金峰山(きんぷさん)は、山梨県の中央、北部に位置し、長野県との県境にある標高2599mの山である。 金峰山山頂には、特徴的な五丈岩があり、山腹や山麓から見ることもできる。 金峰山は「日本百名山」にも選ばれている秩父の連山でも第一級のやまであろう。
この金峰山登山の過程で若かりし頃、非常な体験をした。
鼓動が高鳴る「奇跡の体験」は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!
以下は本文へ・・、
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(10)
夢の世界から、現実の空間へ引戻された。
今まで現実とは乖離していて宙に浮き、夢の中にいたが、果たして、現実に戻って、今までが夢ではなく現実であったことが実感される。 更に、思い返すように頭に中で盛んに復習をしているのである。
気が付くと周辺からは激しく、雷のような鼾(いびき)が響き渡る。
現実の世界に戻された。
ソッと懐中電灯の灯りで時計を見ると、11時を回っていた。
しかし、快楽的興奮はなかなか収まりそうに無い。
そして、明日朝、彼女と現実の世界で顔を合わした時、一体、どのような態度、いかなる仕草をすればよいのか・・?。
余韻を味わいながら・・、彼女と近い将来起こり得るであろうことを盛んに想像する。
先ず、明日朝起きたら、何気なく挨拶を交わし、タイミングを見計らって彼女の名前と連絡先を問う。
彼女は快く応じるだろう・・!。
そして、近い日に会うことを約束し、その後、甘い恋人同士になって数回のデートを重ねながら、結婚の約束を取る・・!。
彼女との新婚生活は何処にしよう・・?。
現在、小生は東京・大田区の多摩川の縁に住んでいて、電車で東京駅・丸の内に通っている。 多摩川付近は住環境も良く、この辺りに新居のアパートを借りることにしよう。
始めは共稼ぎでもしながら、子供は何人くらいがいいかな・・?、三人ほ程度いれば理想だな。
子供が大きくなったら、揃って金峰山のこの山小屋に連れてきて・・、
「父さんと母さんが一緒になったのは、ここで良い事があったからだよ・・!」
何てね・・!。
夢物語のような夢を追いながら、次第に夢の中に誘(いざなう)われた。
そして朝、喧騒の中で目が覚めたのであった。
強烈な朝の光が眩しい・・!。
さて、昨夜は何事かあったようだが・・?、そうだ、彼女は・・?。
寝ぼけ顔で辺りを見渡したが、彼女の姿は勿論、女性三人グループは見当たらなかった。元より、超満員の大部屋そのものは既に、余り人の姿は無かったのである。
ヒョッとすると階下か小屋の周りに小生を待っててくれるのだろうか・・、と期待をしながら慌てて周辺を探してみた。
既に、彼女らの姿は無く、霧の中に消えさっていた。
彼女は一夜限りの夢の世界で満足し、納得して去って行ったのであろうか・・?
こうして、「金峰山の奇跡の一夜」の実感、体感は、現実に戻ると雲散し、霧消し、夢と消えたたようである。
それのしても、昨夜の事態、事柄は一体何だったのであろうか・・?
小生の傷心の胸は、なかなか癒されなかった。
何はともあれ、金峰山より下山しなければならない。
昨夜の、快楽夢想の出来事が回想シーンとなって頭の中を駆け巡り、
何処を、どう下ってきたのか定かでないまま、麓へ達してしまった。
何れにしても、初めての金峰山への登山は、奇跡の山行となったことは確であった。
『恋愛とは、その二人が一体となることであり、ひとりの男とひとりの女とがひとりの天使となって融けあうことである。それは天国で』――ユーゴー(フランスの大作家)
『恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない』――芥川龍之介(近代日本の代表的作家)
『男女の愛情、性の欲求は、人間自然の要求です。これは、どのようにゆがめられた条件のもとでも、男女ともにはげしい欲求となって現われるものです』――平井 潔(青春作家)
次回、最終へ・・、
【小生の主な旅のリンク集】
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「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
《スキー履歴》
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この金峰山登山の過程で若かりし頃、非常な体験をした。
鼓動が高鳴る「奇跡の体験」は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
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やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!
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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(10)
夢の世界から、現実の空間へ引戻された。
今まで現実とは乖離していて宙に浮き、夢の中にいたが、果たして、現実に戻って、今までが夢ではなく現実であったことが実感される。 更に、思い返すように頭に中で盛んに復習をしているのである。
気が付くと周辺からは激しく、雷のような鼾(いびき)が響き渡る。
現実の世界に戻された。
ソッと懐中電灯の灯りで時計を見ると、11時を回っていた。
しかし、快楽的興奮はなかなか収まりそうに無い。
そして、明日朝、彼女と現実の世界で顔を合わした時、一体、どのような態度、いかなる仕草をすればよいのか・・?。
余韻を味わいながら・・、彼女と近い将来起こり得るであろうことを盛んに想像する。
先ず、明日朝起きたら、何気なく挨拶を交わし、タイミングを見計らって彼女の名前と連絡先を問う。
彼女は快く応じるだろう・・!。
そして、近い日に会うことを約束し、その後、甘い恋人同士になって数回のデートを重ねながら、結婚の約束を取る・・!。
彼女との新婚生活は何処にしよう・・?。
現在、小生は東京・大田区の多摩川の縁に住んでいて、電車で東京駅・丸の内に通っている。 多摩川付近は住環境も良く、この辺りに新居のアパートを借りることにしよう。
始めは共稼ぎでもしながら、子供は何人くらいがいいかな・・?、三人ほ程度いれば理想だな。
子供が大きくなったら、揃って金峰山のこの山小屋に連れてきて・・、
「父さんと母さんが一緒になったのは、ここで良い事があったからだよ・・!」
何てね・・!。
夢物語のような夢を追いながら、次第に夢の中に誘(いざなう)われた。
そして朝、喧騒の中で目が覚めたのであった。
強烈な朝の光が眩しい・・!。
さて、昨夜は何事かあったようだが・・?、そうだ、彼女は・・?。
寝ぼけ顔で辺りを見渡したが、彼女の姿は勿論、女性三人グループは見当たらなかった。元より、超満員の大部屋そのものは既に、余り人の姿は無かったのである。
ヒョッとすると階下か小屋の周りに小生を待っててくれるのだろうか・・、と期待をしながら慌てて周辺を探してみた。
既に、彼女らの姿は無く、霧の中に消えさっていた。
彼女は一夜限りの夢の世界で満足し、納得して去って行ったのであろうか・・?
こうして、「金峰山の奇跡の一夜」の実感、体感は、現実に戻ると雲散し、霧消し、夢と消えたたようである。
それのしても、昨夜の事態、事柄は一体何だったのであろうか・・?
小生の傷心の胸は、なかなか癒されなかった。
何はともあれ、金峰山より下山しなければならない。
昨夜の、快楽夢想の出来事が回想シーンとなって頭の中を駆け巡り、
何処を、どう下ってきたのか定かでないまま、麓へ達してしまった。
何れにしても、初めての金峰山への登山は、奇跡の山行となったことは確であった。
『恋愛とは、その二人が一体となることであり、ひとりの男とひとりの女とがひとりの天使となって融けあうことである。それは天国で』――ユーゴー(フランスの大作家)
『恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない』――芥川龍之介(近代日本の代表的作家)
『男女の愛情、性の欲求は、人間自然の要求です。これは、どのようにゆがめられた条件のもとでも、男女ともにはげしい欲求となって現われるものです』――平井 潔(青春作家)
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