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地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

議員定数を削減することに賛成した理由。

2007-10-30 18:01:21 | 議会活動
もう一年以上前の2006年6月議会。

ここで、柴崎議員から提案された議員定数を削減する条例案に対して、
私は誰にも相談せずに賛成討論を作成し、壇上にあがった。
まさか可決するとは思ってもいなかったので、
もっと議論が深まるきっかけになればとの願いを込めたつもりが、
賛成多数で可決した。

このときの話を先週の授業(SFC)で少し話したので、
賛成討論の全文をここに記しておくことにする。

某議会議員からこの賛成討論についての照会もあったと聞く。
これをきっかけに県内の議会議員定数削減の流れに拍車がかかった、
と私は勝手に思い込んでいる。
単なる本人の備忘録ですから、ご興味のあるかた、読んでください。
授業の参考にしていただけると幸いです。

そういえば今日は休講でしたね。慶早戦、残念でした。

‥‥

13番・大坂聖子でございます。この「議案第33号 大磯町議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例」につきまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 議員の定数削減につきましては、福島県矢祭町が合併しない宣言を全国で初めて可決したことに伴い、議会みずから率先して定数を18から10に削減したという報道がありました。私は、単なる経費削減ということだけではなく、その議会の意気込みから追い風が吹き、役場の行政改革に弾みがついたのではないかと思っております。
 しかし、ただこれだけの理由で削減に賛成するわけではありません。これからの大磯町の財政健全化を着実に進めていくためにも、議会は少数精鋭の専門性が当然必要と思います。先ほども申し上げましたように、町長提案議案に比較しまして、議員提出議案等が極端に少ないことでも示されることではないでしょうか。
 住民の意思を反映するという点につきましては、情報公開制度を活用したり、住民参加をもっと進めていけば、議員の数は少なくても済むと思っております。
 また、現在の議員数が議員の職務と合致しているかといえば、予算、決算委員会ですべての所管事務を審査できることから考えても、議員個人があらゆる分野についてきちんと把握することが可能であると同時に、その資質が不可欠ではないかと考えるものです。
 14という定数につきましては、12がよいのか、14がよいのか、16がよいのかという点においては固執するつもりはありません。先ほど土橋議員の方からもご紹介がありました分権時代に対応した新たな町村議会の活性化方策、私も読みました。この議員定数のところに提言としまして出ていますように、議会としての存立に議員が最低何人必要か、また人口に応じた適正規模はどうかといった点について、明確な理論的根拠はない。ただ、その中での果てしない定数削減圧力は、帰するところ議会無用論、議会制民主主義否定にもつながるおそれがあると述べられておりますが、最後の締めくくりに、ただし、二元代表制の枠組みを越えて、将来、シティマネジャー制や議院内閣制を選択可能とするようになれば、議会そのものの役割が大きく変わり、定数にも影響が出てくることは言うまでもないと書かれております。
 私はいま、まず大幅に削減をすることに価値を見出すものであります。今後は、この削減された財源を、どこに使うかについての議論は当然必要と思っております。今回のこの提案をきっかけとして、さらに議会活性化への議論が深まることを期待いたしまして、私の賛成討論といたします。
              〔13番(大坂聖子君)降壇〕





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