温泉旅がらす旅伝

北海道の温泉情報についてちまちま更新していきます。

紋別プリンスホテル

2011-05-04 | 道東の温泉施設
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(アルカリ性低張性冷鉱泉)

源泉湧出地:北海道紋別市本町7丁目15番1

アクセス詳細はこちら

本日の宿泊施設。

ではでは早速だが温泉の紹介へと移るとしよう。
こちらにあるのは内風呂、露天風呂の二箇所。



温泉は無色透明で、大変つるつるした肌触りが印象的だ。
しかしながら鼻につく塩素臭が感じられたのも確かである。
事実、塩素処理・加温・循環ろ過を行っているようだ。
浴室はそこまで広々としたものではないが、浴槽は比較的大きくも感じられるので、あずましく温泉を楽しめる。
露天風呂からの景色はお世辞でも良いとは言いかねる。
また近くには温泉施設として以前訪問したことのある「美人の湯 もんべつ温泉」もあるが、、う~む正直どちらともそう記憶に残るような温泉でもない^^;


本日の夕食はこちらのホテル内にあるレストランを使用せず、紋別市内の居酒屋へと足を運ぶ。
これにはれっきとした理由があるのだが、紋別市内には私が大変おすすめする、ある居酒屋がある。それが「よってけ まるとみ」なるものだ!
というのも以前にこちらの紋別プリンスホテルに宿泊した際も、この居酒屋を利用し、大変満足した覚えがあるからである。その当時は、既に巷では名の知れた名店としてTVなどでも取り上げられており、せっかく近場に寄ったのだからと好奇心で訪れた。
いざ訪れてみると予想通りの混み様(今回も同様)!
従業員もてんてこ舞いでオーダーも追いついてないような状態ではあったが、味と価格設定はそんな障害も一掃した!
近海で取れた新鮮な魚介類を始め、独特な味とボリュームのある唐揚げは強い印象を受けた。
特に毎回ここにきて注文するカニは身が締まっていて、味も大変良く、せっかく紋別まで来たのであれば是非この味を堪能していただきたい。
毎度のことであるが、大変満足させて頂いた♪
紋別に寄った際は是非とも立ち寄ってほしいおススメできる場所である。

掲載資料一覧(画像をクリックすれば拡大可能です。)




湯本山水 美肌の湯

2011-05-04 | 道東の温泉施設
泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)(旧泉質名:単純温泉)

利用場所:北海道網走郡大空町女満別湖畔3丁目2番3号

アクセス詳細はこちら

こちらは以前紹介した「北見湯元 のつけ乃湯」と同じ提携施設らしい。また「湯本 ホテル山水」というホテルの温泉らしく、そちらの温泉を一般施設として提供している形なのだろうか。


では早速温泉を紹介しよう。
浴槽は内風呂に一つ、露天風呂に二つ。
内風呂は、主浴槽とジャグジーの浴槽がある。どちらも温泉使用。

露天風呂は、岩作りの屋根付きの浴槽と、円形の浴槽がある。こちらもどちらとも温泉使用。

記載によればどちらも源泉かけ流しという扱いのようだ。ここら辺は賛否両論あると思うので個人的な意見は控えるが、どの浴槽に関しても塩素処理は行っているようだ。
温泉は無色透明で、施設的になんとなく『北のたまゆら』系統のものを感じた。
なんと言うか、特徴のない温泉と言ってしまえばそれまでだが、地元の方々はよく利用しているようだ。人の出入りが多く感じた。

温泉についてはこれで以上であるが、温泉自体にそれほどの満足を示せなかった分、上がった後にはいろいろな面白みがあるようだ。
受付近くに気になる表記を見つけ、気さくな受付の方に話を伺うと、温泉を100%源泉のまま使用した飲料水を無料提供しているらしい。早速、興味本位に頂くことにした。

キンキンに冷えた温泉は、見た目は普通の水となんだか変わりないように見えるが、なめらかな舌触りがあり、美味しく頂いた。
休憩室で温泉水を頂いていると、ふと目に留まったのは温泉スタンド。
施設内に温泉スタンドがあるのを見たのは初めてではないだろうか。

ちなみに実際に試してはいないが、表記より「40円で30秒間、約4L」の温泉が出るようだ。
飲料目的で使用するのだろうか。多少興味をそそったのは事実だ。。


掲載資料一覧(画像をクリックすれば拡大可能です。)








北見温泉 金の湯

2011-05-03 | 道東の温泉施設
泉質:ナトリウム-硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:芒硝泉)

源泉湧出地:北海道北見市端野町二区829番地

アクセス詳細はこちら

本日の宿泊施設。

こちらの記載は初めてとなるが、訪問したのは2度目。どちらとも宿泊である。
1度目に訪問した際に、客室、施設の充実度、そして何より温泉の上質さに惹かれ、今回も遠く札幌から車を走らせ、北見にあるこちらの施設へ訪問した所存だ。
こちらの施設は温泉に負けずと劣らず、宿泊者の配慮に大変気を配っている。
夏には気ままにゴルフを楽しめ、冬にはスキーを楽しめる。
そして何より客室の広々としたこと!
残念ながら写真としては収めていないので添付することは出来ないが、その充実したシステムと豪華さは公式サイトからご確認頂きたい。勿論、価格設定も見物である♪^^
多少欲を言うならば、私の記憶違いかもしれないが1度目と2度目では料理のボリューム、質に違いを感じ、感動が薄れたのも確か^^;

では早速、本題の温泉へと移ろう。
こちらの温泉は赤茶色の濁り湯が特徴の温泉で、なんと言っても源泉かけ流し、加温・加水なしであることが重要だ。
この手の濁り湯を源泉のまま使用するという面で個人的には大変高く評価したい^^
温泉使用の浴槽は内風呂と露天風呂。
どちらとも広々としており、温泉を存分に堪能できる。



また、この時は貸切状態だったこともあり、とてもあずましく温泉を楽しめた記憶がある。施設の位置的に分かりづらいのだろうか、人の出入りはさほど多くはなかった。
温泉は丁度いい温度に調節しており、浴槽へと勢い良くかけ流している。



またミストサウナ、ドライサウナも完備しており、旅で疲れた体を癒してくれる。

全体を通してこれ以上なく満足の行く温泉に出会えた喜びで一杯だ♪

基本的に、「温泉」というとある層に向けての施設側の志向が片寄りがち(秘湯好き向き、女性向きetc)であるが、こちらの温泉は温泉好きの我々にも大変納得の行く泉質であるし、一般向きにも『源泉かけ流し』が重視される風潮の中でそのニーズに的確に対応していると感じられる。
絞り上げて欲を言えば確かにいくらでも出るのだろうが、私が温泉巡りをして今に至るまでに肥やした目線では、こちらの温泉は私が一押しする温泉と言っても過言ではないものであった。。


掲載資料一覧(画像をクリックすれば拡大可能です。)







