温泉旅がらす旅伝

北海道の温泉情報についてちまちま更新していきます。

竹乃原温泉 (新湯発見!!)

2009-05-24 | 廃湯・建設未定温泉・謎温泉
休日を利用し、とある山林へ山菜狩りを目的に出掛けた。
徒歩や自転車で数十分。現地に到着し、早速山菜狩りに笹へと入る。
見慣れた沢を横に今回は大物サイズ狙いで奥へと進んで行く。
案の定、10cm程の太い竹の子がそこら中にポコポコと。。
ふと沢を見てみると入り口に比べ、何やら足元が滑る感覚がある。
石には白い簾のような皮膜が付着し、それが何故か先に行くに連れ、量・濃さ共に増していく。
まさか温泉でもあるのか・・・?
と、数百m進んだ先に何やら湯気の様なものが!!
駆け足で近づくと、なんと!硫黄泉が噴出している!
しかも泉温も20℃前後はありそうだ。
更に期待を寄せ、数十m進むと、温泉噴出で湿地化した箇所が現れたではないか!
噴出量もかなり多い様で、いたる所から硫黄泉が噴出している。

噴出量の多そうな岩間から噴出している温泉の泉温を測定してみると・・・34℃!
十分な泉温である。
更に大木が被さった一番噴出量の多い箇所を測定してみると、なんと37.6℃を示した!



この辺りには他に噴出箇所がないので、大きく区切って側近で下部と上部の2箇所の噴出箇所があることを確認。
それにしてもなんと言う偶然だろうか。
まさかこんな山奥に温泉の噴出があったとは・・・・・・
まさに「幻の温泉」であり、同時に新湯発見である!!^^
辺り一面、竹の葉が多く、本題の目的を竹の子狩りとして訪れ、発見した温泉と言うことで『竹乃原温泉』と名付けることにしよう^^
さて、泉温も適温なので丁度温泉が合流する箇所に浴槽を作成することにした。
30分弱、ヘドロ状になった底を掻き出すと、半身浴が可能なくらいのなかなかの浴槽が完成!!

(作成前)
↓   ↓   ↓

(作成後)

早速入浴を開始する♪

温泉は無色で硫黄臭のある硫黄泉である。
場所により噴出温度に差がある為、浴槽温度は結局のところ、35.6℃まで下がったが、この時期では丁度良いくらい♪^^

深さもあるので足を伸ばせば寝湯状にもなり、ご満悦の入浴となった。
多少、ブヨの数に圧倒されたが、新湯発見の喜びにしてみれば何の影響もない^^;ヮラ
竹乃原温泉への再訪問を固く決意し、次回訪れる際はブルーシートと作成用のスコップ、バケツ等を持参することにしよう。

ゴールデンウィーク温泉旅 後編

2009-05-09 | 追報・その他
2009年5月4日

【矢櫃温泉(手湯のみ)】
厚沢部町のひとけの無い道を資料を頼りに何度か行き来すると、道路脇に「矢櫃温泉」の看板を発見。
道に沿い、ダートを進んで行く。
山林を進むと、脇に温泉分析書「矢櫃温泉」こと「矢櫃冷泉」が現れた。

車外へ出ると強い硫黄臭がプ~ンと。。。
温泉は石で囲まれたポリバスに山林からホースを伝い、運湯された冷泉が注がれている。

温泉は純硫黄泉で無色透明、強い硫黄臭とつるつる感を感じる。
pH値は9.1、泉温は冷泉の割に20.1℃
なかなかの泉温の高さに一瞬、栄浜霊泉での郡司勇氏の行動が頭に過ぎったが、飲湯用のコップが設置されていた為、断念^^;ヮラ
温泉はポリバスに刺さったパイプから流されているので、プールを設置し、入浴することにしよう。

が、しかし!
突如と無く硫黄泉につられたブヨが一斉に総攻撃を加えてきた為、浴槽に温泉を注ぐまでは何とか可能であったが、入浴は断念せざる終えない状態であった。
余念の残ったまま成す術が無く、退散することとなった。

【矢櫃温泉跡??(謎湯)】
矢櫃温泉から帰路に付いたが、入り口付近でふと道脇に目をやると古びた看板が・・・
目を凝らして見てみると、そこにはこのような表記が。
「積雪の場所は、除雪をしてお湯を汲んで下さい」

「お湯??」

矢櫃温泉は冷泉であるし、ここからは数百mある。
まさか運湯し、加熱しているのか・・・到底不可能だ。
ではこの辺りに温泉が・・・
辺りを散策してみると、何やら木枠で作られた囲や円状のコンクリート物や塩ビ管や、源泉設備に必需な部品が散乱しているではないか。

