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デジカメ競馬日記(重賞プレイバック)

私が撮影した競馬のレース写真を紹介しながら、過去のレースを振り返ります。たまに予想も。

エルムステークスメモリアル(エンゲルグレーセ)

2005年09月02日 01時59分41秒 | 札幌・函館競馬場
エンゲルグレーセが人気に応えて、重賞初勝利。
岡部騎手は絶好調で特別3連勝!

2001年 9月 1日 札幌競馬場
第6回 エルムS(G3)ダ1700m 良 13頭
1着○5エンゲルグレーセ(56岡部)1:43.4 1人気
2着…7(地)トーホウエンペラー(56菅原勲)4馬身 4人気
3着△10スマートボーイ(57伊藤直)クビ 5人気
単210 馬860

前走函館のマリーンSを圧勝した○エンゲルグレーセが1人気。春の東京開催をレコード勝ちした…アッミラーレが2人気。札幌の準オープン(大雪ハンデ)を勝ち上がってきた3歳馬◎トシザボスが3人気。帝王賞、マーキュリーCと重賞で好走してきた岩手の…トーホウエンペラーが4人気でした。

エンゲルグレーセが4馬身差で重賞初勝利。この後、秋の武蔵野Sでは「あの」クロフネの2人気に推されながら大差(1秒7差)の4着、といってもこの馬の走破タイムも1分35秒0でした。

しばらく勝ち星から遠ざかって、今年で8歳「もう終わったか?」と思われた正月中山のガーネットS。最後方から目の覚めるような末脚で最低人気ながら2着を確保し、7,000円台の複勝、そして200万馬券の3連単と大波乱を演出。そして夏には初めて地方の交流重賞に転戦。盛岡のクラスターCで約4年ぶりという久々の勝利。

休養期間が長く、8歳ながら27戦と数を使っていないだけに、老いてますます盛ん?なエンゲルグレーセが再び波乱を巻き起こすか?

エンゲルグレーセ 牡 1997年 4月16日生 黒鹿毛 新関力→奥平雅士厩舎
 父:プラウドデボネア 27戦7勝(2005年9月1日現在)
 母:エンゲルリーゼン(母父:ウインザーノット)
 主な勝ち鞍:エルムS(G3)、クラスターC(G3)

<撮影メモ>ニコンF90
 97年に続き2度目の札幌訪問。9月ともなるとさわやかな陽気で、夏場訪れた時よりも、さらに涼しく感じました。北海道の一風変わった魅力といえば「水道の水」。競馬場でもホテルでも蛇口をひねると、東京では味わえない「冷蔵庫から出した」ようなヒンヤリした水が最高に気持ちよかったのを思い出しました。

この日は大ベテラン岡部騎手が10R~12Rの特別レースを3連勝。翌日も特別2連勝と土日特別レースだけでも5勝と絶好調でした。

この日はラジオたんぱの競馬番組「ウィークエンドパドック」の公開イベントが札幌競馬場内で行なわれ、出演していた須田鷹雄さん、須藤ゆみさんに場内でお会いして、ご挨拶できたのはいい思い出です。このイベントで推奨したエンゲルグレーセは人気に応えましたが、穴で取り上げた▲タガノサンデーにも期待していたらシンガリ負けでした。

 夜はこの年オープンした札幌ドームでヤクルト-阪神戦を観戦。試合終了後帰る時に、ドームすぐ脇にあった「巨大な芝のグラウンドは何?」と思って、帰京後調べたら、可動式の天然芝(ドームの外に出してある状態)であることが判明!

使わない時は外で天然芝を育成させて、床全体をドーム内に移動させる、というスケールの大きな北海道ならではの設計には驚かされました。

新馬戦メモリアル(ニホンピロジュピタ)

2005年09月02日 01時56分50秒 | 札幌・函館競馬場
南部杯でG1制覇まで登りつめたニホンピロジュピタのデビュー戦(写真左)。
残念ながら、調教中の事故で命を落としました。

1997年 8月 3日 札幌競馬場
第6R 3歳新馬 芝1000m 良 12頭
1着☆4ニホンピロジュピタ(53小林徹)58.4 7人気
2着☆3トウショウコナン(53藤田)アタマ 4人気
3着…8ジェーニオ(53佐藤哲)ハナ 5人気
単2,200 馬7,230的中!

以前紹介したロンドンブリッジが圧勝した新馬戦の直後でしたが、こちらは小粒なメンバー構成で混戦模様。強いて挙げれば、後に海外遠征もした小島太厩舎の牝馬プリンセスカーラ(1人気=4着)くらいだったか?