とある山奥の山小屋温泉

2010-09-26 | 廃湯・建設未定温泉・謎温泉
とある山奥にある、とある温泉。
ここは個人所有の山小屋にある温泉で、一般開放はしていないのだが、今回は所有者とちょっとした知り合いという事で特別に入浴させて頂いた。

所有者の方との事前の話通り、待ち合わせをし、広場から車を乗り換え、道なき道を先へ先へと進んで行く。
これは道をわからないと間違いなく行くことは出来ないであろう。ある程度、どこをどう行けば到着するかなど事前に聞いていたのだが、それでも一本間違えれば戻れないような獣道、半信半疑で先に進んで行く。
すると、ものの数分で視界は開け、ちょっとした広場と共に左手の藪の中にはこじんまりとした山小屋が見えてきた。



ここからは温泉のようなものを確認することは出来ないようnので、車を降り早速中を拝見するとしよう。
小川の上に掛かった橋を渡ると、右手に石囲いの露天風呂の様なものがあり、そこへは上部にある小屋の様な場所から勢い良く温泉が注がれている。



温泉というのはこの場所なのであろうか・・・?
水面には緑藻が繁殖しており、さすがにこの状態では入浴しようと言う気は起きないというのが正直な感想だ。

多少の不安を感じながらも上部の小屋の中を覗く。
そこには先ほどより一回り小さい石囲いの浴槽があるではないか。

こちらも多少水面に緑藻が繁殖しているが、入浴困難と言う程の物でもない。それ依然にここで入浴しないと言うのは所有者の方への感謝の念にも欠けるというものだ><
浴槽脇にあった桶を利用し、水面を一掻き二掻き。あっという間にちゃんとした温泉へと変貌を遂げた。

それでは早速、温泉に入るとしよう。
温泉自体は36℃前後とぬるめで、鉄味を感じさせる無色透明の鉄泉である。
温泉は石囲いの間からコンコンと浴槽へと注がれている。

オレンジ色の沈殿物と気泡が肌に付着する。ここら周辺の温泉と似通った泉質だ。(これ以上の情報は特定される可能性を考え、自粛させて頂く^^;)
多少寒さを感じるこの季節には少し堪える物もあるが、隠れざる温泉を堪能するのは大変気持ちの良いものだ♪^^

数十分入浴を楽しんだ後、帰路に着き、所有者の方に感謝の気持ちを伝え、その場を後にした。
大変良い温泉であった。。

層雲峡 白水温泉湯の滝 (再訪問)

2010-05-30 | 道北の野湯・無料温泉
この度、二年越しとなる層雲峡白水温泉の現状調査と再入浴に燃え、早朝からのアクセスとなる。
この日の天気や水嵩の状態は良好。
正しく野湯巡り日和!
装備を万全に整え、自転車を準備し、7時50分、ゲートを出発する。



詳しいアクセス経過については前回の記事を参考にしていただきたい。



さすがに二年越しとなると、記憶も飛び飛びで何度か入り口付近を行き来したが、なんとか到着。
『おや?温度が低いような気が…』
一寸の不安を胸に目的地まで歩を進める。
10時、あの頃の神秘的な滝が姿を現した。
ほんの少し当時の趣のある風貌はなくなったが、まさしくこれが白水温泉湯の滝である。

期待を胸に手を入れてみる…冷たい…

この時、想定いていなかった自体が起きていたのである。
そう、雪解けが間に合ってない!!
残念なことにそれが温泉と混じり、低温化してしまっていた。
これを妨げるのは到底不可能。
期待が一瞬にして、落胆へと変貌したのをこの時、私が津々と感じた。

しかし!ここまで来たのだ!
何せ二年ぶりの再会である(笑)
ここで背を向けては温泉旅がらすの名に恥じる。
勿論、そう思ったときには服を脱いでいた(笑)
湯の滝の泉温は16.3℃。無色である。
滝自体の外観は以前より、白色と赤色が目立つ。

湯の滝自体は上流部の源泉の混合で黒めの噴出部で46℃、白めの噴出部で27℃。

また湯の滝の底からも微量ながら温泉が噴出しているように思われる。

はてさて、目的が満たされた。
しかしながらやはり温かい温泉に浸かるのを夢見ただけあってなんとも決まりが悪い。
休憩がてらあたりを捜索してみた。
すると意外や意外、噴出量が低いものの、いたるところで温泉が噴出しているではないか!

これをほおっておくのも気が引けるものだ。
一番噴出量が高いと思われる場所に少し手を掛けてみる。
あれよあれよと言う間になんとも完成度の高い浴槽が完成した^^


これなら期待通りの入浴にありつけると言うものだ♪
噴出部は高温にて浴槽内も高温だが、ここでは先程、低温で苦戦した滝から温泉を汲み上げ、適温へと近づける。

源泉温度は73.4℃、浴槽内の温度は46.3℃にキープ、無色透明で硫黄臭があり、無味、保温性に優れており、つるつる感が感じられる。
なんともなんとも極楽以外の言葉が見当たらない^^
浴槽からの眺めは最高!

半身浴ながら野湯では珍しい程に丁度良い深さ。

時折熱くなると、湯の滝で体を冷やす。

期待していただけの入浴を楽しめた♪

早めの昼食を摂りながら何度か入浴を楽しみ、白水温泉湯の滝を後にした。。

竹乃原温泉 (新湯発見!!)

2009-05-24 | 廃湯・建設未定温泉・謎温泉
休日を利用し、とある山林へ山菜狩りを目的に出掛けた。
徒歩や自転車で数十分。現地に到着し、早速山菜狩りに笹へと入る。
見慣れた沢を横に今回は大物サイズ狙いで奥へと進んで行く。
案の定、10cm程の太い竹の子がそこら中にポコポコと。。
ふと沢を見てみると入り口に比べ、何やら足元が滑る感覚がある。
石には白い簾のような皮膜が付着し、それが何故か先に行くに連れ、量・濃さ共に増していく。
まさか温泉でもあるのか・・・?
と、数百m進んだ先に何やら湯気の様なものが!!
駆け足で近づくと、なんと!硫黄泉が噴出している!
しかも泉温も20℃前後はありそうだ。
更に期待を寄せ、数十m進むと、温泉噴出で湿地化した箇所が現れたではないか!
噴出量もかなり多い様で、いたる所から硫黄泉が噴出している。

噴出量の多そうな岩間から噴出している温泉の泉温を測定してみると・・・34℃!
十分な泉温である。
更に大木が被さった一番噴出量の多い箇所を測定してみると、なんと37.6℃を示した!



この辺りには他に噴出箇所がないので、大きく区切って側近で下部と上部の2箇所の噴出箇所があることを確認。
それにしてもなんと言う偶然だろうか。
まさかこんな山奥に温泉の噴出があったとは・・・・・・
まさに「幻の温泉」であり、同時に新湯発見である!!^^
辺り一面、竹の葉が多く、本題の目的を竹の子狩りとして訪れ、発見した温泉と言うことで『竹乃原温泉』と名付けることにしよう^^
さて、泉温も適温なので丁度温泉が合流する箇所に浴槽を作成することにした。
30分弱、ヘドロ状になった底を掻き出すと、半身浴が可能なくらいのなかなかの浴槽が完成!!

