温泉旅がらす旅伝

北海道の温泉情報についてちまちま更新していきます。

オサル湯

2008-06-21 | 再訪問シリーズ
約2年ぶりの訪問となる。
アクセスについてはあまりにも有名過ぎる野湯なので省略させていただく。
駐車場に車を止め、早速向う。
今回はいつも山程の人がいたのだが、何故か一人もいない。
後から来ることを想像し、足早にことを済ませよう。
道なりに歩いていくと、、あったあった。
殆ど以前の現状を取り留めている。が、長方形状の浴槽は今や高温で入浴不可能。

藻の侵食の様子を見ると、随分入浴されていないようだ。
その他、いくつかある温泉・噴出箇所を見つけることが出来たもののみ一挙公開!
まずオサル湯の御定番の浴槽である。

以前とまったくと言って良いほど変化が見られない。
こちらの清掃していない所為か、藻で侵食されているが、入浴となるとこちらの浴槽が一番候補となるだろう。
この周辺一体の湯溜まり↓






奥の方を探索した際、見つけた大き目の湯溜まり↓

これは泉温が大体20~30℃くらい。
時間がなく、入浴までは漕ぎつけなかったが、魚の住処でもあるらしく、入浴時はもれなく魚との入浴の権利が与えられる^^ヮラ

さて時間も遅いので先程の浴槽で入浴する。

加水前の温度は47.6℃、さすがに不可能と感じ、近くに加水用の缶が置いてあったので川の水を汲み上げる。

20杯目程で温度は46.1℃を示し、丁度良い感じの泉温になったで入浴に移る。
脱衣している間にも徐々に泉温が上がって行き、入浴時には46.5℃を指示。
ピリッと染みる温度であった。((汗掻

温泉は無色透明、蟠渓温泉らしい泉質である。
目の前にオサル川を望みながらの入浴はとても風情のあるもので、秋季の入浴なんかはとても良いのではないのだろうか。

これならリピーターが増えるのも無理はない^^

久々の入浴はとても良いものであった。。。

ちはせ川温泉旅館

2008-06-13 | 道南の温泉施設


泉質:ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉(中性低張性温泉)(旧泉質名:含食塩―重曹泉)

源泉所在地:北海道島牧郡島牧村江ノ島561

本日の宿泊施設である温泉宿である。
島牧にはここと、「宮内温泉」くらいしかない為、我々と同じように「小金井沢温泉」に訪れる方はその2つの温泉施設か、ネイチャーセンターで一夜を明かすことが多いらしい。
今回は温泉が濁り湯で、なんと言っても料理が随分と良いと聞き、こちらに宿泊することにした。
到着時間が遅かった為、一っ風呂入り、直ぐに夕食となった。
料理は噂通りのものであった^^
詳しくはあまり覚えていないが、ホタテなどの海産物やその他豪華な食材が出た記憶がある。
取り敢えず乾杯し、食事に移る。
皆、疲労感で口数が少なく、海産物を焼きながら「こっくりこっくり」している者までいた^^;
結局、あまりの疲労感に耐え切れず、館主がご好意で用意して頂いた二次会広場も、使わぬまま、解散となった。
私も部屋に着くなり、布団に倒れ込み、今にも寝てしまいそうな状態のまま、温泉に入りに行った。
温泉入り口前には温泉分析書・別書が掲示されており、「温泉 千走川」と書かれた木枠と、入浴料・宿泊料の書かれた掲示物があった。





あまりの疲労感の為、温泉調査は早朝に回し、今は温泉を楽しむことに。
内風呂では静かに温泉を楽しみ、露天風呂では風の音以外無駄な音の無いひっそりとした暗闇の中、温泉を十分に満喫した♪



その後、2~3度入浴を楽しみ、床につく。。

翌日、早朝に起き、朝風呂に入る。
浴場には浴槽が内風呂に一つ、露天風呂に一つある。
どちらも温泉の成分で茶色く変色し、床も温泉成分で凹凸状になっていた。

貸切状態の浴槽にゆっくりと浸かる。。
温泉は黄色の濁り湯で塩味がある。
源泉温度は39.2℃とのことなので加温しているのだろうか。
浴槽内から温泉は注がれている。

温泉は勿論源泉掛け流しである。

内風呂は大体大人4~5人が裕に入れるくらいの広さだ。

露天風呂はあまり大きくないが、前方に笹薮が望みながら入浴を楽しめる。



朝風呂は露天風呂に朝日が差し込め、爽快な入浴を楽しむ♪
朝食は新鮮な魚の焼き物と刺身が付いており、こちらもとても豪華な物であった。

さて、ここからは各自帰宅と言うことになったのだが、我々は少し寄り道して「河鹿の湯」現状を確かめに向った。
しかし、現地に着くなり、遠目でも確認できるように温泉が全く噴出していない。

残念なことに諦めて帰宅することにした。

小金井沢温泉(金花湯)(黄金温泉)(黄金の湯)(黄金井沢温泉)~帰路編~

2008-06-13 | 追報・その他
目的を成し遂げ、12時、「小金井沢温泉」を後にする。
帰りは行きで上りが多かった分、下りが多くなるので楽だろう。。。
その甘い考えが後々に大きな重荷となって帰ってくるとはこの時、夢にも思わなかったであろう。。

「小金井沢温泉」から「殿さま岩」までは最初の方に下りが多く、難無く進むことが出来た。
しかし後の方になると、思った以上に上りが多く、悪路地の上、ほとんどを自転車を押して進まなくてはならない為、かなりの体力を消耗((汗
「殿さま岩」に到着した頃には早くも疲労はピークに。。^^;
この状態でゲートまでたどり着けるのか、、、不安である。

