腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

Woodle Tree Adventures Deluxe(XBOX One版)

2020年11月14日 20時55分57秒 | XBOX Oneゲーム感想文
【ハード】XBOX One
【メーカー】Chubby Pixel
【発売日】2019年5月8日
【定価】580円(税込)
【購入価格】87円
【プレー時間】2時間くらい


……えーっと、まずタイトルは何と読むのだろう。「woodle」なんて英語はなく、造語のようだ。名前なのか?
まぁこのゲームのことを口で誰かに話す機会は多分一生ないからいいや。樹木生命体ウッドル君の冒険ゲーム。多分。
まず、何故俺は今作を購入したか? 安かったからである。DL版セール87円。これを見過ごせるなら俺の人生もっと開けてる。
そしてもう一つ……ちょっとスクショを貼る。デデン。

どう? ウッドル(仮称)君、何かに似てない? ほら目元が。
そう、フリプから大ブームを巻き起こした「Fall Guys」ぽいのである。まぁこの程度の類似は他にも腐るほどあるだろうが。
そこを絡めて「Fall Guys買いました!(違うだろ)」という寒いボケをやりたかったのである。そういう年頃なのだ。マジで。
実際ツイッタでやってみたが、何一つ反応は得られなかった。ほんま惨めなもんやで。でもめげない。ひとり虚しく踊り続ける。

と、冗談にしておきたい話はこれくらいにして。購入はともかく、俺としては珍しい即プレーに入った理由は他にある。
今度は今作の公式(?)を貼ってみる。MSの販売サイトだな。日本じゃ超マイナーだろうけど、俺はPSストア並に慣れている。
Woodle Tree Adventures
これらXBOX系DLゲームページは、デフォでPVが背景に流れている。何気ないことだが、割と好きな仕様である。
それはさておき、この文を見てくれるほど暇なら、ページ真ん中のPVを観てほしい。……どうだろう? 何かを思い出さない?
俺は即座に「3Dマリオやないか!」と思ったのだ。3Dフィールドにコインぽい収集アイテム……明らかにその系譜にある。
XBOX ONEの3Dマリオ系譜といえば、1年前にプレーした「Super Lucky's Tale」が思い出される。……もう1年も前になるのか。
SLT(多分世界で俺しか使わない略称)は難もあるもののちゃんと面白い3Dアクションだった。なら、ウッドル君は?
超安価な3Dマリオ系譜ゲーム……なかなか興味深いではないか。仮につまらなくても許せそうな魅力的ワードが並んでいる。
じゃあ実際にやってみるしかあるまい! と、マジで購入から即座にプレー開始した。……数多の罪ゲ達、ごめんなさい。はぁ。


プレー開始。……で。まぁ薄々分かっていたことだが。つまらないですね、はい。見た目は3Dマリオ、中身はウッドルだった。
ちなみに、ローカライズはされていない。故にメッセージは全て英語。更に自動で流れていくからゆっくり翻訳出来ない。
Switch版の紹介を見たら日本語になってたからこっちもアプデで対応出来そうだが、日本XBOX市場に無茶を言ってはいけない。
だが元々文字情報が極めて少ないゲームなので、分からなくても別に問題ない。多分大したこた何も書かれてないだろうし。
なんや祖父っぽい樹に召喚されたウッドル君が、何かしてこいと命令される。親の庇護の元にいる彼に拒否権はない。
あとはマリオ64の城のようなフィールドから各ステージに飛んでアクションをこなす、という内容だ。分かりやすい。
ステージをクリアーすると次のステージが登場する。特に何も考えず、順繰りにやっていけば問題ない。

操作はダッシュとジャンプ、あと葉っぱを振っての攻撃がある。そうしてフィールドを探索し、「雫」を3つ集めるのが目的だ。
目的についてはメッセージが読めないから分からなかったんだが、プレーすることで察した。長年のゲーム経験が生きて虚しい。
雫は隠されているわけではないが、大概ステージの端っこにあるので、割とキッチリ隅々まで歩き回る必要がある。
雫を3つ持ってゴールゲートを潜ればクリアー。んでそれ以外にもう一つ「りんご(のような果物)集め」が目的としてある。
りんごはマリオで言うコインみたいにあちこちに存在していて、集めることで武器の強化と特殊ステージの開放が可能となる。
ついでに実績にも絡んでいるので、まぁ真面目に集める必要がある。ぶっちゃけ一切無視してもクリアーは可能なんだけどね。

アクションはそんなとこで、一応3Dアクションの体を為してはいるが、今作の最もダメなところとして、カメラがある。
「3Dアクションのカメラが悪い」のは寧ろ普通のことかもしれんが、今作は少なくとも現代、いや10年前でも水準以下である。
基本的にほぼ固定で、キャラを正面から写すアングルのみ。また自分で回すことは一切不可能で、ズームイン・アウトのみ可能。
そのくせジャンルはマリオ的な3Dアクションなんだから……まぁ言うまでもなく、分かり難い見え難いふざけんなの嵐。
「安価ゲーだからカメラにまで気を配っていられない」んなら、せめて回させてくれよ。誰も得しない完全固定である。はぁ。
つっても、実はそれで難度が上がってるわけでもない。ウッドル君は何故か崖っぷちの粘りが非常に強いのだ。……意味不明か。
要は足場から落ちそうになっても、今作の場合そこの処理が非常にプレーヤーに甘く、かなり粘れるのだ。故にあまり落ちない。
他ゲーなら明らかに落ちてる感覚でプレーしてもひょいひょいジャンプしていける。……天然なのか、調整なのかは知らん。
敵もいるにはいるが、どいつも葉っぱ振り一撃でだし、面倒なら避けて通ってもいい。「厄介な奴」なんて全く存在しない。
死ねばチェックポイントからやり直しで、そこだけやや面倒だが、別にリスクもないし気を張るような難度でもないからいい。
見た目通り極めて緩いゲームであり、ジャンルに慣れている人には何の刺激にもならないだろう。これはあかんと思うよ。はぁ。