(作成前)
↓   ↓   ↓

(作成後)

早速入浴を開始する♪

温泉は無色で硫黄臭のある硫黄泉である。
場所により噴出温度に差がある為、浴槽温度は結局のところ、35.6℃まで下がったが、この時期では丁度良いくらい♪^^

深さもあるので足を伸ばせば寝湯状にもなり、ご満悦の入浴となった。
多少、ブヨの数に圧倒されたが、新湯発見の喜びにしてみれば何の影響もない^^;ヮラ
竹乃原温泉への再訪問を固く決意し、次回訪れる際はブルーシートと作成用のスコップ、バケツ等を持参することにしよう。

ゴールデンウィーク温泉旅 後編

2009-05-09 | 追報・その他
2009年5月4日

【矢櫃温泉(手湯のみ)】
厚沢部町のひとけの無い道を資料を頼りに何度か行き来すると、道路脇に「矢櫃温泉」の看板を発見。
道に沿い、ダートを進んで行く。
山林を進むと、脇に温泉分析書「矢櫃温泉」こと「矢櫃冷泉」が現れた。

車外へ出ると強い硫黄臭がプ~ンと。。。
温泉は石で囲まれたポリバスに山林からホースを伝い、運湯された冷泉が注がれている。

温泉は純硫黄泉で無色透明、強い硫黄臭とつるつる感を感じる。
pH値は9.1、泉温は冷泉の割に20.1℃
なかなかの泉温の高さに一瞬、栄浜霊泉での郡司勇氏の行動が頭に過ぎったが、飲湯用のコップが設置されていた為、断念^^;ヮラ
温泉はポリバスに刺さったパイプから流されているので、プールを設置し、入浴することにしよう。

が、しかし!
突如と無く硫黄泉につられたブヨが一斉に総攻撃を加えてきた為、浴槽に温泉を注ぐまでは何とか可能であったが、入浴は断念せざる終えない状態であった。
余念の残ったまま成す術が無く、退散することとなった。

【矢櫃温泉跡??(謎湯)】
矢櫃温泉から帰路に付いたが、入り口付近でふと道脇に目をやると古びた看板が・・・
目を凝らして見てみると、そこにはこのような表記が。
「積雪の場所は、除雪をしてお湯を汲んで下さい」

「お湯??」

矢櫃温泉は冷泉であるし、ここからは数百mある。
まさか運湯し、加熱しているのか・・・到底不可能だ。
ではこの辺りに温泉が・・・
辺りを散策してみると、何やら木枠で作られた囲や円状のコンクリート物や塩ビ管や、源泉設備に必需な部品が散乱しているではないか。

少し塩ビ管を傾けてみると、無色の冷水にオレンジ色の含有物が含まれた水が勢い良く流れてきた。少しすると勢いが低迷し、更に傾けると再び。。

もしや矢櫃温泉としての温泉施設が以前存在していたのか?
詳しい詳細はわからない。謎が積もる一方であった。

【館地区憩いの家】
地図では矢櫃温泉よりすぐ近くの場所にあるはずなのだが・・・何度もその辺りを行き来するものの、一向にそれらしいものが見当たらない。
地元の方に尋ね、教えていただいた通り道を行くが、最早、道道をそれた裏道の様な場所を進んでいく為、正直詳細な道のりははっきりと覚えていない((汗
また、建物には温泉らしき掲示も無く、存在自体を求めて向わないと到達するのは到底不可能だと思われる。
さて館内に入ろうと入り口に向うと、なんと掲示には1時からの文字!?
現時刻11時・・・・・・完全に間違えた^^;(爆)
時間が押している為、開館までは待てない!
ダメ押しで館主に胸の内を打ち明けることに。
すると「普通は駄目だけど札幌からわざわざ来たなら・・・」
という事でご好意で入れさせて頂いくこととなった。勿論、入浴料はちゃんと支払う。
温泉は単純泉で微緑色褐色。

残念ながら循環・塩素処理だが、注がれる温泉の勢いも良く、臭いもまったく気にはならない。
本日の一番風呂兼朝風呂という事でゆっくり入浴を楽しむ♪
ちなみにここにはバリアフリー専用の小浴槽もあるので年配者も安心して入浴を楽しむことができる^^

【見市川の湯 めんこい湯(再訪問)】
2度目の訪問となる。
急な坂道を降りていくと、前回は尻湯程度の湯溜まりだったのが、なんとも良い浴槽に出来上がっている!!

作成者に感謝^^
浴槽温度も40.7℃と丁度良く、大きさが200×150×27。全身浴が裕に可能だ。
早速入浴に移る。
温泉は上部の源泉塔から流れ、浴槽へと勢い良く注がれ、沈殿物が比較的多いので、所々で入浴するも沈殿物が巻き上がり、温泉自体がオレンジ色に変色する。

無色透明、塩味があり、温泉特有の臭いがある。
目の前には見市川が勢い良く流れ、景色も抜群!
これぞ「元祖野湯!」と言う感想であった。満足^^♪

【見市川の湯 展望の湯(仮称)】
帰路に付く途中、源泉塔を確認しに行くことにしたのだが、ふと見ると、なんとここにも浴槽があるではないか!!?

まさか源泉塔に浴槽を作るとは・・・見市川の湯は元々泉温が高い為、なかなか入浴スポットがない。
その中央部に浴槽が、、恐れ入った^^;
しかし、問題は浴槽温度である。
恐る恐る手を入れてみると・・・なんとも丁度良い!!
泉温は41℃!
これは・・・入浴しない訳にはいかないだろう!!^^ヮラ
時間が押しているので素早く脱衣し、入浴に移る。

浴槽までは持参したスリッパで向う。
浴槽に浸かると大量の湯の華が舞い、ドッとオレンジ色に変色した温泉が浴槽脇からかけ流される。
なかなか高い位置にあるので景色も最高だが、外観として簡易的に泥を集めて作った浴槽なので今にも崩れそうだ。
しかしそんな心配と裏腹に浴槽をかなり頑丈で、ビクともしない。
よくもこれ程完成度の高い浴槽を作成したものだ。
都合が合えば何れ再訪したいと考える。

【平田内熊の湯】
これまた久々の訪問となる。
有名な秘湯として多くの記事・TVにも取り上げられているだけあり、基本的に訪問者が多い。
ゴールデンウィークと言う絶好のチャンスを活かし、遠出で訪問される方も多いだろう。
まず貸切状態など有り得ない話だ。
先客が訪れていることを覚悟して向う。
海沿いから看板を頼りに進んで行く。
駐車場に着くなり、数台の車が駐車されている。
比較的と言うか、かなり少ない方だ。
タオルを持参し、熊の湯までは車両禁止区域を歩いて向う。
道路脇から浴槽を覗くと人影が見えない。
まさか・・・と思い、駆け足で向うと、やはり先客がいないようだ^^

