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ぱぷあ日記

海外生活はもう引退。これからは、日本に腰を落ち着けようと思います。第二の人生を切り開く様を書いていこうかと

食虫植物は虫を食べなくても生きていけるか?

2025-03-30 23:00:28 | 植物


食虫植物は、虫を食って生きている。
では虫を食わないと死んでしまうのか?
動物は、従属栄養生物と言う事で自分で無機物を有機物に換える能力はない。
なので食べ物が無いと生きていけない。

それに対し、植物は、独立栄養生物と言われ、無機物を有機物に換える能力がある。
光合成により自分で生きていく事ができるので、食わなくても生きていく事ができる。

なので正解は虫を食わなくても生きていける。
しかし、虫を食う事でかなりの栄養分の吸収があるようである。

以前、大型のうつぼかずらを育てていた。
庭にネズミの死骸を見つけたので試しに袋に入れてみた。
生育速度は、かなり上がり大きくなった。

夏場で外においておいたのでよかった。
これがとても臭い。部屋の中におけるものではない。

前から室内で栽培していたドロセラ君育ちが悪く困っていた。
ウツボカズラのことを思い出し、コバエのうじが沢山いたので葉につけると
一気に生育速度が上がり大きくなった。

食虫植物にエサをやるペット感覚で面白いかもしれない。

写真か、動画か

2025-03-18 22:35:43 | 写真


写真と動画を比べた場合、動画のほうが、圧倒的に情報量が多い。
情報量が多ければ、沢山の事を見た人に伝えられる。

では、写真は動画より劣るものなのか?
そんな事は無いと思う。
一瞬を絵にする、それはそれで面白い。
目に見えない一瞬を表現する事は動画では難しい。
(動画にもスローという業もあるが)

アインシュタイン博士の舌を出した写真が有名である。
ほとんどの人は、その写真を見て、博士はひょうきんな性格では?と想像する。
それは誤解で、とても寡黙な人らしい。
写真というのはそんな力がある。




U氏のピンギキュラ

2025-03-16 23:02:17 | 植物


U氏は園芸界のレジェンドとも言える方で特にラン科植物については、造詣が深い。
私にとって師匠とも言える方である。
しかし、昨年ご逝去されてしまった。とても悲しい事である。
U氏には、栽培方法というより園芸に対する哲学、日本の園芸界の歴史、特にランの歴史
など沢山の事を私に教えてくれた。これは私にとって大きな財産でもある。

初めて温室にうかがった時は、沢山の見たこともないランが咲き誇っており
まるでパラダイスのようであった。
ランを探しに南米をお供させて頂いた事もある。
丁度その頃は、氏の集大成でもあるマスデバリアの本の制作中であった。
沢山の思い出がある。

悲報を聞きお線香を上げさせていただくためご自宅を訪問させて頂いた。
後年は、園芸も引退され温室はもう見る影も無くボロボロであった。

折角なので温室を見せて頂く事にした。
ご家族の方に訊くと何もありませんよとおっしゃっていたが、数株のピンギキュラを見つけた。
何年も水をやっていないし、これ生きているのですかと訊かれたが
何とかなりそうなのでいただいて帰ることにした。
その株が今日の写真、元気になり花を咲かせるまでになった。

ピンギキュラの生命力には驚くばかりである。




バルボフィラム

2025-03-13 22:44:28 | 植物


バルボフィラムという奴は、変異に富む。
これを同じ属にくくるのか???なんて事はよくある。
パプアニューギニアで見たバルボの中で一番ぶっ飛んだのがこのバルボ。



何が凄いのがというとセパルがぶっ飛ぶほど長い。



以前、白石洋ラン園で見た事があり存在は知っていた。
しかし、自然の中でその姿を見ることができたのは嬉しい。

南米のフラグミの中にペタルが異常に長い種類がある。
これは、地べたに這う虫を花に誘うという話もある。
一体このバルボには、どんな策略があるのだろうか?

この時の写真は、写真集にしました。
パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。



セファロタス フォリキュラリス

2025-03-12 22:05:53 | 植物


この植物の存在を知ったのは、小学校の頃だったと思う。
清水清氏著 食虫植物のひみつ、という子供向けの本だったと思う。
初版は、1972年9月との事、まだ販売されているようなので、息の長い本である。
この本に写真入で紹介されていたが、袋がアップの写真で全体像がつかめずどんな草姿なのか???解らず謎の植物だった。
セファロタスというより、和名のフクロユキノシタという名前で覚え、この和名が、謎から謎をよぶような感じだった。

話が脱線するが、ゲンリセアも紹介されていて、さく葉標本の写真で、訳がわからす。
しかも、Y字型捕虫葉でワナ式????何だかさっぱり解らず、一体、ゲンリセアって何者??
後年、私と同年代のネペンマニアと話しをした時も、この本の話が出て、ゲンリセアが謎だったという話で妙に盛り上がった
のを覚えている。それほどインパクトがあった、

