表丹沢:「丹沢山迷記(2)」
「水無川」について・・、
水無川は、表尾根の各峰を水源とする水域で水量も豊富であり、塔ノ岳直下の本谷をはじめ各支流は沢歩きでも人気がある。
その水無川は秦野市の中心を流れる。
丹沢山系の「塔ノ岳」直下に源を発し、秦野盆地を潤し市街周辺の憩いの場所を提供している。盆地扇端部で流量の大部分が地下に伏流するため、以前はその名のとおり盆地内を流れる「水無」川だった。
その為、この川の別称「砥川」(砥石のような石が河原に多かったため)ともいい、秦野市内にある「戸川」という地名の由来にもなっているという。
現在は、自然水やそこから流入する生活水流量は安定しているようである。
丹沢山塊から秦野盆地に注ぐ水無川、両側には「県立秦野戸川公園」広がる
また、水無川という名称は、弘法大師が関係している説もある。
弘法大師は旅の途中喉が渇いて・・、「この辺りに心の優しい人はいないものか・・?」と、わざと貧しい身なりをしてこの川の流域の住民に水を求めた。 水を求められた住民はその人が弘法大師とは知らず、貧しい身なりをしていたので水を与えなかったという。
「人の身なりで人を判断するとは何たる事だ・・!!」と怒った弘法大師は、この住民たちの生活用水である川の水を涸らしてしまったという。 そのため、この川に水が無くなってしまった、つまり「水無川」と言う名称が付いたとされている。
これは無論、伝説、逸話であるが、秦野市内には現在も弘法大師が修行したとされる「弘法山公園」や「弘法の水」、弘法の湯など、弘法大師に因んだ名称が多い。
弘法大師によって止められた水・・・??
水無川の伏流水は秦野駅近くから湧く「弘法の水」(雑誌などにも紹介されて有名です)など、丹沢の奥地から農家の庭先、街の中心を含め金目川や葛葉川、四十八瀬川、水無川一帯に点在する21ケ所から湧き出している。
これらを「秦野湧水群」と呼び、昭和60年に日本名水百選に指定されている・・。
これも、善僧でなる弘法大師の置き土産であろうか・・。
花立山から塔ノ岳へ・・、
冬の名残の塔ノ岳山頂は、こんな感じ・・?。
さて、下山は「新大日の頭」から北側の「長尾根」に入った。
このコースは、ポピュラーな「表尾根」コースから外れており、尾根が北側に当たるためノッケから雪の量も大分多い。 しかも、トレースされていないため自然硬化した硬めの雪面を踏んで行くようになる。
雪除けのスパッツ、そしてアイゼンを装着してピッケルでバランスを取りながらの下山で、冬・雪山へ来てるんだという実感がこもり、嬉しい次第である。
雪庇による崩落やスリップ滑降に注意しながら夕刻の4時半頃には「札掛」に着いた。
次回に続きます・・、
「水無川」について・・、
水無川は、表尾根の各峰を水源とする水域で水量も豊富であり、塔ノ岳直下の本谷をはじめ各支流は沢歩きでも人気がある。
その水無川は秦野市の中心を流れる。
丹沢山系の「塔ノ岳」直下に源を発し、秦野盆地を潤し市街周辺の憩いの場所を提供している。盆地扇端部で流量の大部分が地下に伏流するため、以前はその名のとおり盆地内を流れる「水無」川だった。
その為、この川の別称「砥川」(砥石のような石が河原に多かったため)ともいい、秦野市内にある「戸川」という地名の由来にもなっているという。
現在は、自然水やそこから流入する生活水流量は安定しているようである。
丹沢山塊から秦野盆地に注ぐ水無川、両側には「県立秦野戸川公園」広がる
また、水無川という名称は、弘法大師が関係している説もある。
弘法大師は旅の途中喉が渇いて・・、「この辺りに心の優しい人はいないものか・・?」と、わざと貧しい身なりをしてこの川の流域の住民に水を求めた。 水を求められた住民はその人が弘法大師とは知らず、貧しい身なりをしていたので水を与えなかったという。
「人の身なりで人を判断するとは何たる事だ・・!!」と怒った弘法大師は、この住民たちの生活用水である川の水を涸らしてしまったという。 そのため、この川に水が無くなってしまった、つまり「水無川」と言う名称が付いたとされている。
これは無論、伝説、逸話であるが、秦野市内には現在も弘法大師が修行したとされる「弘法山公園」や「弘法の水」、弘法の湯など、弘法大師に因んだ名称が多い。
弘法大師によって止められた水・・・??
水無川の伏流水は秦野駅近くから湧く「弘法の水」(雑誌などにも紹介されて有名です)など、丹沢の奥地から農家の庭先、街の中心を含め金目川や葛葉川、四十八瀬川、水無川一帯に点在する21ケ所から湧き出している。
これらを「秦野湧水群」と呼び、昭和60年に日本名水百選に指定されている・・。
これも、善僧でなる弘法大師の置き土産であろうか・・。
花立山から塔ノ岳へ・・、
冬の名残の塔ノ岳山頂は、こんな感じ・・?。
さて、下山は「新大日の頭」から北側の「長尾根」に入った。
このコースは、ポピュラーな「表尾根」コースから外れており、尾根が北側に当たるためノッケから雪の量も大分多い。 しかも、トレースされていないため自然硬化した硬めの雪面を踏んで行くようになる。
雪除けのスパッツ、そしてアイゼンを装着してピッケルでバランスを取りながらの下山で、冬・雪山へ来てるんだという実感がこもり、嬉しい次第である。
雪庇による崩落やスリップ滑降に注意しながら夕刻の4時半頃には「札掛」に着いた。
次回に続きます・・、