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ぱぷあ日記

海外生活はもう引退。これからは、日本に腰を落ち着けようと思います。第二の人生を切り開く様を書いていこうかと

食虫植物は虫を食べなくても生きていけるか?

2025-03-30 23:00:28 | 植物


食虫植物は、虫を食って生きている。
では虫を食わないと死んでしまうのか?
動物は、従属栄養生物と言う事で自分で無機物を有機物に換える能力はない。
なので食べ物が無いと生きていけない。

それに対し、植物は、独立栄養生物と言われ、無機物を有機物に換える能力がある。
光合成により自分で生きていく事ができるので、食わなくても生きていく事ができる。

なので正解は虫を食わなくても生きていける。
しかし、虫を食う事でかなりの栄養分の吸収があるようである。

以前、大型のうつぼかずらを育てていた。
庭にネズミの死骸を見つけたので試しに袋に入れてみた。
生育速度は、かなり上がり大きくなった。

夏場で外においておいたのでよかった。
これがとても臭い。部屋の中におけるものではない。

前から室内で栽培していたドロセラ君育ちが悪く困っていた。
ウツボカズラのことを思い出し、コバエのうじが沢山いたので葉につけると
一気に生育速度が上がり大きくなった。

食虫植物にエサをやるペット感覚で面白いかもしれない。

U氏のピンギキュラ

2025-03-16 23:02:17 | 植物


U氏は園芸界のレジェンドとも言える方で特にラン科植物については、造詣が深い。
私にとって師匠とも言える方である。
しかし、昨年ご逝去されてしまった。とても悲しい事である。
U氏には、栽培方法というより園芸に対する哲学、日本の園芸界の歴史、特にランの歴史
など沢山の事を私に教えてくれた。これは私にとって大きな財産でもある。

初めて温室にうかがった時は、沢山の見たこともないランが咲き誇っており
まるでパラダイスのようであった。
ランを探しに南米をお供させて頂いた事もある。
丁度その頃は、氏の集大成でもあるマスデバリアの本の制作中であった。
沢山の思い出がある。

悲報を聞きお線香を上げさせていただくためご自宅を訪問させて頂いた。
後年は、園芸も引退され温室はもう見る影も無くボロボロであった。

折角なので温室を見せて頂く事にした。
ご家族の方に訊くと何もありませんよとおっしゃっていたが、数株のピンギキュラを見つけた。
何年も水をやっていないし、これ生きているのですかと訊かれたが
何とかなりそうなのでいただいて帰ることにした。
その株が今日の写真、元気になり花を咲かせるまでになった。

ピンギキュラの生命力には驚くばかりである。




バルボフィラム

2025-03-13 22:44:28 | 植物


バルボフィラムという奴は、変異に富む。
これを同じ属にくくるのか???なんて事はよくある。
パプアニューギニアで見たバルボの中で一番ぶっ飛んだのがこのバルボ。



何が凄いのがというとセパルがぶっ飛ぶほど長い。



以前、白石洋ラン園で見た事があり存在は知っていた。
しかし、自然の中でその姿を見ることができたのは嬉しい。

南米のフラグミの中にペタルが異常に長い種類がある。
これは、地べたに這う虫を花に誘うという話もある。
一体このバルボには、どんな策略があるのだろうか?

この時の写真は、写真集にしました。
パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。



セファロタス フォリキュラリス

2025-03-12 22:05:53 | 植物


この植物の存在を知ったのは、小学校の頃だったと思う。
清水清氏著 食虫植物のひみつ、という子供向けの本だったと思う。
初版は、1972年9月との事、まだ販売されているようなので、息の長い本である。
この本に写真入で紹介されていたが、袋がアップの写真で全体像がつかめずどんな草姿なのか???解らず謎の植物だった。
セファロタスというより、和名のフクロユキノシタという名前で覚え、この和名が、謎から謎をよぶような感じだった。

話が脱線するが、ゲンリセアも紹介されていて、さく葉標本の写真で、訳がわからす。
しかも、Y字型捕虫葉でワナ式????何だかさっぱり解らず、一体、ゲンリセアって何者??
後年、私と同年代のネペンマニアと話しをした時も、この本の話が出て、ゲンリセアが謎だったという話で妙に盛り上がった
のを覚えている。それほどインパクトがあった、

セファロタスも普及し現物を見る機会ができその全容が明らかになった。
長いこと食虫やっていてセファロタスは、いまだNo1の食虫だと思う。

セファロタスは、現地でも珍しい植物で、西オーストラリアの一部のみに自生している。
セファロタスも見たかったし、西オーストラリアは、食虫植物、地性ランの宝庫でもある。
何時か訪れたいと思っていた。現地の食虫の研究会とコンタクトを取り、2004年10月に
西オーストラリアを訪れる事ができた。
2004年10月8日、ついに現地のセファロタスに出会うことができた。
この時の写真は、写真集にしました。
パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。

クリプトコリネ コルダータ var ロサネルビング

2025-03-11 23:05:24 | 植物


このクリプトを知ったのは、テトラの本だった。何かの混じりで一本だけ変なのがあったので
別けて育てたらピンクの筋が入ったクリプトに成ったとか言う話だったと思う。
このピンクの筋は、何らかの欠乏症ではないかと思っている。
出たり出なかったり、時々、出る事があるが、ほとんど茶褐色単色の葉が出るばかりである。
でも生育はいい。

