腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ゴッド・オブ・ウォーⅢ

2010年06月10日 11時54分57秒 | PS3ゲーム感想文
もう「ゴッド・オブ・ウォートリロジー」を買ってから2ヶ月半も経ってるのか。早いなぁ。
あれからずっと、クレイトスと共に怪物やら神やらを惨殺し続ける日々だった(サボり期間あり)。
或いは高難度モードで怪物やら神やらに惨殺され続ける日々だった(逃亡不貞寝期間あり)。
それでもⅠを終えⅡを終え、辿り着くはシリーズ最新作、現状最も「凄い」ゲームとも謳われる「ゴッド・オブ・ウォーⅢ」。
俺のゴッド・オブ・ウォーが……今、終わる。


……のかな?



Ⅰ→Ⅱでは、ボリュームやスケールは大幅アップしていたものの、ゲームプレーの感覚は殆ど違いがなかった。
その変化の無さにガッカリしたのは事実である。
そしてⅢだが、今回もやっぱり基本的に変わっていない。主人公はもちろんクレイトスで、初期武器も相変わらずのアレ。
シリーズ経験者なら、取り敢えず説明書を読まなくてもプレーを開始できるだろう。

が、Ⅰ→Ⅱ ほど変わり映えがしないことはなく、操作方法も操作感覚も、ある程度新鮮味がある。
まずハードが変わった事により、武器を振ったり当てたりする感触が微妙に変更された。
これはまぁ必ずしも良くなったわけではないのだが、今までと違う感覚である事は確かである。
また武器以外のスペシャル攻撃「魔法」にも変更が加えられ、従来のMPを消費する強力攻撃以外にも、
魔法的な効果を持ちながら無限に使用できる(自動回復のゲージを使う)「使用アイテム」が登場した。
とりわけ弓矢の使用アイテム化は大きく、攻略上非常に重宝する存在になっている。
今までは節約前提だった弓をほぼ好き放題撃ちまくれる。あまりカッコ良くないが、遠距離戦も今作では有効だ。
4種類の武器の切り替えも素早く出来るよう改良されており、慣れれば複数の武器を操って華麗なコンボを決めることも可能。
攻略上重要な「投げ」技が強化されているのが個人的には一番ありがたかった。
普通には掴めない敵も、遠距離投げを仕掛けると通用したりするので、特に強敵相手には大いに役立った。

……と、基本的にシリーズを踏襲しているが、ある程度の新鮮味がある。
続編としては理想的な作りだと思う。



で。いきなりだが貶す。
ゲーム開始からしばらくして、今作に対して強い不快感を抱いた。
単刀直入に言おう。このゲーム、暗いのである。作風ではない。画面が暗いのである。
それも特定の場面ではなく、ゲーム全体においてそうだった。
そのせいでゲームが非常に「分かり難い」ものになってしまっており、捩れた方向で難度が上がってしまっている。

俺は今まで、3Dアクションにおける画面の暗さには散々不快な思いをさせられてきた。
「バイオハザード」や「デビルメイクライ」シリーズはその典型例であろう。
特にDMCの暗さには本気で腹が立ったほどで、このシリーズに対する悪印象の大きな理由になっている。
もちろん製作者もいたずらに暗くしてるわけではなく、演出上の事情だってことは分かる。
また、画面を暗くした方がグラフィックに誤魔化しが利くという理由もあるのだろう。
しかしそのせいで肝心のゲームプレーに支障がでまくるのだから見過ごすことはできないだろう。
オプションに明度調整が付いてるからとか、そういう問題でもないと思う。

そして今作は、DMCに劣らないくらい暗い。デビルメイクライくらい暗い。何気に高レベルぞ。ごめん。
ゴッド・オブ・ウォーⅠでもⅡでも、画面の暗さが気になることなどは一度もなかった。
何故Ⅲでいきなりここまで暗く、分かり難くしたのか理解に苦しむ。
特にゲーム序盤のステージである「冥界」が際立って暗いので、プレー開始から間もなくガクッとテンションが下がってしまった。
まさかゴッド・オブ・ウォーがこんな風になってしまうとは思わなかった。

