太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

立川から国立へ 健康ウォーク

2017年11月23日 | 健康長寿 介護予防 ウォーキング

 9月初めに腰痛を起こして以来、登山もウォーキングも控えていたが、久しぶりに健康ウォークのイベントで先日 (12日)、立川から国立まで約10キロを歩いた。

秋晴れのよいお天気だったこともあり、健康ウォーク「立川から国立へ 水辺の道を歩く」には29人が参加。中には板橋から来てくれた初参加の女性もいた。

立川駅に集合し、まず根川公園へ。サクラの紅葉が美しく、カモがたくさん泳いでいた。

貝殻橋を渡って国立市へ入り、東京都の名湧水57選の一つに選ばれている矢川緑地へ。ここは小さな湿地帯で、雑木林の中に木道が整備されている。

湧水を集めた小川が流れ、澄んだ水の中で小さな魚がたくさん泳いでいた。

 

矢川緑地の先の崖を下りた所に、「ママ下湧水」がある。

ママとは崖のこと。私の住む羽村市では崖のことを「ハケ」というが、この地域では「ママ」と呼ぶらしい。

この辺りは一面に田んぼが広がっている。

国立というと、おしゃれな店が建ち並ぶ学園都市というイメージだが、この辺りの風景はのどかな田園地帯といった雰囲気。

初めて訪れた人は、この田園風景に驚いていた。

 

その後、南養寺、くにたち郷土文化館を経て、茅葺屋根の古民家でひと休み。

最後に訪れた谷保天満宮は、七五三を祝う家族連れで賑わっていた。

 

「健康ウォーク」は、2009年3月から毎月、開催してきた。

きっかけは、脳梗塞で車イス生活になった母の介護。

介護は家族の人生を変えてしまうし、一番つらいのは介護される本人だ。

それをいやというほど知った私は、「どうすればピンピンコロリが実現できるだろう」と考えた。

そして、介護予防には歩くことが一番いいと、仲間を募ってウォークイベントを開催するようになったのである。

「どうせ歩くなら景色の良い所、お花のきれいな所を歩きたい」と毎月コースを変えて、多摩地域のほとんどの名所旧跡を歩いてきた。

毎回、30人前後の参加があったので、延べ人数は3000人くらいになるだろうか。

我ながら、よく続けてきたと思う。

この辺で少し休みたいと、来月23日のウォークイベントをもって休会することにした。

これまで参加してくださった多くの方に感謝申し上げたい。


「老楽支度(おいらくじたく)」をテーマに講演しました

2017年11月09日 | 終活 おひとりさま

神奈川県大和市で先月、市教育委員会が主催する生涯学習セミナーの連続講座の講師を務めた。

テーマは「老楽支度(おいらくじたく)~自分らしく生きるために」。

1回目は、ひとりの老後にいくら必要か、老後資金が不足した場合の対策、住み慣れた家で最後まで暮らすための住宅改修のポイント、最後まで自立して生きるために今から何をしたらよいか、などを話した。

2回目は、一人暮らしが不安になった時の住み替えのポイント、高齢者住宅や老人ホームの特徴と選ぶ際の注意点、自分らしい幕の引き方などについて話した。

 

先日、担当職員の方からアンケート結果が送られてきた。

「老後生活に備える認識が確認(理解) できたか」の質問に対し、「大変よく確認(理解) できた」と「おおむね確認(理解) できた」がほとんどだったので、ほっとした。

講座の感想では

「おひとりさまも色々なサービスや制度を利用していけば怖くないのかなと思った」(60代)

「分かりやすく良く理解でき、今後の道しるべになった」(70代)。

「前向きに老後を考えられるようになった」(50代)

「今後のすまいについて悩んでいたが、今後の方針が決まった」(50代)

などと書かれていて、うれしく思う一方で、私の話が、講演を聞いてくださった方の人生に影響を与えたかもしれないと思うと、大きな責任も感じる。

 

来月17日は立川市女性総合センターアイムで開催される「お一人さま準備講座~元気に楽しく老いるには」(立川市男女平等参画課主催)で、ひとりの老後を応援する団体・リリアンネットの代表として、講師を務める。

翌18日には東村山市で「自分にとって最適な終の棲家をどう選ぶか」をテーマに講演する。

聞いてくださった方に「役に立った」と少しでも思っていただけるような話ができたらいいなと思う。