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岡崎シニア山岳会

岡崎シニア山岳会活動報告 コメント歓迎します。

冬山に対応した手袋の解説

2016年12月14日 | 登山の知識情報

私が経験した一番寒い登山は2008年1月登った天狗岳です。
その時は平地で強風注意報が出るほど風が強く、多くのパーティーは頂上手前で引き返しましたが、メンバーの総意で登ることに決まり、登頂できましたが、5人中4人軽い凍傷になりました。
私はゴーグルが凍結し、視界不良になったので外したため、頬が少しと指先(5mm程度)が2本凍傷になりました。
我々シニア山岳会ではこのような無理をしませんが、手袋の重要性を知って頂くため報告します。
もし手袋を風で飛ばれれ、予備が無ければ、全部の指が凍傷になった状況でした。
(写真は私が保有する手袋の一部、カメラ操作のため、手袋を外した時飛ばされることが有る)

冬用登山靴選び再考

2016年01月19日 | 登山の知識情報
冬用登山靴の選び方で、私の発言や記事と最近の動向に食い違いが有ることに気が付きました。
そこで最近登山用品店で一般的に行われている、解説記事を添付します。
私が過去に聞いた解説や体験談はスキー用プラブーツや革製重登山靴の場合でした。
その場合靴の剛性が高く、また皮性の登山靴の場合、断熱性も悪いので、厚い靴下2枚で緩衝と断熱の役目を期待していたのです。
しかし最近の冬用登山靴には内側に断熱性と緩衝機能を果たす、材質の物が貼られており、この機能で靴下1枚で良いとなったようです。
私はモンベルの新しい軽冬用登山靴を履いていますが、中位の厚さと厚手の2枚の靴下を履いています、これでー15℃の寒さで、足の指が冷えない限界と感じています。
寒い冷たいには個人差が大きいので、この点良く考えて、購入してください、私の場合、靴下2枚でも、足が靴の中で動き困ることは有りません。
また私はまだ使っていませんが、中敷きで断熱性の良い物が有ります、現在足先が冷たいと感じる方には、優れ物と思います。

鎖の無い岩場でロープを使った安全確保法

2015年10月13日 | 登山の知識情報
先日OSACの例会で話題になった岩場での補助ロープに使い方を解説します。
この方法は登りでも、下りでも使えます。
鎖の無い岩場や雪面で補助が必要な時、有効です。
登りの場合、トップはロープの補助無しで登り、樹木やアンカーでロープを固定します。
下りの場合、ロープをダブルで使い、アンカーを通過させれば、ロープの回収可能です。
ただし危険度の少ない場合、メンバーが通過後、リーダーはロープの補助無しで下る方が、一般的です。
雪面の場合、ピッケル等でアンカーを作ります。
セカンド以後の追従者はこのロープにプルージックを巻き付け、確保しながら登ります。
もし滑ると、プルージックで制動が掛ります。
私は下半身の簡易ハーネスを使うとき、ザックのベルトと共に固定すると、ずり落ちを防ぐことができると考えています。
またベルト式の場合、ザックの胸ベルトと連結すると、衝撃を吸収できます。

山岳保険の加入金額

2015年09月22日 | 登山の知識情報
先日OSACの会員から山岳保険でどのくらいの金額を掛けれれば良いか相談がありました。
遭難者に対する捜索は地元警察に依頼し、これは費用が掛かりませんが、通常地元のボランティアに協力をして頂くことになります。
この捜索には非積雪期で3万円/日/人位係りますが、100万円位あれば何とかなると思います。
そして警察からは支払い能力の保障と言う意味で、保険に加入しているか聴取が有ります。
少なくとも山岳会会員としては、この時入っていないとは言えないのです。
問題はヘリによる救助で、調べた所、今も県警のヘリは料金の請求は有りませんが、状況により民間ヘリを県警から出動要請します。
この場合、かなりの金額が掛る可能性が有ります、預金の多い方はOKと思いますが、心配なら、200万円程度の保険加入をお勧めします。

主な雷事故事例と対策

2015年08月09日 | 登山の知識情報
先日OSACの例会で、雷のことが話題になったので、事故事例を調べました。
これが全てでは有りませんが、私が新聞記事で見ている限り、山岳事故に占める割合は高くありません。
私の経験でも雷で危険を感じたのは殆ど有りませんでした。
しかし遭遇した場合の対処方法を考えてみました。