ゴッド・オブ・ウォーシリーズには優れた点が多々あるが、俺は中でも「分かり易さ」を非常に高く評価していた。
視点を引き気味で完全固定にし、迫力をある程度犠牲にしながらも、把握しやすい、親しみやすいゲーム画面を実現した。
任天堂ですら解決できない3Dアクション永遠の課題「分かり難さ」をここまで排除した作品を他に見た事がない。
難度や残酷描写などとは全く別の次元で、このシリーズは非常に分かり易い、誰でも遊べるゲームである。
ユーザーに媚びるわけではなく、ユーザーのことを徹底的に考える。
その配慮の深さに非常に好感が持てたのである。

なのに今作ではこの有様だ。
ゲームは一本道だから、進行に迷うことはあまりない。
だが画面の細部が見えにくく、常に微妙な不安・不快感を抱いてしまい、ゲーム進行に不要なストレスが溜まっていく。
特に何も知らずに挑む初回プレーでは本当に余計なストレスを感じまくった。
なんでこんなに暗いんだよ! 分かり難くしてるんだよ!!!
俺が好きだった「分かり易さ」というゴッド・オブ・ウォーの美徳は、製作者が意図したものでも何でもなかったらしい。
その事実に心底ガッカリきた。はぁ。


ちなみに今作ではカンテラ(太陽神の生首だが)をかざすことにより、暗闇を照らすというギミックがある。
よって演出上、必要以上に暗くしている場面があることは分かる。
でも俺が言ってるのはそれ以外の部分であり、このアイテムはあまり関係がない。
最も暗い冥界を訪れるのはカンテラ入手前だし。


暗さへの不満ついでに、グラフィックについて。
今作のグラフィックは、先行発売された海外で絶賛され、俺も単純に強く期待していた。
……が、結論を言うと、特に何とも感じなかった。
もちろん綺麗は綺麗である。物凄く綺麗である。不満があったわけではない。
けど、何か映えてなかった。見て「うおおおっ!」と思うものはなかった。残念だけど。
理由の一つはもちろん、画面の暗さである。
美しさを堪能するどころかハッキリ見ることすら否定するような画面なんだから、そもそも問題外である。
冥界のグラフィックも恐らく相当に細かく描かれているのだろうが、俺の印象は「暗くて分かり難い」ただ一点である。
FF13の11章大平原にて、広大な大地を練り歩く超巨大なアダマンタイマイに度肝を抜かれて
コントローラーを落としてしまったあの衝撃とは比べるべくもない。
別に捻くれて言ってるわけではない。
俺にとってゴッド・オブ・ウォーⅢのグラフィックは、何ら衝撃も感動も生まないものだった。事実である。

そもそも完全固定視点である今作は、グラフィックを堪能するには向いていないとも思う。
FF13やバイオハザード5では、気に入った景色は視点を自由に変更して堪能するという楽しみ方ができた。
それがゴッド・オブ・ウォーⅢでは不可能。システムなんだから仕方ないが、これでは超絶グラフィックを満喫できない。
クリア後のオマケに、ステージ閲覧モードなんてのを用意してほしかったな。
技術と労力が詰まってることは間違いないのに、勿体無い話である。




難度は、いつものって感じ。
ただ前2作よりは幾分難しくなっていたような気がする。ノーマルモードの話ね。
まぁそれでも嫌になるほどではない。暗い画面の方が遥かに苦痛だった。
俺はやってないが、イージーモードは当然もっと楽な作りになっているであろう。
相変わらず、誰でも遊べる万人向けアクションゲームである。
残酷描写はともかく、な。


