うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

やるな、柳井さん・・・

2010年07月14日 | 日記
ユニクロがまた新しい試みを発表しました。

バングラデシュの貧困層向け融資銀行、グラミンと現地で合弁会社を作り
現地向けの低価格衣料を生産、販売するというものです。

狙いはズバリ「現地での雇用創出」。


バングラデシュは国民の3割が一日1ドル以下で生活するという「アジア最貧困国」。
今まで多額のODAが注入されたにも関わらず、一向に改善されないという問題を抱えています。

洋服が買えないために学校へ行けない子供たちが数多くいます。

そんな国で

1. 現地の人でも手が届く、低価格の商品を生産、販売し

2. 3年後には2000人の雇用創出を目指す。

というビジネスプランを発表したのです。


将来的に巨大なマーケットになる可能性をにらんだ側面ももちろんあると思いますが、
ミソはこのビジネスで生まれた利益は、すべて現地への投資という形で還元するというところです。


このようなモデルは、企業の社会貢献の意識が高いヨーロッパの企業ではすでに確立されているもの。


日本の先駆けとしては、現地で生産したバッグを日本で販売し、利益を現地投資で還元する
「マザーハウス」の山口絵里子さんが有名です。

マザーハウスの山口さんが出演した「情熱大陸」で、現地のスタッフがこう言っていました。

「ODAは結局、【物乞い】に与える【お恵み】でしかない、これでは僕たちはいつまでたっても【物乞い】でしかいられない。」
「僕たちが頑張ればやれるんだ、というチャンスを与えてくれた彼女のおかげで僕たちは【物乞い】から脱却できたんだ。」


いつも新しい切り口で楽しませてくれるユニクロ。
柳井さんに大きな拍手を送りましょう。