愚痴を書くと、胃が痛いだけで良いことがない。

さっき、記事を一個あげたのだが、内心のぐちゃぐちゃを素直に書き込むと、ひたすらに胃が痛くなるのだ。
どうにも、他人様を悪く言うと、自分に返ってくる、気がしてならぬ。
つくづく、気が弱く貧乏性にできているらしい自分に苦笑する。
慣れないことは、するもんでない。


もう日暮れが早くなって、あちこちで外灯がつき始めている。
子どもの頃なら、父と一緒に、釣り竿を揺らしながら歌いながら、家路をたどっていた、頃合いだ。

あちこちの家々から、夕餉の匂いが流れてくる。
あそこはネギのお味噌汁だね、こっちはカレーライスだね、と声に出すと、父は首をすくめて

そういうことは、大きい声で言ってはいけないんだよ、お腹をすかせて待ってる子たちが、もっとお腹がすくでしょう？

と、くすくす笑い顔で、ささやいたもんだ。
早くかえって、じゃっこを焼いてもらわないと、ね、と言うと、うん、と笑顔で答える。
懐かしい空気が漂ってくる気がするのは、もしかしたら、お彼岸でみなさま、お帰りになっておいでなのかもしれぬ。

悪口言うと、口が曲がるよ。

大婆ちゃまのお声が、聞こえた気がしたよ。



一月には、もう桜は見られないかも、と思っていた。
それが、桜の季節を過ぎ、夏の暑さも乗り越え、秋の風に吹かれている。
来月には、またひとつ年を取る。
生きて、今「ある」ことを尊び、感謝している。