セファロタスも普及し現物を見る機会ができその全容が明らかになった。
長いこと食虫やっていてセファロタスは、いまだNo1の食虫だと思う。

セファロタスは、現地でも珍しい植物で、西オーストラリアの一部のみに自生している。
セファロタスも見たかったし、西オーストラリアは、食虫植物、地性ランの宝庫でもある。
何時か訪れたいと思っていた。現地の食虫の研究会とコンタクトを取り、2004年10月に
西オーストラリアを訪れる事ができた。
2004年10月8日、ついに現地のセファロタスに出会うことができた。
この時の写真は、写真集にしました。
パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。

クリプトコリネ コルダータ var ロサネルビング

2025-03-11 23:05:24 | 植物


このクリプトを知ったのは、テトラの本だった。何かの混じりで一本だけ変なのがあったので
別けて育てたらピンクの筋が入ったクリプトに成ったとか言う話だったと思う。
このピンクの筋は、何らかの欠乏症ではないかと思っている。
出たり出なかったり、時々、出る事があるが、ほとんど茶褐色単色の葉が出るばかりである。
でも生育はいい。

コルダータの変種らしい。ロサは、薔薇すなわちピンク、nervingは、神経質?
この柄が出たりで出なかったりするので、気分屋とでも言いたいのか?解らない。

今日何気なく見たら花が咲いていた。
サトイモ科らしい花だ。正確には、見えている所は、仏炎苞。葉が変化したもので、
その奥に花序がありここに花がある。
クリプトの花が咲くと嬉しい。



アクアリウム

2025-03-05 22:34:12 | 


最近の仕事は、なんでもマニュアル。
マニュアル通りにやれば、まあ均一の仕事ができる。
最近の仕事がつまらないのもコレが関係しているのだと思う。
やっぱり自分で考えてそれを達成した時の喜びはマニュアル作業から得られないと思う。

さて、アクアリウムを愉しむのは、マニュアル通りにはいかない。
技術を磨くには、失敗と創意工夫だと思う。

ローレンツ博士のソロモンの指輪にもアクアリウムの話が結構出てくる。
その中に隣同士の野水槽なのに、数百キロ離れた湖のごとく景観に差が出てくる、
なんてような事が書いてあった。

水槽の環境コントロールは難しい。
マニュアル通りにはいかないことも多い。
だからアクアリウムは面白いのである。

ランの話し デンドロビューム デコッキー2最終回

2025-03-04 22:40:28 | 植物


前回からの続き
登山は嫌いである。体を動かすのは苦手。
でも、デコッキー見たさに登る事を決意する。

当然、一人で登る事は不可能なので、ロッジの従業員がガイドについてくれる。
人件費は安いので、3人ほど手伝いできてくれる。
いでたちは普段着、足元は、ビーチサンダルである。
完全に山を舐めきったいでたちだが、頼りになる男たちである。

登り始めて高配が厳しくなるとご自慢のビーチサンダルは脱ぎ茂みに隠した。
絶対忘れるだろうと思ったが、帰りにはちゃんとビーチサンダルは回収できていた。

デコッキーが自生する地帯は高い所なのでなかなか行き着かないが、途中、多種のランを見ることができた。



中でも面白かったのが、このバルボ。もう少し低い地帯にも似たような種類があるが
高い所にあるこの種は、花が逆さに咲いているのである。



リップが袋状なので、水がたまらないようにするためなのか?
なんらかの受粉に関係しているのかは不明である。

写真を撮っているとお前は遅いので、写真は帰りに撮れ、明るいうちに頂上につかんだろうと怒られた。

半分ぐらい登ると目的のデコッキーに出会えたが写真は撮らず帰りに撮る事にした。
ようやく頂上に着くとまさに電池切れ。疲れて動く事ができなくなっていて
夕飯を作ってくれたが何も口にできなかった。これほど疲れたのは、後にも先にもない。
一晩眠ると回復。写真を撮りながら帰途についた。

パプアの高地ランの写真集ヤフオクで販売させていただいております。


ランの話し デンドロビューム デコッキー

2025-03-02 22:06:05 | 植物


ランを長いことやっていて、南米のラン、特にプレウロタリス、マスデバリアなんかが好みで
南米にもいった。
その後、行きたかったのがパプアニューギニアだった。
パプアニューギニアだった。パプアによい仕事を見つけ応募して合格
2003年から2006年パプアで仕事をすることができた。
パプアは、最高で4000m級の山があり、高地ランの宝庫でもある。

バードウォッチングで稼いでいるロッジがあり、そこは3500m程度の高地で
他種のランが自生している。
パプアの高地ランの代表でもある、クスバートソニー、ベキシラリスなんかが見られる。

ここには、何度も通っており近辺に自生するランは大体把握することができた。
ガイドに何か面白いランはない??と聞くと
上に上れば、また別の種類がある、オレンジ色の花だよ、というので
これば、デンドロビューム デコッキーだなと思った。
でも、一泊二日で登らないとならないようで躊躇したがデコッキー見たさに山に登る事にした。

続く

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