Halo Combat Evolved（Halo: The Master Chief Collection版）

【ハード】XBOX One
【メーカー】マイクロソフト
【発売日】2014年11月11日
【定価】3,132円（DL専売　税込）
【購入価格】0円（XBOX One S同梱品）
【プレー時間】30時間


撃ちゲー。それは我がゲー道に度々立ち塞がり、俺を悩ませる厄介なジャンル。……いや、嫌いってわけじゃないけどさ。
幾つかやったことはあるし、ハマッたこともある。しかし未だ根強くこのジャンルに対して抱いている「分からなさ」。
要はこのジャンルの勘所が、掴めないのである。ハマってはいても、「何か俺はズレてるのでは？」という不安が付き纏う。
無論ゲームは好きに楽しめばいいわけだが、やっぱジャンルの根幹にある（はず）のものは把握しておきたいのが人情だろう。
加えて、このジャンルの世界的に破壊的な売上が、ますます分からなさを増幅する。余裕で500万本とか、1000万本とか。
10年ほど前、CODシリーズが台頭してからは、この数字は更に倍くらいに膨らんだ気がする。余裕で2000万本。狂いそう。
しかもこれが単発ではなく、「毎年出る」シリーズでなのだ。毎年2000万本て。発売元はもうGAFAに入っていいんじゃね？
「自分の不慣れなジャンルが流行る」のは理解できるとしても、その規模が尋常じゃない。驚き以上に疑問符が増えていく。
結果、ますます苦手意識が膨らむ。……もっと言えば、撃ちゲーに限らず、「洋ゲー」が分からんのだが。はぁ。

で。そんな俺の記念すべき初撃ちゲーが、比類なきXBOX専用タイトル「Halo」だった。偶然にも、丁度10年前のことである。
ソフト購入は2004年で、本体バンドル。で、プレーが2009年。えらく長く寝かせている。苦手意識、強かったもんなぁ。
Haloは、初代はさほどでもなかったが、2004年の2で爆発し、2007年の3ではXBOX360を支える堂々たる柱になっていた。
俺が今も抱く「分からなさ」を強く意識したのはこの頃だったかもしれん。え？　え？　え？　何故そんなに売れるの！？
分からないなら、ゲームをやってみればいい。さすれば自分なりの印象が掴める。俺は重い腰を上げ、初代Haloをプレーした。
……爆死。というか。一応クリアーはしたものの、物凄くストレスがあったし、困ったし、まぁ面白くもあった。複雑だ。

何と言っても、マップである。フィールドマップである。これが、広い。広すぎる。異常な広さ。どうしてこんなに広いのか。
単に広いだけでなく、「何もない広さ」なのだ。隠しアイテムなど皆無。フィールドの隅にはフィールドの隅しかない。
また、システムで地図を参照することも、目的地の提示もない。後者は厳密にはあるが、ごく一部、しかも方向だけだ。
そして、現状の目的説明はあるが、ボイスで一方的に語られるのみ。一度きりなので、聞き逃せば目的が分からなくなる。
これらの理由により、Haloは尋常じゃなく「迷う」ゲームだった。今どこへ行けばいいのか、さっぱり分からないのである。
それでいてマップが広いから見当違いな場所へ向かってしまい、けれどそこには何もない。敵も、倒していれば復活はしない。
誰もいないマップをタッタタッタと早足で無言で駆ける主人公マスター・チーフ。何分も何十分も。制限時間はないからな。
端的に言って、頭がおかしくなりそうだった。最終的にはクリアー出来たが、この悪夢マップは今もトラウマとして強く残る。
当然、俺の撃ちゲーに対する苦手意識を加速させた。いやぶっちゃけ、この時点では「もうやりたくない」に近かった。
しかも、だ。10年前でも初代は発売から7年が経過していたが、マップに対する苦情なんて誰も言ってなかった。俺だけ。
俺にとっちゃ絶許レベルの問題点を、誰も気にしてない。となれば「自分は何か勘違いしてるのでは？」と戸惑いが渦を巻く。
撃ちゲーへの「分からなさ」は、実際に撃ちゲーをプレーしたことでより強まってしまった。理解不能にも程がある。
楽しめる部分もあるにはあったが、なんちゅーか「ゲームとの同化」は全く出来ないまま、俺はHaloを終えた。
これが撃ちゲー、これが世界的大人気ジャンル。……俺が悪いんだな。きっとそうだ。きっと僕はいらない人間なんだ。はぁ。

