小金井市の公民館緑分館では、地域の高齢者に趣味や学習を深める場を提供すること等を目的に、高齢者学級「みどり・朴(ほう)の木学級」を開いています。
年間15回の講座開催で、定員40人。
毎年希望者が多く、抽選だそうです。
その講師を依頼され、16日に「始めよう!老楽支度~これで安心!介護・お金・老後の住まい」をテーマに講演しました。
「老楽支度(おいらくじたく)」とは、昨年出版した私の本のタイトルで、「老後を楽しく過ごすための準備」をいいます。
講演では、核家族化で一人暮らしの高齢者が増えている実態をデータで解説。夫婦で暮らしていても、連れ合いが先に逝けばおひとりさまになる。
だから、「ひとりの老後」は、誰にとっても無関係ではないことを話しました。
参加者(60代~90代)に、「老後の何が不安ですか?」と聞いてみると、一番多かったのが「健康(介護)」、次が「お金」、3番目が「住まい」でした。
介護の問題に時間をかけたいので、まずはお金の話から。
ひとりの老後に必要なお金を総務省の全国消費実態調査のデータを基に説明しました。
総務省の調査によれば、おひとりさま女性の生活費の全国平均は1か月15万円。90歳まで生きるとして、60歳からの30年間に必要な生活費は5580万円になります。そのほか、趣味・旅行や介護・医療費などを含めると生涯支出は、およそ6480万円。それをどう工面するかが問題です。
この先、十分な年金がもらえることは考えにくいので、「老後資金がたっぷりある人は別として、経済的な不安がある人は、できる限り働いて、少しでも収入の道を確保することが重要」と話しました。
次に、住まいの問題を解説。主な高齢者住宅の特徴を話しました。
後半は、最後まで自立して生きるために、今から何をすべきかについて話しました。
健康長寿のための呼吸法や、要介護リスク度チェック、声を若々しく蘇えらせるための発声法も行い、最後は皆で「ふるさと」と「青い山脈」を合唱しました。
あっという間の2時間でした。
「講演、とてもよかったです」「久しぶりに大きな声を出してすっきりしました」と言って、笑顔で帰って行った参加者たち。
私の話が、元気で楽しい老後を過ごすために少しでも役に立ってくれたら嬉しいです。