コルダータの変種らしい。ロサは、薔薇すなわちピンク、nervingは、神経質?
この柄が出たりで出なかったりするので、気分屋とでも言いたいのか?解らない。

今日何気なく見たら花が咲いていた。
サトイモ科らしい花だ。正確には、見えている所は、仏炎苞。葉が変化したもので、
その奥に花序がありここに花がある。
クリプトの花が咲くと嬉しい。



ランの話し デンドロビューム デコッキー2最終回

2025-03-04 22:40:28 | 植物


前回からの続き
登山は嫌いである。体を動かすのは苦手。
でも、デコッキー見たさに登る事を決意する。

当然、一人で登る事は不可能なので、ロッジの従業員がガイドについてくれる。
人件費は安いので、3人ほど手伝いできてくれる。
いでたちは普段着、足元は、ビーチサンダルである。
完全に山を舐めきったいでたちだが、頼りになる男たちである。

登り始めて高配が厳しくなるとご自慢のビーチサンダルは脱ぎ茂みに隠した。
絶対忘れるだろうと思ったが、帰りにはちゃんとビーチサンダルは回収できていた。

デコッキーが自生する地帯は高い所なのでなかなか行き着かないが、途中、多種のランを見ることができた。



中でも面白かったのが、このバルボ。もう少し低い地帯にも似たような種類があるが
高い所にあるこの種は、花が逆さに咲いているのである。



リップが袋状なので、水がたまらないようにするためなのか?
なんらかの受粉に関係しているのかは不明である。

写真を撮っているとお前は遅いので、写真は帰りに撮れ、明るいうちに頂上につかんだろうと怒られた。

半分ぐらい登ると目的のデコッキーに出会えたが写真は撮らず帰りに撮る事にした。
ようやく頂上に着くとまさに電池切れ。疲れて動く事ができなくなっていて
夕飯を作ってくれたが何も口にできなかった。これほど疲れたのは、後にも先にもない。
一晩眠ると回復。写真を撮りながら帰途についた。

パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。


ランの話し デンドロビューム デコッキー

2025-03-02 22:06:05 | 植物


ランを長いことやっていて、南米のラン、特にプレウロタリス、マスデバリアなんかが好みで
南米にもいった。
その後、行きたかったのがパプアニューギニアだった。
パプアニューギニアだった。パプアによい仕事を見つけ応募して合格
2003年から2006年パプアで仕事をすることができた。
パプアは、最高で4000m級の山があり、高地ランの宝庫でもある。

バードウォッチングで稼いでいるロッジがあり、そこは3500m程度の高地で
他種のランが自生している。
パプアの高地ランの代表でもある、クスバートソニー、ベキシラリスなんかが見られる。

ここには、何度も通っており近辺に自生するランは大体把握することができた。
ガイドに何か面白いランはない??と聞くと
上に上れば、また別の種類がある、オレンジ色の花だよ、というので
これば、デンドロビューム デコッキーだなと思った。
でも、一泊二日で登らないとならないようで躊躇したがデコッキー見たさに山に登る事にした。

続く

パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。


バルボフィラム

2025-01-21 22:59:15 | 植物


ニューギニアやオーストラリア、オセアニア地区の生物は、南米の生物とリンクするものが多い。
ヘビクビガメ、モルフォに似たモルフォテナリスなんて蝶もいる。クワガタも似たような奴がいる。

アジア地区からオセアニアにかけて勢力を誇るバルボフィラム。
南米に多産するプレルロタリス、マスデバリアなど形態的にバルボフィラムを彷彿させるものも多い。

私が考えるに南米とオセアニアがつながっていた頃、これらの種は、連続していたものではないかと考えている。
ランの分類をされている方と話をした事があるが、種を線で切る事は難しいね。
連続しているからね、と言われた。

南米とオセアニア、面白い。

フライングダックオーキッド

2024-11-03 23:18:25 | 植物


ランの花というとカトレアやコチョウランなど豪華絢爛な花を思い浮かべる人は多いと思う。
それもいいかも知れないが、私は、しょぼい花のほうが好き。
小さい花であるが、造形が面白い花が好き。

今日のこの花もしょぼい。色も地味であるが、形が非常に面白い。
英名 はフライングダックオーキッド。飛んでいる鴨にみえる。でも小さい。

オーストラリアにランも見に行くのが夢であったが、
他にもあるけど、この花が見たかった。
ウエストオーストラリアには、そんなランがたくさんある。

それらの写真をまとめたのがこちらの本。

PNGの高地ランとWAの植物

花の事

2024-10-31 23:21:01 | 植物


何を隠そう、私の本業は、植物系の仕事である。
大学も農学部だし、卒業してから引退するまで、花栽培に関わる仕事をしていた。
愛と花の大使として、20年近く海外で花栽培に関わる技術協力をしていた。
物心付いたころから生き物や植物が好きだったので、それを仕事にした。

昔からパプアニューギニアのラン、オーストラリアの食虫は見てみたかったので
何時か、その自生地を訪れて見たいと思っていた。
パプアの仕事を見つけたときは、すぐさま応募した。
そうして2つの夢の自生地訪問がかなったわけである。

そこで、撮影した写真をまとめたのがこちらの本。

PNGの高地ランとWAの植物
ヤフオクで販売しております。

一番見たかったランが、今日の写真、デンドロビウム デコッキー。
これは、本当に珍しいランで高地の高地にある。
これを見るために水泳やジムにいって鍛えて山に登ったけど死ぬかと思うほどつらかった。
でも面白いランを沢山見ることが出来てとても面白い山登りではあった。

あれからもう20年が経つ。もうのぼれないだろうな~。