OCF最新動向ブログ

オープンCADフォーマット評議会(OCF)の活動と、CIM・CALS/EC(SXF)の最新動向をお知らせします。

都道府県における電子納品の実態

2005年11月29日 | CALS
日経コンストラクションの11/25号にIT短信(p14)というのがあり、「都道府県における電子納品の実態」というアンケートの結果が掲載されている。

本文から引用抜粋すると次のように書かれている。
電子納品の実施が一段と進む
設計で44,工事は40の都道府県に
 
 本誌が2005年9月から10月にかけて全国の都道府県に対して実施したアンケート調査で,設計図書や工事写真などの電子納品が進んでいる実態が明らかになった。
 一部の事業での実施や試行を含め,2005年10月時点で電子納品を実施しているのは,設計業務で全体の85%に当たる40都道府県,工事で74%に当たる35都道府県。2004年8月に実施した同様の調査と比較すると,設計で8県,工事で6県増えた。

 2005年度末までには,設計業務で44都道府県,工事で40都道府県が電子納品を実施する見込みだ。一方,実施時期が未定なのは設計業務で1県,工事で4県だけとなった。

 各都道府県のCALS/ECアクションプログラムの作成状況は,「作成済み」が41都府県。前回の調査から2県増えた。

都道府県別の詳しい表は、日経コンストラクション2005年11月25日号「IT短信」をご覧下さい。




電子納品操作体験をしよう!

2005年11月28日 | ニュース
電子納品をまだ経験されていない方も多いと思います。
「電子納品操作体験をしよう!」というコンテンツがあり、疑似体験することができます。

電子納品のための体験メニューは次のようになっていますので、これから電子納品を手がける方は参考にしてください。
1. はじめに
2. 現場データ作成
3. ファイル管理に登録
4. 日々の業務
5. 電子納品前の確認
6. 成果品の登録(打合せ簿)
7. 成果品の登録(完成図面)
8. 管理項目の編集
9. 電子納品成果の作成

http://www.rcals.com/edelivery_exp/index.html



神奈川県

2005年11月25日 | CALS
神奈川県県土整備部並びに神奈川県都市整備技術センター主催の電子納品説明会が昨日から開催され始めました。

セミナーの目的は、次のように記されています。
「CALS/EC及びIT全般に従事する人材の育成が急務であり、日々変化・進歩するIT社会に即時対応することが求められています。県内の公共工事受注者を対象に、電子納品に関する説明会を開催します。」
対象は、建設関連業者[公共工事において、CALS/ECに係わる業務を行う(または予定の)方]で、日程は、平成17年11月24日、平成18年 1月16日となっています。
また、電子納品の実務説明会の日程は、平成17年11月28日、平成18年1月18日となっています。

市町村の技術職員等の電子納品に関する知識の向上を目的とした、『電子納品の概要説明会』も、第一回目平成17年11月30日(水)、第二回目平成18年1月24日(火)の予定となっています。

http://www.toshiseibi.or.jp/gaiyou/kousyu.html




電子地図/建設情報連携小委員会

2005年11月24日 | CALS
電子地図/建設情報連携小委員会が今日の午前中に開催されます。
この小委員会の目的は、「位置情報の与え方等の標準仕様の作成、及び電子地図とCADデータの連携に関する標準の作成を行うことによって、様々な機関で整備された建設情報を地図を通して共有すると共に、各事業段階で作成された電子地図やCADデータがライフサイクルを通じて交換、利用できる環境を実現する」となっています。

活動の詳細については、次のURLをご覧下さい。
http://www.jacic.or.jp/hyojun/map-2.htm

「建設情報に対する位置情報の与え方ガイドライン(案)」のダウンロードもできます。
また、「DM-CAD(SXF)交換仕様(案)」もこの小委員会の成果となっています。

http://www.jacic.or.jp/hyojun/dm-cad.htm




岐阜県

2005年11月22日 | CALS
岐阜県の電子納品要領・ガイドラインが、平成17年4月1日以降に発注される工事及び委託業務にということで公表されています。
その中で、今回の改訂の概要及び改訂事項があります。
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11690/calsec/nouhin/0504/0504kaiteijikou.pdf

特筆すべきは、改訂事項の2ページ目の次の項です。
・使用可能な文字に、ユニコード以外の機種依存文字の使用を許可した(SXFブラウザでの正常表示が条件。)

そして、岐阜県電子納品要領のCAD製図基準の本文、CAD製図基準-18を見てみます。
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11690/calsec/nouhin/0504/ichiran.htm

2-5 文字 2-5-1 CADデータ中の文字 (2)使用できる文字
・・・・・省略・・・・・
岐阜県においては、禁則文字(機種依存文字)の中で、JISコード(シフトJIS含む)文字は、CADソフトで対応しており、使用可能とする。
(例:○数字、ローマ数字、㎡等)
ただし、ユニコード文字は、対応していないCADソフトが多いため使用を禁止する。
・・・・・以下、省略・・・・・

どうですか、機種依存文字を使用しても良いとなっていますが、この文脈を理解できますか?
ユニコード以外の機種依存文字、あるいは、CADソフトが、JISコード(シフトJIS含む)文字には対応していて、ユニコード文字には対応していないという意味がわかりませんね。

