名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった事に対する「最終調査報告書」が波紋を呼んでいます。
私も憤っています!😠
あらためて、このニュースを辿ってみると、人間の「尊厳」について想いが湧き起こってくると共に、私自身、納得感の乏しい出入国在留管理局の対応と弁明に、日本人として恥ずかしく、情け無さを禁じ得ません。
私は、今まで不法滞在の外国人の国外退去までの期間を収容する「出入国在留管理局」の実態をよく知りませんでした。自由を拘束する「収容」という名の、実質的な「収監」の実態に驚きました。
不法就労に関する法律に触れる行為は、法治国家たる日本社会において、容認されるものではありませんが、今回のケースを振り返ってみると、「違法行為」を咎める前に「人間の尊厳」をどのように考えていたのか(いるのか)を考えさせられます。
「不審」のレッテルを貼ると、人間誰もが持っている「尊厳」をも軽視してしまう「出入国在留管理局」の風土意識に違和感を覚えます。
2月15日の尿検査で『ケトン体3+』と極めて重篤(餓死寸前の状態)な検査結果がでていたにもかかわらず対処していませんでした。
また、本人が「点滴投与」を切望していた事も、仮放免のための「演技」と見做し、放置した事に対し、どのような責任解釈しているのでしょうか。
そして最終報告書の肝心部分は黒塗りされ、「死亡原因は不明」、更に、現場の管理に手落ちは無かったの如く「医療体制が不十分だったことは課題」的な結論では、遺族側は納得できるものではありません。
日本は『国際社会』から見られている事を意識すべきです。
SDGs を掲げ「人権」を声高に謳っている国として、遺族だけではなく「社会が納得」できる「真実の開示」と誠意ある対応、更には「入管法の適正改革」を望みたいものです。