OCF最新動向ブログ

オープンCADフォーマット評議会(OCF)の活動と、CIM・CALS/EC(SXF)の最新動向をお知らせします。

SXFブラウザの公開

2009年03月31日 | 電子納品

 年度末、いよいよ押し詰まって次のようなシステムが次々と公開されました。

1.SXFブラウザVer.3.20およびVer.3.12
2.CAD製図基準(案)平成20年5月版に準拠した図面作成例
3.電子納品チェックシステムVer.7.0
4.電子納品チェックシステム 電気通信設備編Ver.3.7

今日はSXFブラウザについて、見てみます。
対応するOSは、Windows XP Home/XP Professionalになります。
同時に公開された電子納品チェックシステムでは、Windows 2000(SP4),Windows XP(SP2),Windows Vista Business(SP1)と書かれていますので、OSに差異がみられるので注意しましょう。

SXFブラウザが二つのバージョンで公開されましたが、対応するCAD製図基準(案)によって利用するブラウザが異なるということです。

CAD製図基準(案)平成20年5月版に基づいて作成された図面は、SXFブラウザVer.3.20
CAD製図基準(案)平成16年6月版に基づいて作成された図面は、SXFブラウザVer.3.12

操作マニュアルを見てみると、以前のバージョンからの変更点では、直近の基準に対応したように書かれていますが、「SXFブラウザVer.3.20利用にあたっての留意事項」を開いてみると、次のような項目で留意しなければいけないことが記述されています。

・既定義ハッチングの領域表示
・ラスタデータの表示
・寸法線における矢印の表示
・認識できない文字フォントの表示
・全フィーチャ表示
・協議事項の反映
・数値の許容差について
・レイヤ名のチェック
・重複図形のチェック
・ショートベクトルのチェック
・線種のチェック
・線幅のチェック
・フォントサイズのチェック
・チェック結果内容の表示
・フィーチャ要素確認の表示
・SXFブラウザVer.3.20に起因するその他の事象
・SXF表示機能及び確認機能要件書(案)との相違点

納品前としては、結構大変な作業になるのかもしれません。


200,000アクセス

2009年03月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 このブログを書き始めたのが、2005年10月からなので、約42ヶ月たった今日、アクセス数が、200,000を超えました。

この間に書いたブログ記事は、516になりますが、100,000アクセスの際には、すでに363書いていますので、最近のさぼり具合が大いに分かるかと思います。
1ヶ月一度も更新しないということも何回かありました。

書き始めた動機については以前にも書きましたが、OCFのSXF技術者検定試験の合格者に対するフォローが何もされていないという声を聞いたからです。
組織だって何かフォローをしようとすると、それなりに労力も費やすし、タイムリーにできるかというと中々難しい面が、その当時はありました。いくつかのやり方を模索するうちに、その当時のトレンドのブログでやってみてはどうかということになったわけです。

では、「わたしがやってみましょう、ところで、ブログ名は?」
「SXF技術者に対するフォローだから、SXF最新情報かな」
「大野さんが書くのだから、いっそフルネームを入れたら」
「ブログっていうのを知らない人もいるから、それも入れちゃえば」
「でもSXFだけではネタ切れするので、材料は広くCALSまで念頭におくよ」

ということで決まったのがこのブログ「大野聡のSXF最新情報ブログ」なのです。

書き始めて1ヶ月ほどは、毎日書いていたかと思いますが、アクセス数は100前後と、読者数は少なく、フォローになっていないと思っていましたが、ある時ある場所で、「毎日大変ですね」と言われ、関係者以外にも読んでくれている人がいると勇気付けられたのを良く覚えています。

トラックバックは、ブログの大きな利点なので、最初は、承認なしで受付を行っていたのですが、「SXF」の文字から、かなり怪しげなトラックバックが目立ち始め、それからは、承認後のオープンに変えています。だいぶ減りましたが、今でも、トラックバックの削除を行わないと大変なことになります。
コメント受付は、返信が大変ということで当初は設けていませんでしたが、途中から設置しました。コメントをいただく読者の方たちは紳士的なので感謝しています。

 人気のブログは、あっという間に、アクセス数が200,000回を超えていきますので、亀のような遅さのクリアとなりました。
ブログ開設の初期の目的は達したとの思いもあり、また、私の立場も大きく変わってしまい、このままブログを続けるべきなのか大いに悩む毎日です。

悩んでいるうちに、何かトピックスがありつい書いてしまう。
なかば公の立場でなければいけないのに、あまりに理不尽と思ったことをブログに書きなぐってしまうなどしたこともありますが、SXFという特化した情報を発信するということで、今しばらく続けていければと思っています。


チェックでエラー

2009年03月19日 | 電子納品

 電子成果のチェックをどうすれば良いのかと、ある建設コンサルタントから問われた。

土木設計業務等の電子納品要領(案)とCAD製図基準(案)は、いずれも平成20年5月版に対応することになっており、そのように成果を作成したのだが、電子納品チェックシステムにかけるとエラーがてしまう。
エラーの対処方法を教えてくれと言われた。

電子納品運用ガイドライン(案)【業務編】もCAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)も最新版対応の公開がされていないし、SXFブラウザも電子納品チェックシステムも古いままなので、チェックをかけると複数のエラーが表示されてしまう、当然だろう。

発注者に理解を求めるしかないのだが、1月発注で3月末工期の業務は、たくさんある。この忙しい最中、ユーザーはどのような対応をしているのだろうか?


SXF表示機能及び確認機能要件書(案)の公開

2009年03月17日 | CAD製図基準

 2月に意見募集が行われた「SXF表示機能及び確認機能要件書(案)」(以下、SXF機能要件書)が、昨日Web公開されました。

「CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)」(以下、CADガイドライン)も同時に公開されると思っていたのですが、延びたようです。
なぜ、CADガイドラインが同時に公開と思ったかというと・・・
CADガイドラインには、次のような記述があるからです。

CAD ガイドラインでは、電子納品の際にCAD 図面はSXF ブラウザで目視確認を行うという記述があり、一方では、SXF 機能要件書が公開されることにより、民間のソフトウェアベンダもSXF機能要件書に適合したCADソフトの開発がも進むことが予想されることから、改定されるCADガイドラインでは、SXF 機能要件書に従って開発されたソフトウェアでもCAD 図面の確認が行える。

今までは、SXFブラウザが唯一「正」ということでしたが、少しは変化が起きるかもしれません。ただ、依然として次のような記述「機能要件書に従って開発された市販CAD ソフトでも、CAD 図面の表示が異なる場合もあることから、表示内容に疑義が生じた場合は最終的にはSXF ブラウザで目視確認を行うことにしている。」とあるのです。

どう考えても、機能要件書に従って開発されたソフトウェアなら、市販CAD ソフトであろうとSXFブラウザであろうと同じになるはずです。機能要件書が唯一の仕様なので、仕様書通りに開発されていれば基本的に疑義が生じることはないはずです。

「SXF表示機能及び確認機能要件書(案)」のダウンロードはこちらから
http://www.cals-ed.go.jp/