なんとも奇跡的に熊の湯を独り占めできるとなり、高揚した気持ちを抑えつつ、速やかに脱衣し、慎重に浴槽まで向う。
浴槽温度はなかなか高温であるが、沢水を汲み上げた上部からのホースで水温を調節するとすぐに適温となる。
以前、訪問した際は先客がおり、あずましい入浴が楽しめなかったが、今回はそんな心配も無く、温泉を堪能する♪

温泉は微かに濁っており、源泉はかなり高温。
人工的に作成された浴槽なので足元には平面の岩盤がある。
勿論、「熊の湯」名物の浴槽からの景色は、真横に流れる川が雪解け後の増水により、今まで以上にスケールを大きくし、水飛沫と轟音を上げながら流れている。

数十分入浴を楽しんだが一向に入浴者が訪れない。
運が良かっただけなのか、はたまた来客が先客がいることを先読みし、訪問を避けたのかは分からないが、何せ「熊の湯」が貸切状態なのは珍しい。
とても新鮮に、且つ、直に温泉を楽しむことが出来た^^

【ちはせ川温泉旅館(再訪問)】
前回の訪問でとても良い思いをさせて頂いたので、今回は長旅の最終宿泊の場所として訪れることになった。
着くとすぐに愛想の良い館主のお出迎えを受け、本日の宿泊部屋で少しゆっくりした後、夕食前の一っ風呂浴びに向った。
温泉には宿泊者がごった返しており、シャワーを浴びるのも一苦労((汗
露天風呂に向うが、ここにもブヨの被害が拡大しており、苦戦を強いられた末、敢え無く退散^^;

今回の旅は相当ブヨの影響を受けているように感じた。((涙
仕方なく内風呂を頂く。

丁度良い温度で改めて泉質の良さを実感させられる。
詳しい感想は前記事にて→ちはせ川温泉旅館
さてお待ちかねの夕食だ。
新鮮な帆立やツブ。タラの芽、ウド、竹の子等の天ぷら。
その他多くの食材がテーブルを賑わせたが、最も印象に残るのがウニ姿の刺身である。
なんとも美味頂いた♪
その後、数回入浴を楽しみ、床に就くことにした。
次日は真っ直ぐ帰路に着き、途中、「鶴亀温泉」のリニューアル後、初の訪問に向う。

5月5日(火)

【鶴亀温泉】
再訪問となるが、リニューアルしたので改めて更新する。
旧施設脇の新施設は立派な構えであり、期待度が増す。
入浴料を支払い、早速温泉へ。
館内・脱衣所は清潔感が溢れているが、浴槽等の雰囲気が以前と比べ、趣が半減しているようで残念。
温泉使用の浴槽も内風呂の数箇所のみと上質な温泉の希少価値も無駄に抑制しているように思える。
こんな良い温泉を・・・もったいない。。
しかも湯表面にはゴミが浮いており、入浴意欲も失せ、意気消沈↓↓
気分を切り替え露天風呂に向うが、こちらもこちらで塩素臭が強烈な沸かし湯使用。

入浴後は塩素の臭いで久々のダメージ^^;
もはや温泉と言うか、プールのような・・・
以前と比較すると、とても残念でならない鶴亀温泉への再訪問であった。

ゴールデンウィーク温泉旅 前編

2009-05-05 | 追報・その他
只今、ゴールデンウィークを利用した道南の旅より帰宅してまいりました。

さて今回も秘湯・野湯・温泉施設を中心とした旅となり、無事に帰宅することが出来ました。初訪問の箇所も含まれ、現在、達成感に浸っております^^
しかし当ブログの現時点の更新状態ではこちらの記事まで追いつくにかなりの時間を要するのが目に見えております。
そこで2008年8月8日の記事「羅臼岳 硫黄の滝」から次記事の「木下小屋」を更新するにあたり、状況が落ち着く(記事の作成や写真の整理)まで簡易的に今回の旅で訪問した箇所を一斉に公開したいと思います。
題名・画像・感想の箇条書き程度です^^
またアクセス、地域の状況など詳しいデータは追って紹介しますので悪しからず^^;

2009年5月2日

【盤石温泉(再訪問)】





前回の訪問より、現状を取り留めていた。
現在では管理人の連絡先が書かれた名刺が設置されており、気軽に入浴を楽しむことができる。
中央部の浴槽にもブルーシートが被せられ、入浴が可能になっている。
源泉は45.1℃で無色。塩味、つるつる感、鉄臭を感じる。pH値は7.2
浴槽右手から42.4℃、43.4℃、41.4℃

【DH温泉(手湯のみ)】



諸事情により、詳しい場所は控えさせて頂く。
正確な場所を知らないとアクセスは困難なことも付け加えておくことにしよう。
管理人の方に連絡し交渉を繰り返した後、当方の気持ちが伝わったのだろう、快く入浴の許可を頂いた。
だが、施設の清掃がなされていない為、残念ながら入浴を諦める。
しかし!管理人より「お盆以降は清掃してあなたの訪問を待っているから泊まりにきなさい」との力強い言葉を頂き、改めて管理人の方の良さに感激する次第であった^^

【新栄館】

初訪問となる。
噂通り、秘湯感が漂っている。
風情溢れる古びた館内の奥にはとても良い温泉が待ち構えていた。
浴槽は3ヶ所。混浴だろうか。
手前の浴槽は清掃中という事で入浴不可。
奥にある2つの浴槽で入浴を楽しむ♪
本日初めての訪問客であったらしく、どちらの浴槽も50℃近く((汗
源泉49.7℃が浴槽へ完全源泉かけ流しなので無理も無い^^;
加水用の蛇口を捻り、45℃、47℃に調節し、入浴を楽しんだ♪
温泉は無色、油臭、撥水性のような印象があり、温泉内で手を擦るとキュピキュピ感を感じる。

【白樺の湯】

東大沼の一角にある野湯。
雪解け後で草木が倒れている為、道路からも丸見えである^^;
反対側より木々を掻き分け、温泉に向う。
太いパイプより、途轍もない勢いで温泉が川へと流れている。
源泉温度が35.8℃。無色透明、鉄臭がある。pH値は8.0
ここでプールを敷いて入浴するにも道路から丸見えなので一瞬、芸能人、草○剛氏のこともあり、躊躇したが、人が通らないことを願い浴槽を作成する^^;((汗
外気温も高い為、心地良い入浴を楽しめた♪


