土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

どうすればアメリカに勝てたのか (日米戦争)

2013-06-16 09:58:00 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。

日本は先の大戦で、当時の世界最強国と戦いました。
私たちは現在の視点で考えますので、どうしてもその判断が無謀に見えてしまいます。

しかし当時の日本の実質軍事力は、世界一です。
実質軍事力は兵器の性能と数で決まります。
その点だけに焦点をあてれば、軍事力世界一なのです。

この時代の日本は、一局地戦では、どの国にも負けません。
会戦当初の2年余り、日本は快進撃を続けましたが、これはまぐれではなく、真の実力です。
ただABCD包囲網等により、資源と資材の輸入ができず、戦い続けることができない状態に陥っていたのです。

侵略国家にとっての戦争は、ビジネスです。
ですから決して、自分たちより強い相手とは戦いません。
強い相手であるならば、相手を弱くしてから戦います。
肉食獣がえさの群れを撹乱し、弱い個体を狙うように、弱い部分を突いて勝機を探るのが侵略者の発想です。

さあ皆さん、第2次世界大戦時の侵略国家はどの国ですか?
日本は上記に当てはまりますか?
この時点で、バッチリ当てはまるのは、日本を侵略者呼ばわりしていたアメリカの方なのですよね。

とにもかくにも、日本・アメリカ両軍のこの時点での特徴から言って、日本が戦闘ができるのは長くて2年です。

では、そのような日米の軍事力の差、そして特徴を鑑みた時に、いかにすれば、当時のアメリカに勝つことができたのか。

方法は一つしかなかったと、私は思います。

真珠湾を日本軍は、電撃攻撃することに成功いたしましたが、
攻撃だけでなく、ハワイを占拠占領しなければいけませんでした。

占拠せず、攻撃だけして引き返したこと・・・。
これがアメリカに負けた、そもそもの原因だと私は考えます。

私なら、ハワイを攻撃した後、陸軍部隊を上陸させ、ハワイ基地を占拠します。

ハワイを占拠すれば、西太平洋の制海権は、日本が完全に支配します。
アメリカ領フィリピンは、それだけで孤立します。

西太平洋の制海権を納め、ハワイという中継基地を統治後、
ミッドウェー海戦などの、東太平洋上での海戦に望めば、恐らくミッドウェー海戦は楽勝だったはずです。
当時の日米の海軍力は、日本が圧倒的に上でしたからね。

東太平洋の海戦を制すれば、アメリカ西海岸に簡単に至れます。
そして、アメリカ本土の西海岸の諸都市沿岸を、戦艦で包囲した上で、アメリカとの交渉に望めば、
当時の彼らは白旗を振ったでしょう。

つまり、幕末の黒船の逆バージョンをすれば良かったと思います。
当時の日本の海軍力なら、それは充分可能でした。

当時のアメリカはまだ、現在のような世界の警察という意識はなく、
ただの戦争=ビジネス論国家(侵略国家)でしかありませんでした。
ですから、日本との戦争=割に合わない・・・ということがわかれば、彼らは割と簡単に日本に屈服したはずです。

日米交渉においては、フィリピン・グアムの独立、そして、ハワイ州、アラスカ州の、日本への割譲。
そして、欧米列強国側の、全ての植民地の開放と独立への協力要請をします。

これらを、アメリカに約束させます。
これらは、日本の戦争観=国防を具現化と、人種差別撤廃理念を具体化するものです。

ハワイ州とアラスカ州に日本軍が駐留すれば、当時のアメリカは太平洋侵攻ができなくなります。
それで充分です。

アジアの新規独立国は、一時的に日本の保護国としますが、随時、その国々の国家としての体制が整い次第独立させます。
アメリカがその独立事業に協力してくれるなら、軍事同盟締結の数年後に、
ハワイ・アラスカ州はアメリカに返還することも約束します。

ハワイ真珠湾攻撃。
電撃的な奇襲攻撃と言われておりますが・・・・ ・・・・・ ・・・・・・
私は、誠に惜しいことをしたと思います。

ここは最初ですけど、運命の分かれ道になりました。
恐らく当時の日本には、アメリカに勝利するよりも、大切なものがあったとしか思えない判断です。

勝つことよりも大切なもの。
それは、国を守ること・・・としか、思えないです。

                                     (続く)


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