続いて「小金井沢橋」→「泊川大橋」→「コイの口橋」だが、道が平坦且つ下りが少しある程度で楽にクリア出来、第4ポイントの大岩まで難無く到着。
しかしここからが本当の地獄であった((汗
ここからは神威山を越える間、徐々に上りが多くなっていき、その上、同じ景色が何度も何度も・・・精神的にもかなりキツイ((焦
自転車を漕げる箇所もほとんどなく、足はパンパンに腫れ、1歩進んでは休憩、1歩進んでは休憩の連続であった^^;
それに加え、天候も徐々に悪化し、遂にはかなりきつい雨が降り始めた。
最悪の状態だ。。
恐怖心も募る一方、疲労感も少しずつ増していく。
これが「小金井沢温泉」に訪問する上で最も大変なシーンであろう。
2ℓのペットボトルがもう一本残っており、これも大きな命の繋ぎ目だが、その重さがあまりにも疲労感の種となり、遂には耐え切れず、中身を処分。
勿論、命の水はすぐにそこをついたのは言うまでもない。
私だけではなく、皆もかなりの疲労を抱えているようなので一旦道の真中で休憩。。

崩れるように倒れ込む。。
あの時、口にしたチョコレートのスナックは水分不足と疲労感の入り混じったコンディションでかなり体に堪えた。
これはその状態に陥った者でないと分からないだろう。
私も何故だか分からないが、口内の上部分がやけに炎症を起こした状態になる。
「ズキズキ」と、、こうなると理性も崩壊しそうだ。ヮラ^^;
休憩を終了し、足取りは未だ思い。。

その時!

何やら先から音が聞こえる!!
バイクがこちらに向って来る。
「小金井沢温泉」への訪問者だ。
後々分かったのだが、そのバイクで訪問された方が「小金井沢温泉」に何度も足を運び、ブログ内でとても詳しく紹介されている「ジェベリスト777」さんであった^^
その時の話では、ジェベリスト777さんもやはりこれから「小金井沢温泉」に向うらしい。
「浴槽を復活しときました。」と一言加え、先を急いだ。。
相変わらず道は険しくなる一方。
そして果てしないくらい遠い。。

やっと頂上に到着した頃にはかなりの疲労感が溜まっていた。
ここからは大半が下りなので気楽に進んで行く。
と、その時!
同行していた一人の自転車がまさかのアクシデント・・・パンクである^^;
考えてみれば良くここまでもったものだ^^
大事を考えて持参していた修理道具で修理を行う。
その間、時間があったので皆休憩をしたり、転寝したり。。。

修理が終わり、先に進むが、あまりの急勾配でブレーキが効かない!!!!
且つ、ストッパーのゴムが磨り減って悪臭を放つ^^;

と、そこまでは我慢できるのだが・・・
ある悪路地の箇所で・・「ブ、ブレーキが効かない!!!((汗」
先を進んでいた同行人が焦って止めようとするが・・・止まらない!!!!
そのまま笹薮に突っ込んでしまった。
なんとか止まったが、あと数cmで崖真っ逆さまであった((焦
かなり冷や汗ものであった^^;
その後も足をブレーキ代わりにして下りていく。

徐々に道も良くなっていき、そろそろ出口が近くなってきた。
とその時、最も恐れていたその出来事が・・・

カーブ付近で先頭の同行人が青い顔をして全速力走ってくる!
なんとなくその理由がわかったが、、やはりそのようだ((汗
話を聞くと、道の左側の笹薮から突然「ガサガサ」と大きな音が聞こえ、大きい黒い塊が見えたらしい。
その正体を確認しないまま、熊と分かり、走ってきたらしい。
自転車もその場に乗り捨てて来たと・・・

その正体は未だ不明だが、それが後を追ってこないのを見ると、まだこちらに気付いていないようなので、爆竹、ホイッスル等で出来るだけ大きな音を出し、少し様子を伺うことにした。
4~5分おき、カーブまで慎重に進んで行く。
道路の真中に自転車が放置されているままだが、辺りにはそれらしいものはいないようだ。
しかし、辺りには強い獣の臭いが充満し、多分「羆」に間違いないだろう。
その場を早々と逃げるように進んで行く。

出口まではもう後僅か。
次第に暗みかかって行く空に気を遣りながら先を急ぐ。
やっと少し先にゲートが見えた時の感動は今でも忘れることが出来ない程だ^^;


到着時間5:00
12時に「小金井沢温泉」を出発したので、丁度帰るのに5時間掛かったことになる。
行きと比べると40分弱の短縮となった。
それにしても耐え難い疲労感であった。
所要した時間、約14時間。長かった。。。^^;

やっとのことで帰還でき、皆に安堵の笑みがたち込める。
何度かアクシデントに見舞われたが、無事戻ることができ、何よりであった。

達成感と疲労感の入り混じった、なんとも複雑な心境である。
正直言うと、これは『一生に一度あれば良いかな~』と言う感じだ。^^;

さて時間も押しているので早々と後片付けをし、今回の宿泊施設である「千走川温泉旅館」に向う。。。

小金井沢温泉(金花湯)(黄金温泉)(黄金の湯)(黄金井沢温泉)

2008-06-13 | 道南の野湯・無料温泉
遂にお待ちかね、「小金井沢温泉」の紹介に移るのだが、前々々々回の記事には続きがある。^^;

何故私があれ程取り乱して叫び声を上げてしまったのか、、、それはあまりにも想定不可能な状態であったからだ(汗)



それはなんと・・・




温泉が枯れている!!!??



・・・いや!温泉が浴槽にない!!!