5月3日

【天然湯の川温泉 湯っ多里】



湯の川温泉の一角にある温泉施設。
路地が入り組んでいる為、発見に一苦労。
温泉施設であるが、宿泊も可能。
温泉は無色透明、塩味がある。函館銭湯恒例の高温浴槽と言うわけでもなく、丁度適温の46.0℃
サウナも完備しているが、早朝の訪問であったこともあり、始動しておらず残念・・・。
先客として「サイコロの旅」と題した北海道一周の旅をしている大学生?がおり、会話を楽しみながら入浴を楽しんだ^^

【湯の沢冷泉】

林道を800m入った所にある温泉スタンド系の施設。
泉温は11.7℃。純硫黄泉で微緑色。甘味、つるつる感を感じる。
温泉分析書では源泉温度11.2℃と、当然の如く入浴は不可能に思えたが、目の前に温泉があれば入浴するというポリシーの元、プールを広げ、浴槽を作成するヮラ
途中、温泉を汲みに車が一台来たので、汲み終わったのを見計って入浴に移る。
ブヨが大量に発生していた為、迂闊にその中へ無防備の状態で飛び込むのは自殺行為に等しい。。
事前に準備しておいた頭部をガードする虫除け網を被り、入浴を楽しむ♪((汗
入浴の印象としては一言、『冷たい・・・』爆
ここまでして入浴するか、と自分でも呆れが生じた温泉であった^^;

【展望台の湯(手湯のみ)】

かれこれ5年近くになるだろうか、久々の訪問となる知内の展望台の湯。
浴槽温度が気になるが早速向う。
薄い記憶を確かに林道を歩いていくと・・・あったあった。
地面に埋められたポリバスの中には目一杯に温泉が注がれている。
気になる温度はと言うと・・・52.1℃
近くに放置された水汲み用の容器を持ち、川から数回往復して温度を下げようと試みるが、一向に適温になる気配がない。
久々の訪問で残念ではあるが、入浴は断念し手湯で留め「展望台の湯」を後にする。

【緑の丘湯っこ】



実は今回の訪問は3度目となるが、当ブログでの紹介は初めて。
江差にある温泉施設。
温泉は黄褐色、塩味がある。
趣のある木造りと木の仄かな香りが旅の疲れを潤す。
いつ来ても飽きの生じない温泉である。

【繁次郎温泉】



江差にある温泉施設。
江差の温泉施設は「緑の丘湯っこ」と「繁次郎温泉」の2箇所とされている。
こちらの施設は以前に「湯の華」と言う名前で温泉施設を営業していたが、一旦営業を停止してからは長い期間、再開の目途がたっていない様に思えた。
しかし経営者が変わり、新たに「繁次郎温泉」(4月12日オープン)として再開したと聞きつけ、向うことにした。
性質は無色透明の言っては悪いが『在り来たりの温泉』
しかし高齢者に優しいバリアフリーを盛り込んだ設備が多い。
また特色があまりないように思われる温泉を上手く駆使し、とても良い温泉へと仕上げている。
内風呂は奥に中温の温度違いの浴槽が2つ、ジャグジーが1つ、源泉かけ流し浴槽が1つ。
露天風呂が1つと、サウナ・水風呂を完備している。
サウナは珍しい様式を使用しており、直接火に触れることなく、安全性に優れている。
また、なんと言っても源泉かけ流しの浴槽は46~47℃を前後しており、温泉に飢えている私からすると、とても嬉しい浴槽である。
久々に納得させられる温泉に出会うことが出来た^^

と、2日~5日の内の2日間の温泉旅を一挙に公開しました。
これをゴールデンウィーク温泉旅の前編としまして、後編には札幌に向う途中途中の温泉を紹介しようと考えております^^

然別湖コタン 氷上露天風呂(再訪問)

2009-02-07 | 再訪問シリーズ
続いて紹介するのは、去年の2月9日に初めて訪問した然別湖名物の氷上露天風呂。
去年、待望の入浴を果たし、今回、然別湖の温泉施設「ホテル 福原」を安くとることが出来たので訪問することにした。

少し道を間違え、今回の宿泊施設「ホテル 福原」に到着したのが夕方6時半。
夕食が7時からであったが、8時以降、女性専用の時間帯となってしまい、入浴が明日の早朝と繰り越してしまうので短時間でも入浴しに行くことにした。
部屋に荷物を置き、急いで温泉へと向う。

辺りは既に暗くなり、時間的に余裕のなかったので早速温泉の紹介に移させていただく。
温泉には既に入浴者がおり、手前側の入り口の方に数人。奥の入り口の方では既に着衣の準備をしていたので奥の浴槽を頂く事にしよう。^^
温泉は茶褐色で甘味・鉄味、鉄臭のある濁り湯。

源泉は「ホテル風水」から運湯されており、タライ状の浴槽下部からブクブクと音をたてながら注がれている。
源泉温度は42.7℃を示した。
ここからは白く雪化粧をした「くちびる山」が望め、この絶景もこの温泉の良いところである。
やはり温泉はとても良く、温度もなかなか丁度良いので休み休み20分程の短い入浴を楽しんだ♪
その後、宿泊施設に戻り、夕食を頂く。

―中略(「ホテル福原」の詳しい紹介は次記事にて)―


2月8日(日)

従業員の話では8時より入浴が開始されるらしいので7時起床で朝食を済ませ、温泉に向う。
さすがに朝は観光客で賑わう然別湖コタンも人一人いなく、ゆっくり入浴が楽しめそうだ^^

温泉は朝の為か、熱く感じられた。
天候もそれ程良くはなかったが、「くちびる山」の全景を望むことができ、満足♪
その上、2つの浴槽を独占することも出来、1時間弱、両方を行き来しながら微妙な景色の違いを楽しんだりして温泉を堪能した^^



(↑手前浴槽全景)

(↑手前浴槽アップ)

(↑手前浴槽からの景色)

(↑手前浴槽の源泉注がれ部分)


(↑奥浴槽全景)

(↑奥浴槽アップ)

(↑奥浴槽源泉注がれ部分)

来年も是非とも再訪したいと感じさせる温泉であった。

天女の湯(再訪問)

2009-02-07 | 再訪問シリーズ
今週の土日を利用し、道東方面へ向うことにした。

今回の旅、一湯目は去年の11日に初訪問した「吹の湯&天女の湯」である。
アクセスがかなり難しいのでそれなりの準備が必要だ。
今回は前回の訪問での経験もふまえ、バケツ、スノーシュー、業務用ロープ、ビニールテープ、予備食、そしてスキーで途中まで攻めて行く。

12時過ぎ、姿見駅を出発。

今回は前回と同じように「吹の湯」をスノーシューで先に訪問し、後半にスキーとスノーシューで「天女の湯」に訪問する。
途中までスキーで攻め、コースのカーブにスキーを置き、スノーシューで下りて行く。

今年は去年と違い、スキー跡・足跡もなく、深雪を踏みしめて行く。
途中から徐々に木々が出てき、はやくもかなり奥の右沢に「吹の湯」が見えてきた。
と、その前に左側に反れ、「天女の湯」を確認してみる。
足場に注意し、沢を覗き込む。
2mくらい下に湯気と小さく浴槽が見える。

