1971年(昭和46年)作
油彩額装 左下サイン1971年(昭和46年) 64歳の作 誂タトウ+黄袋
画サイズP8号:横480*縦600 全体サイズ:縦460*横330

スカーフシリーズという意図ではありませんが、たまたまスカーフの色にちなんでの仮題としています。伊勢正義は冬支度の服装をしている女性を描いた作品に秀作が多いようにも思えますが、それは伊勢正義が秋田という雪国の出身というのも影響しているように思えます。

緑色のスカーフの婦人 伊勢正義画
油彩額装 左下サイン 誂タトウ+黄袋
画サイズF6号:横550*縦640 全体サイズ:縦395*横305

秋田は美人の産地・・。秋田出身で、あちこちを転勤してきた小生もたしかにそう思います。若い頃、とくに高校生の頃の女性はきれいだと思いますが、「高校生の頃」と記したのはその後には多くの若い女性が上京や就職したりして郷里を離れることが多いせいか・・・・。

仕事の打ち合わせで東京の方と秋田市で待ち合わせしていたら、秋田市の駅前で東京の方が「なんと綺麗な人ばかりなんだ。とくに高校は・・・。」と感想を述べていました。それまではあまり意識していませんでしたが、他県への転勤が続いてからは「たしかにそうだね。」と思うようになりました。

伊勢正義の美人画はそのような点で共感するところ?があるのですが、伊勢正義と郷里が近いことのほかにやはり品格のある女性像を描いている点、また一部を除いて裸婦など描いていない点などの「俗っぽいものとは一線を画している画家」としても好きな画家です。

タトウを誂えるために神田の「草土舎」という額縁屋さんに依頼したところ、この額は「古径」という額屋さんが製作したものでそうです。数年前(2018年7月)に閉店したそうですが、銀座にお店のあった評判の良い額を作っていたお店のようです。
当時は一流の額を作っていて「最近はうちの額縁に合うような絵を描く方が少なくなってしまって・・」とお店の方が嘆いていたとか・・・。さもありなん・・・。「草土舎」では「KOKEI」というシールは遺して額を補修してくれました。
補修した後は下記の写真です。剥がれかけていたシールも直してくれました。

年号の記載はありませんが、額やサインから昭和20年頃から30年頃にかけての作品と推定しています。

なお裏板を直すためやガラスをクリーニングするために額から作品を外してみたら下記の「真筆証明書」なるものが出てきたそうです。

「真筆証明書」というより、いわゆる「共シール」(本人直筆)というものでしょう。なくても当方では真作とひと目で真作と解る作品ですが・・。

他にも今までに10点以上の伊勢正義が描いた女性の作品を紹介していますが、どの作品も気に入っています。たとえば下記の作品もそのひとつですが、あらためて伊勢正義の作品を再評価してもいいのではないでしょうか?
少女 その3 伊勢正義画 1960年頃
油彩額装 右下サイン タトウ+黄袋
画サイズF3号:縦430*横380 全体サイズ:縦273*横220
制作年代は不詳 1960年前後と推定

少なくとも小生は同郷の画家として、これらの作品を大切に郷里の未来に伝えていきたいと思っています。

最近は伊勢正義の女性を描いた大きめの作品を飾っていましたが、今回は小さめの作品を展示しています。

ただ伊勢正義の作品は風景画や静物画ではこれといった特徴がない点が評価が高くならない理由のように思えます。

逆に言えば、女性像などの作品はそれだけ優れているということかもしれませんね。当方では伊勢正義の傑作という作品はありませんが、郷里の画家として将来に伝えていきたいと思っています。そう、秋田は美人の産地ということと・・・。
それ以外は出かけることが少なかったので、せめてはと息子との庭での自然観察したのですが、息子がカマキリに襲われたセミを発見してたり・・、弱肉強食の世界もまた学ぶべきこと。

さて本日の作品紹介です。前回紹介した伊勢正義の作品は「黄色のスカーフの婦人」(仮題 1971年(昭和46年) 64歳の作)でしたが、今回は「緑色のスカーフの婦人」(仮題)とした似た作品の紹介です。

