古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

成都のスモッグ

2009-10-03 23:27:28 | 日記
その10 還暦背包族(bei bao zu)ベイバオズ

2009年9月22日(火)

成都に着いて暫くなるが、成都の街は何時も霧で覆われたように霞んでいる。夜も星空が見えない。これがあのスモッグなのだろうか。街全体がなんか霞んでいる。

羊石場客運站へ行く。
客運站の近くの中国移動通信のおネーちゃん達に、先日のお礼にチョコレート10ケを持って行く。(10ケ買ったら一個おまけに呉れたので11ケ持って行く。)


2009年9月23日(水)

近くの中国銀行へ行く。
その最初の中国銀行はここでは両替できないので、錦江支店へ行ってくださいとの事。
64路のバスに乗って行く。聞いた支店のその近くらしき所で降りるが、中国銀行は見当たらない。

目に付いた中国民生銀行に入って今日のレートを聞く。7.25とのこと。100円が7.25元とのようだ。次にその向かいの中国商工銀行へ行く。そこでは、7.53とのこと。即決。案内されて席に着くが何分待っても誰も来ない。いかにもという態度で騒ぐ。

銀行によって両替の利率が違う。中国は何処でも同じだと聞いていたが、中国銀行が7.26 中国民生銀行が 7.25 中国商工銀行が 7.53だ。しかし、商工で両替しようとしたら、担当者が居ないので隣の銀行に行ってくれとの事。成都の繁華街の大支店の担当者が3人も替わって4人目の大堂主任の女性が言った。「隣の中国銀行に行ってください。」丁寧に言われた。どおいうことですか?しかもなんだかんだでもう30分も待っていたのに何なんですか?

結局、中国銀行で両替する。JPY 10,000が726元になる。7月23日、上海で両替したときは、確かJPY 10,000が707元だったので円がかなり高くなった様で好ましい。ドルが安くなったということだ。

突然に「K」のことを思い出す。何であの時にプロポーズしなかったんだろうと。今、ふっと思い出す。そうです。彼女もY銀行の銀行員だったんです。今、本当に突然思い出す。
何十年も前のことなのに、なんか鮮明に思い出す。一度か二度、銀行員のその姿を見た記憶があるがもう遥か昔のことだ。だから今でも二十代の「K」の姿しか想い浮かばない。もうお婆さんだ。心の奥にしまってあの世まで持っていこう。「K」ありがとう、今でも貴女のことが好きです。初恋ですから。十五の春から貴女の事が好きだったんです。


2009年9月24日(木)

茶店子バスターミナルまで移動して、都江堰行きのバスに乗る。保険込みで17元だ。高速道路を使用して約一時間の旅だ。更に市内バスの4路に乗って10分程で都江堰入口に着く。4路のバスはこれ以上ボロッチクすることが出来ないという代物のバスだ。エンジンが動いて、ブレーキが利いて止まることが出来る。それだけの機能で全てという、金属らしき物で造られた動く箱、そんな表現がぴったり来るバスだった。

都江堰の入場料は90元だがパンダカードでタダなのだ。

都江堰の景観は素晴らしい。名前から、中国の堰と言うのだからまあ、一寸大きな堰かと思っていたらとんでもない。大河だ。次々に分流した堰からの水量は堂々とした大河だ。一つ一つが日本の一級河川そのものだ。それくらい大きい。どうやって工事をしたのか考えが及ばない。脱帽する。
堰の周辺を散策する。観光のメインストリートから外れると、静かな茶馬古道の道になる。眠江の流れを見ながら断崖をへつる。所々に昨年の四川大地震の爪跡を見ることが出来る。修復中の建造物が、古道が彼方此方に有る。


2009年9月25日(金)

市内散歩に行く。10時から16時まで約6時間の小旅行だ。バス代はわずか2元だ。

夕食に北門バスターミナルの食堂街に行く。丁度一週間前の成都最初の日の夜中の12時頃に行った店のおばちゃんが待ち構えていた。此処だ此処だという仕草で迎えてくれた。二三度来ていたのだがおばちゃんの店までは来ないで食べていたのをチェックしていたようだ。回鍋肉と豆土炒と啤酒で夕食だ。


2009年9月26日(土)

小雨振る中、洛帯古鎮へ行く。路線バスを乗り継いで行く。五桂橋客車站から約20kmで3元だ。45分ほど掛かる。成都大学からの十数キロのその道は山際へ向かって一直線に伸びている。畝ってはいるものの、山際目指して道は伸びている。新興工業都市を目指しているのかそれとも単なる物草なのか解からない。道路の両側は工業団地風の建物があちこちに建っており、建設中の物がかなりある。

洛帯古鎮は麗江の外孫みたいな古鎮だ。その100分の1にも満たないかもしれない。相変わらず観光客は多い。特に客家の出身地とあってその関連の建物が目立つ。
民族衣装やウェデイングドレスの貸衣装屋が多い。何をするのかと言えば、貸衣装を着て、古鎮の建物風景を背景に写真を撮るのだ。結構人気がある。


2009年9月27日(日)

今日の目玉は伊勢丹とイトーヨーカ堂に行ったことだろう。

色々な日本の商品があったが、何と言って日本酒が有ったことだ。思わず手が出たが、ラヴェルの価格を見て手が引っ込んだ。日本の価格の三倍はする。日本では普通の日本酒の値段が1000円とすれば、約3500円もするようだ。日本酒一本でビールが70本飲める。どうも計算が合わない。ビール党の小生にはうれしい誤算だが。

醤油も味噌もあった。ただし、価格は日本での価格の五六倍はする。握り寿司もどきも有る。一個が約百円で、現地食の一食分だ。まあ食う気もしない代物ではあるが、有ることは有った。その他にも20g納豆三個が約700円相当、その他にも色々あるが結構いい値段する。

日本食にはそれ程の愛着は無いが日本酒が飲みたい。しかし、一升が3500円では考えてしまう。多分同宿の人間にも振る舞い一晩で終わるはずだ。
日本を離れ日本の何も解からずに生活している今に、何の未練も無いが、日本を思い出させるそれらの品々は余りにも高すぎる。

それが、還暦の背包族の悲しみなのかも知れない。


2009年10月1日(木)

国慶節なのだが街の様子はそれ程変わりはない。バスで中心街まで行くが、道路が混雑しているのと、多少人出が多いくらいだ。
只、極端に違うのは、小銃を持った警官が異常に多いことだ。二人一組になって歩行者の間を巡回している。要所要所に配置されて何時でも実戦体制にあるようだ。

そう言えば、四川省の西部と北部の一部が昨日から外国人は立ち入り禁止になった。今までは、チベット地区だけだったのがチベット族の多い四川省の西部、北部地区まで規制が強化されたようだ。

国慶節の後に行こうと思っていた地域だ。どうなることか。
コメント
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