今年もあっという間に11月を迎え寒くなリお燗がおいしい季節になりました。
押上文庫好みのお燗の器も基本的には冷酒と同じ筒、碗、盃の三種類です。
しかし容量の大きさとしては冷酒で用いられるものよりも少し小さめのほうがよいと思われます。
これはお燗酒の温度帯、味の多さを考えますと冷酒よりも一口の量のほうが少ないと思われますので
これに合わせて少し小さくいたします。
まずこの黒澤 きもと純米やわらかのお酒ですが13,5度というアルコール度数で低めなのですが
開栓して一年くらいたちますがまったくもってヘタレていることがないことに凄みを感じます。
あと速醸でやったものですと酸を呼んで酸っぱくなるものも多いのですがまったくそのようなことがありません。
またワインもこのくらいの度数のものが多いと思いますが開栓して一年も無事なものなど聞いたこともありません。
よって日本酒の耐久性のすごさを感じていただけるかと思います。
味比べ
筒型
まずとがったシャープな酸を感じ味の多様性を感じていただけると思います。
そして筒盃の特徴として味もさっと切れます。
よって好みはかなり分かれるかと思います。
辛口で少しくどいものと一緒の時は効果を上げていくと思いますが好き嫌いも分かれるかと思います。
碗型
筒で感じたシャープな酸もなくなり柔らかく口の中へ入っていきます。
味もすべての要素がよく交わって落ち着いた味になります。
平盃
温めることによって常温の時には感じなかった酸が柔らかく溶け出ていきます。
口径の広い器を用いることによってたっぷりした酸が表現できますが
このやわらかというお酒の名前のとおりくどすぎずに楽しんでいただけると思います。
味も碗型よりもさらにまとまって穏やかに感じます。
冷酒用の平盃では少し口が厚いものを用いましたが、
お燗の時はテイストが軽くなるものが多くなるので基本は口は薄いほうがよいことも付け加えます。
平盃の二種
平盃でも口がそのまま立ち上がっていく左の形と
端反りと言って口が外側に反っているものでお酒のアフターが変わってきます。
左ですとお酒のすべての味をまとめ上げる感じで力強く感じますし、
右ですと含んでからのお酒の味を逃がしてくれてとても酸はしっかり感じるのですが
後味をすっきりさせてくれます。
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