また、この項の規定では、漢字は常用漢字となっています。
以前にも書きましたが、管理項目に用いる文字は、JIS X0208で第一水準第二水準の漢字として、6,355字ありますが、常用漢字は、1,945字とかなり少なくなっています。
機種依存文字の使用という面とあわせてその落差はかなりありますね。





土木情報モデリングセミナー

2005年11月21日 | ニュース
「土木情報モデリングセミナー」が11月25日(金)に開催されます。
まだ、席に余裕があるということで再度の案内です。

このセミナーは、土木学会情報利用技術委員会の建設情報モデル小委員会とIAI日本の土木分科会が共催して行われるもので、国際的に構築が進む道路や橋梁のプロダクトモデルについて,フランスSETRA(道路及び高速道路技術研究センター)のJean Gual氏およびCSTB(建築研究所)のEric Lebegue氏等の講演とともに,国内外におけるプロダクトモデルやその応用システムへの取り組みについての紹介となっており、講演は次の二部構成になっています。

第1部:橋梁プロダクトモデルの現状とその応用 13:35~15:35
第2部:道路プロダクトモデルとその応用 15:50~17:20

※なお、フランス側の講演は英語で行い,要約を逐次通訳する予定だそうです。

詳細は次のURLを参照してください。
http://www.jsce.or.jp/committee/cceips/event02/05modeling/seminar05.html



建設IT対応スキル標準体系・教育プログラム

2005年11月19日 | ニュース
このブログで11月1日に「建設IT対応スキル標準体系・教育プログラム」の開催を案内したが、その後のことが次のブログで確認できる。
http://const.livedoor.biz/archives/50204545.html

そして、今週の水曜日、土工協に用があったので、事前に連絡をして、同じ東京建設会館にある(社)東京建設業協会を訪ね、「建設IT対応スキル標準体系・教育プログラム」の講習会資料をもらった。

この講習は、11月9日に行われたものだが、その資料を見ると講習内容は次のようであった。

・主催者挨拶
・「建設IT対応スキル標準体系・教育プログラム」
・「事例紹介-竹中土木のIT教育プログラム」
・「ネットワークセキュリティとネチケットガイドライン」
・「CADと電子納品成果」
・質疑応答

資料としては、これらのPPTデータと講習会用のテキストからなっていました。

なお、この講習会用のテキストのなかで、入社から3年~7年の若年者の建設ITスキルとして「CADの応用習得」の項では対応する資格として「SXF技術者」が載っています。
また、CAD応用(or実務)研修のテキストとして「SXF技術者検定試験公式ガイドブック」が載っていました。

来年度の公式ガイドブックを今、執筆中です、発行されたら勉強していただいて是非受験していただければと思います。




ロジカル・スマート

2005年11月18日 | ニュース
建通新聞社より「Logical Smart for SXF Ver.2.0」という書籍が発売されました。

これは、今、話題なっているCADデータの原本性の保証という問題についてタイムリーな書籍で、ソフトウェア自体が付いているようです。
ロジカル・スマートのサブタイトルには、CADデータの同一性判別!電子納品に利用されるSXFデータの変更個所を素早く解析し、差分データを抽出。 オリジナル・最新CADデータを確実に管理。となっています。

http://www.kentsu-it.jp/page109.html




CAD利用技術者試験

2005年11月17日 | ニュース
日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA)が主催するCAD利用技術者試験が、来年度から一部改定されます。
今回の改定では、2次元CADの技能を問う「CAD利用技術者1級試験」を「建築」「機械」の選択制とし、さらにそれぞれの技能を問う実技試験とそれぞれの専門知識を問う筆記試験による試験となったそうです。

ちなみに建築を選択した場合の試験範囲は次のようになっています。
●実技試験
RC事務所ビル:配置図兼1階平面図、2階平面図、断面図、立面図、短計図
木造住宅:配置図兼1階平面図、2階平面図兼屋根伏図、断面図、南立面図、その他の立面図(北面、東面、西面)、短計図
※ ファイルは、DXFまたはSXF(.sfcのみ)フォーマットで保存すること。

●筆記試験
【建築製図の知識】
建築業務の基本知識、建築図書作成基準、モデュール、建築業務と図面の役割
【設計情報の電子化】
情報の伝達と共有、建設CALS/EC、設計情報の標準化と共有
【建築CAD製図】
建築CAD製図の基本、共通ルールと標準テンプレート

民間資格である、このような試験にもSXFが利用され始めているのですね。
ちなみに私は平成4年度に合格していますが、その時の合格名は、「EOA CADインストラクタ認定」でした。



建設技術フェア2005in中部

2005年11月16日 | ニュース
建設技術フェア2005in中部

「豊かで安全なくらしと 環境の調和をめざして」と題して建設技術フェア2005 in 中部 が明日から開催されます。
キャッチフレーズは、「知ってる? 建設技術!」

