昔、夢中になっていた「山」に関する過去の雑記、メモを整理しながら記載しております。
お茶など出ませんが、同じ趣味、興味のある方は立寄って御覧ください。
現在と比較しながら眺めるのも一興でしょう・・。
西丹沢・大室山(Ⅱ)
白石峠⇒加入道山⇒大室山
昨夜のお酒が少々頭に残ってはいるが・・、暖かいコーヒーを沸かし、軽い朝食を済ませて登行の準備に取り掛かった。
さあ、これからいよいよ西丹沢の主峰・「大室山」のの登行に取り掛かる。
箒沢のを後に中川川の清流を右に見ながら、幅広の林道は徒歩1時間余り「県立青少年キャンプ場」まで続いていた。これより先は登山専用の山道になり、二股に分かれている。左は、我等がこれから向かう白石峠を経て「加入道山」、「大室山」のコースであり、右方向は、桧洞丸と大室の鞍部・「犬越路」の峠で、帰路に通る予定である。
犬越峠は、その名の通り乱世の戦国期、武田信玄が自国の甲斐へ戻る途中、犬を先導して越えたという言い伝えによりその名が付けられたといわれる。白石峠から大室山は、神奈川県と山梨県の県境でもある。
これより白石峠へ向かっては早速ながらジグザグの登りで、白石沢の清流が見え隠れしている。 右手に大滝が現れてきた、名前が付いているのか不明だが「白石大滝」とでも名付けておこう・・。
この辺りより藪、ササの間を縫うように急登が続いている、間もなくして鞍部・白石峠へ到着した。
昨夜の飲みすぎ食べすぎのせいであろうか・・、途中、発汗のためかなりの苦汁に苦しめられたため、充分な休息をとる。 峠周辺からは丹沢の主稜・蛭が岳や桧洞が悠然と見渡せる。
峠から加入道山へは一投足であった。
ブナの大木が目立ちはじめ、いよいよ西丹沢の山域らしくなってきたころ、三角点の標石がある小ぢんまりとした山頂へ着いた。
頂上(1418m)は、ベンチが数台設置されているだけの静かな頂であり、付近に遠慮がちに避難小屋(無人・トイレ無)がある。
緑期のころは樹林に阻まれて展望はほとんど無いだろうが、今は落葉期である・・、木々の間から山並みに混じって富士が微かに遠望できた。
加入道山(かにゅうどうやま)とは・・、
面白い山名だが、日本山名事典(三省堂)によると大入道伝説によるものか、あるいはシカが多いところから鹿入道がその名の由来であるらしい。
樹林(ブナの原生林である)に囲まれて展望は無いが、落ち着いていて好感のもてる山頂である。
目的の「大室山」は、既に堂々たる山容を眼前に現している、そして、我等を呼び寄せてもいる様だ。
俗っぽい言い方をすれば、“ここまで来たら、もうこっちのもんである”。
加入道山頂のベンチで一息いれて、これより本峰・大室へ向かう・・。
一つのピーク(前大室山)を過ぎ、なだらかに下っていくと破風口というキレット状(切戸・山稜がV字形に深く切れ込んで低くなっている所)の所に達した。 その名の通りの風の通り道のようで、さわやかな風が吹き抜けていた。
ザレた瘠せ尾根であるが、特に危険な様子は無い・・。
これより大室への最後の登りとなる・・、とはいっても極端な登りではなく平坦な地が広がる箇所もある。元は湿性地であったのだろうか・・?丹沢には珍しく園地の様であり、枯れた草原状の平地に植生保護のため木道が敷かれてある・・、実に気持ちの良いところである。次の西ノ肩も、ブナと林床のバイケイソウに囲まれて、なかなか気持ちいい場所であり、新緑の季節はいいかもしれない・・。実は、ここが犬越への分岐になり大室はこの先になる。一服したい所であるが本峰はすぐ其処に見えているので先を急ぎ目指した。
西ノ肩からひとまず大室山山頂(1588m)を踏んだ・・。
