夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

晩秋 平福百穂筆

2021-11-10 00:01:00 | 掛け軸
先週は疲れからかダウン・・  だるさと喉の痛みですが、熱は平熱で一晩で回復しました。海と温泉で疲労がたたったようです。一日仕事を休み睡眠を十分とったら回復しましたが、その間も家内からはメダカの稚魚の様子がメールで届きます。

メダカの生まれたばかりの稚魚はとても小さく数を数えるのがたいへんですね。もはや気温が下がってきたのでそれほど数は増えません。今年初めての卵が稚魚になったのですが、全部で40匹くらいでしょうか?



さて本日は平福百穂の作品の紹介です。平福百穂の歳晩年は近代の南画家としての評価が高いでしょう。幾つかそのような作品を本ブログでも紹介してきましたが、本日はその一端がうかがえる作品の紹介です。



晩秋 平福百穂筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱塗重箱
全体サイズ:縦2110*横430 画サイズ:縦1220*横310

 

まさに近代南画・・・。写真では伝わりにくいかもしれませんが、平福百穂の佳作と言える作品です。



現代の感覚には忘れ去られた崇高さがあります。



共箱に収められています。

 

指物師による上出来の保管箱が誂えてあります。このような桐箱は扱ってみると普通の桐箱との違いが解りますね。



共箱の書付、落款と印章は下記のとおりです。

 

作品中の落款と印章は同じです。

 

この印章は小作品などの押印されていますが、非常に例の少ない印です。当方の所蔵作品では下記の短冊の作品があります。



おそらく昭和8年頃の最晩年の作でしょう。



この写真のみで印章を比較し、違うという方もいるかもしれませんが、実物に比較では同一印です。資料と印章を比べただけで真贋を判断するには非常に危険であるということです。



本作品は平福百穂の最晩年の秀作と判断していいでしょう。

*あらためて最近の感想ですが、平福百穂の作品は贋作が非常に多いの要注意だということです。最近のインターネットオークションに出品されている作品はそのほとんどが贋作ですので注意しましょう。





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