ここまで凹されたら以後は一切撃ちゲーを避けてもおかしくはないが、俺もゲーオタの端くれ、その後も何度か挑戦した。
HaloはFPSだが、撃ちゲーには自身が見えるTPSタイプもある。で、こちらはFよりもずっと親しみやすく、俺に向いていた。
特に「ギアーズ・オブ・ウォー」は最高難度をクリアーするレベルでハマれた。今では寧ろ大好きなシリーズでさえある。
「分からない」が晴れたわけではないが、10年前よりはマシな状況になっていると思う。……TPSだけかもしれんけど。
そんな中、今より2年半前、俺は比類なきXBOX ONE Sを購入した。多分に勢い任せだったが、そこに後悔はない。納得してる。
購入したハコイチは本体単品ではなく、同梱ソフトがあった。……「Halo: The Master Chief Collection」と「Halo5」だ。
マスターチーフコレクション……MCCは、XBOX360版のHalo1～4の高品質セットもの。んでHalo5はシリーズ最新作。
つまり現存するHaloシリーズを纏めて入手したのだ。こら凄い。無論、やる。すぐには無理だが、一歩ずつ進んでいこう。
……となれば、やっぱ1からだろう。既プレーとはいえ10年前だし、リメイクもされてるんだから最初からやるべきだ。
でも、でも！！　あの悪夢マップを今一度彷徨うのかと思うと物凄く躊躇してしまう。マジで忘れ得ない嫌な思い出だから。
そんな葛藤を2年くらい続けた。俺のXBOX Oneがイマイチ起動に乗らないのは、初手で躓いていたからというのが大きい。
けど、そろそろ頃合いだ。前回と違い、今は事情を知っている。覚悟が出来る。経験も積んだ。やれるだろ？
マップがおかしいだけで、難度が高いわけではないのだ。チェックポイント制で、やり直しは非常にスムーズなゲームである。
発売4年目にして大型アプデまであった。頃合いと言えばその通りなのだ。今こそ！！　俺はマスター・チーフと、旅に出る。


…………んぁあああああ！！！　止めときゃよかった変な意地張るんじゃなかった素直に2から始めるべきだったぁあ！！！！
結論から言うと、全く変わってなかった。またしても、異常に広くて迷う糞マップ。そら基本同じゲームなんだから当然だが。
初代Haloは一度XBOX360にてリメイクされており、今作はその移植版である。つまり厳密には俺が既プレーの初代とは違う。
そこの一縷の望みを抱いていたのだが、間違いだった。マップに関しては忠実にリメイクされている。初代に敬意を表して！！
手を加えてくれょぉおお！！！　なんでこれをそのままにしたよおかしいと思わないのかよお前らの感覚どうなってるのよ！？

ホント、笑っちまうくらい10年前と同じだった。ゲームが同じだからなのか、俺が10年間何ら進歩してなかったのか。はぁ。
無駄に広く、行き先が分からない。行き先が分からないから歩き回るしかない。迷う。あとは地獄の悪循環に囚われる。
今作はXBOXロンチタイトルだからか、絵的な部分はまだまだ甘く、グラフィックが単調だ。使い回しが多いのである。
特に室内マップで顕著で、「同じような部屋」が乱発される。これが迷いを加速させることは言うまでもない。気が変になる。
「何をすればいいのか分からない」のも問題だ。謎解き要素はなく、目的地に行けば話は進むんだが、その場所が分からない。
一応説明はされるのだが、戦闘中に聞き取りにくい会話で流されるだけで、文字表示はない。聞き逃がせばもうそれまでだ。
マスター・チーフは超重要情報を持ったAI「コルタナ」を同行させていて、ゲーム中の会話は基本的に彼女が行う。
のだが、通り一遍の話を終えれば、チーフがどれだけ迷っていても完全ダンマリ。「ゼルダ時オカ」のナビィを思い出した。
今作は2200年だかなんだかの未来なお話である。宇宙船で移動し他星で異星人と戦う。科学力は現代の比にならんレベルだ。
なのにその時代最高の兵士が、道に迷って右往左往、寄り添うAI何もせず。何なんこれ。未来的ギャグか。笑えねーが！！

