古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

成都脱出

2009-12-20 14:11:26 | 日記
その29 還暦背包族(bei bao zu)ベイバオズ

2009年12月10日(木)

天気は相変わらずだが、成都植物園へ行く。偶然に着いたといった方が良い。
乗り継いで25路のバスの終点だった。
何も無くただ広いだけの植物園だ。入場料2 元だ。
ブラブラと公園を散歩する。季節外れの植物園を2時間程散歩する。30人位の入場者しかいない。

上空を人民軍のヘリコプターがオイル切れの様な音をキィーキィー立てて旋回している。何度と無く上空を飛来する。爆音よりオイル切れの音の方が気になる。

大丈夫なんだろうか。


2009年12月11日(金)

思い立ったが吉日、昨夜の21時過ぎに成都を離れる事に決める。別に如何って事もないし理由も無い。ただそう決めただけだ。暖かい南の方に移動するだけだから別に何処という当ても無い。本来の放浪の旅に出るのだ。
成都から南の方に移動する。必然的に雲南省という事になる。昆明か大理か、汽車とバスで移動することにする。

今朝の10時の列車に乗るべく宿を7時30分に出る。タクシーで10元だ。朝のラッシュなのに15分ほどで成都駅に着く。切符売り場も大して混雑していない。二三分で順番が来て、何時ものようにメモを見せる。10時08分発のk853硬臥中段一帳。没有。下段。没有.軟臥。没有。仕方ない次だ。14時48分発の2639次硬臥中段一帳。153元。200元を窓口から入れる。
切符とおつりが出て、ものの2分。これで昆明行きが決定だ。

しかし出発までまだ6時間30分も有る。かっこ悪いが、宿に引き返し時間を潰す事にする。おかげで、挨拶できなかった人々に再度お礼の挨拶をして出かける事が出来た。

成都を14時48分に立ち、昆明に次の日の14時21分に着く。丸々24時間の列車旅である。硬臥中段で153元、最も安い列車で、列車番号に何の記号も付いて無い数字だけの2639次列車だ。それは空調無しの普通快車という意味だ。空調が無いという事はこの時期ではかなりの覚悟がいる列車に他ならない。寒いという事だ。
期待に違わず予想を完全に満足させてくれた。寒い。その一言に尽きる。しかし、南に下っているので何とか我慢できる範囲だ。昆明は成都に比べて標高は高いが南に有る分だけ暖かい。

硬座、いわゆる二等車座席が8輌、餐庁車、食堂車が1輌、軟臥、一等寝台車が1輌、硬臥、二等寝台車が8輌の18輌編成だ。時々、先頭は変わるが、電気気動車が1輌で牽引する。

成都を出発するときは1号車が先頭で、昆明に到着した時も1号車が先頭だったので、途中で少なくとも二回は先頭が変わっている。間違いなく反対方向に走っていた事があったからだ。走行距離の長い中国では、時々こう言う事がある。スイッチバック式ではないが、駅が三叉路になっている時がある為だ。車の様にT字路ではなくY字路なのだ。駅に入り、バックして発車する感覚なのだ。

列車は次の日、定刻の14時21分に昆明の駅に着いた。


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