一方、シリーズのもう一つの軸である「謎解き」については、アクションとは逆に前2作より簡単になっていた。
これはアクションと違って明らかだった。そもそも謎解きの量が少なく、拍子抜けした。
確かに前2作の謎解きは、ある意味ゲームの足枷にまでなっていたと思うが……ここまで減らされると残念だ。
仕掛けのギミックはよく考えられているものが多くて好きだったんだけどな。
今作では「ラビリンス」という、謎解きの為にあるような大ダンジョンも登場するのに、特に目立ったものは無かった。
残念である。ま、ゲームのテンポを重視したんだろうね。



このゲームは所謂Z指定、18歳未満は購入不可の年齢制限ソフトだ。
ま、実際はただの「推奨」であり、強制ではないようだが。サターン時代はガチの18禁もあったなぁ。はぁ。
ちなみに前2作、及び「コレクション」はD指定、Zより1段階甘い。逆に言えば今作は前2作より表現が過激なのだ。

つーわけでもちろん、夥しいほどの血飛沫が乱れ散り、胴体や首が簡単にもげる。
まぁそれくらいなら正直大したことはないのだが、一部イベント戦では「ほぼ戦闘能力を失った敵を嬲り殺す」シーンが挟まれ、これの描写はかなり強烈だ。
刺し殺すより遙かに残酷な撲殺。無抵抗の顔面をボタン連打で只管殴る。振動が手に伝わる。クレイトスの狂気も。
さすがZ指定、こりゃ確かに子供にゃプレーさせられないわ。眠っているSッ気を刺激されるには十分だった。

またもちろん、恒例のセックスミニゲームも存在する。
こちらはZ指定っつっても何を見せてくれるわけではないが、前2作よりはエロかったと思う。
何よりお相手が人間から女神アフロディーテ様に格上げされた。非常に美しい。人妻だが完全ノーチェンジ。
描写が1種類しかないので何回も楽しめるものではないのが残念だが、1度は絶対に見ておくべきだろう。
それにしてもクレイトスさん、毎回毎回どんな顔してアヘしてんのかなぁ。最中もしかめっ面なのかなぁ。

……が、実はZ指定であっても、オリジナルに比べて規制は入っている。入りまくっている。
具体的には撲殺しても顔面があまり変形していなかったり、首をもぎ取るシーンではカメラがずらされるなどの処置がなされている。
またセックスミニゲームではアフロディーテが服を着ている。そう、オリジナルでは裸なのである!!!!!
……ホンッと、下らない。
最も厳しい、逆に言えば最も自由なランクであっても、規制規制。
誰にビビってんのか知らんが、指摘される前に自分からケツまくる。ホンッと、下らない。
いつも思うが、何をそんなに怖がってるんかねぇ?
ゲーム中の3分にも満たないシーンで乳首を出して、誰が怒るの? 誰が傷付くの?
どっかのクレーマーに怒られたとして、それにいちいち反応する必要があるの?
そらショーバイするには色々あるってのは想像できるが、いちユーザーの俺にはホント理解できない。
何故わざわざ保証されている表現の自由の幅を狭めるのか。ホンッと下らない……。




物語は……今回も、ダメだった。いや今回が一番ダメだったな。
ゲームの目的として「ゼウスに復讐する」があり、それに向かって邁進しているというのは分かるが、
今現在何が起こっているのかは全然理解がついていかなかった。
非常に唐突に場面が変わるし、いきなりキャラが登場し、勝手にペラペラ喋りまくるし。

物語で一番不満なのが、出てくるキャラが皆、クレイトスと顔見知りなこと。
俺は前2作をプレーしたが、ヘファエストスやアフロディーテ、ヘラなんて登場しなかった。
なのに今作で登場するや否や、クレイトスと完全顔見知りで、スラスラと会話を始める。
いや、まず、お前が誰なのか説明しろよ! 俺はお前のことなど知らないんだよ!
登場キャラとのやり取りが殆どこのパターンで、感情移入がしにくいことこの上ない。
なんでここまで俺を置いてけぼりにするのか。そんなに俺が嫌いですかクレイトス。
はぁ。

