お酒と器の下町サロン 押上文庫の公式ブログ

火~土18時~24時営業
日、祝日18時~23時
ご予約は、03-3617-7471(押上文庫)へお願いいたします。

金冠黒松、八号酵母

2011-05-25 | お酒

このお酒は珍しく酵母の名前がついたお酒。山口県の金冠黒松のもの。

協会六号酵母の変異株。多酸性で濃厚なお酒ができるといわれております。

しかし昭和五十年代の新潟の淡麗酒ブームによって発売中止になるが、

日本酒にも味の深さ、個性的な酸が見直されるようになり7,8年前から少数の蔵が使い始めました。

(ワインでは酸はとても重要なものだが、酸の出すぎは日本酒の世界では長らく欠点とされていた。)

近年では酸が味の骨格となり味の複雑さの要素になることが理解され酸を高めにとる蔵も増えてきました。

が、この八号酵母は今流行のきめ細かい酸ではなくもっと強く太い酸の個性酒で飲み手を選ぶかも知れません。

そういえば、岐阜県の小左衛門蔵も八号酵母を使って面白いお酒を作っていました。

興味のある方は探してみてくださいまし。