そう、それは「小金井沢温泉」特有の“コバルトブルーの温泉”が浴槽内に全く注がれていない状態であった。

正直に言うととても焦った(汗)
何故かと言うとさすがの湯量でも温泉が溜まるまでに相当な時間が掛かるであろう、その為、最低の事態を考えるとここまで死ぬ気で来たのにメインの温泉に入浴できぬまま帰路につかなくてはならない可能性も十分にありうる。

積もり積もった疲労感の上、唯一の楽しみであった温泉自体がない・・・それは言葉に表せないほどに失望落胆であった。。

しかし!神の助けだ!
来る時にかなり後悔の元となった「スコップ」がまさかこの場で活用されるとは・・・

万が一の為に持参して正解であった^^;

もしこれがなかったと考えると・・・

いやいや今はその前に湯流れを調節しよう。

皆がほとんど諦めムードで昼食を摂っている中、最も願望の強かった私だけは諦めることなく、源泉から浴槽までの石灰華ドームを掘り返し、湯流れを作っていく。

思っていた以上に時間が掛かりそうだ。
しかし時間もかなり押しているのでゆっくりはしてられない!

コツコツと壁を作っていく私に皆は同情したのか、一同一斉に作業に取り掛かる。
するとあれよあれよと言う内に湯流れは完成!
浴槽へ注がれる温泉の勢いもかなり良くなった。

さすがにまだ浴槽一杯に注がれるには時間が掛かりそうなので待機グループにその場を任せ、我々は小金井沢川の野湯群を探索に向った^^

2時間後、探索から帰ってみると浴槽には一杯の温泉が注がれ、皆入浴を楽しんでいる^^
さすがにその下に点在する小さな浴槽までは温泉が行き届かなかったが、メインの温泉が復活しただけで十分である。

私は一旦遅めの昼食を摂り、皆が入浴を楽しんでいる中、温泉の調査を行った。
源泉は浴槽の10mくらい上の茂みの中にあり、凄い温泉を噴出量である。

水面には湯の華が浮遊しており、そこには枯れ葉が沈んでいる。

幅も広く、水深もなかなかである。
源泉温度は45℃近く(正確な温度を測り忘れた^^;)あり、高温だが入浴には支障ない。
早速入浴に移る♪

温泉は強い硫黄臭があり、無色である。
体が冷えている所為か、あまりの熱さに耐えかね、すぐさま浴槽から飛び出る^^;

さて皆が温泉を満喫し、帰路につく準備をしている中、私は一人、極上の温泉を独占する♪ヮラ
温泉は白濁色で、はっきり言うと「コバルトブルー」とは程遠い存在かも知れない^^;
また、ここで温泉が白濁色化していると言うことは外気温に触れると変色するパターンの温泉であろう。
これまた温泉の神秘を実感する^^☆
浴槽温度は41.6℃、適温である♪

浴槽は向って左側は大きい楕円状になっており、深さも相当なもの。

右側は小さな楕円状の浴槽で、大人だとなかなか難しい入浴体形となる^^;
「小金井沢温泉」は訪問者によって日に日に姿を変えているらしく、数十年前は一人が入浴できてやっと、なんて時もあったらしい。
浴槽から下は直ぐに崖となり、落ちたら一たまりもない。

その直ぐ目の前に点在する浴槽もここの楽しみの一つなのだが、今回はそこまで温泉の手が届かず、入浴することはできなかった。



これは今後の課題となるであろう。
それにしても良い温泉だ。。

やはり苦労して来ただけの甲斐はある。
長い間、課題であった温泉に今正に入浴を成し遂げ、今にも天に還るような気持ちであったヮラ(謎)

本当にもうこのままここで一生浸かっていても良いような感情に襲われる。
それ程良い温泉なのだ♪
これこそ“最初で最後の本物の野湯”と言われるに相応しい温泉である。
存分に「小金井沢温泉」を楽しむ♪

皆、帰路につく準備も終わり、急かされながらも結局は1時間くらい入浴を楽しみ、その所為で予定よりかなりの遅れが生じ、急いで帰らなくてはならない始末となった^^;(爆)
最後は皆で記念撮影をし、帰路につく。
ふと後を振り返ると、あれ程大きく見えた「小金沢温泉」がポツンの小さく見え、心なしかコバルトブルーの温泉になっているように見えた。



もしかするとこの温泉にある伝説とは“人の心で左右される温泉”なのだろうか、、
感動の念すら覚え、今まで生きてきた軌跡に一つの節を打つ様に一礼し、帰路につく。。


しかし!こんな感情にとらわれているのは今の内!!!
この後、帰路で散々な目にあう^^;
詳しくは次記事にて。。。

小金井沢温泉 鳳凰の湯

2008-06-13 | 道南の野湯・無料温泉
大判の湯」「小判の湯」での入浴を楽しみ、行く経過でも見た「鳳凰の湯」に早速向う。
話によるとメインである「小金井沢温泉」すら凌ぐ程のとても良い温泉と聞く。。
外観を見た限りでも何やら凄さが津々と伝わってくる^^;

さて位置は小金井沢川に入渓するポイントからだと5分程、逆算すると「大判・小判の湯」からでは1~2分で到着する。

上流から下流に向かい右側、手前には川の落ち部分が澱みとなっており、上から望む景色も良さそうだ^^
温泉は壁伝いに成長した石灰華ドームの天辺部にある。
普通の温泉で言えば二股ラジウム温泉と同じような構造なのだろうか、これだけ野湯巡りを続けてきた今まででもこのような箇所にある温泉(湯溜まり)は初めての経験であったので興奮を抑え切れないものがあった^^;(汗)
一体、どのように成長していったのだろうか、、、きっと長い時間を掛け、コツコツと温泉の成分が積み重なり、成長していったのだろう。
いわば自然の神秘である。