場所は、ナゴヤドーム、開催日時は、11月17日(木)10:00~18:00で、11月18日(金)10:00~16:00 です。
開催の目的は次のようになっています。
(1)産・学・官の技術情報交流の場を提供し、技術開発や新技術導入の促進に資する。
(2)建設分野を専攻している学生に技術開発の現状と今後の方向性を紹介する。
(3)次世代をになう小中学生が、ものづくりや環境学習等を通じて建設技術の魅力 を体感できる場を提供する。
(4)建設技術の魅力と社会資本整備の必要性を広く女性・親子等を含め、一般の方々へ紹介する。

http://www.cbr.mlit.go.jp/chugi/fair/index1110.htm

OCFも出展しますので、是非来場ください。



文字-5

2005年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム
今回は、文字についての5回目ですが、文字フォントについてなのでカテゴリが「CADデータ交換標準SXF」になります。あとでカテゴリ履歴を見ようとすると分かりずらいかもしれませんが・・・。

さて、SXFでの利用を想定している文字フォントは、TrueTypeFont(トゥルータイプフォント)になります。

TrueTypeFontとは、文字のデザインを輪郭線で表現したアウトラインフォントの一種でマイクロソフト社とアップル社が共同で開発した技術を使用しています。そして、MacOSXでは、そのままWindows用TrueTypeFontを取り扱うことが出来ます。
文字の表現は、線の位置や形、長さなどで作るため、拡大縮小しても、ビットマップフォントのように字形に影響がありません。そのため拡縮自由なフォントとしてのスケーラブルフォントのひとつになっています。

さらに、これらには、等幅フォント(あるいは固定ピッチフォント)とプロポーショナルフォントがあります。
等幅フォントは、文字の形にかかわらず、ある一定の文字幅を持ったフォントのことで、これに対して文字の形に応じて文字幅を調整し、字間の開きすぎ、詰まりすぎがないようにデザインされたフォントを「プロポーショナルフォント」といいます。
等幅フォントの代表は、「MS ゴシック」であり、プロポーショナルフォントであれば、「MS Pゴシック」となります。
なお、SXFブラウザでは利用できないフォントが渡された場合には「MS ゴシック」で表示されるようになっています。



情報利用技術委員会

2005年11月14日 | CALS
土木学会のなかに「情報利用技術委員会」が組織されています。
この委員会には次の五つの小委員会と二つの部会があり、それぞれ活発な活動を続けています。
・交通基盤情報ビジネス小委員会
・電子化基準策定小委員会
・建設情報モデル小委員会
・情報共有技術小委員会
・国際小委員会
・企画部会
・論文編集部会
それぞれの小委員会・部会の活動については次のURLを参照してください。

http://www.jsce.or.jp/committee/cceips/index.html

そして、今日は二ヶ月に一回の幹事会の日です。



CALSでNPO

2005年11月12日 | CALS
昨日のブログでは、「¥'」という文字がはずかしながら、文字化けを起こしていました。訂正しましたので昨日のものを改めて見て下さい。
ところで、やはり昨日のことですが、日経一面で、「非営利団体向け寄付金の税優遇を拡大」と記事がでていました。
まずは来年度NPOからとのことです。
さて、CALSにNPOがあるのか?調べてみました。

 NPO法人 CALSネット熊本
 http://www.cals.or.jp/

 NPO長野県ITアドバイザー センター
 http://www.it-ad.com/

 NPO法人 宮崎CALSネットワーク
 http://www.jinrei.co.jp/npo-mcn/

 NPO法人 CALS STATION
 http://www.cals-station.org

わたしが検索できる範囲では、上記の4団体でした。
事業の内容は、営利組織と非常に近いというか、垣根がどこにあるのか分かりにくい案内もありました。
NPOというのは、「特定の社会的目的を追求するための、営利を目的としない(非営利の)民間の自発的な組織であって、政府から独立しており、継続的になんらかの社会サービスを提供している団体である」と定義されているようです。

CALSの基本構想がいち早く具体化され、他のモデルになってもらいたいと思います。



今更聞けないSXFの基礎知識-7

2005年11月11日 | 日記・エッセイ・コラム
ここ最近、CAD製図基準(案)の観点から文字について書いてきましたが、ここでまた、CADデータ交換標準SXFにおける文字について書きます。
SXFでデータ交換する際に機種依存文字以外にも使ってはいけない文字があります。ファイルの保存をする上で使ってはいけない文字です。

それは「¥'」という二つの半角文字を、CADで作図する際の文字列入力で使った場合にエラーが起こるからです。
この「¥'」という文字がある図面をSXFで保存することは可能ですが、この保存されたファイルを開こうとすると次のようなエラーが出ます。

sxf

この原因は、次のようなリストを見ると分かるように、「¥'」が文字列の始終点として使われているからです。
#30 = text_string_feature('1','8','1',¥'大野聡のSXF最新情報ブログ¥','-123.693146',・・・・・・・

ですから、このような文字列の入力中に次のように「¥'」の文字を入れると
#30 = text_string_feature('1','8','1',¥'大野聡のSXF最新¥'情報ブログ¥','-123.693146',・・・・・・・
ということになり、文字列の「最新」と「情報」との間にある「¥'」を終点と認識してしまうことで起きます。

文字列で「¥'」を使うのは止めましょう。