雷が聞こえた時の対応・避難方法
•カサをさしていたらたたみ、トレッキングポール、ピッケル、テントポールなど、可能な限り、体から離す。
•逃げる時は、みんなで固まらずに離れて逃げる
•雷と雷の間の5~10秒の隙に、姿勢を低くしてより安全な場所に移動する
•近くに山小屋があったら山小屋に避難する(内部では電気機器、壁から1m離れるとなお良い)
•姿勢を低くし、ザックの上に座って待つ。地べたに這いつくばったり直にすわると 地面を伝った電流を受けることがある。
•稜線に居たなら、窪地やハイマツ帯の中に逃げこみ姿勢を低くして通過を待つ
•鎖場や鉄のはしごなどから離れる。
•木の根本で雨宿りを兼ねて待つと側撃を受けることがあるので避け、木など高いもの頂上を45度の角度で見上げる範囲で木の幹や枝から2m以上離れたところが保護範囲となる。
またAMラジオ(アナログ式)は雷の放電に反応しガリガリと音がでるので、検出器替わりになります。
先日Sさんのコメントの通り、音速は340m/秒くらいですので、光ってから数秒で音が届いたら近くに雷雲が来ています。
この時点で窪地に避難をしましょう。
また夏の場合、午後雷雲が発生し易いので、行動は13時位までにしたいと言うのが、良く言われる予防策です。

雪上歩行時、ストックの上手い使い方

2015年01月14日 | 登山の知識情報
先日大菩薩嶺登山では登り、登山路の氷結で滑り易い所が多くありました。
OSACでは雪上歩行時、ダブルストックを推奨していますが、その上手い使い方を整理しました。
基本は物理法則に沿ったものですので体験的にその効果を理解してください。
今回使いませんでしたが、ワカンやスノーシュー歩行では雪が沈み込むことが良くあり、バランスを崩し易いのでストックで補助することが重要です。
上手いストックの補助で、いわゆる沈み見込(踏み抜き)の回数を減らすと、随分体力の消耗を少なくできます。

山岳会の登山とは

2015年01月02日 | 登山の知識情報
以前の同様な記事を書いたことが有りますが、先日の例会で会員が順番に計画を作成することに対する新たな提案が有りましたので補足説明します。
現在はNET上で情報が氾濫しています、山岳会で調べれれば色んな会の活動状況を知ることができます。
今まで個人山行が中心の方や「ヤホーホさん」などツアー会社の募集で登山していた方に対し山岳会の登山とはどんな形式を目指しているか解説します。
1)多くの山岳会では月例登山のような定期的な登山募集はしていません。(推測では10%以下)
2)登山計画の基本は自分が行きたい山や登山スタイルを考え、会員を誘い計画、実行することです。
3)今までの月例登山の場合計画者が複数の提案をし、参加希望者の多数決で行先が決まっていました。
4)これでは本人が一番行きたい所にならない可能性があり、計画者のボランティアになりがちです。
5)私は会員の負担になるような計画が増えると会の存続に影響すると考えています。
6)それでは月例山行の無い、山岳会の課題ですが計画立案者が集中し、やはり他の人の計画に何時も便乗する会員が増える傾向にあります。
7)今回の提案はこの両方の課題を解決する提案なのです。
8)ここで比較的最近入会し経験が少ない方の不安として山行計画を自分で立てたことがなく自分でもできるかなと考えている方が居ると思います。
9)それに対応し、2人で相談し計画して頂くことにしました、もちろん他のベテランからのアドバイスも期待できます。
10)これが定着すると、今までツアー会社や他の人の計画に依存していた方は山岳会に入会して良かったと感じて頂くことになるはずです。
11)そして月例山行以外に自分の行きたい山や登山スタイルを考え他の会員を誘い登山することが楽しくなると思います。
これが山岳会の目指す方向です。
ここでOSACでは初心者がそのようになれる支援を行いたいと考えています。
参考までにランダムに集めた山岳会の運営状況を添付します。

岐阜県の活火山、アカンダナ山の概要

2014年11月12日 | 登山の知識情報

先日10日ほど前にニュースで岐阜県の活火山について報じていましたが、アカンダナ山という聞きなれない山がでていました。
気になっていましたので、調べました。
焼岳の付近ですが別の火山として認定されたのです。
またついでに乗鞍岳と白山も調べましたが、私に取って意外にも白山は比較的新しい噴火があったのです。