もちろんこんな状態でプレーが乗るわけもなく、ちょっとやっては放置を何度も繰り返した。ゲームとは何か。意地とは何か。
放置をすることで余計に内容を忘れてしまい、迷走が加速したのは言うまでもない。悪循環はどこまでも悪化する。嗚呼。
10年前のプレーでは、個々の戦闘自体はそこそこ楽しめた記憶があるが、今回はそれもなかった。快感が手元に来ない。
今作にマップはないが、近場の敵の存在を教えるレーダーは常時画面上に表示されている。「動いている敵」に限るが。
目視とレーダーを頼りに敵の位置を把握し、撃ちゲーるのがHaloだ。けど……うーん。「全く面白くない」でもないが……。
今作は撃ちゲーらしく、敵集団と戦闘→移動　を繰り返すことになる。そして個々の戦闘でやることは殆どいつも同じだ。
敵や武器も序盤からほぼ全て出揃うので、「先に進めば強敵が」という流れではない。自己のレベルアップ要素もない。
つまり単調なゲームである。だが撃ちゲーは「良き単調」のゲーム、「面白い小戦闘の繰り返し」を楽しむものだ（と思う）。
実際ギアーズではそうだったんだが……同じ流れの今作ではどうにもハマれなかった。具体的な欠点は指摘出来んけど。
一つ言うと、「エリート」なる敵キャラがちょっと強すぎると思う。こいつはどの小隊にもいる「やや強い雑魚」だ。
しかしながら「速い動き（狙いにくい）、高い耐久力、高い命中力」を兼ね備えていて、厄介極まりない。非常に苦戦する。
こいつに比べたら、要所で中ボスっぽく登場する「ハンター」の方がよほど与しやすい。ハンターは明確な攻略法があるし。
エリートと快適に戦うには、今作など鼻歌でやれるくらいエイム力が必要となろう。無論俺にそんなのない。毎回苦戦する。
勝てないことはないが、エリートと戦うのはストレスでしかなかった。それが小戦闘毎にあるんだからもう、ね。
難度ノーマルなのにさ。ありゃもうちょい何とかならんかったんか。……17年前のゲームに言うこっちゃーねよ。はぁ。

そう、難度はノーマルで始めたが、「これで普通とは厳しいなぁ」とずっと感じていた。10年前もそうだったな。
相当多く死ぬ。チェックポイント制で、やり直しが苦にはならないが、その死にやすさはかなりのものだ。難しい、と思う。
Haloの特徴（多分）として「シールド制」がある。体をバリアが覆っていて、ダメージはHPの前にまずそこに蓄積されるのだ。
んで一定値を超えるとシールドが破れ、HPダメージが入る。HPがゼロになればもちろん死亡。英雄もただの人である。はぁ。
ただこのシールドは「一定時間ダメージを受けないと回復する」という素晴らしい機能がある。破壊されても同様だ。
つまりシールドダメージだけなら、しばし隠れてやり過ごして回復させれば、安全に敵を倒せるのだ。今作の基本である。
撃ちゲーというのは銃弾が凶器なだけに、被ダメージは避けられない。その辺は攻撃アクションゲームとは違う。
だから他ゲーでは主に「HP自動回復システム」を採用し、バランスを取っている。今作はそこをシールドにしているわけだ。
ちなみにHPダメージはアイテムを拾って回復可能だが、滅多に落ちてはいない。だから極力HPダメージは避けたい。
「いかにダメージをシールド内で抑えるか」が今作の攻略となるだろう。シールド内だけなら食らい放題とも言える。
……が、そう甘くない。シールドは集中攻撃されると簡単に破れる。そして続くHPダメージは非常に痛い。一気に死ぬ。完。