少し塩ビ管を傾けてみると、無色の冷水にオレンジ色の含有物が含まれた水が勢い良く流れてきた。少しすると勢いが低迷し、更に傾けると再び。。

もしや矢櫃温泉としての温泉施設が以前存在していたのか?
詳しい詳細はわからない。謎が積もる一方であった。

【館地区憩いの家】
地図では矢櫃温泉よりすぐ近くの場所にあるはずなのだが・・・何度もその辺りを行き来するものの、一向にそれらしいものが見当たらない。
地元の方に尋ね、教えていただいた通り道を行くが、最早、道道をそれた裏道の様な場所を進んでいく為、正直詳細な道のりははっきりと覚えていない((汗
また、建物には温泉らしき掲示も無く、存在自体を求めて向わないと到達するのは到底不可能だと思われる。
さて館内に入ろうと入り口に向うと、なんと掲示には1時からの文字!?
現時刻11時・・・・・・完全に間違えた^^;(爆)
時間が押している為、開館までは待てない!
ダメ押しで館主に胸の内を打ち明けることに。
すると「普通は駄目だけど札幌からわざわざ来たなら・・・」
という事でご好意で入れさせて頂いくこととなった。勿論、入浴料はちゃんと支払う。
温泉は単純泉で微緑色褐色。

残念ながら循環・塩素処理だが、注がれる温泉の勢いも良く、臭いもまったく気にはならない。
本日の一番風呂兼朝風呂という事でゆっくり入浴を楽しむ♪
ちなみにここにはバリアフリー専用の小浴槽もあるので年配者も安心して入浴を楽しむことができる^^

【見市川の湯 めんこい湯(再訪問)】
2度目の訪問となる。
急な坂道を降りていくと、前回は尻湯程度の湯溜まりだったのが、なんとも良い浴槽に出来上がっている!!

作成者に感謝^^
浴槽温度も40.7℃と丁度良く、大きさが200×150×27。全身浴が裕に可能だ。
早速入浴に移る。
温泉は上部の源泉塔から流れ、浴槽へと勢い良く注がれ、沈殿物が比較的多いので、所々で入浴するも沈殿物が巻き上がり、温泉自体がオレンジ色に変色する。

無色透明、塩味があり、温泉特有の臭いがある。
目の前には見市川が勢い良く流れ、景色も抜群!
これぞ「元祖野湯!」と言う感想であった。満足^^♪

【見市川の湯 展望の湯(仮称)】
帰路に付く途中、源泉塔を確認しに行くことにしたのだが、ふと見ると、なんとここにも浴槽があるではないか!!?

まさか源泉塔に浴槽を作るとは・・・見市川の湯は元々泉温が高い為、なかなか入浴スポットがない。
その中央部に浴槽が、、恐れ入った^^;
しかし、問題は浴槽温度である。
恐る恐る手を入れてみると・・・なんとも丁度良い!!
泉温は41℃!
これは・・・入浴しない訳にはいかないだろう!!^^ヮラ
時間が押しているので素早く脱衣し、入浴に移る。

浴槽までは持参したスリッパで向う。
浴槽に浸かると大量の湯の華が舞い、ドッとオレンジ色に変色した温泉が浴槽脇からかけ流される。
なかなか高い位置にあるので景色も最高だが、外観として簡易的に泥を集めて作った浴槽なので今にも崩れそうだ。
しかしそんな心配と裏腹に浴槽をかなり頑丈で、ビクともしない。
よくもこれ程完成度の高い浴槽を作成したものだ。
都合が合えば何れ再訪したいと考える。

【平田内熊の湯】
これまた久々の訪問となる。
有名な秘湯として多くの記事・TVにも取り上げられているだけあり、基本的に訪問者が多い。
ゴールデンウィークと言う絶好のチャンスを活かし、遠出で訪問される方も多いだろう。
まず貸切状態など有り得ない話だ。
先客が訪れていることを覚悟して向う。
海沿いから看板を頼りに進んで行く。
駐車場に着くなり、数台の車が駐車されている。
比較的と言うか、かなり少ない方だ。
タオルを持参し、熊の湯までは車両禁止区域を歩いて向う。
道路脇から浴槽を覗くと人影が見えない。
まさか・・・と思い、駆け足で向うと、やはり先客がいないようだ^^

なんとも奇跡的に熊の湯を独り占めできるとなり、高揚した気持ちを抑えつつ、速やかに脱衣し、慎重に浴槽まで向う。
浴槽温度はなかなか高温であるが、沢水を汲み上げた上部からのホースで水温を調節するとすぐに適温となる。
以前、訪問した際は先客がおり、あずましい入浴が楽しめなかったが、今回はそんな心配も無く、温泉を堪能する♪

温泉は微かに濁っており、源泉はかなり高温。
人工的に作成された浴槽なので足元には平面の岩盤がある。
勿論、「熊の湯」名物の浴槽からの景色は、真横に流れる川が雪解け後の増水により、今まで以上にスケールを大きくし、水飛沫と轟音を上げながら流れている。

