秋川キララホールできのう、あきる野市寿大学が開かれ、「今から始めよう! 介護されない体づくり」の講師を務めた。
開演は2時だが、パソコンとプロジェクターを接続するなどの準備があるため、1時前に会場へ。
するともう、入場者の列ができていてびっくり。
開場の1時20分までに何とか、13枚のスライドがプロジェクターに映るのを確認できてほっとした。
寿大学はあきる野市在住の60歳以上の高齢者を対象とした講座で、毎回、700人も集まるという。
これまでいろんな場所で講演してきたが、それほどたくさんの聴衆を前に講演したことはない。
パソコンを操作しながらの講演も今回が初めて。
大丈夫かなあ・・・不安がよぎる。
学長さんのあいさつの後、舞台に出た。
会場は満席。
700人の視線が一斉に注がれ、思わず「ウッ」となったが、第一声の「皆さんこんにちは」の挨拶はとびきりの笑顔で言うことができた。
まずは母親の介護体験から話す。
ある日突然、母親が脳梗塞で倒れて車いす生活になり、片道5時間の遠距離介護が始まったこと。
介護は本人だけでなく、家族の生活も一変させてしまうこと。
母親の介護を機に、自分自身が最後まで自立して生きるにはどうすればいいかを考え、介護予防の研究を始めたことを話した。
そして、介護をめぐる日本の現状を、データで示しながら解説。
要介護者が増え続け、介護保険の給付額がうなぎのぼりに増えていること、国を破たんさせないためには「高齢者が元気でいること」だと訴えた。
国民生活基礎調査「介護が必要になった主な原因」の結果から、①動脈硬化を防いで脳血管疾患を予防する②脳を若返らせて認知症を予防する③筋力をつけてロコモティブシンドロームを予防する、の3点を頑張れば、要介護リスクをぐーんと減らせることを話した。
呼吸法を指導
第2部の実践編では、健康長寿のための呼吸法や脳を若返らせるトレーニング、声を若返らせるトレーニングなどを実際にやってもらい、最後に「ふるさと」と「青い山脈」を700人で大合唱。
キララホールは音響が自慢のホールだけに、会場いっぱいに素晴らしい歌声が響き、感動してしまった。