ふたつの作品はサインからは制作年数に隔たりがあるかもしれませんが、もしかしたらこの2作品は同時期に描いた作品かもしれません。へスタイルこそ違いますが、身に付けているイアリングが同一と思われ、そしてモデルは同一人物の可能性がありますから。並べて展示するとよくわかりますね。

あらためて「黄色のスカーフの婦人」の写真は下記の写真です。
黄色のスカーフの婦人 伊勢正義画 1971年(昭和46年)作
油彩額装 左下サイン1971年(昭和46年) 64歳の作 誂タトウ+黄袋
画サイズP8号:横480*縦600 全体サイズ:縦460*横330

スカーフシリーズという意図ではありませんが、たまたまスカーフの色にちなんでの仮題としています。伊勢正義は冬支度の服装をしている女性を描いた作品に秀作が多いようにも思えますが、それは伊勢正義が秋田という雪国の出身というのも影響しているように思えます。

緑色のスカーフの婦人 伊勢正義画
油彩額装 左下サイン 誂タトウ+黄袋
画サイズF6号:横550*縦640 全体サイズ:縦395*横305

秋田は美人の産地・・。秋田出身で、あちこちを転勤してきた小生もたしかにそう思います。若い頃、とくに高校生の頃の女性はきれいだと思いますが、「高校生の頃」と記したのはその後には多くの若い女性が上京や就職したりして郷里を離れることが多いせいか・・・・。

仕事の打ち合わせで東京の方と秋田市で待ち合わせしていたら、秋田市の駅前で東京の方が「なんと綺麗な人ばかりなんだ。とくに高校は・・・。」と感想を述べていました。それまではあまり意識していませんでしたが、他県への転勤が続いてからは「たしかにそうだね。」と思うようになりました。

伊勢正義の美人画はそのような点で共感するところ?があるのですが、伊勢正義と郷里が近いことのほかにやはり品格のある女性像を描いている点、また一部を除いて裸婦など描いていない点などの「俗っぽいものとは一線を画している画家」としても好きな画家です。

タトウを誂えるために神田の「草土舎」という額縁屋さんに依頼したところ、この額は「古径」という額屋さんが製作したものでそうです。数年前(2018年7月)に閉店したそうですが、銀座にお店のあった評判の良い額を作っていたお店のようです。
当時は一流の額を作っていて「最近はうちの額縁に合うような絵を描く方が少なくなってしまって・・」とお店の方が嘆いていたとか・・・。さもありなん・・・。「草土舎」では「KOKEI」というシールは遺して額を補修してくれました。
補修した後は下記の写真です。剥がれかけていたシールも直してくれました。

年号の記載はありませんが、額やサインから昭和20年頃から30年頃にかけての作品と推定しています。

なお裏板を直すためやガラスをクリーニングするために額から作品を外してみたら下記の「真筆証明書」なるものが出てきたそうです。

「真筆証明書」というより、いわゆる「共シール」(本人直筆)というものでしょう。なくても当方では真作とひと目で真作と解る作品ですが・・。

他にも今までに10点以上の伊勢正義が描いた女性の作品を紹介していますが、どの作品も気に入っています。たとえば下記の作品もそのひとつですが、あらためて伊勢正義の作品を再評価してもいいのではないでしょうか?
少女 その3 伊勢正義画 1960年頃
油彩額装 右下サイン タトウ+黄袋
画サイズF3号:縦430*横380 全体サイズ:縦273*横220
制作年代は不詳 1960年前後と推定

少なくとも小生は同郷の画家として、これらの作品を大切に郷里の未来に伝えていきたいと思っています。

最近は伊勢正義の女性を描いた大きめの作品を飾っていましたが、今回は小さめの作品を展示しています。

ただ伊勢正義の作品は風景画や静物画ではこれといった特徴がない点が評価が高くならない理由のように思えます。

逆に言えば、女性像などの作品はそれだけ優れているということかもしれませんね。当方では伊勢正義の傑作という作品はありませんが、郷里の画家として将来に伝えていきたいと思っています。そう、秋田は美人の産地ということと・・・。