数十分入浴を楽しんだが一向に入浴者が訪れない。
運が良かっただけなのか、はたまた来客が先客がいることを先読みし、訪問を避けたのかは分からないが、何せ「熊の湯」が貸切状態なのは珍しい。
とても新鮮に、且つ、直に温泉を楽しむことが出来た^^

【ちはせ川温泉旅館(再訪問)】
前回の訪問でとても良い思いをさせて頂いたので、今回は長旅の最終宿泊の場所として訪れることになった。
着くとすぐに愛想の良い館主のお出迎えを受け、本日の宿泊部屋で少しゆっくりした後、夕食前の一っ風呂浴びに向った。
温泉には宿泊者がごった返しており、シャワーを浴びるのも一苦労((汗
露天風呂に向うが、ここにもブヨの被害が拡大しており、苦戦を強いられた末、敢え無く退散^^;

今回の旅は相当ブヨの影響を受けているように感じた。((涙
仕方なく内風呂を頂く。

丁度良い温度で改めて泉質の良さを実感させられる。
詳しい感想は前記事にて→ちはせ川温泉旅館
さてお待ちかねの夕食だ。
新鮮な帆立やツブ。タラの芽、ウド、竹の子等の天ぷら。
その他多くの食材がテーブルを賑わせたが、最も印象に残るのがウニ姿の刺身である。
なんとも美味頂いた♪
その後、数回入浴を楽しみ、床に就くことにした。
次日は真っ直ぐ帰路に着き、途中、「鶴亀温泉」のリニューアル後、初の訪問に向う。

5月5日(火)

【鶴亀温泉】
再訪問となるが、リニューアルしたので改めて更新する。
旧施設脇の新施設は立派な構えであり、期待度が増す。
入浴料を支払い、早速温泉へ。
館内・脱衣所は清潔感が溢れているが、浴槽等の雰囲気が以前と比べ、趣が半減しているようで残念。
温泉使用の浴槽も内風呂の数箇所のみと上質な温泉の希少価値も無駄に抑制しているように思える。
こんな良い温泉を・・・もったいない。。
しかも湯表面にはゴミが浮いており、入浴意欲も失せ、意気消沈↓↓
気分を切り替え露天風呂に向うが、こちらもこちらで塩素臭が強烈な沸かし湯使用。

入浴後は塩素の臭いで久々のダメージ^^;
もはや温泉と言うか、プールのような・・・
以前と比較すると、とても残念でならない鶴亀温泉への再訪問であった。

ゴールデンウィーク温泉旅 前編

2009-05-05 | 追報・その他
只今、ゴールデンウィークを利用した道南の旅より帰宅してまいりました。

さて今回も秘湯・野湯・温泉施設を中心とした旅となり、無事に帰宅することが出来ました。初訪問の箇所も含まれ、現在、達成感に浸っております^^
しかし当ブログの現時点の更新状態ではこちらの記事まで追いつくにかなりの時間を要するのが目に見えております。
そこで2008年8月8日の記事「羅臼岳 硫黄の滝」から次記事の「木下小屋」を更新するにあたり、状況が落ち着く(記事の作成や写真の整理)まで簡易的に今回の旅で訪問した箇所を一斉に公開したいと思います。
題名・画像・感想の箇条書き程度です^^
またアクセス、地域の状況など詳しいデータは追って紹介しますので悪しからず^^;

2009年5月2日

【盤石温泉(再訪問)】





前回の訪問より、現状を取り留めていた。
現在では管理人の連絡先が書かれた名刺が設置されており、気軽に入浴を楽しむことができる。
中央部の浴槽にもブルーシートが被せられ、入浴が可能になっている。
源泉は45.1℃で無色。塩味、つるつる感、鉄臭を感じる。pH値は7.2
浴槽右手から42.4℃、43.4℃、41.4℃

【DH温泉(手湯のみ)】



諸事情により、詳しい場所は控えさせて頂く。
正確な場所を知らないとアクセスは困難なことも付け加えておくことにしよう。
管理人の方に連絡し交渉を繰り返した後、当方の気持ちが伝わったのだろう、快く入浴の許可を頂いた。
だが、施設の清掃がなされていない為、残念ながら入浴を諦める。
しかし!管理人より「お盆以降は清掃してあなたの訪問を待っているから泊まりにきなさい」との力強い言葉を頂き、改めて管理人の方の良さに感激する次第であった^^