そもそも俺は初代以降、クレイトスの戦う理由がしっくり来ないのだ。
ゼウスへの復讐心ばかりを口にするが、一体何に対する復讐なのか?
家族を殺してしまったことなら、復讐すべき対象はアレスであり、それはもう果たしただろ?
神々が自分の心を救ってくれなかったこと? それを「復讐」の理由にするのは何かおかしくないか?
そもそもアレスの手引きがあったにせよ、家族を惨殺したのは間違いなくクレイトス自身だ。
好き放題人を殺し、行く先々の町や村を焼き払ってきた自らに罰が当たったんだと、そういう解釈はできないのか。
何でもかんでも人のせい、ならぬ神のせい。許さないぞ。復讐してやるぞ。
……正直、責任転嫁し過ぎだろ。感情移入できないッスよクレイトスさん。これでいいのか戦いの神。

大体、初代のEDでクレイトスはゴッド・オブ・ウォーの座につき、以後ずっと人類の戦争を見つめ続けたって言ってたじゃないかよ。
続編の展開はそれと完全に矛盾している。初代は無かった事にしてくれって? ンな身勝手な。はぁ。
今作のEDでクレイトスさんは自害するが、その結末もそこまでの展開も徹底的に置いてけぼりで、テンションがた落ちだった。
シリーズ3作をプレーして、ゲーム部分はともかく、物語面は「洋ゲーの最高峰でもこの酷さか」とかなり失望した。
何も伝わってこないし、カタルシスがあったわけでもなかった。


物語がそうだから、キャラにも魅力がない。
ずっと操作し続けた主人公・クレイトスだけは別格だが、それでも単に戦闘狂の殺人キチガイキャラとしてしか捉えていない。
一応描かれていたであろう、彼の人間臭さや苦悩、そして希望(?)は、結局何も伝わってこなかったし、感情移入ができなかった。


それ以外の神キャラ(褒め言葉ではない)は、前述のように初登場から勝手に喋りまくる奴ばかりで、いちいち萎えさせられた。
これは説明不足もあるが、俺の常識不足も多分にあったようだ。
と言うのも、どうやらこのシリーズは「ギリシャ神話の神々相関関係」をほぼ常識として設定しているようで、
誰が誰の妻だとか誰と誰が親子関係だとか、そういうことはゲームプレー以前に知っておかねばならないようだ。
もちろん俺はそんな事知らない。ゼウスやアテナは知っていても、クロノスやヘリオスは知らない(名は聞いた事あるけど)。
幾らギリシャ神話が有名とは言え、相関関係まで勝手に常識扱いされてはたまらない。
ゲームのメニューでキャラの説明文を読めるとか、それくらいの配慮はできなかったのだろうか。
これならファルシやパルスの方が、説明があるだけ遙かにマシである。


あとゲームの製作者に罪はないのだが、今作は規制以外の面でもローカライズの質が低い。
それは翻訳の不味さにも表れていて、キャラの台詞に違和感を抱くことが非常に多かった。
具体的には指摘しにくいが、日本語として不自然なのだ。そして会話が噛み合っていない。
これがますます置いてけぼり気分に拍車を掛ける。本当に勘弁してほしい。
はぁ。




感想はンなとこ。
……で。もちろん俺のゴッド・オブ・ウォーⅢはまだ終わっていない。寧ろここからが本番だ。
前2作の経験から、そもそも1周目のプレーなんて殆ど眼中になかった。
画面の暗さに辟易していたこともあり、1周目はかなりダラダラと嫌な雰囲気でプレーした。
しかしクリア後は違う。自分に渇を入れ、気合を入れ直した。
やる気充分、ビビりも満タン、そして始まる2周目、今作の最高難度「カオスモード」。
実はその前にカオスの一つ下の難度「タイタンモード」で2周目を始めたんだが、
ノーマルと大差ない調整に歯応えをまるで感じず、途中で放棄してカオスに乗り換えたのだ。
ふふふ、前2作のプレーから、どうやら俺もそれなりに鍛えられているようだな。
ゲームの腕前はともかく、心構えについては大丈夫だ。
ビクビクしながらも、カオスモードを開始。


