ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

アートを感じる「場」つくりと情操の力!

2019-02-09 18:49:06 | コラム


六本木の新国際美術館に「第17回NAU21世紀美術連立展」で現代アートを鑑賞してきました。

私は現代アートに造詣も無くシロウト同然ですが、何か心に感じるアートに触れる事は大好きです。

今回は、私のビジネスパートナーであるアーチストに誘っていただき、久しぶりに新国際美術館で現代アートの時空間に身を浸してきました。

作品の意図や作家のアーチスト魂を理解する事はなかなかの難解ですが、私の「感性」は、感じたままの情操を刺激し、驚きと感心、そして心地良い時間を楽しむことが出来ました。

アートは「鑑賞」するもの!と言われます。
映画の「観賞」とはニュアンスが違いますよね。

「鑑賞」とは良く見て品定めをするという意味があり、鑑賞は芸術作品や音楽などを理解し、味わうことの意味で使われます。

私のアートの楽しみ方は、「理解し味わう」鑑賞ではなく「感じて心を震わせる」感賞!という感覚。

例えば、オフィス「場」つくりをするにあたり、受付や応接室、会議室や執務室内にアートを飾るのですが、公共・共有空間にアートをさり気なく配置させる事で、そこに暮らす人たちに無意識的な「感賞」を感じてもらう事を心がけます。

私は、人間の「情操」をさり気なく刺激させる「場」つくりを目指しています。
人は無意識の中でも、視覚の残像は良い心地の触媒となり、気持ちを鎮め幸福時間を創り出せる筈!と考えています。

日本には、素晴らしい感性と技量を持つ無名の画家・版画家、彫刻家などのアーチストが数万人いますが、世間に知られているアーチストはほんの一握りです。
新進気鋭の新人発掘もNAUには一役買っています。
今回の展示作品には、魅力的で心がゆらぐ作品がたくさんありました。
詳しい事はわかりません!でも、何かを感じるアートパワーを感じました。

「アート」を身近に感じられる「場」つくりと機会つくり!
ワクワク幸福「場」つくりに大切な要素の一つです。

絵画・版画、水墨画、彫刻、陶芸、書、華、刺繍...など様々なアートが持つ「情操」の力を、身近な社会「場」に届けてゆく活動も、私が目指す「幸福社会創造」の柱です。

「心理的安全性」に満たされたワクワク「場」つくりと組織運営!

2019-02-04 08:12:54 | コラム


私たち人間には、生来的に自分の「行動や選択」を自分で決めたいという欲求があります。
例えそれが自分にとって良かれとなる事であっても、他人から管理され、または強制されたり奪われると、無意識的に反発的な行動をとってしまったり心のわだかまりが溜まります。

「むしゃくしゃ」「イライラ」「ざわざわ」....といった感情は、「心理的安全性」を阻害する事となります。

また、友人などに「お前はこうだよな!」などと決め付けるような発言をされると、反射的に「全然違うし・・・」などと思ってしまうこともあります。

職場でもあるある話ですよね。

こうした心理は「心理的リアクタンス」と呼ばれるものです。
リアクタンスとは「抵抗」の意味。
自分の行動や選択を自分で決めたいという人間本来の欲求が犯されると思うと、無意識にこの「抵抗」意識が生まれが発動してくるのです。

組織社会での状況を考えてみましょう。
組織で仕事をされている皆さんは、自分の上司から事細かく指示され、自主性を認められない働き方と、ある程度の裁量的自主性を認めて貰い、自分のペースで仕事が出来る仕事環境、どちらが望ましいと思われますか。

多くの人は、後者の働き方が良いと思うのではないでしょうか。

マイクロマネジメントスタイルのマネージャーは、チームスタッフに「心理的リアクタンス」を感じさせてしまう傾向があります。
言い換えれば「心理的安全性」がない状態です。

組織の上位者が「優秀」過ぎて、何もかも「自分の考えが正しい」と思い込み、仕事のスタイルや手順まで事細かく指示し、ともすれば「押し付ける」ようになると人は育ちません。結果、伸び伸びと個力を発揮できなくなり、「社員力」そして「組織力」を低下させることになります。

組織を強くするには、そこで働く人たち一人ひとりの自主性を尊重し、自律的に
働ける意識環境=「心理的安全性」が担保されている「場」をつくることが重要です。

「場」つくりとは、"オフィス環境の構築" だけを意味するものではありません。
働く人たちの「想いの枷」を取り除く仕組みつくりや、社員を信頼し任せるマネジメントスタイルを定着させてゆく「心理的安全性」の構築こそが「場」つくりの本質です。

社員に「心理的リアクタンス」を感じさせない心理的安全性が構築されている「場」には活気があります。 そして、個々人の潜在能力を発出させるチャンスが生まれます。

「心理的安全性」に満ち溢れた組織には笑顔があります。笑顔は、働く人たちの心の鏡でもあり、組織を運営する側の人たちは意識をしておく事が大切です。

「心理的リアクタンス」のある「場」からイノベーションは湧き出しません。
組織で働く人々にとって「仕事をやらされる」感覚があると「言われた事だけやっときゃいいさ!」との意識のままです。

働いている人々が「仕事をする」自覚意識を
引きだすのがマネジメントです。
今一度、皆さんのマネジメントスタイルを再確認してみることが必要ではないでしょうか。

管理職の職務は「人を管理」することではありません。働く人の意識の自由度を演出し、「業務成果を管理」する事が仕事です。

多くの管理職は誤解している事があります。
それは、「管理職」になったからには、『部下を徹底的に管理下に置き、しっかりと部下を育成してやる!』との驕りです。
部下になる人は、管理されている環境では自立できないものです。

「人が育つ」場には、「心理的安全性」を整えて「自由さを演出」してゆく事が大切です。
但し、「自由さの演出」とは、「自由気儘」にさせることではありません。

どうすれば良いのか!
管理職にとって大切なテーマです。

部下を持つ皆さんは、それぞれ自分の管理スタイルを持っておられると思いますが、スタッフに対して「心理的リアクタンス」を与えていませんか!

経営職や管理職の意識次第で「組織風土」が変わる事を自覚して置くことが大切です。
『働き方改革』の根幹にあるもの!
それは、「経営管理職階の意識変革」!
その最たるプラクティスは組織の『心理的安全性』だと思います。