【新栄館】

初訪問となる。
噂通り、秘湯感が漂っている。
風情溢れる古びた館内の奥にはとても良い温泉が待ち構えていた。
浴槽は3ヶ所。混浴だろうか。
手前の浴槽は清掃中という事で入浴不可。
奥にある2つの浴槽で入浴を楽しむ♪
本日初めての訪問客であったらしく、どちらの浴槽も50℃近く((汗
源泉49.7℃が浴槽へ完全源泉かけ流しなので無理も無い^^;
加水用の蛇口を捻り、45℃、47℃に調節し、入浴を楽しんだ♪
温泉は無色、油臭、撥水性のような印象があり、温泉内で手を擦るとキュピキュピ感を感じる。

【白樺の湯】

東大沼の一角にある野湯。
雪解け後で草木が倒れている為、道路からも丸見えである^^;
反対側より木々を掻き分け、温泉に向う。
太いパイプより、途轍もない勢いで温泉が川へと流れている。
源泉温度が35.8℃。無色透明、鉄臭がある。pH値は8.0
ここでプールを敷いて入浴するにも道路から丸見えなので一瞬、芸能人、草○剛氏のこともあり、躊躇したが、人が通らないことを願い浴槽を作成する^^;((汗
外気温も高い為、心地良い入浴を楽しめた♪


5月3日

【天然湯の川温泉 湯っ多里】



湯の川温泉の一角にある温泉施設。
路地が入り組んでいる為、発見に一苦労。
温泉施設であるが、宿泊も可能。
温泉は無色透明、塩味がある。函館銭湯恒例の高温浴槽と言うわけでもなく、丁度適温の46.0℃
サウナも完備しているが、早朝の訪問であったこともあり、始動しておらず残念・・・。
先客として「サイコロの旅」と題した北海道一周の旅をしている大学生?がおり、会話を楽しみながら入浴を楽しんだ^^

【湯の沢冷泉】

林道を800m入った所にある温泉スタンド系の施設。
泉温は11.7℃。純硫黄泉で微緑色。甘味、つるつる感を感じる。
温泉分析書では源泉温度11.2℃と、当然の如く入浴は不可能に思えたが、目の前に温泉があれば入浴するというポリシーの元、プールを広げ、浴槽を作成するヮラ
途中、温泉を汲みに車が一台来たので、汲み終わったのを見計って入浴に移る。
ブヨが大量に発生していた為、迂闊にその中へ無防備の状態で飛び込むのは自殺行為に等しい。。
事前に準備しておいた頭部をガードする虫除け網を被り、入浴を楽しむ♪((汗
入浴の印象としては一言、『冷たい・・・』爆
ここまでして入浴するか、と自分でも呆れが生じた温泉であった^^;

【展望台の湯(手湯のみ)】

かれこれ5年近くになるだろうか、久々の訪問となる知内の展望台の湯。
浴槽温度が気になるが早速向う。
薄い記憶を確かに林道を歩いていくと・・・あったあった。
地面に埋められたポリバスの中には目一杯に温泉が注がれている。
気になる温度はと言うと・・・52.1℃
近くに放置された水汲み用の容器を持ち、川から数回往復して温度を下げようと試みるが、一向に適温になる気配がない。
久々の訪問で残念ではあるが、入浴は断念し手湯で留め「展望台の湯」を後にする。

【緑の丘湯っこ】



実は今回の訪問は3度目となるが、当ブログでの紹介は初めて。
江差にある温泉施設。
温泉は黄褐色、塩味がある。
趣のある木造りと木の仄かな香りが旅の疲れを潤す。
いつ来ても飽きの生じない温泉である。

【繁次郎温泉】



江差にある温泉施設。
江差の温泉施設は「緑の丘湯っこ」と「繁次郎温泉」の2箇所とされている。
こちらの施設は以前に「湯の華」と言う名前で温泉施設を営業していたが、一旦営業を停止してからは長い期間、再開の目途がたっていない様に思えた。
しかし経営者が変わり、新たに「繁次郎温泉」(4月12日オープン)として再開したと聞きつけ、向うことにした。
性質は無色透明の言っては悪いが『在り来たりの温泉』
しかし高齢者に優しいバリアフリーを盛り込んだ設備が多い。
また特色があまりないように思われる温泉を上手く駆使し、とても良い温泉へと仕上げている。
内風呂は奥に中温の温度違いの浴槽が2つ、ジャグジーが1つ、源泉かけ流し浴槽が1つ。
露天風呂が1つと、サウナ・水風呂を完備している。
サウナは珍しい様式を使用しており、直接火に触れることなく、安全性に優れている。
また、なんと言っても源泉かけ流しの浴槽は46~47℃を前後しており、温泉に飢えている私からすると、とても嬉しい浴槽である。
久々に納得させられる温泉に出会うことが出来た^^

と、2日~5日の内の2日間の温泉旅を一挙に公開しました。
これをゴールデンウィーク温泉旅の前編としまして、後編には札幌に向う途中途中の温泉を紹介しようと考えております^^