……んー?
あるぇ?
うーん……。


いや、もちろん難しいよ。
こちらの攻撃力75%、敵の攻撃力500%(!)、オーブの回復量25%(!!)などの極悪条件は前作と同じだ。
雑魚からボスまで一切容赦のない圧倒的な暴力がクレイトスに襲い掛かる。
今作のキャッチコピーは『強すぎる、という悲劇を闘え』なのだが、カオスモードだとどう考えても弱すぎる悲劇だ。
一瞬で殺される。何回も何回も殺される。理不尽なまでに殺される。その回数だけ心を削られる。
まさにゴッド・オブ・ウォーシリーズの最高難度に相応しいモードだった。

……が、正直、体感的には、そこまでキツくなかったのである。
少なくとも前作よりはずっと楽だったと断言できる。間を空けずにプレーしたからこそハッキリ言える。
もちろんとてつもなく難しいのは間違いない。誇張でなく数百回死んだし。
けどボスキャラはなんだかんだで倒せるし、難所と言われる雑魚ラッシュ場も気が付けば抜けられていた。
製作者が意図して前作より難度を下げたのか、それとも単に前作が難しすぎたのかは分からない。
己の尊厳を問われている気すらした前作級の難しさを覚悟していただけに、やや拍子抜けしてしまったのは事実である。

理由としては、クレイトスの基本性能が上がってたことが大きいかな。
雑魚を掴んで盾にする突進投げや遠距離からの弓矢攻撃など、今作特有の強力攻撃がとにかく非常に役立った。
特に弓は少々使えすぎだったきらいがある。少なくともカオスでは威力をもっと抑えればよかったのではないか。
まぁ本当に抑えられたら俺は非常に困るんだけどさ。

あと防衛戦がなかったことも救いだったな。
劇中でパンドラという少女と共に行動するシーンがあるんだが、1周目でそれを見た時は思わず嘆いたよ。。
「こりゃ絶対パンドラを守りつつ闘う場面があるよ。んでカオスは死ぬほど難しいに違いない」と思い込んでいたからだ。
が、実際パンドラ付きで戦闘に入ることはあるんだが、何と守るどころかパンドラは完全無敵設定(攻撃を避ける)になっていて、
寧ろ敵の攻撃を引き付けてくれるお助けキャラなのである。パンドラ最高。さすが希望の子だ。
前作じゃ個人的に「神官防衛戦」が一番辛かったんで、今作のパンドラはまさに拍手喝采ものだった。
この調整を見ると、やはり難度は意識して低めに設定されたのかなと思う。
前作だったら間違いなくパンドラ防衛戦になっていたからだ。ああ考えたくないぜ。



んなわけで、数百回死につつも意外と穏やかにゲームを進め、カオスモードを無事クリアーした。
更に今作はオマケのチャレンジモードの難度も低く、こちらも意外にあっさり全問クリアーできた。
ここまでやれば誰も文句は言えないだろう。遂に俺はゴッド・オブ・ウォーⅢを、ゴッド・オブ・ウォーシリーズを制したのだ!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

……などという高揚感はとくになかった。うーん、イマイチ盛り上がらん。
ⅡとⅢの難度が逆だったら、2ちゃんにスレ立て逃げするくらい喜んだだろうけど。
ま、もちろん幾分かの達成感と充実感はあるから、やってよかったよ。
2ヶ月以上に渡り取り組んだゴッド・オブ・ウォートリロジー、ひとまずここに完、である。



最終的な感想はどうなのかなぁ。
特に「洋ゲー」についての意識は変わったのだろうか。
良い所もあったし、悪い所もあった。普通だな。
洋ゲーらしい所も確かにあったが、日本ゲーム的な調整・気配りを感じる部分もあった。
結論としては、神ゲーと言うより洋ゲーと言うより、普通のゲームって感じだ。
褒め言葉のつもりである。