前述の「エリート」なんかと正面からタイマンを張ると、本当にあっという間に殺される。難度ノーマルでの話だ。
俺はぶっちゃけこのゲームの戦闘は少々雑にやりたい。マップに苦しまされるから尚更だ。けど、それは許されない。
ゲームとしておかしいとは思わん、寧ろキッチリ作ってて素晴らしいと言えるのだが。うーん。世の中複雑やのう。
てわけで、雑なプレーは許されず、敵を銃撃しつつシールドがピンチになったら隠れてやり過ごすのが重要だ。
しかしTと違ってFな今作は敵の位置把握が非常にし難く、隠れたつもりでも見えないとこからガンガン撃たれたりもする。
Tですらよくある「わからん殺し（どこから攻撃されてるか分からんまま死ぬこと。俺撃ちゲー用語）が、Fはより顕著だ。
そしてこれは不快極まりない。なんたって「わからない」んだから。お前の腕がヘボい？　悪かったな畜生。
小隊を殲滅することの達成感がないわけではないが、戦闘中のストレスを打ち払ってくれるほど強いわけでもない。うーん。
やはりもうちょっと難度を下げるというか、快感性に気を配るべきではないか。ただでさえマップが業腹ものなのにさ。
武器は弾切れが激しく、リロードや持ち替え（敵を殺して奪う）を頻繁に行う必要がある。これも俺は楽しいとは思えん。
近接攻撃は「銃器で殴る」だけで、単純だ。威力は高いが、面白さにはあまり寄与しない。リーチある手足で殴ってよ。
同じ会社のゲームだけに、そしてTとFの違いから、どうしてもギアーズと比べてしまう。あっちは戦闘に気持ちよさがあった。
やはり俺にはFよりTなのかなぁ。そう単純なものでもないと思いたいが、少なくとも今作については、合わんかなぁ……。

マップは狂ってるが、別に時間制限はないので、忍耐力さえあればいずれ進行させられる。忍耐力さえあれば。超人的な。
オリジナルでは隠しアイテムの類はなかったが、リメイクにより「スカル」と「ターミナル」というものがが追加された。
スカルは「敵のHPが2倍」「敵の武器使用不可」といった悪条件を自ら設定出来るシステムだ。一部有利になるものもある。
ちなみにHaloシリーズ最凶の遊びとして「LASO（レジェンド・オール・スカル・オン）」というものがある。
これはつまり「最高難度レジェンドをスカル全部オンにしてプレー」だ。完全に狂気の沙汰であり、常人には絶対無理。
そのスカルが1ステージに1個くらい落ちている。これが一応探索要素……と言いたいが、1個程度では盛り上がりも何もない。
そもそも集めたって俺使わんし。「行き先を提示してくれる」スカルがあるならDLC代2000円くらいまでは出していいけど。
「ターミナル」は実によう分からんもので、これに触れると何やら唐突に意味不明のムービーが流れる。ほんま唐突に。
その際は「HALOチャンネル」なる別ソフトを立ち上げているようで、関連サービスなのだろうか？　理解不能だった。
今作は一応ちゃんと日本語化されているが、基本は洋ゲー、それも日本で売れるわけなどないXBOX Oneのゲームである。
所々にテキトー感があるのはまぁ仕方あるまい。多くは望まないさ。「どうせ売れないし」。究極の理由だよね……。


物語は……そもそもさ。これ言っちゃ御仕舞いだけどさ。近代以降の戦争で「たった一人が戦局を開く」って、あり得るか？
主人公マスター・チーフは何か知らんが冷凍睡眠してて、宇宙船が宇宙人「コブナント」に襲われたことから起こされる。
そこからは謎の「君に全てがかかってる」体制で超重要機密を握ったまま銃撃戦で敵軍団をぶっ潰していく。
時々仲間も登場するが、その場限りだし、すぐ死ぬ。武器弾薬は全部現地調達。作戦も何もないというか、馬鹿すぎない？
同様のことはギアーズ等でも強く感じた。ハッキリ言って撃ちゲーの一人用は、物語を描くことに全く向いていない。
何故なら彼らは「ただの人」だからだ。実際撃たれりゃ死ぬし、優れてるのはせいぜいエイム能力。ちょっと凄い兵士だ。
これが拳や剣なら、「凄いパワー」や「卓越した剣術」により、簡単に超人を描ける。が、銃撃ではそれがほぼ不可能だ。
銃は誰が撃っても同じ殺傷力だから銃なのだ。人間の戦闘力を均一化する兵器。これでは「主人公」は生まれない。
近代（違うけど）戦争で主人公を描くなら、指揮官系しかないだろう。ただの一兵卒が最強だからって、何が出来るんだよ。
実際マスター・チーフもただのオッチャンやん。俺に一体何を期待してんだ君らは。そんな違和感が終始抜けない。はぁ。