わからないなりにパドックで良く見えたニホンピロジュピタを指名し、馬連72倍的中、という思い出深いレースでした。デビュー戦は7人気、単勝は22倍もついていました。

ニホンピロジュピタは4歳夏に900万、オープン、G3(エルムS)と一気に3連勝して重賞ウイナーの仲間入り。秋の南部杯では武豊騎手を背に1人気に応え、4連勝で一気にG1ホースになりましたが、その後の調教中の故障で、残念ながら予後不良となりました。

G3、G1と強い勝ち方をして、今後の活躍が期待されただけに、とても残念でした。

ニホンピロジュピタ 牡 1995年 5月 3日生 鹿毛 目野哲也厩舎
 父:オペラハウス 21戦6勝
 母:ニホンピロクリア(母父:ブレイヴェストローマン)
 主な勝ち鞍:南部杯(G1)、エルムS(G3)

札幌日刊スポーツ杯メモリアル(ザゴールド)

2005年08月12日 20時45分25秒 | 札幌・函館競馬場
1997年 8月 2日 札幌競馬場
第11R 札幌日刊スポーツ杯(OP)芝1200m 良 12頭
1着▲2ザゴールド(54松永幹)1:08.7 5人気
2着◎7ノーブルグラス(55横山典)クビ 2人気
3着○4マザーメリー(54菊沢徳)3/4馬身 1人気
単1,200 馬1,840的中

2回札幌に行なわれていた当レースでしたが、この97年から札幌と函館の開催順序が逆転。1回札幌開幕の初日を飾るOP特別に変更されました。途中、開催時期が若干変わりましたが、昨年から再び初日に戻りました。

前走、重賞の函館スプリントSでマサラッキの2着だったマザーメリー、札幌スプリントSを連覇したノーブルグラス、青函S勝ち後、函館スプリントSを3人気で敗れて仕切り直しのソロシンガーと牝馬3頭が上位人気を独占。他にも12頭中7頭が牝馬という珍しいレース。牡馬ではプレストシンボリ(4着)、北海道芝1200mの常連コクトジュリアンなどが出走していました。

スピードに任せてマザーメリーが逃げて、ゴール寸前まで粘るなか、外からノーブルグラス、間からザゴールドが強襲して3頭接戦でゴールイン。勝ったザゴールドは函館初日から1200mを一貫して使い続けて、前走は900万勝ちの勢いでここも連勝。待望の金メダル(ザ・ゴールド)の瞬間でした。

3歳時には葵S(京都芝1200m)後、日本ダービーにも挑戦(17着)した期待の星。翌年は重賞にも挑戦しましたが、残念ながらこれが最後の勝ち星となりました。

ザゴールド 牡 1993年 4月27日生 黒鹿毛 中村好夫厩舎
 父:モガミプレジデント 28戦5勝
 母:トミセン(母父:ジャッジャー)
 主な勝ち鞍:札幌日刊スポーツ杯(OP)、葵(あおい)S(OP)

<撮影メモ>ニコンFE2
初めての札幌競馬場。前日お昼羽田発の飛行機で札幌入り。気温27度、初めて札幌駅に降り立った時は、街全体に冷房が効いているようなヒンヤリした空気が第一印象でした。

初日は時折雨が降る曇り空で観光のみ。土日は札幌競馬場。歩き回ると汗が出ますが、日陰に入ると汗もすぐ引くカラッとした北海道らしい陽気。この日の3歳新馬戦は、後に菊花賞にも出走したシンボリクラウンが勝ち上がっていました。

翌日のメインは札幌記念の前哨戦という位置付けのオープン特別、札幌日経オープンで土日豪華オープン2本立て。開幕週の新馬戦では評判馬も出走するだろうと番組表を見極めて、遠征を決めた理由でもあります。この続きは新馬戦メモリアルで。

新馬戦メモリアル(ロンドンブリッジ)

2005年08月12日 20時44分14秒 | 札幌・函館競馬場
1997年 8月 3日 札幌競馬場
第5R 3歳新馬・牝 芝1200m 良 9頭
1着◎5ロンドンブリッジ(53松永幹)1:10.6 1人気
2着△4オオシマフヨウ(53渡辺)5馬身 4人気
3着…8エアシャングリラ(53郷原)ハナ 6人気
単120 馬950的中

週中からスポーツ紙やギャロップ(雑誌)でも評判になっていたロンドンブリッジが断然の1人気。レースは先手を取ると楽々逃げ切り、評判どおり5馬身差の快勝。

表彰式の口取り写真では、新馬戦とは思えないほど関係者が多数出席。デビュー初戦からの期待の大きさを物語っていました。この後500万の平場も楽勝したロンドンブリッジは秋にファンタジーSも勝ち3戦3勝。