なんとなく好奇心が湧いてきたので「吹の湯」は後にまわし、「天女の湯」のアクセス方法を考える^^;
さてここから下りれるだろうか・・・
近くに小さな木があるが、、、ここからロープを下ろすと直角の雪壁を降りていくことになる。
そうなるとここからはかなり難しい。
反対岸に渡るとこちらよりは楽だが、沢を跨がなくてはならない。
かなり危険を伴う。
しかし後には退けないのでどうにか渡ってみる。
慎重に・・・どうにか渡ることができた^^;
こちら岸からはどうにか降りることができそうだ。
一人が状況を確認しに降りて行くと・・・

「ガサ!!!」

足元の雪が崩れた!!
しかもその足場は生憎岩場の上ではなく、その上、下は温泉による雪解けで空洞。
少し動くと今にも崩れそう。。
私は急いで近くの太い木に万が一で持参したロープを掛ける!(汗)

と!ロープが3mしかない!!!
太くする為に半分に折ると1.5m
ここから下までの距離はざっと5mはある!!!(焦)
さてどうするか!!・・・
これまた持参していたビニールテープで長さを足していく。
それでも頑丈な物ではないのできつく縛る。
するとどうにか届いた。

掴まりながら下りて行く。

温泉は相変わらずコンコンと噴出しており、手を入れるとかなり適温♪

温泉は勿論、源泉かけ流し。

周りは2~3mくらいの雪に包まれ、かなり幻想的な雰囲気。


早速脱衣し、入浴に移る。
浴槽内には随分人が来ていないのか、大量の湯の華、枯葉が沈み、正直あまり心地良いものではない。

しかし浴槽なかなか大きく、3m×1.5m×0.3mで大人3~4人が入れるくらい。浴槽温度は42℃程度でとても丁度良い。

温泉は甘味、鉄臭があり、沈殿物でオレンジ色に見えるが温泉自体は無色透明、源泉温度は44.8℃を示した。

前回は時間に押されながらの入浴で、あまり温泉自体を堪能できなかったが、今回は30分弱入浴を楽しんだ♪^^

入浴後も保温性のあるのでいつまでも汗が引かなかった。
「吹の湯」もとても良い温泉だが、こちらの方が野湯感が強く、正直かなり良い温泉であった^^



そう言えばその「吹の湯」だが、、、準備やその他もろもろで訪問する時間がなくなった^^;
今回は残念ながら「天女の湯」のみの入浴で戻ることとなってしまった。
残念↓↓
その後は帰りスキーを楽しみ、次の目的地「然別湖」へ向った。。

東大雪 壺の湯 (新湯発見!!)

2008-08-10 | 道東の野湯・無料温泉
川を上流に遡行している途中。
脇に何やら湯気が見える。

この様な場所はないはずだが・・・

「まさか!」と思い、近くに駆け寄って見てみると、斜面が一体源泉地帯となっている!

噴出量も多い模様。
しかもだ!
その先に“壺”のような部分があり、惜しげもなく注がれている。。。


「これは・・・!!!」

と思い、手をかざしてみると・・・熱い!!
近くに落ちていた棒で深さを確かめてみるが、その深さに圧巻!

全身浴が裕に出来る程!!
新湯発見の上、とても良い入浴スポットを発見してしまった!!!!^^♪

だがこの温度では入浴は到底不可能。
真横に川が流れているが、自然に出来た浴槽には水が流れ込んでいない。
なんとも良い所を発見したのに・・・これでは入浴できないではないか><
バケツなどで汲んでみるが、これだけの噴出量では到底追いつけない。
諦められない気持ちで水の浸入をかばう様に位置する大岩の下を棒でほじって見る。
と!!
なんと!栓が抜けたように水が入り込んで来るではないか!!



見る見る内に灰色をした浴槽内の温泉が、濁ったコバルトブルーへと変わっている。

なんともこれはあり難い^^

適温になるにはまだ時間が掛かりそうなので、抑え切れない興奮のまま、更に上流の「新岳温泉」に歩を進める。
が、正直それどころではない^^;
新湯発見の表しきれない興奮と、あれ程の良いロケーション。
少し歩を進めた末にはもう「新岳温泉」などどうでも良い心境^^;ヮラ
10分くらい上り、ポイントである滝もありそうもないのでそそくさと先程の場所へと引き返す。

戻ってみると・・・お!!!

改めてなんとも言えない感動がこみ上げて来る^^!
手をかざしてみると、なんとも丁度良い感じだ!

ではでは早速入浴へと移ろうではないか。

近くの棒で底から一掻き、一掻き。湯の温度を均等にする。
濁っているので、底がどのようになっているのかがよく分からないので、慎重に入っていく。
底は木々が詰っているが、なんの支障もなく、肩まで全身浴が可能。
しかも意外と広々としており、2人くらいなら同時に入浴も可能。

あ~しかし底はまだ上手く混ざっていないようだ。
水の入り口に石で栓をし、かき混ぜること数分で丁度良い温度となった^^
40℃前後をキープ。
源泉温度は69.4℃、pH値6.9
温泉自体は無色透明で斜面のいくつかの噴出箇所より、壁伝いに浴槽へと注がれている。

ふと上を見上げると、温泉成分で形成された自然の建造物がとても幻想的だ^^




いや~それにしても良い温泉だ。

目の前を流れる川。。
せせらぎを聞きながら至福の一時を堪能する。
なんと言っても自分で発見した温泉に浸かると言うのは心地の良いものだ^^
ましてやこれだけの適温。これだけのロケーション。全身浴が可能。
となると、私自身いくつかの新湯開拓歴の中で一番の成果であるのは言うまでもない。
新湯開拓者には命名の権利もある様だし。
なんと名付けようか。
東大雪地獄谷の奥にあるから「奥の湯」
も良いが何か捻りに欠ける上、ありきたり過ぎる^^;
では、壺状になっている『壺の湯』とはどうだろうか。
意外とこんな名前の温泉はないだろう。
ということで『壺の湯』と名付けることになった所存だ^^ヮラ

ずっとこのままここで入浴していたい。
と強く望み、地獄谷に費やす時間を還元しようとも本気で考えたが・・・そう言う訳にもいかないであろう。
名残惜しい気持ちで一杯だが、ここを後にせねばならない。
次回にもし来る機会があっても健在であることを願うまでだ。

それでは本題の「東大雪地獄谷」の野湯群へと向おう。。

東大雪地獄谷 ~経路 ―遡行― 編~

2008-08-10 | 追報・その他
東大雪地獄谷はここより上流に約4km
意外と短距離の様にも思えるが、遡行となれば疲労・所要時間は通常徒歩の倍と考えて良いだろう。
ましては今回の遡行は見る限り川を一方的に逆行する形になりそう。
一体どれ程の時間を要するのか・・・考えている暇はない!
先に進まねば!!