早速、入浴へと行動を移す。
取り敢えず、高い場所にある上、石灰華ドームの脇を壁にへばり付きながら上らなくてはいけないようなので脱衣する前に状況を把握。

案の定、温泉の成分の所為でぬかるみ、滑るので上るには注意が必要なようだ。
温泉の温度はとても丁度良い♪
浴槽内には大量の枯れ葉が沈んでおり、時間も押しているので少しだけ掻き出し、後は入浴しながら清掃することにした。
一旦、下り、岸の岩場で脱衣し、再び石灰華ドームを上る。
ここから落下しては軽い傷でも帰りにかなり響くので慎重に上っていく。
浴槽は周りが人為的に(?)石で囲まれており、大人3人くらいが一遍に入浴することができる程度。

また深さも十分にあるため、一人でこの温泉を独占するのはとても贅沢なものであった♪

温泉は入浴した時に沈殿物が舞い上がり、茶褐色となっていたが、多分見る限りでは無色の温泉と思われる。
浴槽温度は39.7℃、浴槽脇の源泉噴出部は42.1℃を示した。
なんとなく底に枯葉の存在を感じるが全く入浴の邪魔にはならない。
話の聞いた通り、もしかすると「小金井沢温泉」を凌ぐかも知れない程の良い温泉であった♪♪^^

浴槽からは深い自然に包まれた川が望め、川のせせらぎを聞きながら入浴を楽しむ♪

浴槽の上には覆いかぶさる様に一本の大木があり、きっと秋の紅葉シーズンだと、とても綺麗な紅葉を望んで入浴を楽しめるだろう♪
今度もし来れる機会があれば是非とも秋に来たいものだ^^
名残惜しいが後ろ髪を引かれながらも「鳳凰の湯」を後にする。
入渓ポイントに着き、改めて丘の上の「小金井沢温泉」がある部分を見ると、温泉が流れ落ちた部分が成分で綺麗な壁状になっていた♪


続いては遂にお待ちかね、「小金井沢温泉」をご紹介!!!
「小金井沢温泉」に何があったのか、現状はどうなのか、その内容は次記事で全て明らかとなる!!!
お楽しみに♪♪♪

小金井沢温泉 小判の湯

2008-06-13 | 道南の野湯・無料温泉
大判の湯」の上流側にある「小判の湯」と言われる小さ目の浴槽。
一見して「小判の湯」と「大判の湯」は連結しており、「小判の湯」は少し高い丘状になっている側にある。


早速、温泉紹介へといこう。。

温泉は浴槽内から噴出しており、浴槽温度・源泉温度を含め、37℃を示した。
浴槽上には蜘蛛の巣が張っており、端にはイタドリの枯れ木が浮いている。
浴槽内も緑藻の繁殖があり、下部には砂利が多く沈んでいる。
半身浴が出来る程度の深さであまり快適な入浴とはいかない。

言ってみれば全身浴が可能な上、数歩歩くと到着する「大判の湯」の方で入浴する方が快適だが敢えてここはこちらの「小判の湯」で入浴を楽しむ^^;ヮラ
しかしちょっとした高台にある為、景色には文句なし♪
こちらも良い温泉であった。^^

続いては上流に戻り、先程見た「鳳凰の湯」で入浴を楽しむ♪♪

小金井沢温泉 大判の湯

2008-06-13 | 道南の野湯・無料温泉
小金井沢温泉(金花湯)を右手にして石灰華ドームの上を歩いて奥に行くと、今回のコースとは別の「河鹿の湯」がある所から攻めるコースの出口が見える。
この手前の付近から小金井沢川に下りるのだが、「小金井沢温泉」自体が高い丘の上にある為、なかなか川に降り立つのは難しい。

一旦コースを引き返して小金井沢川を渡る部分から攻めるのも手だが、何せ距離間が正確ではなく、川の状態も把握し切れていない為、下りやすそうな部分から降りることにする。
丁度木々に掴まって下りれそうな箇所があり、訪問者のものと思われる踏み跡で小道状となっていた。
小道からは新たな湯流れも確認でき、噴出量の多さを改めて確信する。



川は幅が狭く、流れも緩いので普通のスニーカー等でも大丈夫そうだ。
小金井沢温泉の野湯群にあると言われる「大判の湯」・「小判の湯」・「鳳凰の湯」はどれも下流の方にあるらしい。
早速、下流に向う。。
岩場が多いので難無く進んで行ける。
5分程で右手に突然「鳳凰の湯」と思われる噴泉塔状の石灰華ドームが現れた。

見るからに如何にも凄そうな外観だ!^^;
これは後々の楽しみとして、先に「大判の湯」「小判の湯」に向う。
「鳳凰の湯」から1~2分で直ぐに「大判・小判の湯」が現れた。

その途中にも何箇所も噴出部分があり、ある箇所では噴泉塔状になり、その頂上部
には以前湯溜まりが存在していたことを物語るような湿地があった。






さてさて、では念願の小金井沢温泉一湯目、「大判の湯」を紹介しよう^^

「大判の湯」はその名の通り、「大判小判」の様な湯船を持つ小金井沢温泉野湯群の中の一湯で、勿論、「小判の湯」たるものも近くに存在する。
一般的に大き目の浴槽が「大判の湯」として知られている。
こちらは途轍もない湯量を持ち、全身浴も裕にすることのできる極上の野湯だ♪
早速、衣服を近くの岩の上に置き、入浴に移る。
温泉は無色透明で硫黄臭がある。
浴槽温度は37.6℃を示した。
浴槽内は緑藻が多少生えているがこんな山奥にあると考えると、とても清潔感のある方だ。