そして驚くべきは、プレー時間だ。最初に書いたのは間違いではない。それも実績コンプまでキッチリやって約2時間だ。
EDまでだとその半分、約1時間で終わった。ステージは9つくらいだろうか。つまり1ステージ6分くらい? 実際そんなもんだ。
極めて低難度故に詰まることなくどんどん進み、1時間経ったらスタッフロール。なんだこれは。最近のゲームは分からん。
加えて実績が冗談のように貰える。最初のステージをクリアー(5分弱)で100P、以後も100Pが何度も加算され、ビビったよ。
ちなみに比類なき「NINJA GAIDEN2」の最高難度クリアーの実績が同じ100Pである。苦労レートが違いすぎて目眩がする。
87円で購入は安すぎだが、もし500円だったら高すぎだと怒ったことだろう。それほど中身の薄いゲームである。ゲームかこれ?
ちなみにボス戦は一切ない。中途イベントもなく、タラタラやって最終ステージらしきものをクリアーしたらいきなりED入り。
難度の上昇は……あったんだろうか? 終盤の方が気持ち難しかったかも。どんぐりの五十歩百歩って感じだが。
ここまで平坦で刺激のないゲームがあるもんなんやな……とある意味勉強になった。呆れてはいるけど怒る気はない。
喜怒哀楽が何もなく、ただコントローラーを握っていれば、そのうちクリアー出来るゲーム。……理想的かも? アホか。

てわけで冗談のようにあっさり終わり、そこで実績も900まで取れたのだが……今作で唯一、唯一大変なのが、りんご集めだ。
最後の実績に必要な数は、ずばり累計3000個。そして最後までサボらず全て集めても1000未満。3倍が求められる! ひぃい!
……つっても所詮はこのゲームであり、そもそもクリアーまで1時間程度で1000集まったんだから、苦労などたかが知れてる。
りんご集めに適したステージがあるので、そこをテキトーに周回していたらすぐ達成できた。それに約1時間かかった。
本編1時間+実績コンプ1時間で計2時間、このゲームを極めたのだった。これ以上このゲームをやり込める人は凄いと思うよ。
いやはや、こんなに簡単に1000実績取れるゲーム、XBOXシリーズ全体でも珍しいんじゃなかろうか。他にあったら怖いよ。
読みゲーを内容ガン無視攻略ガン見全スキップでやっても、分岐やらがあるから2時間じゃ終わらんだろう。
完全実績目的でやる読みゲーより、普通にゆっくり気味にプレーしたアクションゲーの方が実績コンプが楽って。
正直何の中身もないゲームだと思っていたが、これは比類なき特徴かもしれない。いやぁ、勉強になるなぁ。……はぁ。

グラフィックは「形にはなっている」から、汚くは感じないが、無論綺麗でもない。まぁここは値段なりと言うべきか。
今作をやると、普段目にしている、気にも留めないような「普通のグラフィック」に込められた技術と労力がよく分かる。
普通は決して当たり前とイコールではない。ゲーム作りは大変である。……まぁ基本そんなこと知ったこっちゃないけどな。
見た目はまぁ許容……妥協範囲として、敵はもうちょっと、もうちょっとだけ作り込んでほしかった。児戯のようだった。
倒れ方や消え方、エフェクトとかが、さすがにどうよ、と。……さっき言ったとこだろ。普通は決して当たり前じゃない。
音楽は鳴ってるか鳴ってないか分からんレベルで良し悪し以前の問題だった。……が! 実は一曲だけ耳に残った。
りんご集めのために何周もしたステージである。作業を延々やるとBGMは耳に残りやすい。ゲームプレーあるあるである。
あとウッドル君、ジャンプすると「はっ!」と口にする。それだけ。書くことがないって困るよなぁ。はぁ。


ふぅ。今作は意外にも続編が存在する。……もしかして好評だったのか? 俺には計り知れない世界が海の向こうにはある。
その「2」はさすがにもう少し金をかけて作っているのか、定価からして少し高い。つっても日本円で1500円なのだが。
PV観たら、今作よりはずっと派手で要素も増えていた。面白そうではある。……まぁ90%オフとかなら。待ってますナリ。
2年前にプレーした「神巫女」も数時間で終わる低ボリュームゲームだったが、あれは敢えてそうしてるとプレーして感じた。
今作は多分天然で神巫女を上回る超低ボリュームだった。……ま、あまり悪くは言わんとこ。サクッとやれたのはいいと思うし。
ゲームが溢れている現代、当然ながら色々なゲームがある。全てのゲームを正確に把握している人間はこの世に存在しない。
ある意味では突き抜けてる今作をやれたのは勉強になった。薄い体験が必ずしも薄い経験になるわけではないんだな。
まだまだ果てしないゲー道に思いを馳せて終わり。やればやるほど広がっていく。のんびりしている時間はないのだ。
もう面白いつまらないだけの娯楽じゃないしね。今作の良いところは、ズバリ実績取得の楽さだし。なんじゃそら。狂っとるわ。
はぁ。




拍手を送る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロックマンX アニバーサリー... | トップ | ラチェット&クランクHD »

コメントを投稿

XBOX Oneゲーム感想文」カテゴリの最新記事