goo blog サービス終了のお知らせ 

夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

贋作考 瓶花 伝山口蓬春筆 その7 昭和38年頃?

2023-07-10 00:01:00 | 陶磁器
実家の床の間にはときおり山口蓬春や中村岳陵の作品が飾られていました。そのせいか山口蓬春の作品を観るとしっくりくるものがあります。そのため良さそうな?作品があると入手するのですが、今回は失敗かな?瓶花 伝山口蓬春筆 その7紙本着色額装 F20号 タトウ付額寸法:縦922*横800 画サイズ:縦716*横595山口蓬春は中村岳稜とともに冒頭のような理由で当方の好きな画家のひとりです。山口逢春の画歴は下 . . . 本文を読む

伝古信楽壷 その3 桃山~江戸時代?

2023-07-03 00:01:00 | 陶磁器
それほど古くはなさそうなのですが古信楽らしき壺を入手しましたので紹介します。展示室に床のこちらも伝「横山大観」の作品と飾っています。伝古信楽壷 桃山~江戸時代?誂箱入銅鞘管有 口径108*胴径270*底径140*高さ320これより時代の古い室町期には口縁が少し外側に反っているように思います。ただし正直なところ当方では壺の製作年代の特定は全くわかりません。とくに古信楽の分野は難しそう・・。古い作品の . . . 本文を読む

氏素性のわからぬ作品 色絵古九谷 葡萄双鳥文台付輪花菓子鉢

2023-06-30 00:01:00 | 陶磁器
先日、墓参りの際に男の隠れ家に立ち寄ってきましたが、東京の暑さとは違い非常に心地よい天気でした。庭には各種の花が満開・・・。庭からの眺めも都会とは一味も二味も違う過ごしやすいものです。古い民家の良さを久方ぶりに満喫してきました。さて本日は前回の九谷とはうって変わった作品のです。古九谷に分類される器群には五彩手というのがあるようです。当方のような素人には詳しくわかりませんが、こちらの作品群も青手と同 . . . 本文を読む

倣古九谷 青手九谷 蔓草御所車文大皿

2023-06-28 00:01:00 | 陶磁器
墓参りの終了後は、義理の妹達は庭にあるお社の掃除・・・、神仏混合・・???だいぶ長い間手入れをしていないお稲荷さん・・・。おそらく明治時代からあるお社。神棚から大正時代のものが・・。箱の中からはお稲荷様、なんともありがたきことか・・。さて本日紹介する作品は再興九谷?? もしくは古九谷の模倣作品と思われますが、出来の良い?作品なので紹介します。本日紹介するような作品が「古九谷」と称して出回っているよ . . . 本文を読む

古染付 山水文勾玉型三足付向付 五客揃

2023-06-21 00:01:00 | 陶磁器
本日からは九州に出張です。これから遠距離の出張が多くなり、ブログの記事もままなりませんが、なんとか頑張ってみようかと思います。さて、本日の作品は古染付の作品です。古染付は生産から時が経つにつれて徐々に日本の茶人の注文によって制作されるようになったとされています。上質のコバルトを使っているので、透き通るような青を醸し出し、釉薬も透明感が極めて強いとされています。古色を付けたかのように汚れたままにして . . . 本文を読む

志野茶碗「草萌」 清水公照絵付 加藤孝造作

2023-06-19 00:01:00 | 陶磁器
小生の誕生日、さらに父の日と続いて外食が多くなった週末・・。息子からは花をもらいました。花入は友人であった故平野庫太郎氏の油滴天目釉の花器を使いました。本日は早朝から羽田に向かい、飛行機の往復で日帰りの郷里まで墓参り。義理の妹らが出迎えてくれるとのこと。さて本日紹介するのは、いつかは欲しいなと思っていた加藤孝造氏のお茶碗です。加藤孝造の志野の魅力と清水公照の境地の融合した志野茶碗です。志野茶碗「草 . . . 本文を読む

ただのお茶碗 伝(古)唐津無地茶碗 

2023-06-16 00:01:00 | 陶磁器
ブログの記事を書くのは意外に時間と手間のかかるものです。ブログの目的は基本的に作品の整理で、その作品について調べて事項や経歴などを記載するのですが、ブログの記事作成に要する時間はひと作品で長いもので一日かかります。本日の作品はあまりにも調べることが少ない作品ゆえ小一時間で完了・・・。廉価で購入した茶碗、どうも意図的に古色を付けているようですが、作品そのものは面白そう・・。ただのお茶碗 伝(古)唐津 . . . 本文を読む

源内焼 三彩唐草文向付五客揃 その140

2023-05-31 00:01:00 | 陶磁器
誠に残念ながら、最近適切でない表現のコメントが特定の方からありましたので、コメントの許可をしばらく取り消しますので、ご了解願います。さて気を取り直して、男の隠れ家にあった、 いつ飾ったかも忘れていた染付の大皿・・。芙蓉手の大皿のようだが、珍しい絵柄の作品。時代は不明であり、氏素性はわからない作品ですが、かなり薄手の作品です。焼きが甘いようだが、高台内には鉋跡があります。若き頃、蒐集を開始したばかり . . . 本文を読む

