台風が近づいてきている週末の朝です。
今朝は『ワーケーション』について私の考えを綴ってみたいと思います。
組織社会(会社・企業・団体,公共組織等)において、ワーケーションを『制度』ととらえて『導入』あるいは『解禁』するかの議論があります。
日本の組織社会では、「働く(労働)」に関する労働関連法規・法律の体系的制度が、急激な社会変化に適応し辛くなっている面があるように思われます。
加えて、組織社会の現場(人事部門等)が抱いている「社会通念的思い込み」が、ワーケーションといった「新概念」をどのように解釈、再定義して、被雇用者(社員等)の柔軟な「働き方」を設計・デザインしてゆくかの「制約的な意識の足枷」となっている面があるのでは!と私は感じています。
私は「ワーケーション」を「働き方の制度」としてとらえるのではなく、全ての労働者(人間)それぞれ人生の「在り方」「生き方」そして「暮らし方・働き方」の多様性を社会に問いかけている人間回帰のムーブメントだと思っています。
「働き方」についての「ダイバーシティ&インクルージョン」は時代の流れとなっていますが、多くの組織はインクルージョン(受容)できていません。
「導入」か「解禁」の視点は「雇用制度」の範疇での局地的議論です。
本来、人間が「組織で働くこと」は、社会価値(人類にとって幸福な社会を創造してゆく価値)を増大させてゆく活動!ととらえてみると、組織側は「働く人々」の価値創造パフォーマンスを最大化するにはどうすれば良いのか!を考えてゆくことが必要ではないかと。
組織社会にとって「生産性向上」を謳うだけではなく、価値創造の源泉力たる「人間(社員)潜在能力の最大化」が企業の発展に繋がる事を認識することが重要です。
その手段の一つとして「ワーケーション」をとらえ、「ワーケーション」の意義と意味を「就業制度の導入または解禁」視点ではなく、価値を生み出してゆく「人間活動の本質」の視点でPros and Cons をしっかりと議論してゆくこと。
「社会意識・常識」を変革してゆく活動は、時間と労力がかかりますが、幸福社会創造と人間暮らしの原点回帰の観点で、ワーケーション活動を推進してゆきたいと思っています。
私が、一般社団法人日本ワーケーション協会で特別顧問として活動させていただいている理由でもあります。
昨日の大阪出張では、運良く代表理事の入江さんとリアルミーティングが叶い,さまざまな意見交換ができました。