俺のような「洋ゲー」アレルギー体質に、GOWシリーズの「分かり易さ」は効果的だった。
また、アクションという慣れ親しんだジャンルである事も大きかった。
これが「分かり難く」「不慣れな」FPSだったら、どんなに凄い作品でも手を出す気にはならなかっただろう。
最近は「COD」シリーズが世界的な人気を得ているが、正直恐ろしくて体験版すらやる気になれない。
ま、取り敢えず洋ゲーはアクションだな。
これからもそこへの興味はテキトーに切らさず保っておきたい。

GOWシリーズを3作全てプレーしたが、これはあくまで据え置き機用のこと。
実はPSPでも既に一本出ていて、更に今後続編が発売されるらしい。
ボタンをフルに使うGOWをPSPでやるのは相当しんどいと思うんだが……そこはまぁ上手く工夫してあるんだろうな。
あんましやる気はないが、機会があればPSP版にも挑戦したいと思う。


EDでクレイトスさんは自害するが、スタッフロールを挟んだ後、そこには誰もいない自殺現場が表示される。
つまりクレイトスの遺体がどこかに消え去ってしまったのだ。一体誰が? ……それとも自分で?
そもそもクレイトスは作中で何回も死んでは冥界から復活しており、今更死ねるのかどうかすら疑問だ。
ゼウス共々次回作であっさりと復活し、またよう分からん復讐をネタに仲良く喧嘩を始める可能性も大いにある。
ま、あれだけの戦闘狂、そう簡単に人殺しの感触を忘れられるもんじゃないよね。
それは俺のゲームプレーも同じだ。止めようと思って止められるもんじゃない。はは。

復讐を完遂したと言うなら、それはそれでいい。ゆっくり休んでくれ。
でもまだまだ暴れ足りないと言うなら、いつでも声をかけてくれ。
幾らでもアンタの惨殺ショーに付き合ってやるからよ。
地獄なのは古代ギリシャも現代も変わらんぜ。ひゃっは。
なんてな。
はぁ。










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9 コメント

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暗さについて (Unknown)
2013-07-17 01:13:27
お前のテレビがおかしいんじゃねえの?
返信する
Unknown (通りすがり)
2018-04-20 23:16:38
>物語で一番不満なのが、出てくるキャラが皆、クレイトスと顔見知りなこと。


たぶん顔見知りじゃないと思う。
「神だからお互いに知識としてあった」くらいかと。
前作のラストでクレイトスがガイアを知ってたのと同じ感じ。
ギリシャ神話を知ってたら、神の名前が出て来るだけで「ああ、アイツか」とテンション上がります。(ヘリオスの首斬りはショックをうけましたが…)
日本史を題材にしたゲームで味わう気分と同じ感覚ものだと思えばわかりやすいかも。
ゴッドオブウォー3は日本でも名作と云われているし星座などの話も有名なので、ギリシャ神話は一般常識と思っていたのですが、考えてみればそんなに知られているわけがないですね。
他のユーザー達は楽しめたのだろうか
返信する
Unknown (ota)
2018-04-21 03:22:10
>「神だからお互いに知識としてあった」くらいかと。
なるほど。オーラか何かで神かどうかは判断分かるとして、後は状況で誰なのか判断してたのかもしれませんね。

>星座などの話も有名なので、ギリシャ神話は一般常識と思っていたのですが
ゼウスやアフロディーテといった名前は一般常識レベルでしょうけど、その背景まではマイナーというのが俺の見解です。
日本でギリシャ神話というと「聖闘士星矢」が突き抜けて有名ですが、あの作品は神より人間重視の内容でしたしね……。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-04-01 16:11:31
クレイトスのゼウスに対する怨みの理由は、外伝をしてないとわかりませんね

