先週、友人4人とともに1泊2日で信州を旅行した。
ヴィラデストワイナリーのぶどう畑
沼田から日本ロマンチック街道を経て、東御(とうみ)市へ。
玉村豊男さんのヴィラデストワイナリー、海野宿、上田城、無言館などを観光した。
日本の道百選の宿場町・海野宿
戦没画学生の絵を集めた無言館
宿泊したのは長野県東御市にある「大田区休養村とうぶ」。
ここは著名な建築家、伊東豊雄さんによる三日月のような印象的な建物で、お風呂は天然温泉。
大田区民でなくても、少し料金が高くなるが、宿泊できる。
部屋は広くて窓からの景色が素晴らしく、食事もとてもおいしかった。
温泉も広々として、とても気持ちよかったのだが・・・
温泉好きな私は、到着した時と夜寝る前と翌朝の3回、入浴することにしている。
この時も、前日に2回入り、翌日も朝6時頃から入浴した。
すいていたので、のんびり湯につかり、そろそろ出ようと脱衣場に行くと、信じられないことが待っていた。
私の下着とバスタオルと浴衣を入れたカゴが見当たらないのだ。
私が置いたはずの棚のカゴには、別人の衣類が入っていた。
「えっ、どうして?」
しばし、ボーゼンとする私。
棚を一回りしたが、私の衣類は見つからない。
仕方なく、また浴槽に戻って、しばらく湯につかることにした。
誰もいなくなれば、最後に私の衣類が残るはずと思って。
同室の友人が来たので、このことを話し、浴槽でのんびりしていると・・・
しばらくして、友人が「見つかったわよ」と教えに来てくれた。
ほっとしてお湯から上がると・・・
「どうもすみません」と年配の女性が頭を下げた。
仲間の一人が、私の下着を着ていたというのだ。
「彼女は少し認知が入っていて・・・」と頭を下げる女性。
私の友人が、脱衣場にいた年配女性たちに「私の友だちの下着がなくなっちゃったんですけど、誰か知りませんか」と声をかけてくれたのだそうだ。
すると、いつもはブラジャーをしていない女性がブラジャーをしていることに気づいた同行者が発見してくれたらしい。
あわててパンツとブラを脱がせてくれたらしいのだが・・・
さすがに、見知らぬ人がはいた下着をつける気持ちにはならなくて、素肌に浴衣を着て部屋に戻ってきた。
着替えを持って行って本当に良かった!
朝食会場に行くと、その女性、すました顔して朝ご飯をパクパク食べていた。
高齢社会というのは、こんなとんでもないことも起こる社会なのだと、改めて実感した。