浴槽自体は下部に小さな砂利があり、その周りに無造作に大・小様々な岩が転がっている。

見る限りでは人工的なものではないらしく、上部には大きな岩肌が突起しており、ちょっとした洞窟風呂風味を醸し出している。
また先程も言ったように途轍もない湯量の温泉が岩と岩との間から噴出しており、源泉温度は39.1℃を示した。

温度は適温、目の前にはすぐ小金井沢川が流れ、ロケーションもバッチリ!
その上、全身浴が可能な広々とした浴槽ということで早くも満足のいける温泉であった♪^^;

時間がとても押しているので、この丁度一段上にある「小判の湯」と交互に数分入浴を楽しんだ♪

「小判の湯」は次記事で紹介させていただくことにしよう♪♪^^

小金井沢温泉(金花湯)(黄金温泉)(黄金の湯)(黄金井沢温泉)~温泉編~

2008-06-13 | 追報・その他
片道5時間40分、現地~最初で最後の野湯「小金井沢温泉」~は我々の目の前に姿を現した。
その神秘的な姿に我々一同、感動の念を強く感じた。



「やっと到着した!!!」



その達成感と言うと言い表せない位の大きなものである。
やはり言われるだけあって凄い物だ。
今まで野湯を何箇所も訪問してきたがその圧倒感に勝るものはない。^^;
黄色く輝いた金色の地面は温泉成分により長い時間を掛けて作られた石灰華ドーム、とても立派な物だ☆
そしてこの先にはコバルトブルーに輝く温泉が・・・


























「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・!!!!!!!!!???????」






















「ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・!!!!!!!????????」



























我々は奇声にも匹敵する大きな雄たけびを上げ、皆愕然と肩を落とした。。。
そう、我々が見たその先には・・・・


と、この先は小金井沢温泉を詳しく紹介する記事で書くことにし、その前に小金井沢温泉の下に流れる小金井沢川の支流にもいくつかの立派な野湯があるらしいのでそちらを探索することにしよう。
次記事は「大判の湯」をご紹介♪

小金井沢温泉の記事までは何だかんだで焦らしてしまったが悪しからず・・・

小金井沢温泉(金花湯)(黄金温泉)(黄金の湯)(黄金井沢温泉)~経路編(2)~

2008-06-13 | 追報・その他
ここまで110分、想像以上に時間が掛かる。。。
もはやこの時点でかなり体力を消耗し、息がかなり荒れている。
ここで少し休憩することにしよう。
ここからは以前使われていた作業道を5km程上り、神威山を越える。
この神威山越えが今回の探索で最も大きな障害と言えよう。
5分程休憩し、天候も更に悪化してきたので雨具を装着し、先を急ぐ。
このチェックポイントより、左右に道が分岐しているが近頃右から攻めた者の資料はなく、現状が良く分からない為、左のダートを進んでいく。
ここからは気力との勝負だ!
ダートは見るからに急で、自転車を押しながら行けるか、かなり心配な所、、、

幸いにも自転車が支え役になることに気付き、どうにか進んでいく。

最初は上りが大半だが、後半になると下りが多く、道幅も広い上、いかにも峠を下っています、と言わんばかりの景色。この辺りは軽快な道のりである。

また所々で小さな小道が現れるが、道の状態からわかるであろう。



崖の様な箇所が多いので自転車に注意を払って進んでいく。
永遠とグネグネ道を進むこと約40分、第四ポイントである欠落箇所が現れた!

道の左側が完全に崩れ、通過できそうな部分は人が一人進めれば十分な程。
その上、自転車持参なので注意を払って一人ずつ進んでいく。
ここからは完全な下りとなるので風を切ってペダルを漕ぐ。

きっとここら辺が山の天辺であるだろう、気温もかなり低いがそれが逆に爽快に感じられる。
その間にも欠落箇所があった覚えがある。

次第に道幅も急激に細くなっていき、第四ポイントから約10分後くらいには道が木々で被さった藪漕ぎ状態の箇所になった。



途中に何本かそれらしい小道があったので「もしかしたら道を間違えたか??」と何度も地図を眺め返すがどうもこの道で正しいらしい。

不安を感じながらも下っていくと徐々に道が平坦になっていき、周りが森林に囲まれた今にも熊が出そうな道となる。
場所によっては前日の雨の影響で水溜りになった場所やぬかるんだ箇所があり、そのような場所で無駄に時間をロスする。
勿論、ここまでの道のりでは数えられないほどの熊の足跡、糞を目の当たりにし、言ってみればもはや皆が皆「恐怖」が「慣れ」へと変化しつつあった。

そんな中、ふと横を見ると如何にも数分前にここを通ったかのような獣道を確認し、そこには無残にも引きちぎられた葉や爪で引っかかれ、華を開いた葉などがあり、その時は皆、とてつもない恐怖を感じ、一斉にホイッスルを吹き続けた^^;

そんなこんなで第三ポイントより約30分、ポイントと言うほどではないが左手に小滝が現れた。

こんな中でも一心に流れ落ちる滝の音は我々の恐怖感を少なからず和らげた^^

尚その直ぐ横にも欠落箇所あり。

そしてここより10分後(第三ポイントより40分)、第四ポイントに到着した。

第四ポイントは道路の真中にズッシリと落ちた岩できっと崖崩れか何かで落ちてきたのだろう。
ここもスルーし、先を急ぐ。
そこから少し進んだ所に大き目な欠落箇所が現れた。

把握している内で大き目な欠落箇所は第四ポイントだけであったがそれ以上の欠落がある箇所であった。
通過部分は先程の多分半分ほどだろうか、自転車を持ち上げ一人ずつ進んでいく。
また直ぐ先にも欠落箇所あり。