1の前の外伝では娘の魂とすら永遠に会えなくなり、
2の前の外伝では母親と弟を間接的に殺されてます
肉親は神により全滅です
1と2の間にゼウスへの復讐はすでに決まってますね

ゼウス自身がほったらかしたダメ息子アレス(異母兄)の尻拭いをさせられ、そのために使えと言われて使った箱で
勝手に神々が狂い、自分に対する恐怖からどんどん扱いがひどくなる

だから1の時からもう死なせてくれと言ってるのに、戦神の座の穴埋めの為に
死なせてももらえない(もっとも、これはアテナがクレイトスに対して罪悪感を感じたていた故の独断ですが)

また、外伝の時点で完全な不可抗力(ハデスの嫁が世界を破壊しようとするのを止めた)でハデスに怨みを買ってるので、
死んだら死んだで魂はハデスの下で永遠に苦しめられる運命です。
また、ポセイドンのアトランティスを救ったのに、被害が大きすぎて逆恨みされてます。

クレイトスが自由になるには、もはやゼウスを討つしかないですね

時系列で一番最初の外伝と成るアセンションでは、クレイトスは心底殺戮の罪を悔いて、
償いのためのアレス以外の神に縋ったのに、結果がこれです

死ねもせず苦しみ続け、それでも死ねば永遠に苦しめられる、ならばもう討つしかない。それでしか安らぎは得られない。

しかし、1の時点で既に、自殺して永遠の安らぎを得ることしか望んでいなかったクレイトスが、ゼウスを討って、オリュンポスを滅ぼした先に何を見るでしょう?

 何もありません。やっと普通に死ねるだけです。だから死にました。

責任転嫁の余地もなく、ぶっちゃけ『詰み』ですね
結局は、アレスという破壊神を放置したゼウスが全ての元凶と言わざるを得ません
返信する
Unknown (Unknown)
2019-04-01 16:31:34
(もう少し続きます。長文失礼)

また、よくクレイトスというキャラクターを表す際に
『強すぎるがゆえの悲劇』
というキャッチコピーが使われますが、この場合はまさにそれでしょう

はっきり言って、クレイトスはどこかで死んでいればよかったのです
アレスに殺されるか、バーバリアンに討たれるかして死ねば、ここまでの事態にならなかったのです
罪を重ねたらハデスの領域に落とされて罰せられる、人間ならそれでいいのです

ところが、なまじ神の系譜でもあったクレイトスは、そうはいかなかったのです。
人間がいくら抵抗しても、否が応でも罰を受けざるを得ないところでも、クレイトスが人間らしく抗えば、どうにかなってしまった、それが問題でした。

愚かなクレイトスがただの人間なら、前述の通りどこかで死んでいたでしょう。
でもゼウスから引き継ぐ神の力が、それを覆してしまった。

人間なのに神に抗えてしまった。

そして、1で神への贖罪が意味を持たないことを知り、2と3を経て、自分をねじ伏せてでも裁く存在をも喪ったクレイトスは、結局、最後に自分を裁けるのは、自分自身しか居なくなったのです

人間にも、神にもなれなかった、しかも攻撃的で残虐で、なのに自罰的な、哀れな矛盾に満ちた出来損ないの怪物の、無様な末路です。
返信する
Unknown (ota)
2019-04-02 00:40:55
詳細なコメントありがとうございます。じっくり読ませてもらいました。

>クレイトスのゼウスに対する怨みの理由は、外伝をしてないとわかりませんね
やはり外伝も物語にガッツリ絡んでるんですね……。
それは別にいいんですが、だったら本編でも外伝の内容を文章なりムービーなりで説明する必要があると思います。
俺はトリロジーを買ったんで、これでシリーズ全て(当時)を把握出来るつもりでした。その認識がおかしいとは思いません。
超大作枠にある作品なんだから、その辺は気を使ってほしかったですね。

