真璃通信

ティールーム&ギャラリー 真璃

日本刺繍

2008-10-08 20:28:28 | Weblog
 先週末で 裂き織りとキルトの夫婦展が好評の内に幕を閉じました。ありがとうございました。温かなお人柄の表れた作品・裂き織りの素朴な風合いの中にセンスある色合いは塩田さんならではのものでした。奥様のキルトも大きなものから小さな可愛い作品までひと針ひと針の思いがこもっていました。
さて、今週は昨日より日本刺繍の作品です。作者は山形県鶴岡市の神尾さん。刺繍屋に生まれた彼女曰く、日本刺繍の針を持ってから十年以上経ちますが、何作品作っても、もう少しという思いが残ります。私の中で どんどん深く広くなってゆく繍いの世界の中で 納得の出来る作品を仕上げるのはまだまだ先のことになりそうです。との弁でした。作り上げた作品は帯や着物になり 人手に渡ってしまいます。そんな仕事の合間をぬって、自分の作品も残して行きたいの、もう少し作品がたまったら真由美ちゃんのギャラリーに飾ってほしい、と語っていました。出来れば秋に、と。今年ようやく実現しました。絹の生地に絹の糸で多彩に表現された草花や鳥達。一本の線や色が思いがけない表情を見せたりします。絹糸の艶と美しさには人を引き付ける力があります。今回は17点の展示です。日本の手仕事の美です。ひとりでも多くの方に この真璃の空間で見て頂きたいです。昨日今日と二日目ですが御覧頂いてる方からの感嘆のため息、今日も聞こえて来ました。
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