ここより5分程でやっとのことで第五ポイント、黄色い「コイの口橋」が現れる。

「コイの口橋」はコイクチ沢に架かる橋で「小金井沢温泉」までにある計3つの橋の中ではもっとも規模の小さな橋である。

その証拠に橋から下を覗くと小さな沢が見える。

ここまでかなりの長距離であった。約15km、計3時間20分掛かっている^^;
(この様に記載しているとなかなか楽なように感じるがやはりその現場に立つとそれ相応の疲労感を感じる^^;)
ここから残り約10km程。
総距離の半分を終え、大きな達成感を感じ、それと同時に身体に途轍もない疲労感があることを感じた。
ここで一旦休憩をとる。
やはり最初の頃から比べると皆口数が減り、顔には後悔の念と疲労感が見てとれた。
橋の上で寝そべる者、持って来たロケット花火や爆竹に火をつけ、連続点火をする者、水をがば飲みする者、それぞれ十分ではない休憩時間の中で身支度を整える。
その中では私はまだ十分に元気であることを悟る。
私にとっては雲の上の存在であった「小金井沢温泉」の訪問が今やすぐ傍まで来ていることにとてつもない期待を感じているのだ。
さて5分程休憩をとり、先に進む。
道は更に獣道化が進み、左右には笹が広がり、いつ熊が出てきてもおかしくない不気味な雰囲気となっている。
だが平坦な道が続いている為、難無く進んでいける♪
そんな中、出発から20分後程にして今回の探索もっとも恐ろしい光景が!!!
道の横に熊の足跡がある!これだけでは先程からとなんだ変わりはない光景なのだが、その大きさに呆気にとられた!

大体大きさが30cmくらい、これを見る限りでは体長3m以上はあるだろう。
その上、ぬかるんだ地面に深く沈んだ足跡・・・ちょっと前にここを通っていったようだ(汗)
その上、辺りには巨大サイズの大量の糞が・・・きっとこの熊のものと思われる。。。
ここにして想像以上の危険と恐怖を感じた我々は安全確保の為、グループ体勢による進行をすることにした。
前方に3人→誘導部隊、中央に3人→辺りの状況広告部隊、後方に3人→ホイッスル&爆竹部隊に分け、先を急ぐ。
それでも恐怖の裏には美があり、道端からふと見た川の景色はとても綺麗であった♪^^

第五ポイントから約20分、第六ポイントである赤い「泊川大橋」が現れた。

この橋がもっとも規模の大きい橋で遥か下には青く透き通った泊川が流れていた。

小金井沢温泉までの道のりだと2つ目の橋、徐々に目的地に近づいてくる。
ここでも念の為、休憩をとり、先を急ぐ。
ここからすぐに道が開け、広場状になったところに「水源かん養保安林」の看板があり、見る限りでは新しい物の様に見えたが上半分が壊されており、これも熊の仕業なのだろうか。。(汗)

ここより突如道は急な上りになり、15分程進んだところで今や使われていないゲートの残骸が見えてくる。

それと同時に第六ポイントであり、最終の橋でもある「小金井沢橋」が現れた。

橋は名前の通り、小金井沢川に架かっており、「小金井沢温泉」はその川の支流、言ってみればこの橋は現地へあと一歩、と悟っているのである。

橋は黄緑色の塗装が剥げ、周りも深い森林に包まれ、規模も小さい。
さてここより現地までは残り6km程、本当にあと少しだ!!!^^
先を急ごう!
総距離の後半に迫っているだけあって更に深い藪漕ぎが必要となる。
自転車を前進すると同時に笹が顔面を直撃する。
そして第六ポイントから5分程、遂にあの場所へと出た!^^
小金井沢温泉経路途中で最も有名なポイント、「森の岩松」または「殿さま岩」である。

その名の通り、縦長の大岩の頂上には松の木が生えており、その景色はとても幻想的な雰囲気すら感じさせる。

近くで見ると周りにも数本の木々が生えており、どこからどう見てもこれは「殿さま岩」である。ヮラ

以前、ここは工事現場だったらしく、とても広い広場状となっている。
遠目で奥に小道が見えたがあれがどこに通じるのかは不明である。
昔、車で進入できた時代でもここから先は歩きで向うしかなかったらしい。
ここからは更に道が荒れるので少し休憩をとり、先に進む。
「殿さま岩」を右側にして左側、雑草が延びきり、最早道すらわからない状態。

ここを進んでいく。
道はひび割れ、人一人が進める道幅な上、永遠と上りが続く、とても堪える道で自転車を押していくのはかなり厳しい。

体力もかなり限界を向え、言葉では伝えることの出来ない程、これ以上ない疲労感を感じる。。(汗)
「殿さま岩」から20分程で決壊箇所が現れる。

銅色の太いパイプがむき出しとなっており、その横を進んでいく。
進行に支障はない。
ここ辺りから道が平坦&下りとなり、軽快に進んでいく。

数回、道に倒木が被さっている箇所がある。
一人がそれを持ち上げ、一人一人抜けていく。
更なる上り下りを繰り返すこと10分程で欠落箇所と、とても急勾配な道が現れた。

道を跨ぐように小川が流れているのできっと決壊によるものであろう。
ほとんど直角に等しい坂を助走を付け、駆け上る。。
ここでふと思ったのがこんな道をバイクで越えていけるのか・・・
そう考えてみると途中途中にあった欠落部分でもどのように通過してきたのか・・・
限りなく謎である。^^;
さて念願の「小金井沢温泉」はもう目と鼻の先だ!!
遂に長い長い過酷な道を乗り越え、目的に到着しようとしている!!!
興奮が冷めず、足取りも早くなる!!
10分程で遂に「小金井沢」の支流を渡る最終ポイントに到着!!!

