国交省より意見募集として公開された「CAD製図基準(案)」の改定内容で、まず、ラスタファイルの名称の命名規則を見てみましょう。
複数枚のラスタ貼り付けができるということで、地形図や柱状図など図形編集が伴わないものはベクトル変換せずに積極的に利用したいものです。
まず、次の二点について注意しましょう。
1.図面に貼りつけるラスタデータが1枚の場合
2.図面に貼りつけるラスタデータが複数枚の場合
今までのCAD製図基準(案)でもラスタデータを1枚貼り付けることはできましたが、その際のラスタデータの命名規則は、拡張子以外は図面名と同じファイル名にするというものでした。
しかし、今回の改定では、ラスタデータが1枚の場合のファイル名は、
RTnnn-01.TIF となりました。
「RT」は固定で、「nnn」には、ラスタデータが貼りついている図面の図面番号を記入します。
一方、複数枚のラスタデータの場合には、
RTnnn-mm.TIF となります。
「mm」は、枝番になり、4枚のラスタデータが貼りつけば、次のようになります。
図面のファイル名が、設計「D」で整理番号「0」、図面名称が平面図「PL」、図面番号が「003」で改訂履歴が最終の「Z」の場合、「D0PL003Z.P21」となり、その図面番号の「003」をラスタデータのファイル名にして、複数の枝番を付すというものです。
さて、それでは、今まで電子納品された1枚のラスタデータの場合、今後はどうなるのでしょうか?
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