そういう違和感を拭えば（拭えんが）、コブナントとの戦争から更に第三・第四勢力まで加わり、まぁ面白いかもしれん。
鍵は古代兵器「Halo」なのだが、続編を見越してるのかどうもその辺は曖昧で、今作では場面場面でテキトーに戦ってる感じ。
当初はコブナントと戦うが、途中から人類及びコブナントに寄生し乗っ取る恐るべき種「フラッド」が登場する。
フラッドに寄生されるとコブナントはもちろん人類もこちらに襲いかかってくる。賢いことに銃器も使う。都合いい設定だな！
更にフラッド殲滅を狙う勢力も出てくるが、コイツらは「寄生先を駆逐すれば話が早くね？」と無茶苦茶なことを言う。
つまり人類とコブナントを全滅させれば寄生先を失ったフラッドも滅んで完璧、と。ちなみにコイツらは機械だから無問題。
やっぱ宇宙って糞だわと思うしかないウンザリな物語である。そうだよなぁ。友好的なうちうじんなんて漫画の存在だよな。
そんな悪辣宇宙人どもを、殆ど単独の突撃でブッ殺していく我らがマスター・チーフ。最高やな。マップさえまともならな。
最期は兵器星Haloをに爆弾を仕掛け脱出した。1作目にしてタイトルをブッ壊したわけだが、続編ではどうなるんだろう。
一応このシリーズは物語にも拘ってるらしいんで、続きには微妙に期待。もう全部マスター・チーフ一人でいいんじゃないか。


グラフィックは、リメイクにて格段に綺麗になった。……つっても360レベルであり、XBOX Oneゲーとしては並以下か。
面白いのが、「セレクトボタン（嘘）を押すと、オリジナルグラフィックに切り替えられる」こと。文字通りの意味である。
読み込み一切なしで、初代XBOXのショボ絵に切替えられる。もちろんもう1回押せばリメイク画面に戻る。わはははは。
なんかメリケン魂を感じた。日本メーカーでは出ないアイデアだ。こんな簡単に使用前/使用後を比較出来るゲームも珍しい。
もちろんゲーム性に影響はない、ただのお遊びだ。時々切り替えて「技術の進歩は凄いなぁ」なんて安いことを思った。完。
リメイクで絵は強化されても使い回し多用という点は変わらんので、グラフィックに面白みは無い。似た風景ばっかな印象。
敵の造形もまだまだ甘いので、攻撃を当てたグチャ感も低い。まぁこの辺は初代のハード性能的にしゃーないんだろうけど。
音楽は、基本無音だが、時々妙に雄々しいBGMが流れたりする。その曲自体はいいんだが、マップ的なアレで、正直微妙。
こっちゃイライラしっぱなしなのに気分を盛り上げようとされてもなぁ。全部マップが悪い。マップ悪けりゃ全て悪い。
撃ちゲーの場合、BGMより効果音やボイスの方が重要だろう。その辺は初代でありながら頑張ってると思う。
……戦闘中はゆっくり聞いていられんけどね。章を跨ぐ時に現状説明ナレーションなんてのがあったらなぁと思った。


さて。10年ぶりのプレーも10年前と同じく狂ったマップに苦しめられ、それでも何とかノーマルでクリアーはした。
もうウンザリである。続編はともかく、初代Haloはもうやりたくない。もう十分だ。この辺でこのゲームから解放してくれ。
……とは思うものの。俺は「怒って」たのである。ええ加減にしろよHaloと。特にマップ作った奴。絶対に許さんからなと。
今作に一矢報いたい。17年前のゲームに何言ってんだて話だが、このままで終わったらあまりに情けない。俺にも誇りがある。
そこで考えたのが、最高難度「レジェンド」への挑戦である。これをやれたら、「どや？」と今作を見下せるというもんだ。
マップはノーマルをクリアーしたことで「大体は」覚えたし、難度の高さはチェックポイントの多さで対応出来る。多分。
よっしゃ、やってやる。10年前はノーマル1回で終えたからな。今の成長した俺は、昔とは違う。伝説の兵士になってやる。
サクッと2周目、レジェンド開始。大丈夫、俺はギアーズの最高難度をやり遂げた男。同じ撃ちゲー、今回もきっとやれる！