10:10、入渓。

トムラウシ川をひたすら上流へと進んで行く。
水は透き通っており、底が見える程。
釣り糸を垂らせば今にも魚が食いつきそう^^
白波が立つほど水圧がある為、用心深く足場を探りながら進んで行く。

黙々と進むこと10分程。
なんとも綺麗なナメ床が現れた。

この部分だけ黄色く、右手は自然ウォータースライダー状になっている。
思わずデジカメでパシャリ!
それ程大きな物ではないが澱み状になり、回り込まねば進めそうにない。
難なくこの場を通過。

それから10分程、これまた深そうな澱み。

左手には傾斜の高い斜面。
ここも回り込んで進む。

それから25分。
その間にとても楽しそうな自然ウォータースライダーなども目にした。

さて、ここは目印になるだろうか。

岩場が積まさった障害である。
ここを第一のポイントとしよう。
ここまで約50分程度、なかなか足腰に疲労が見られる。
この場所も岩場を乗り越えるのになかなか体に応えるものがあった。

ここより10分程である。

川の丁度真中に高く聳える木がある。
ここもポイントと成り得るだろう。

ここより更に10分程度。

大きな広場が現れた。
ここで一旦休憩を取る。
ここまで約60分だ。
なかなか良い進み具合ではないか^^
この調子だとあと1時間もすれば到着だろう。
しかし、ここまで来て一つの疑問が・・・
この川であっているのだろうか。。
情報によれば「乙女の壁」や「六段の滝」と言った目印となるポイントがあるらしい。
今のところこれと言ってそのようなものは目にしていないが・・・
これだけ奥に進んで来て、今更道を間違えていたなどとは考えたくはない。
取敢えずあと1時間程進んでもそれらしきものが見受けられない場合は惜しく帰還しようと密かに覚悟し、先を急ぐことにした。

5分程休憩して、この広場を後にすることにした。
と、行ってるそばから広場の終点部ら辺、右手に滝の様なものが見えてきた。

これが「六段の滝」であろうか。
しかしこれが「六段の滝」であれば「乙女の壁」は既に過ぎているはず。。
その様なものはなかったはずだが・・・

その後も川は永遠と続くがそれらしきものは現れない。
20分程歩いたが、疲労感もピークを迎え始めた。
その時、川を挟んで奥の傾斜に何やら白いものが見える!

近づいて見てみると、、これは明らかに温泉である!
冷泉ではあるが、確かに硫黄臭があり、岩間から微量に噴出している。
間違いなくこの先に温泉はあるはず!!
期待は増す!

トントンと進むこと5分で右側に小さな滝。

その後、5分程で斜面が情報で見る「乙女の壁」状になってきた。

目的地までは近い!

それより15分程でやっと「乙女の壁」が現れた。

床が殆どナメ床である。
ここまで来れば目的地まではもう目と鼻の先らしい。
気持ちが高揚し、歩も進む。
その時!!

「うわ!!」

驚きの余り、思わず岩場を踏み外す。
丁度大岩に差し掛かったところで2mくらい下は川である。
落ちたら一たまりもない。
咄嗟に近くの木にしがみ付き、同行人に手を貸して頂いた。
足元を再び見ると、1m強はあろうかと言う蛇がこちらを睨み付けている。
青大将か何かだろうか、あまり詳しくはわからないが、噛まれてこんな所で動けなくなっては引き返すことも出来ない><
近くの棒で追い払い、再び足元に注意を払いながら先へと進む。

「乙女の壁」より15分程、遠くに湯気が確認できる!

間違いない!あれが「東大雪地獄谷」だ!!!
近寄ればその全景が見えてきた。

右手の丘から湯気がモクモクと出ている。
その下には浴槽らしきものも。
左手の平地にも多くの温泉があるように見える!

と、楽しみは後に残し、現時刻12:35
ここまで145分掛かった。
まだ時間に少し余裕があるので、この先2kmにあるらしい「新岳温泉」に向うことにした。

この先、約2km。
途中には大滝を越えなければならないなど、障害が大きい為、そそられなければ途中で退き返してこよう。
そんな安易な考えで歩を進める。



と、その時!!!!!!!!!!

我々の目の前に現れたものは・・・!!!!

続きは次記事にて^^♪

東大雪地獄谷 ~経路 ―ダート攻め― 編~

2008-08-10 | 追報・その他
取敢えず進まぬ限りは何も始まらない!
一か八かまずは林道の決壊地点まで車で向うことにした。
経路は以前の「西沢温泉」への途中経路を参考にしていただくとして、9時到着。

予想外に時間ロスだ・・・
地形図で独自に調査した結果、決壊地点からの林道が約3km、林道終地点から現地まで約4km川遡行、またその先約2kmに新岳温泉とやらもあるらしい。
もし片道5時間と見込んで往復10時間、現地滞在1時間としても帰還するのは8時をまわる。
待てよ、、そうなれば辺りは真っ暗。。危険この上ないではないか!!((汗
となれば考えている暇はない!

リックにストック、非常食、雨具、温泉道具etc を詰め込み自転車に跨り、9:15決壊部分を出発!
リックが重い所為で早くも首筋が締め付けられる感触を不愉快に感じる。
先が思い遣られそうだ・・・^^;
道は永遠とダートが続くが、進行に大きな支障はない。
下りが大半で爽快に進んで行く。帰りが大変そうだが・・・
道も徐々に雑草が目に付き、獣道を思わせる程荒れ始めて来た。
と、早くも倒木が現れた!
出発より13分、初めての倒木だ。

唐松の木が横倒しになり、道を塞いでいる。
車で、もし決壊部をどうにか突破できたとしても、多分ここでどん詰まりとなるだろう。
自転車を倒し潜りながらも難なくクリア。
先を急ぐ。
更にその後、17分、これが有名な倒木だろう。

TVでも見た、道と並行に倒れた唐松と落石が完全に道を遮っている。
ここでもバイク等は先を進めるのであろうか。
我々は自転車を担ぎ上げどうにかこうにか突破することができた。
その後、3~4箇所に倒木があったものの、難なく通過。





倒木より15分、出発より45分、林道の終点地点まで到着した。

振り返ってみると、凄い急勾配((汗

勢いで下ってきたものの、帰りは相当大変だと予想できる^^;
羆の糞も目にすることもなかったので、恐怖心に駆られることもなく、どうにかここまでは到達できた。
しかし問題はこれからだ。
川の様子次第では引き返す終えないことも考えられる。
その様子はと言うと・・・

う~む、やはり少しきついようにも思える。
胴長に着替え、入るものの、予想以上の深さと水圧で何度も流されそうになった。
しかし、天候は愚図ついた感じもなく、この先も晴天一筋で終わりそう。
悩み込んだが、やはりここまで来て引き返す訳にはいかない!!

ジャブジャブと川の中に入り、目的地を目指す!!

羆の棲み処・・・行く手を阻む川・・・運すら見方につけなければならない「東大雪地獄谷」に挑む!

