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太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

母の三回忌

2012年09月10日 | 健康長寿 介護予防 アンチエイジング

昨日、家族だけでささやかに母の三回忌をしました。

父と私と妹、弟の4人でお墓に行き、卒塔婆を立て、お花とお線香を手向けてきました。

 

母は2年前の9月23日、80歳で亡くなりました。

せめて夢の中で、母に逢いたいと思うのに、母は一度も夢に出てきてくれません。

妹は一度、夢にみたというのですが・・・

  (在りし日の母と)

 

いつもにこにこ笑っているやさしい母でした。

でも、私はそんな母を反面教師にして生きてきました。

戦後の食糧難の時代、せめて食べ物だけには困らないようにと、農家の長男に嫁いだ母。

舅姑小姑に仕え、自分の自由になる時間もお金を持てず、ただただ家族のために身を粉にして働く母でした。

そんな母を見ながら育った私は、「母のようにはなりたくない」「母とは違う人生を歩む」と決心し、自由気ままな人生を送ってきました。

母は、そんな私をいつも温かく見守っていてくれました。

 

3人の子を育て上げ、5人の孫も生まれて穏やかな老後の生活を送っていた母でしたが、75歳の時に脳梗塞を発症。左半身の自由を失って車いすの生活になりました。

それから私と妹の介護人生が始まったのです。

往復5時間の道のりを毎週、実家へ通う日々が5年間続きました。

仕事と遠距離介護の両立に疲れ、「いったい、いつまで続くんだろうね」と妹とため息をついていた2年前、母は心筋梗塞に倒れ、あっという間に天国へ旅立って行ってしまいました。

 

母の介護をしながら、私はまたもや母を反面教師に「どうすれば、最後まで介護されずに自立して生きて、最後はコロリと逝けるだろう」と考え続けました。

そして介護予防の研究を始め、脳血管疾患とロコモティブシンドロームを予防すれば、認知症にならない限り、かなりの確率で要介護になるのを防げることを確信したのです。

 

自分だけでなく多くの人と一緒に介護予防の活動ができたらと「健康ウォーク+1」の活動と「アンチエイジングのための簡単エクササイズ教室」を始めました。

 

まだまだ小さな活動ですが、賛同してくれる人が増えて、「いきいきコロリ」を目指す人の輪が広げられたらと夢見ています。

 

 


アンチエイジングはどこまで可能?

2012年07月19日 | 健康長寿 介護予防 アンチエイジング

アンチエイジングはどこまで可能か?」というタイトルに惹かれて、夕べのNHK「探検バクモン」を見ました

 

 アンチエイジング大国アメリカの最前線を追った番組でしたが、とにかくアメリカ人の美と若さに対する執着はものすごい

 

 肌を若返らせるために、自分の血液から血小板を取り出して濃縮し、顔にブスブスと注射したり、顔のシワを取るために男性ホルモンクリームを塗ったり

 

 はては、長寿遺伝子を操作しての若返り・・・・

 

 ハーバード大学のシクレア博士は「200歳まで生きて、孫の孫と遊べる社会が実現するかもしれない」というけれど、皆が200歳まで生きるようになったら、世の中、大変なことになりますよね

 

まず、年金制度が破たんしてしまいます。だって、年金をもらう人ばかりで、払う人が極端に減ってしまうのですから・・・

 

超超高齢者ばかり増えれば、働いて税金を払う人が減って、国家財政だって破たんしてしまう

 

 「アンチエイジング」の目的は、ただ見た目を若くして長生きすることではなくて、最後まで自立していきいきとした生活を送り、最後はコロリと逝くことではないかしら

 

だって、いくら肌が若くても、寝たきりじゃつまらないでしょ。

 

つまりアンチエイジングの目的は「健康長寿」だと思うのです。

 

そこで提案するのが「いきいきコロリ

 

ピンピンコロリという言葉もあるけど、突然死は本人も家族も悔いが残るので、年をとってもいきいきとした生活を送り、最後はコロリと逝く。

 

いきいきコロリ」のために、今から何をすればいいかを私、太田知子はこれから研究実践していきたいと思います