同時に一つの疑問が解けた。。。
このポイントの少し前の丘には破損したバイクが放置されており、はやりバイクでもこの過酷な道のりは堪えるのだろう。

きっとこれの持ち主はここから徒歩で帰路についたのだろうからさぞかし無念だっただろうと思う。
それはさて置き、ここより先は完全な藪漕ぎとなる為、自転車はここに駐輪し、川を渡る。
川は雨が降っていたにも関わらず、水量も少なく、一安心♪

また天気もカラッと晴れ、我々の無事の到着を喜んでいるかのようであった。
石をトントンと飛び渡り、対岸に着地。その先には獣道の様な道が現れるのでここを先に進んでいく。

道はなんとなく続いているがやはり少なからず藪漕ぎが必要。

深い森林を進むこと5分程で遂に薄ら硫黄臭感じ、目の前が一気に開け、湿地帯が現れた。

それに奥にはいつか某サイトで見た「金花湯手前の野湯」と言い、ちょっとした入浴ポイントである箇所があった。

写真で見たのと少し現状は変わっていたが、湯量も多く、ここで間違いないだろう。
しかし入浴可能になるまではかなり手を加えないといけないようだ。
ここの入浴は時間次第としよう。
その横には強い硫黄臭と湯煙を上げている洞窟様な大きな穴があった。

雰囲気的には奥ピリカにあると言われる鍾乳洞温泉の様なもので覗いて見ると確かに噴出量の多い、温泉が流れているのが見えた。
さすがにここを降りのは至難の技であろう。
「さてさてもう現地は近いぞ!!」
私の興奮も最高潮を向え、数歩歩いた先、、遂にそれは我々の前に姿を現した!!!!!

「これだ!!!!」

続きは次記事「温泉編」ににて♪♪
お楽しみに~~~^^♪

小金井沢温泉(金花湯)(黄金温泉)(黄金の湯)(黄金井沢温泉)~経路編(1)~

2008-06-13 | 追報・その他
6月13日(金)

6時頃帰宅し、前々から準備をしておいた道具を持ち、高まる気持ちを抑えつつも集合場所に車を走らせる。
持ち物は・・・水2ℓ×2、補助食(チョコレート類)、スコップ、ロープ、温泉道具、調査器具、サバイバルナイフ、洗面道具etc、かなりの重荷となるが探索の邪魔にならないよう最低限の荷物を持参。
勿論、今回の旅の必需品であるMTBも持参する。
あちらでの天候は重要となるので事前に天気予報しておいたが「晴れ時々くもり」らしい。
集合場所から今回の旅のメンバーと合流。
メンバーは野湯・秘湯探索初心者が多くいた為、かなりの軽装備をしているもの、スエットでくるもの、はたまた鉈を持ってくるものなどなど・・・
中にはMTBではなくママチャリを持参する者もいた^^;
はやくも期待が不安へと変貌を遂げる・・・
出発し、道の駅「よってけ!島牧」に11時頃到着。

この手前に3件程セーコーマートが続いており、道の駅を過ぎると食料調達のコンビニエンスがないのでこの3件のセーコーマートの内で飲料水やら補助食やらを調達しておくといいだろう。
本日はこの道の駅で一晩明かし、3時までには小金井沢温泉に向けてゲートをする予定だ。。。

6月14日(土)
2時起床、辺りはまだ真っ暗だ。
天気はあいにくのくもり、パラパラと雨が降っていたがここまで来て後戻りは出来ない。
色々仕度している内に時間は刻刻と過ぎていく。。
道の駅より千走川温泉に向う。
千走川温泉に着き、少し先に進むと左右に舗装道路が分かれる。

↑これは探索後撮影した物です

右に行くと9km先に「賀老の滝」があるが我々はゲートのある左手へと車を走らせる。
左に入ると直ぐに徐々に道が山の奥へ進んでいくのが感じられた。
周りは森林に包まれ、折れた木々の枝が道路を埋め尽くすように覆っている。
更に、少しずつ明るくなったかと思われていた日差しも木に邪魔され薄暗く不気味な雰囲気だ。
今にも熊が飛び出してきても不思議ではない雰囲気。。。
不安が早くもピークに達したその時!道路脇から何やら物陰が!!
一瞬茶色い毛並みで共に乗車していた者皆が驚いたが、珍しい野ウサギが飛び出して来ただけであった。

しかしその野ウサギもいくら車をふかしても逃げようとせず、道路の真中を如何にも我々を誘導するかのように走って行く。
いなくなったと思うと次は見たことのない小鳥がどこからともなく現れ、我々を更に先へと誘導していく。
ここまでしてなかなか逃げないとするとやはり野性化した危険地域に足を踏み入れたことを確信する。

さて分かれ道から約30分、遂にカモイ千走線林道のゲートが現れた。

もしかしたらゲートが開いているかもしれない・・・と言う期待もあったがゲートはガッチリと閉ざされていた。
ゲート横には早くも「ヒグマに注意!!」の看板があった。

さて、車を駐車し、準備を整える。
周りは鬱蒼と茂った森林、薄暗い山奥の中で皆が皆辺りを気にしながら早くも「後悔」の念が顔に表れ始めた。
同様に気温が低い所為か、もしくは恐怖の所為か、いささか私の手も震えているようにも思えた^^;
完全装備に整え、予定よりも30分遅れのAM3時38分、遂にゲートを出発した。
ここからは未知の領域、身の安全も考え、常時サバイバルナイフに手を掛けながら慎重に歩を進める。
林道はダートながらも石の粒が小さく、難無く進んでいける。

最初はスタートより長時間の上りで、自転車を押している所為か体力の消耗が激しく、休み休み上っていく。
徐々に疲労が積もり始めたこと、少しずつではあるが、上り→平坦→下りとなって行き、出発から丁度1時間、第一チャックポイントである広場と奥に林道が左手に現れた。

勿論ここは道なりに右手を進んでいく。
すると早速本日一つ目、まだ新しい大型の羆の糞を道脇に確認!

