OCF最新動向ブログ

オープンCADフォーマット評議会(OCF)の活動と、CIM・CALS/EC(SXF)の最新動向をお知らせします。

SXFのZIP圧縮(4)~ZIPじゃなくてLZHもあるじゃないか!?

2015年05月09日 | SXFテクニカル通信
圧縮形式として日本で長年親しまれてきたLZHを採用するのもありでしょうか。
答えはノーです。
近頃、LZHファイルを見かけることはないですよね?

UNLHA32.DLLやその他派生アプリの開発は停止していて、LZHの使用中止を
呼びかけているという情報が出回ったのが2010年6月でした。
情報の出元は、LZH開発者の吉崎氏、Micco氏です。
なぜ使用中止を呼びかけているかというと、
・多くの圧縮ファイルにおいて、アンチウィルスのチェックを逃れる脆弱性がみつかる
・アンチウィルスや関連団体は、ZIP/CAB/7z等に対して脆弱性を認め対策を行った
・一方、LZHについては非受理となり、アンチウィルスによる対策が行われなかった
・非受理になった原因は、LZHが国際的にはマイナーな形式であるためだと思われる

関係する記事は以下の通りです。
Claybirdの日記 Unlha32.dll等開発停止、LHA書庫の使用中止呼びかけ
Gigazine 国産の圧縮形式「LZH」のUNLHA32.DLLの開発中止へ、LZH形式使用中止を呼びかけ
CAD日記 消えゆくLZH

要するに、LHA書庫に対してウイルス対策ソフトが正しく扱うことができなく
なってしまい、バッファーオーバーフローやウイルス感染という脆弱性が
強まったということなのです。

よって、LZHを採用することはできません。
Windows標準機能でもzipの圧縮と解凍ができるほど、zipは広まっています。
SXFを圧縮するならzip形式、ということで盤石な方針でしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。
次回は「(5)ZIP圧縮・解凍のプログラム実装って難しいの?」をお送りする予定です。

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