『クリエイティブコンフィデント』とは、「自分には周囲の世界を変える力がある」という信念を意味する概念です。
自分のしようと思っている事を実現できる!という確信とも言えます。
そもそも、「クリエイティブ」とは、絵画、音楽、小説、そして映画・TV番組やゲーム制作などにかかわる芸術家、アーチストやプロデューサーの専売特許のように見られがちですが、エッセンシャル&ルーティンと思われるような仕事も「クリエイティブ」な面はあります。
IDEOのトム・ケリーによれば、自分の生活やキャリアの中で創造性を発揮出来ていると感じている人は25%しかいないと言っています。
世の中75%もの人が、"自分はクリエイティブではない"との意識を持っているのです。
例えば、私の活動領域の一つである、『総務』のイメージは「管理業務の総務FM部門はルーティーン仕事が中心で、クリエイティブ仕事はあまり無い」と上記75%の人と同じように感じている人も多いように感じます。
私は、プロフェッショナル総務FM人(だけではなく、所謂管理部門とされるバックオフィス人の全て)はクリエイティブ人間である(あるべき)と思っています。
『クリエイティブコンフィデント』を意識し、組織変革のイニシアチブを取る勇気を持つことが大切です。
そして、「総務」を組織の中のミッションとしてとらえるだけではなく、社会の動きや時代の流れ、そしてVUCA時代のウェルネス創造のために何をしてゆくべきか!と言った視座と世界観を持ち、自分はそれらに取り組んでゆける力があるはず、との『クリエイティブコンフィデント』を持つことが大切です。
『クリエイティブコンフィデント』を意識出来るようになるには、常日頃から「クリエイティブマインド」あるいは「クリエイティブセンス」を磨いておく事が大切です。
「クリエイティブセンス」を磨き上げるには「パラレルキャリア」を実践しながら、意志を持って努力することが必要です。
以下は、そのための心構えのポイントです。
・些細な事や雑務も無駄と思わず一生懸命に取組むこと。
・小局に目を奪われ過ぎず、大局を見れる理性と心眼を持てる努力をすること。
・様々な物事に好奇心を持ち、感性の感度をあげるアンテナを張っておくこと。
・そのためには、自社組織を越境して(社内ルールを遵守する前提で)色々なジャンルので人たちと交流する機会を増やす「パラレルキャリア」を積んでゆくこと。
・知性(知識/知恵)を高めるべく、学術的分野に興味を持ち、学際的学問を勉強してみること。
・アルゴリズム的な仕事スタイル(指定ないし予定されているやり方をたどる方法)からヒューリスティック的な仕事スタイル(新たな方策を見つける為に、決まりきったやり方から離れる方法)に働き方を変えてみること。
・何事も遊びや趣味と同じように楽しむこと。
『クリエイティブコンフィデント」を意識し、『パラレルキャリア』に挑戦してゆく先には「心の景色」が変わりはじめ、知らず知らずのうちに「個力が高まってきます。
そうすると、社会(市場)の方か から「副業」の依頼が入り始めるのもです。
でも、これは一朝一夕にはできるものではありません。少しずつ、時間をかけて「パラレルキャリア」を身につけてゆくことが必要です。
-続く-
次回は、どうやって「パラレルキャリア」を身につけてゆくかをお話しします。