話には聞いていた熊出没の現状だが、あまりの早い出現で下りで爽快感を感じていた一同は一瞬にして、凍りつく。。。
さすがに恐怖感を感じ、自転車を漕ぐスピードが次第と速さを増す。
第一ポイントより約10分後、第二ポイントである「施業道カモイ4号線」&広場が左手に。少し先には「施業道スナフジ沼線」の分岐が現れる。



ここで一旦5分程休憩し、右手の「施業道スナフジ沼線」ではなく、左手の林道を進んでいく。



見る限りはとてもキツイ急斜面の様だが覚悟を決めて進んでいく。
上りが過ぎると直ぐにとても急な下りになり、かなり危険性の高い決壊部などが続く。
第二ポイントより約20分経過。
遂にこのコースでもっとも難関な場所のスタート地点である第三ポイントに到着した。

残念な様で一つのものを成し遂げたような達成感も込み上げる^^
ここからは一つの山を越えなくてはならない上、障害物だらけのコースである。

この続きは長くなりそうなので次記事にて♪♪

最初で最後の本物の野湯、「小金井沢温泉」に挑む!!!

2008-06-13 | 追報・その他
小金井沢温泉・・・それは日本で最後の野湯である。
これは雑誌「自遊人」で小金井沢温泉の特集が組まれた時の1フレーズである。
確かにそうであろう。
アクセスが限りなく難しく、完全なる野湯化を遂げた小金井沢温泉は「野湯」と呼ばれるべき最初で最後の温泉かもしれない。
今回我々はその「野湯」へと足を踏み入れる・・・
秘湯・野湯マニアはきっと「小金井沢温泉」と言う名前をどこかで必ず一度は耳にしたことがあるだろう。
「小金井沢温泉」はその名の通り小金井沢沿いに人知れず湧いている温泉である。
1980年代までは車・バイク等で簡単に行けたらしく、その時代は多数の訪問者が入浴を楽しんでいたらしい。
しかし徐々に道が荒れ、侵食が進み、今では確実に車でのアクセスは不可能。
バイクor徒歩でしかアクセスできない幻の温泉と化している。
今考えればその時代に訪問しておけば今になって苦労して訪問しなくても、、、と後悔している^^;
「小金井沢温泉」はその名前の他に金花湯、黄金温泉、黄金の湯、黄金井沢温泉等多数の名前を持ち、この温泉への敬意の表れがわかる。
またこの温泉についての伝説もあるらしく、そのオーシャンブルーの湯に何らかの力があるとされている。

さてアクセスは2つのコースがあり、宮内温泉を抜け、以前2度紹介した「河鹿の湯」の横の藪道を延々と歩き続けるコース。自転車での訪問は不可と思われる。
またこちらは以前、TVでジャガー横田夫妻が小金井沢温泉に訪問した時に使用したコースで自遊人の記事でもこちらを使用したらしい。

もう一つのコースは千走川温泉を通過し、道なりに沿って行くとゲートがあるのでそこに駐車し、徒歩等で向うコースである。
またこちらは道がある程度(ある程度と言っても決壊部あり)整っているので自転車・バイク等でのアクセスも可能。
また総距離を比べると初めに紹介したジャガー横田夫妻も利用したコースは約14km片道5時間程度、また次に紹介したゲートからのコースは約20km片道7時間程度らしい。
どちらかと言うと先手に紹介した方がアクセス情報なども十分だが、今回現地での寝泊まりはなしと考え、時間短縮の為、自転車を使用しようと考えているので、ゲートからのコース約20km、所要時間片道7時間、往復で15時間前後を目途に訪問を決意した。
表氏著の観光本や訪問者の記事等を参考にさせていただき、情報も満足までとはいかないものの、なんとか入手し、準備も万全の態勢で挑む!

遂に最強の野湯「小金井沢温泉」の記載開始!!!

2008-06-13 | 追報・その他
北海道、いや日本中と言っても過言ではないだろう。。。
全てに関して身の詰った野湯。
遂にオーシャンブルーに輝く幻の温泉「小金井沢温泉」の記載を次記事より開始する!!!

観光本、マスメディア、インターネット等と幅広く紹介されてきたこの野湯。
以前は車でも簡単に行くことができ、大勢の温泉マニア達がそこを訪れる、言ってみてばある意味有名な秘湯であっただろう。
しかし今現在、アクセスできる2つのコースの内、片方はゲートが固く閉ざされ、もう片方は道もグチャグチャ&崖崩れ&藪こき。
それに加え途轍もない長距離、現在のアクセス状況不明。
もっとも小金井沢温泉へのアクセスでの問題点は羆の出没状況!
近年の訪問者の大概は、行き帰りのどちらかで羆と対面している。
それ程大変なエリアだと言うことだ。
なので今現在、訪問する者も減少し、それこそ本物の「野湯」と化している。

そんな小金井沢温泉に私が温泉巡りを始めた当初、3年程前から訪問を決意しており、やっとの思いでその思いが叶った。
今回安全上の面も考え、10人程の臨時温泉探索隊を結成し、自転車でのアクセスと言う前代未聞の挑戦に挑むこととなった。
訪問が真近に迫っていた晩はあまりの興奮でなかなか眠りにつけない状態であったが今になってこれほど後悔した野湯は今までの野湯探索の中でも比べ物にならないほどだ。。。
とにかく詳しくは次記事よりスタートすることとし、記載が長くなることを前提にリアリティーを追求した記事に仕上げたい為、悪しからず。。。