うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

銀杏

2010年10月09日 | 日記
今朝、通勤のため歩道を歩いていると、「なんか落ちてるぞ?」・・・






まさかと思いましたが・・・。





そう、銀杏の実が落ちているのでした。

ついこの前まで、うだるような暑さだったというのに・・・。
よーく考えればもう今は10月なのでした。



通勤の山手線の車窓から見える、明治通りのケヤキも
「鮮やかな緑」から「落ち着いた色」になってきました。


秋は一気にやって来ます・・・。

世田谷区役所

2010年10月08日 | 建築、デザイン
 


本日仕事で世田谷区役所の建築指導課へ行ってきました。
現在抱えている建築計画の法的な疑問点を質問するためです。

いつもなら、お堅い役所の方との折衝ですので、あまり気が進まない仕事であります。
が、世田谷区役所は僕の好きな前川國男さんの建築作品。

無事折衝終了後、バスの待ち時間を利用しての「ミニ建築探訪」です。


  

同一敷地内の「区民ホール」と結ぶ、低いエントランスの渡り廊下は
青森の「弘前市民会館」と同じ手法です。



この渡り廊下の先には、明るい中庭が見えます。



左手を望むと



区民ホールが見えます。

東京文化会館をはじめとする、前川作品はフォルムの美しさとともに、圧倒的な存在感が感じられます。
本当にこれは、日本の建築家でも唯一無二であります。


区役所に入ると、美しいガラスブロックの天井が待っています。

  



前川建築は「階段が美しい」、ここも例外ではありません。

  登り口脇の「給茶機」と「ゴミ箱」どかしてくださいよ・・・



あまり時間がないので、区民ホールへ




区民ホールということもあり、「東京文化会館」や「弘前市民会館」に比べると
華やかさはありませんが、光の取り込み方などは芸術的です。


  ここも階段がいいんです・・・


この区民施設で秀逸なのが、地階レベルの庭園です。

  サンクンガーデンを降りていくと


  このような美しい庭が待ち受けているのです。


前川建築には「ドラマ」があります。
現代の中途半端な近未来的な建築など足元にも及ばないような「気高さ」も感じられます。

「流石だ・・・」

帰りのバスでぶつぶつ言いながら帰ってきたのでした。

祝、ノーベル賞受賞

2010年10月06日 | 日記
久しぶりの、めでたいニュース。

鈴木さん、根岸さん両氏がノーベル化学賞を受賞しました。
あっぱれ!

研究テーマは「パラジウムを触媒に使った、有機化合物の合成方法」

非常に難しそうな言葉ですが、よーく説明を聞いていると
この研究の結果、日常生活で我々が多くの恩恵を受けていることがわかりました。

化学は偉大なり!


その鈴木章さんがこんなコメントをしていました。

   ~ 近頃、日本では理系離れが進んでいるが、とても危惧すべき状況だ。
     日本のような資源もないような国では、ヒトの頭が資源なのだから。


「科学技術立国日本」復活のためにも、
子供たちが理系に興味を持つような仕組みを望むのであります。

武蔵小山商店街

2010年10月04日 | 日記



昨日は「秋晴れ」、ビューティフルデイ!でした。





ヤマボウシの木に実がなっていました。
ヤマボウシってこんなベリーのような実をつけるんだっけ・・・?



我が家から歩くこと15分以上。
この辺りでは最大級の商店街があると聞き、行って参りました。

ここは品川区 武蔵小山

  駅のほど近くに


 その商店街はありました。  


スゴイ、向こうが見えない、しかもスゴイ活気!

実家で両親が個人商店を営み、商店街で育った私としては「血が騒ぎ」ます。
こんな元気な商店街があるなんて、うれしくなるじゃありませんか。




ここは基本的に自転車乗り入れ禁止。
だから安全です。


ほんの数軒見ただけで感じること・・・

「うーん、かなり物価が安いじゃないか・・・」


   デフレもここまで来た? いえいえ企業努力でしょう。 


  





弁当に入ってる「カラアゲ」の量がすごい。2人前です。


  生ビール 290円??



マクドナルド、マツモトキヨシなどの大手チェーン店も数多く存在するのですが
地元の商店が頑張っているのが ウレシイ!


   グラス、湯呑みの品ぞろえを見よ!

   ハロウィングッズの品ぞろえは「東急ハンズ」か「武蔵小山」か


   このど派手な洋品店、地元密着ですな


   青山や恵比寿の花やさん、この【菊】の品ぞろえ見習おう。


   「おはぎ」うまそう。



この商店街、各店舗が【長屋形式】かと思いきや、一軒一軒、ちゃんとした一戸建てなのですね。




最後に面白い「看板」見ていきましょう。


  シグマ書房、アバンギャルドなネーミングです


   御めでたい 履き物屋さんです



   なにか吸い込まれそうな雰囲気です


   マスターはきっと「太郎さん」ですね






お主もワルよのぉ・・・越後屋・・・。
きっとここの店主はワルなのですよ、きっと・・・。


この商店街はちょっとしたアミューズメント・パークです。


地方では大型店舗がはびこり、商店街が本当に元気がない。
街の活性化は「商店街の活性化」が絶対に不可欠だと思います。

学校の通学時も、店のオッちゃん、オバちゃんの目が行き届いていたから
すごく安全だったのだと思います。


是非、今こそ、商店街の活性化を。
規制緩和で商店街をすたれさせてしまった政府に、ぜひぜひお願いしたいと思います。


せんだいメディアテーク

2010年10月01日 | 日記



仙台では以前から訪れたいと思っていた、「ある場所」へ行って参りました。




仙台は美しい街です。
とにかく緑が多い、特にこの「定禅寺通り」は車道の中央分離帯に緑豊かな歩道が設けられ
木漏れ日が美しい仙台を象徴する通りであります。



この定禅寺通りに、異彩を放つ美しい建築があります。






「せんだいメディアテーク」





このガラス張りの美しい建築は、今や世界を代表する建築家 伊東豊雄氏の代表作。
今からちょうど10年前に建てられたものです。

この建築の特徴は【チューブ】と呼ばれる大小さまざまなサイズのスチールパイプ製の円筒で構成されていること。
建築ではネガティブな要素である「柱」を、建築のキャラクターとして取り込んでいます。


  エントランス


この白いチューブ。
内部をエレベーター、階段、などを組み込んで、実に合理的かつユニーク。







「図書館」や「ギャラリー」などといった公共スペースから構成されています。



  階段室




このチューブは 上空から「光」を取り込む用途に用いられています。



  図書館


図書館スペースは実にシンプルでミニマルな空間。
定禅寺通りのガラス面から奥まった場所も実に明るい、照明はそれほど使われていないの、にです。

  レストランスペース





ギャラリーのフロアーは天井高がぐっと抑えられ、チューブの存在感が強く感じられます。

ここから定禅寺通り側を見ると・・・






美しい並木が飛び込んできます。
実にドラマチック・・・。



私、このような「近未来的」な建築はどっちかというと「ニガテ」でした・・・。


でもここは違う、市民生活に溶け込み、多くの市民に利用されている。
ずーっと前からここに存在するような雰囲気さえ感じられました。

同じサイズの「箱」を作るにしても、デザインというエキスが入ることで
ここまで素敵でドラマチックな空間が生まれるんですね。


うーん建築って素敵です。
東京からは少し遠いけど、行って見る価値アリですよ。