
古絵唐津 平茶碗
箱入 口径143*高さ42~50
形が面白いので購入した作品です。割れの補修は残念ですが、本作品は見事な造形です。

古唐津には贋作が多いですが、本作品は真作の部類に入ります。伝世品ではありませんが、おそらく窯跡を発掘し、ある程度、形の残っている破片を繋ぎ合わせたものと思われます。
お茶碗というより絵唐津の向付けを茶碗にしようとしたのでしょう。
箱に入れて茶道具に仕立てた・・よく唐津にはあることです。
簡素な杉箱であり、立派な箱ではないのが面白いです。

まだ完全ではないのでお茶碗としては使えません。漆で下地を作り蒔絵でも描ければいいお茶碗になろうかと思います。どなたか蒔絵を依頼できる方をと捜しているところです。

古唐津:釉薬の特徴としては、草創期に位置づけられる帆柱・皿屋窯・山瀬など岸岳系唐津諸窯では、白濁した藁灰釉を多用したいわゆる斑唐津の碗・皿が多く焼かれている。
ほかに鉄釉・長石釉・石灰釉などもみらるが、最も盛んに用いられるのが灰釉である。とくに濃い暗緑色の灰釉は初期の唐津に多くみられるが、高台部分は無釉のものが殆どで、同時期の瀬戸美濃製品とは異なる様相を示す。
慶長以後はしだいに藁灰釉によるものや濃い暗緑色の灰釉・長石釉が少なくなり、透明度の高い石灰釉が中心となる。また同時期には高台部に施釉した碗・皿が現われるようになる。
絵唐津については、初期の唐津製品の主な装飾技法は鉄絵によるもので、一般に絵唐津と総称される。植物文を中心に動物文や器物文などが描かれるが、簡略化された表現が多いため、題材が不明なものも少なくない。
また、碗・皿の口縁部に鉄を塗って装飾する「皮鯨手」も盛んに製作された。慶長元和以降は鉄絵が急速に減少し、かわりに白化粧土を用いた刷毛目や、象嵌によるいわゆる三島手、緑・褐色顔料で彩色した二彩手など新しい技法が出現する。
箱入 口径143*高さ42~50
形が面白いので購入した作品です。割れの補修は残念ですが、本作品は見事な造形です。

古唐津には贋作が多いですが、本作品は真作の部類に入ります。伝世品ではありませんが、おそらく窯跡を発掘し、ある程度、形の残っている破片を繋ぎ合わせたものと思われます。
お茶碗というより絵唐津の向付けを茶碗にしようとしたのでしょう。
箱に入れて茶道具に仕立てた・・よく唐津にはあることです。
簡素な杉箱であり、立派な箱ではないのが面白いです。

まだ完全ではないのでお茶碗としては使えません。漆で下地を作り蒔絵でも描ければいいお茶碗になろうかと思います。どなたか蒔絵を依頼できる方をと捜しているところです。

古唐津:釉薬の特徴としては、草創期に位置づけられる帆柱・皿屋窯・山瀬など岸岳系唐津諸窯では、白濁した藁灰釉を多用したいわゆる斑唐津の碗・皿が多く焼かれている。
ほかに鉄釉・長石釉・石灰釉などもみらるが、最も盛んに用いられるのが灰釉である。とくに濃い暗緑色の灰釉は初期の唐津に多くみられるが、高台部分は無釉のものが殆どで、同時期の瀬戸美濃製品とは異なる様相を示す。
慶長以後はしだいに藁灰釉によるものや濃い暗緑色の灰釉・長石釉が少なくなり、透明度の高い石灰釉が中心となる。また同時期には高台部に施釉した碗・皿が現われるようになる。
絵唐津については、初期の唐津製品の主な装飾技法は鉄絵によるもので、一般に絵唐津と総称される。植物文を中心に動物文や器物文などが描かれるが、簡略化された表現が多いため、題材が不明なものも少なくない。
また、碗・皿の口縁部に鉄を塗って装飾する「皮鯨手」も盛んに製作された。慶長元和以降は鉄絵が急速に減少し、かわりに白化粧土を用いた刷毛目や、象嵌によるいわゆる三島手、緑・褐色顔料で彩色した二彩手など新しい技法が出現する。