2008-08-10 | 追報・その他
7時起床。
外に出てみると、生憎の・・・晴天である^^;汗
が、私も思いの外の調子の良さで探索には持って来いのコンディションであった。
早速、朝食を準備し、探索準備と行こう。

取敢えずインターネットから情報を拝借したが、どうにもこうにも最近の情報がない。
一番新しい物で、先日TVで放送していた途中経路までの情報。
あの時は前日の雨で川が増水し、アクセス不可だった様だが。
それにしてもだ。本日は雨の予報。
この湿度の高さからすると、我々が就寝していた間に小雨程度は降っていたように思われる。
現地にもし無事に到着できたとしてもその場で雨など降られては増水の危険性で引き返すことが出来ない可能性も十分有り得る。
ましてや常時でもかなりの水深・水圧があるらしい。。
大丈夫だろうか・・・

情報では大体3~4時間を見込むようだが、何せ途中までの道が崖崩れでの決壊や倒木などで車では進入不可。
一応、硫黄山温泉へのアクセスでも活躍した2台のマウンテンバイクがあるが、それでもどこまで行ける事やら・・・
多分何だかんだで5時間は見込んでいた方が良さそうか。そして再び羆の巣へと・・・
と、その時頭を過ぎるのが小金井沢温泉での苦労。。
2ヶ月も絶たない内に再び生命の危険にさらされるとは・・・正直早くも嫌気が差す><;
それに温泉自体もどのようなものなのだろうか。
通称「大雪地獄谷」
“地獄谷”とまで名前が付いているのに入浴など可能なのか?
拝借した情報も大半が山岳関係で立ち寄ってみたような感じで、入浴目的とは遠くかけ離れたものである。
考えれば考えるほど悪い方向にばかり進んで行く。

硫黄山温泉(再訪問)

2008-08-09 | 再訪問シリーズ
去年、5月4日に初訪問を遂げ、その泉質と雄大なロケーションに圧倒された。
『近い内にまた・・・』とは思っていたのだが、なかなかこの付近を通ることがなく、再訪問することが出来なかった。
しかし、今回久々に近くを通ることが出来たので念願の再訪問を遂げることにした所存だ。

アクセスは前記事を参考にして頂く事にして、早速駐車し、硫黄山温泉に向う。
話によれば「立入禁止」の看板が設置されたと聞いたが、やはり入り口にはそのようなものが存在した。
いざと言う時の為に持参した自転車が大活躍!
早速進んで行く。道は比較的進みやすい。
駐車ポイントである鉄の棒も未だ健在だ。

あまりの静寂に突然羆でも現れるのでは、と恐怖に駆られ、ベルを鳴らしながら先を急ぐ。
10分程で到着。上りは途中で数箇所自転車を押す所などもあったが難なく到着することが出来た。
謎の石塔辺りに自転車を駐輪し、徒歩で上って行く。


モクモクと立ち上がる煙は遠くからでも確認できる。

あの温泉は未だ健在なのか、という期待が歩を更に早める。
左右に聳える崖は心なしか去年より風貌が変わった様にも感じられる。



行くまでに他に温泉噴出箇所がないか目を凝らしたが、やはりそれらしきものはないようだ。
そこら彼処に噴気孔がある故、温泉が噴出していてもおかしくないと思うのだが。。

と、言っている内に温泉のある丘に差し掛かる。

不安と期待を持ちながらゆっくりと覗き込むと・・・

あったあった^^

ブルーシートに溜まった温泉がオアシスの様に思える。
が、何か様子がおかしい様だ。
去年となんとなく違う?
写真で見比べてみても一目瞭然。

【2008-08-11現在】


【2007-05-04】

湯の色が違う。
いや、大量の湯の華が沈殿している。
浴槽に手をやると、、温い。
まさか!湯量が変わった!!?

源泉部に近づくと、単にパイプが外れているだけであった。

付け直すとドクドクと温泉は浴槽へと注がれている。

心配していただけあってホッと心を撫で下ろす^^

では早速念願の再入浴へと移ろうではないか!
脱衣し、浴槽へと浸かる。

温いがなんの支障もない。
温泉は無色透明で硫黄臭が強い。つるつる感と甘味がある。
源泉温度は69.1℃、浴槽温度40.1℃

湯の華がフワッと舞い上がるが、逆にその白濁色の温泉に趣を感じる。
パイプの老朽化と中の析出物が少し気になるところだが。

う~む、いやそれにしてもやはり良い湯だ。

少しガスっているが、奥に望む山々と深々とした森林とのコラボレーションはなんとも格別だ。
まさに砂漠のオアシス。
いつまでもここでこうしていたい。。

しかし、時は無常である。
ここでもあまり時間を費やせない。

う~ん念願の入浴なのに~

口惜しいが10分くらいの入浴が限界!
心行くまで堪能したとは言い難いが、それでも久々の入浴は感極まりないものであった。
やはり幾度来てもこの野湯は満点!
ズバリ“極楽”である!

後髪を引かれながらも硫黄山温泉を後にした。
駐輪場に行くと奥から何か聞こえる。
と突然何かが現れた!!
突発的に身が引けたが、訪問者の様だ。
夫婦で硫黄山温泉に来るとはこれまたマイナーである^^ヮラ
「良い湯でしたよ」と言うと「そうですか」とニコッと笑顔で返してくれた。

帰りは下りが大半だった為、漕ぐ暇もなく爽快に下っていく。
大体5分弱で車まで戻ることが出来た。

本日はこのまま真っ直ぐトムラウシまで行く。
トムラウシ温泉の近くの公衆トイレの前で一晩を明かす。
晩飯には噴泉塔で作ったゆで卵、ステーキ、カレーetc と、とても豪華なものである。ゆで卵は殻がへばり付くという大失敗で大変だったが^^;((汗
入浴は、以前紹介した「トムラウシ噴泉塔の湯」と同じ方法で夜中にひっそりと入浴♪
石鹸などは無論なので水等で流す程度で。
その晩、次日の計画で今回の旅での最大の目的についてどうしようかと言うことになった。
最大の目的とは「東大雪地獄谷」への初訪問であるのだが、なんせ情報が少な過ぎる!
詳しいルートはもっての他、崖崩れがあったり、倒木があったりと随分現状が変わっているらしい。
この数年間で訪問した方もあまりいらっしゃらない様でインターネット上の情報脈はかなり乏しい。
さらにさらになんと言っても羆の住処に真っ向から飛び込んで行くようなもの。
並大抵の覚悟では到底向うことなど出来ない。
散々悩んだ挙句、明日の天候と我々の体調次第ということになった。
と言うのも私はこの晩、疲労と睡眠不足の所為でか、妙に体調が優れなく、正直言うとあまりノリ気ではなかった。
天気では明日は雨の予報ようだし。
心の底から明日は雨であることを願いたい><((汗
この晩はそう思いながら床に就くのであった・・・