古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

台北の日本

2010-04-10 11:43:38 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その38

2010年4月4日(日)

 日本を出たら日本の匂いのする所にはなるべく近づかないようにしている、と先日書いたが、台北には日本があまりにも多すぎる。
 前言を取り消さないと台北では生きていけそうも無い。それぐらい日本の日常がある。生活のあらゆる所で日本が生きている。

 M百貨店の地下食品売り場は完全に日本仕様であり、百円ショップDも衣料品のUも完全に日本仕様である。ただし、日本仕様でもそれらの生産国は主に東南アジアのいわゆるASEAN諸国と韓国、中国だ。中国製やベトナム製、韓国製の製品が日本仕様で作られ、当然日本語の表記で台湾に輸入されて売られている。日本から輸入したことを声高に謳っている。それを売りにしているのだ。

 日本の料理店、百貨店、普通の店、会話教室等々も至るところに有る。龍山寺の旧市街保存地区は日本統治時代そのもののような気がする。昔の日本と同じ街並みがそこにある。そして、そんな地区の裏のひっそりした所に昔の日本情緒たっぷりの史跡がある。
 捜さなくとも見つけてしまう。それが二宮金次郎の銅像だったり、弘法大師の像だったり、昔の神社の鳥居だったりする。

 その一方で昔の普通の家並みや旧市街地が壊されている。多分、もう数年のうちに、それらは再開発と言う名の美名によって破壊されてしまうだろう。日本でもそうだった様に、台北の今の発展地区においても同じような行為によって全てが無くなってしまうだろう。

 時代がそうさせるのだろうか、余りにも忙しすぎる。もう少しゆっくりと、じっくりと時を過ごせないもんだろうか。

 年寄りが昔を単に懐かしがっているだけなのだろうか。それとも時代そのものにもう乗れないからなのだろうか。

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