G1阪神3歳牝馬Sは回避しましたが、この年のJRA賞(最優秀3歳牝馬)に投票した記者も多く、クラシックに向けて期待が膨らむ1頭でした。

明けて桜花賞トライアル、断然人気の4歳牝特ではまさかの失速で4着に敗れましたが、本番、桜花賞ではグリーンベルトを存分に活かしきってファレノプシスの2着と好走。北海道で新馬戦を見た馬が、その後順調に勝ち進んでクラシックで活躍する喜びを初めて味わった馬として、思い出深い馬です。

オークスで10着と大敗したのを最後に早々に引退が決定。余力を残して繁殖入りしたのが功を奏したのか、2001年生まれのダイワエルシエーロがG1、オークスを勝利。母が一歩届かなかったクラシック制覇の無念を娘が晴らす、という血統のドラマも競馬を続けていくなかでの魅力の一つです。

ロンドンブリッジ 牝 1995年 5月 6日生 栗毛 中尾謙太郎厩舎
 父:ドクターデヴィアス 6戦3勝
 母:オールフォーロンドン(母父:ダンジグ)
 主な勝ち鞍:ファンタジーS(G3)

函館スプリントステークスメモリアル(ケイワンバイキング)

2005年07月01日 00時24分48秒 | 札幌・函館競馬場
青森産馬のケイワンバイキング、生まれ故郷に近い函館での重賞初勝利。

1998年 7月19日 函館競馬場
第5回 函館スプリントステークス(G3)芝1200m 良 13頭
1着◎6ケイワンバイキング(56横山典)1:09.0 1人気
2着○7エイシンバーリン(55南井克)2馬身 2人気
3着△2サンライズアトラス(56安田康)1馬身 6人気
単240 馬470的中

オープン入りに19戦を要したケイワンバイキングだったが、G1高松宮記念5着と好走すれば、ここでは1人気は当然だったか?同じ高松宮記念3着のエイシンバーリンが2人気、10か月ぶりでも武豊騎手が手綱を取るダンディコマンドが3人気。他の出走馬はヤシマジャパンやスーパーナカヤマなど。

ダービーラブリネスやエイシンバーリン、スーパーナカヤマなど速い逃げ馬が揃っていても馬なりで先頭集団につけるケイワンバイキング。持ち前のスピードを持続し、3番手から抜け出す横綱相撲で重賞初勝利。逃げたエイシンバーリンが2着。最後方から追い込んだサンライズアトラスが3着確保。ケイワンバイキングは厩務員さんが定年とかで、見事このレースで有終の美を飾った、という記憶があります。

ケイワンバイキング(セン)1993年 5月 8日生 鹿毛 奥平真治厩舎
父:アイシーグルーム 44戦9勝
母:ロランジェリー(母父:J.O.Tobin)
主な勝ち鞍:ダービー卿C.T.(G3)、函館スプリントS(G3)、

<撮影メモ>ニコンF90
は~るばる来たぜ函館~♪東京から金曜夜7時発の東北新幹線→特急「はつかり」を乗り継いで深夜0時すぎに青森駅着。その直後なんと函館行きのフェリーに乗り、土曜早朝に北海道入り。連休前夜で船内は座るスペースを確保するのがやっとの大混雑でしたが、車・バイクの客がほとんどで、到着時に周囲を見たところ、徒歩で降りたのは私一人だけでした。

土曜朝6時半、七重浜駅から電車で函館駅へ移動し、函館朝市へ。うに、いくら、ホタテの巴丼という最高の朝食(?)を済ませて9時の開門に函館競馬場着。梅雨のない北海道らしいカラッとした晴天で、日差しは暑いですが、日陰に入ると汗も引っ込む涼しさ。土曜はアドマイヤゴールドやミスズシャルダンが未勝利戦勝ち。今年度初の2歳オープンのラベンダー賞は牝馬タヤスブルームが優勝。夜寄った塩ラーメンのお店は、後に偶然アド街で紹介されていた名店でした。

日曜はマイネルプラチナムやマイネレジーナが2歳戦勝ち、古馬では大逃げのロードブレーヴ、森厩舎のマジックシンガーが勝利。重賞があったので小倉から武豊騎手も参戦して盛り上がりましたが、混雑もさほどではなく、快適に土日たっぷり函館競馬を満喫しました。

日曜終了後は再び夜間のフェリーで青森へ。特急、新幹線を乗り継ぎ、新幹線の水沢江刺駅で途中下車、3連休最後は水沢競馬場で交流重賞マーキュリーカップを見てきました。後の名馬メイセイオペラの重賞初勝利を見られて、今となっては貴重な旅の思い出です。