>時系列で一番最初の外伝と成るアセンションでは、クレイトスは心底殺戮の罪を悔いて、
アセンションはプレーしたものの、正直話の内容が全然頭に入りませんでした。時系列最初だから一番分かりやすいと思ったんですが。
一応2周してちゃんと観たつもりなんですが。もちろん俺の理解力不足もあるでしょうけど。

>はっきり言って、クレイトスはどこかで死んでいればよかったのです
>アレスに殺されるか、バーバリアンに討たれるかして死ねば、ここまでの事態にならなかったのです
>罪を重ねたらハデスの領域に落とされて罰せられる、人間ならそれでいいのです
>ところが、なまじ神の系譜でもあったクレイトスは、そうはいかなかったのです
確かにそうですね。人間なら、どんな奴でも死ねばそこまで、全てが終わる。でもクレイトスにそれは当て嵌まらないw
考えてみれば「死んでも終わらない」なんて無茶苦茶ですね。クレイトスは死ねないという悲劇を背負った男、か……。

>人間にも、神にもなれなかった、しかも攻撃的で残虐で、なのに自罰的な、哀れな矛盾に満ちた出来損ないの怪物の、無様な末路です。
うわぁ……辛辣ながらクレイトスというキャラをよく観察している見事な表現だと思います。でも結局PS4版で何故か生きてましたねw
3のEDは無かったことになったのか……PS4版、所持はしてるものの未プレーなんで、そのうちプレーして新生クレイトスを見極めたいと思います。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-04-02 07:49:52
こんな長文を読んで頂き、ありがとうございます。
ご返答もありがとうございます。

>俺はトリロジーを買ったんで、これでシリーズ全て(当時)を把握出来るつもりでした。その認識がおかしいとは思いません。

そのあたりは全くその通りと、自分も思います。
アセンション含め、繰り返し見るか、かなりプレイヤーが察していかないといけない部分が多いストーリーですね。
ある意味、だからこそ自分は強く惹かれた部分がありますが・・・(天の邪鬼な話ですが)。

せめて総集編の様なものがないと、表現としてかなり大味であったことは疑いようもないですね。

>でも結局PS4版で何故か生きてましたねw
>3のEDは無かったことになったのか……
そうですね。
3のEDは無かったことにはされていませんが、結局彼は、二度までも死ぬことは叶いませんでした。
まぁ、3の最後で、希望(エルピス)の力を人類に手渡すことを贖罪としたところで、あの大虐殺が赦されるわけもないでしょうね。
彼は生きて贖罪の道をたどるしかないのでしょう。

私はPS4版もプレイしましたが、ストーリーに関しては上述の様な心配は要らないものと思いました。
旧作1の場合は続編の予定が無かったのか、話のオチに大きく矛盾が生じていましたが、新については旧シリーズの設定もしっかり受け継いだ上で緻密に話され、感情移入のしやすいものになってまいます。

otaさんのレビューを楽しみにしています。
返信する
Unknown (ota)
2019-04-03 01:18:52
いえ、とても興味深かったです。
正直GOWをここまで掘り下げてる人がいるとは思いませんでした。カッコ良いです。

>私はPS4版もプレイしましたが、ストーリーに関しては上述の様な心配は要らないものと思いました。
おお、そうですか。正確には未プレーではなく放置なのですが、やる気が出てきました。
ジャンル的に旧作より取っ付きにくいのですが、頑張ります、はい。


返信する
Unknown (Unknown)
2019-04-03 23:25:02
>正直GOWをここまで掘り下げてる人がいるとは思いませんでした。カッコ良いです。
ありがとうございます。
自分でも少し感情移入し過ぎな気はしています・・・

PS4版はもちろんotaさん次第ですが、可能ならお願いしますw
最高難易度はちょっと地獄なので、そこはオススメはしませんが・・・

こちらは少し熱くなってしまい、断りも入れずに、いきなりの長文を書き込んでしまったのに、丁寧に返信してくださって、ありがとうございました。
返信する

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