
菊池容斎と河鍋暁斎は明治の代表的な画家です。対称的な画風の二人ですが、比較するとなかなか面白いです。
同じ題名の作品が滋賀県立琵琶湖文化会館にて所蔵されています。
鯉遊之図 菊池容齋筆
絹本淡彩絹装軸箱入
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横360*縦1010

本作品は晩年の88歳の作品です。この年、明治8年(1875年)2月に明治天皇より「日本畫士」の称号を受け、本作品にもその印章を使用しています。以降の作品にはこの印章を押印しており、91歳で他界するまでの作品の特徴であり、この印が使用されている作品は数が少ないと言われています。

淡彩で描かれた品格のある作品です。翌年の明治10年にフィラデルフィア万博に「躍鯉ノ図」(1875年作)を出品して褒状を受けています。「菊池容斎遺作展覧会図録」掲載と同作品と思われます。図録は1937年に出版されているが、鯉を題材にした「鯉之図」が掲載されています。

表具の状態が少し痛んでいますがこの程度はうぶなままが良いと考えています。容斎の作品は以前席画程度のものを所蔵していますたが、痛みがひどかったので手放してました。
菊池容齋:天明8年生まれ、明治11年没(1788年~1878年)、享年91歳。徳川幕府の与力の家に生まれ、狩野派を学んで画家になり、さらに有識故実と大和絵を研究して歴史画に新画風を創め、時代性描写にも特色を持ち込み、多くの遺作がある。広義の復古大和絵派に入る。
同じ題名の作品が滋賀県立琵琶湖文化会館にて所蔵されています。
鯉遊之図 菊池容齋筆
絹本淡彩絹装軸箱入
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横360*縦1010

本作品は晩年の88歳の作品です。この年、明治8年(1875年)2月に明治天皇より「日本畫士」の称号を受け、本作品にもその印章を使用しています。以降の作品にはこの印章を押印しており、91歳で他界するまでの作品の特徴であり、この印が使用されている作品は数が少ないと言われています。

淡彩で描かれた品格のある作品です。翌年の明治10年にフィラデルフィア万博に「躍鯉ノ図」(1875年作)を出品して褒状を受けています。「菊池容斎遺作展覧会図録」掲載と同作品と思われます。図録は1937年に出版されているが、鯉を題材にした「鯉之図」が掲載されています。

表具の状態が少し痛んでいますがこの程度はうぶなままが良いと考えています。容斎の作品は以前席画程度のものを所蔵していますたが、痛みがひどかったので手放してました。
菊池容齋:天明8年生まれ、明治11年没(1788年~1878年)、享年91歳。徳川幕府の与力の家に生まれ、狩野派を学んで画家になり、さらに有識故実と大和絵を研究して歴史画に新画風を創め、時代性描写にも特色を持ち込み、多くの遺作がある。広義の復古大和絵派に入る。