次回へ続く・・。
お茶など出ませんが、同じ趣味、興味のある方は立寄って御覧ください。
現在と比較しながら眺めるのも一興でしょう・・。
西丹沢・大室山(Ⅱ)
白石峠⇒加入道山⇒大室山
昨夜のお酒が少々頭に残ってはいるが・・、暖かいコーヒーを沸かし、軽い朝食を済ませて登行の準備に取り掛かった。
さあ、これからいよいよ西丹沢の主峰・「大室山」のの登行に取り掛かる。
箒沢のを後に中川川の清流を右に見ながら、幅広の林道は徒歩1時間余り「県立青少年キャンプ場」まで続いていた。これより先は登山専用の山道になり、二股に分かれている。左は、我等がこれから向かう白石峠を経て「加入道山」、「大室山」のコースであり、右方向は、桧洞丸と大室の鞍部・「犬越路」の峠で、帰路に通る予定である。
犬越峠は、その名の通り乱世の戦国期、武田信玄が自国の甲斐へ戻る途中、犬を先導して越えたという言い伝えによりその名が付けられたといわれる。白石峠から大室山は、神奈川県と山梨県の県境でもある。
これより白石峠へ向かっては早速ながらジグザグの登りで、白石沢の清流が見え隠れしている。 右手に大滝が現れてきた、名前が付いているのか不明だが「白石大滝」とでも名付けておこう・・。
この辺りより藪、ササの間を縫うように急登が続いている、間もなくして鞍部・白石峠へ到着した。
昨夜の飲みすぎ食べすぎのせいであろうか・・、途中、発汗のためかなりの苦汁に苦しめられたため、充分な休息をとる。 峠周辺からは丹沢の主稜・蛭が岳や桧洞が悠然と見渡せる。
峠から加入道山へは一投足であった。
ブナの大木が目立ちはじめ、いよいよ西丹沢の山域らしくなってきたころ、三角点の標石がある小ぢんまりとした山頂へ着いた。
頂上(1418m)は、ベンチが数台設置されているだけの静かな頂であり、付近に遠慮がちに避難小屋(無人・トイレ無)がある。
緑期のころは樹林に阻まれて展望はほとんど無いだろうが、今は落葉期である・・、木々の間から山並みに混じって富士が微かに遠望できた。
加入道山(かにゅうどうやま)とは・・、
面白い山名だが、日本山名事典(三省堂)によると大入道伝説によるものか、あるいはシカが多いところから鹿入道がその名の由来であるらしい。
樹林(ブナの原生林である)に囲まれて展望は無いが、落ち着いていて好感のもてる山頂である。
目的の「大室山」は、既に堂々たる山容を眼前に現している、そして、我等を呼び寄せてもいる様だ。
俗っぽい言い方をすれば、“ここまで来たら、もうこっちのもんである”。
加入道山頂のベンチで一息いれて、これより本峰・大室へ向かう・・。
一つのピーク(前大室山)を過ぎ、なだらかに下っていくと破風口というキレット状(切戸・山稜がV字形に深く切れ込んで低くなっている所)の所に達した。 その名の通りの風の通り道のようで、さわやかな風が吹き抜けていた。
ザレた瘠せ尾根であるが、特に危険な様子は無い・・。
これより大室への最後の登りとなる・・、とはいっても極端な登りではなく平坦な地が広がる箇所もある。元は湿性地であったのだろうか・・?丹沢には珍しく園地の様であり、枯れた草原状の平地に植生保護のため木道が敷かれてある・・、実に気持ちの良いところである。次の西ノ肩も、ブナと林床のバイケイソウに囲まれて、なかなか気持ちいい場所であり、新緑の季節はいいかもしれない・・。実は、ここが犬越への分岐になり大室はこの先になる。一服したい所であるが本峰はすぐ其処に見えているので先を急ぎ目指した。
西ノ肩からひとまず大室山山頂(1588m)を踏んだ・・。
次回へ続く・・。