合理的なシュラフ(寝袋)の選び方

2014年01月18日 | 登山の知識情報
先日OSACの山行で編笠山の近く青年小屋(冬季避難小屋)を使わせて頂きました。
このようにOSACでは時々避難小屋を使い、若者に比較し体力のないシニアとして、テントを持たない山行を計画しています。
そこでその時必要なシュラフの選び方を解説します。
夏山限定で考えるなら濡れに強い化繊綿(中空繊維等機能性綿にすべき)で良いが、避難小屋泊など濡らす心配がない場合小型軽量の羽毛も捨てがたいと思います。
また身長に応じた長さを選んでください、身長より長いとその分重く、寒いのです。
私は夏用は羽毛綿、3シーズン用化繊綿、冬用に羽毛綿と3種類使い分けています。


冬のハイキング、服装

2013年11月15日 | 登山の知識情報
OSACではオールシーズン活動しています、昨年からの会員に皆さんには連絡済ですが冬に対応した服装について解説します。
まず基本的には特に特殊な物は必要ありませんし、ブランドに拘らないなら格安に購入できます。
アウターは購入する必要はなく、雨具を使います、雪が降っていない時や風が特に強い時以外雨具のズボンははきません。
私は写真の様なパンツと薄手のタイツを履きますがそれで十分、寒がりには起毛のタイツも販売されています。
上半身の一番下には化繊のTシャツ、やはり化繊の長そでシャツ、その上にファスナー付で寒暖の調整可能なフリースか羽毛を着ます。
それでも寒い時や雪が降って着たら、雨具を着るのです。
次回は防寒帽子、靴、手袋、滑り止めに付いて解説します。
冬山は危険と言うのが常識かもしれませんが、スキーやボードは安全なスポーツと認識されています、冬のハイキングも知識(これが重要)が有れば、安全にできるのです。
まだ未経験の方、体験すれば感激しますよ!

登山を快適に楽しむ体力作り

2013年09月02日 | 登山の知識情報

登山に適した身体とは標準体重に近く、皮下脂肪が少なく、速筋より遅筋が多い筋肉作りです。
そして心臓や肺の毛細血管が発達し、心肺機能の高い状態も期待されます。
これを比較的容易に実現するには、登山やジョギングを習慣的に行うことです。
習慣的とは週1回とか定期的に行い、身体をその状態に適応させるのです。
週何回も登山やハイキングに行くことが出来ないのが通常ですので、間に(登山の)1ー2回、1時間以上持続する有酸素運動を入れると効果的です。
この時注意したいのは、安静時の心拍に対し2倍くらいになりまで、負荷を高くすることです、これをしないと、登山に適応した身体にはなりません。

私は最近高齢化と登山回数が減少し☆のレベルですが、ザックが10kg以下ならコースタイム位で歩行可能です。

 



登山に適した身体作りとトレーニング

2013年09月01日 | 登山の知識情報

最近OSACに入会した人がいますので、登山に対応したトレーニング方法と身体作りに付いて解説します。
1.健康な食生活
1)標準体重より5%以上重い人は、減量することにより、かなり登山が楽になります。
2)そのための食生活ですが、添付した通り、通常世の中で言っていることの実践です。
  ①野菜、海藻の多用 ②肉より魚 ③油料理を減らす ④朝食、昼食より夕食の減量 等です
3)自分の日常生活と摂取量の把握、運動していない人は摂取量を少なくします、運動すればその分多く食べてもOKです。
2.運動習慣の定着
1)トレーニングはある意味苦痛が伴います、それを継続できる仕組みを考えます。
  登山が好きな人にとって登山で鍛えることができるのは大変ラッキーです。
2)運動の種類と消費カロリーを見てください、登山に適したトレーニングとしてジョギング程度の負荷を1回1時間以上かけることが重要です。
  それにより体がその状態に適応します。
  具体的には心筋の毛細血管の増加、肺も同様、心肺機能が高まります。
  脚の筋肉の毛細血管の増加は、筋肉中に送るエネルギーの増加、筋肉中の疲労物質の運びだし量が増えることになります。

 本来人間は狩猟採取で生きていました、筋肉を使う労働をすることが健康の秘訣で、労働者でない人は運動でそれを補います。