本日仕事で世田谷区役所の建築指導課へ行ってきました。
現在抱えている建築計画の法的な疑問点を質問するためです。
いつもなら、お堅い役所の方との折衝ですので、あまり気が進まない仕事であります。
が、世田谷区役所は僕の好きな前川國男さんの建築作品。
無事折衝終了後、バスの待ち時間を利用しての「ミニ建築探訪」です。
同一敷地内の「区民ホール」と結ぶ、低いエントランスの渡り廊下は
青森の「弘前市民会館」と同じ手法です。
この渡り廊下の先には、明るい中庭が見えます。
左手を望むと
区民ホールが見えます。
東京文化会館をはじめとする、前川作品はフォルムの美しさとともに、圧倒的な存在感が感じられます。
本当にこれは、日本の建築家でも唯一無二であります。
区役所に入ると、美しいガラスブロックの天井が待っています。
前川建築は「階段が美しい」、ここも例外ではありません。
登り口脇の「給茶機」と「ゴミ箱」どかしてくださいよ・・・
あまり時間がないので、区民ホールへ
区民ホールということもあり、「東京文化会館」や「弘前市民会館」に比べると
華やかさはありませんが、光の取り込み方などは芸術的です。
ここも階段がいいんです・・・
この区民施設で秀逸なのが、地階レベルの庭園です。
サンクンガーデンを降りていくと
このような美しい庭が待ち受けているのです。
前川建築には「ドラマ」があります。
現代の中途半端な近未来的な建築など足元にも及ばないような「気高さ」も感じられます。
「流石だ・・・」
帰りのバスでぶつぶつ言いながら帰ってきたのでした。