……ぬ、ぬぅううう。死ぬほど難しい。これはヤバい。確かに伝説だわ。「インセイン（ギアーズ最高難度）」に劣らんや。
とにかく、被ダメージが桁違いだ。あっという間にシールドが破れ、HPダメージが入り、速攻死ぬ。唖然とするほど早い。
特に、ノーマルでも苦戦させられたエリートが異様に強い。硬い速いエイム正確で洒落にならん。死因の7割がこいつになる。
そしてエリートは殆どの敵小隊に存在する。つまり進んでも進んでもエリートが立ち塞がる。気が滅入るったらない。
敵全体のHP上昇により弾薬が多く必要となり、弾切れが増える。そういった真綿で首なストレスもノーマルの比じゃない。
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、その度にやり直し。今作に限ったこっちゃなく、撃ちゲー最高難度とはこういうものだが、非常にキツい。
チェックポイント制は復活が楽だが、「どんな時も自動セーブしてしまう」というデメリットもある。どんな状態でも、だ。
つまりHP1の死にかけ状態でチェックポイントを通っちまうと、レジェンドでは殆ど詰みに陥りかねないのである。
今作にはシールドがあるから「絶対無理」ではないが、レジェンドじゃまさに紙装甲だし、当てにはならん。
ただ突破するだけでも大変なのに、先の激戦を考慮した状態を求められる。……いやぁ、キツい。こりゃヤベーわ。
当然のように1章から苦戦しまくり死にまくり。全10章と考えると気が遠くなりそうだった。ああー……。

でも。この糞難しさには、言うまでもなく真剣に挑まなくてはならない。ノーマルでのようなテキトーさは許されない。
そしてマップも、2周目ということで大分マシになった。イベントボイスも聞き逃すことがなくなり、目的地が分かる。
ゲーム進行は非常に大変だが、ハマり度はノーマルよりずっと上がった。毎日電源を入れた。Haloを！？　俺スゲーわ。
……のだが。ほんま難しい。あまりにも難しい。エリートが鬱陶しすぎる。お前一匹でマスター・チーフより強いやんけ。
根性とプライドを賭けて挑み、ほうほうの体で3章までは行けた。こういうのには慣れてるから、そこに楽しさはあった。
でも残念ながら、俺は今作を根本において「面白い」とは思っていない。……そこが響いたのかな。ごめん、諦めました。
3章中盤、敵宇宙船の中での戦いで降参。面白くなくなったから仕方ない。負けを認めるよ。俺に今作レジェンドは無理だった。
別に後半ほど高難度ってわけじゃないから（多分）、もしかしたらここが最大の難所だったのかもしれん。そう思っておこう。
ここまでだけでも相当頑張ったしな。いやマジで。嘘だと思うならお前もやってみ。……チッ。悔しいのう。ゲームが下手だ。
それでも、10年前のプレーを含め、今回初めて今作にこの上なく真剣に取り組めた。そのこと自体はとても嬉しく思う。
ようやっとHaloにケリを付けられた感じだ。もうええやろ。これ以上を俺に求めるなら、マップ改正の再リメイク作ってや。
今はお休み、また撃つ日まで。嗚呼、撃ちゲー。プレーする度に俺の感情を複雑にさせる、魔性のジャンル……。


ふぅ。割とボコボコな感想だが、気分はそんなに悪くない。レジェンドに挑戦したことで気持ちの整理が出来た感じだ。
そして、初代を終えたんだから、大手を振って続編に挑戦出来る。そう、Halo2以降が俺を待っているのである。
10年前に初代で躓いたが、続編への興味はあった。つーか持ってるし。XBOXライブ無料進呈等で幾つも手に入れているのだ。
無論、今やるならMCCがある。特に、俺に撃ちゲーの売上面での凄さを最初に教えてくれたHalo2は、是非やっておきたい。
初代にケリを付けた今、もう俺を邪魔するものはない。……2ではマップ事情もマシになっているだろう。多分。だよね！？
今すぐではないが、そのうち2を開始する。まだまだ俺のHaloは始まったばかりだ。ネタではないぞ。やるこた幾らでもある。
他のFPSにも順次触れていってやる。バトルフィールドやCODも投げ売りやなんやらで持ってたはず。……いい時代やね。
こういうのは往々にして「言うだけ」に終わるが、それでも言っておく。俺は撃ちゲーを続けるよ。まだまだ殺してやる。
比類なき世界最強ジャンル・撃ちゲーを悩ましく続ける決意を固めて終わり。アホか。嫌ならやらなきゃいいだろうが。
嫌じゃないんだ、「分からない」んだよ。だからこのままじゃ終われない。俺なりに撃ちゲーを掴むその日まで。戦うぞ。

……ただ、狂気誘発マップだけは、勘弁。今回そのトラウマは思い切り上書きされたわ。広いマップ怖いよぅ。家にいたい。
はぁ。






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