ロシアの民族調シリーズ水差大小一対 ソ連時代

2023-05-27 00:01:00 | 陶磁器
収蔵庫を整理していると未整理の作品が出てきました。立派な桐箱に収まっていますが、どうもソ連時代の磁器のようです。インペリアル・ポーセリン製 ロシアの民族調シリーズ水差大小一対 ソ連時代桐箱入サイズ(大):幅*奥行*高さ サイズ(小):幅*奥行*高さ(未計測)題書には「「水差 ソ連製」とあり、箱裏には「訪ソ記念 於レニングラード ソ日協会長より贈られし物 昭和四十九年(1974年)八月 秋田県知事小 . . . 本文を読む

贋作考 伝初期伊万里 吹墨兎文七寸皿

2023-05-12 00:01:00 | 陶磁器
本日紹介する作品は吹墨による初期伊万里として売られていた作品の紹介ですが、真贋はまず別として兎文についての考察をメインとしての投稿です。贋作考 伝初期伊万里 吹墨兎文七寸皿合箱口径約220*高さ38*高台内径55~外径65この手の作品で以前より有名な作品のひとつは下記の作品(NO1)です。この作品があまりに有名なためにこの作品を模した作品が星の数ほど世に出回っています。NO1.染付吹墨白兎文皿&n . . . 本文を読む

黒楽茶碗 伝五代宗入作  銘「琴柱」 

2023-05-08 00:01:00 | 陶磁器
5月の連休を利用して一週間ほどの帰省・・・。久しぶりの「男の隠れ家」はメンテしてくれている方々のおかげで快適そのもの。家内が手入れしている玄関脇に自然に生えてきた松の姿が良くなっていました。築30年は経過していますが、住みやすい男の隠れ家です。さて本日の紹介する作品は、滅多に入手に踏み切らない「楽」の作品ですがちょっと興味を惹かれて入手した作品です。興味を惹かれたのは銘が「琴柱(ことじ)」というこ . . . 本文を読む

古染付 柘榴図五寸皿 & 韃靼人(黒人)図小皿

2023-04-29 00:01:00 | 陶磁器
姫空木を今度は最近になって入手した越前の鉄漿壺に活けて展示室に飾りました。さて本日は本ブログで何度か紹介している古染付の関する作品の紹介です。古染付とは南方民窯の呉須手とは区別され、一般に中国,明末・天啓年間(1621年~1627年)あるいは崇禎年間(1621年~1644年)頃に作られ、江西・景徳鎮の民窯にて焼かれた染付磁器ことです。明らかに日本向けとされるものも含まれ、重厚なつくり、陶工の意匠を . . . 本文を読む

氏素性の分からぬ作品 色絵古九谷風 雁秋草文大皿

2023-04-24 00:01:00 | 陶磁器
週末には朝早くから皆で畑でさやえんどうの収穫のはずでしたが・・・。息子と小生は寝坊し、長靴を履いて玄関を出たら、すでに義母らは収穫を終了して帰宅してきました。義母たちの収穫物にて朝食のために茹でた「さやえんどう」はとても美味しいものでした。なにしろ収穫から一時間以内・・・・、なにものよりも贅沢。本日は九谷の作品、とはいえ古九谷の作品は、再興九谷を含めてそうたやすくは入手できませんね。明治期の模倣作 . . . 本文を読む

伝淡路珉平焼  三彩陽刻牡丹図平鉢

2023-04-21 00:01:00 | 陶磁器
当方では四国の源内焼の作品を蒐集対象としていますが、それと関連した作品についても出来が良く、面白そうな作品は機会があると入手しています。本日はそのような入手動機による「淡路珉平焼」の作品の紹介です。製作時期は不詳であり、淡路珉平焼の創始者である賀集珉平による頃の作品かどうかは不明です。伝淡路珉平焼  三彩陽刻牡丹図平鉢誂箱幅214~217*高台径120~123*高さ47淡路珉平焼の陶歴は下記のとお . . . 本文を読む

南京赤絵 陶公賞菊図角皿 その3

2023-04-17 00:01:00 | 陶磁器
玄関にもクマガイソウを・・・。レトロな電話台と蹲を合わせてみました。そこで本日は「賞菊」という花を鑑賞している図の南京赤絵らしき作品・・・???南京赤絵は今から350年くらい前の中国明時代末期から清王朝初期に掛けて景徳鎮の民窯で作られた赤絵の作品のことです。*上記写真は伝浦上玉堂の作品と飾り棚に飾ったものです。これらの作品はあくまでも「伝」です。17世紀に入ると各地で農民の反乱が相次ぎ明王朝は衰退 . . . 本文を読む