岡崎シニア山岳会

岡崎シニア山岳会活動報告 コメント歓迎します。

登山中、沢の水、湧き水の安全性

2023年09月14日 | 登山の知識情報

特に暑い夏山では水分補給が重要で熱中症や痙攣予防には多くの水分が必要です。

「YAMAP MAGAZINE」の情報では

脱水量(ml)=体重(kg)×行動時間(時間)×5 ですが体重にザックの重さを追加します。

私の事例では (60+10)kg×6時間×5=2100ccになります。

しかしその日の暑さや個人差でもっと水が必要な場合も有ります、これを最低限と考え多く

持参したいものです。

また以前聞いた講演で医学者は夏山の場合歩き出す前に500cc飲みなさいと言っていました。

一度に500ccは飲めないので登山口に行く道中でこの位取ると良いと思います。

そして水分が不足すると痙攣などリスクがありますが、持参した水が不足した場合の対処法として

現地調達する場合の注意点です、私はまだ持っていませんが浄水器が有ると安全です。

また水分だけでなくミネラルの補給もお忘れなく。


夏の登山は熱中症に注意

2023年08月06日 | 登山の知識情報
温暖化の影響か今年も梅雨明け後猛暑が続いています。
そして各自治体が発表する熱中症対策や夏山に入る場合の注意点を読むとかなりの覚悟で入山することが必要です。
私の友人は先日ゴルフに行き2ホール目で倒れ意識不明になり、救急車で運ばれ入院しました。
こんな状況ですので8月の低山登山は控えた方が良さそうです。
もし熱中症が疑われる場合この指標に沿い症状を確認して対処してください。
 

筋肉痛予防にアミノ酸飲料は有効

2023年03月30日 | 登山の知識情報

2019年6月にも同じ趣旨の投稿をしましたが更新します。

添付した日本山岳会の情報通りアミノ酸飲料は筋肉痛予防に効果があります。

私は10年位前から行動水に混ぜて飲み効果を確認しています。

登山直前からのみ始め登山終了後まで少しずつ飲むことで筋肉の損傷を予防できるのです。

私の場合3-4gの粉末を水に溶かし1日の登山中に飲めばよいと考えています。

味の素のアミノバイタルが元祖ですが私は明治製菓が販売しているVAAMもよく使います。

アミノバイタルにはゼリー状で水分とエネルギー補給できる物もあります。

 


低体温症にならないビーバーグ方法

2022年11月18日 | 登山の知識情報

先日鎌池と言う撮影ポイントで暗くなっても戻らない人と見かけ、奥様と相談し110番通報し捜索しました。

当日は見つからず翌日発見され、無事でした、その夜は零度℃以下に冷え込み低体温症になる危険がありましたが幸いでした。

我々山岳会員は通常ビバーグに備えた装備を持参しますが、このような状況での注意点をまとめたので参考にしてください。

ツエルトだけでなくレスキューシートは軽く嵩張らないので、また冬は少し大きい使い捨てカイロを持参することもお勧めします。


最近の山岳遭難事例で学べる事

2022年08月21日 | 登山の知識情報

 今年の夏山は悪天候が続きましたが、大峰山系で10日間も行方不明者2名が素晴らしいことに生還しました。

この事例で何が学べるか考えました。

1.道迷いの問題

 本人はスマホの地図と方位磁石を情報を参考に下山路を探したと述べましたが、ヤマレコやヤマップを適切に使えば迷うことは有りません。

 推測ではgoogle mapを見たのかも知れません、読図技術は重要ですが危機管理としてヤマレコなどを使うことをお勧めします、また非常事態を考え予備の電池も持参して下さい。

 10日間も電池を維持できたのはこまめに節約したと推測しました。

 今回生還の決め手は携帯電話が通じる所を見つけ110番通報で来た事です(GPS位置情報が通報される)、道迷いで遭難したら、沢に下らず、尾根に登り携帯電話が通じる所を探すことを、まず試みると良いと思います。

 彼らも下山中に道に迷い、沢に入り込んだようです、水の確保は重要ですが、今回の遭難では雨を防ぐことが出来たトタン屋根の小屋に長く居た事が生還の要因の一つです。

2.非常食の問題

 よく少ない食料で10日間耐えたと思います、今回のように長期間になると、食料になる山野草の知識も重要に思いました。

 非常用にコンロ、コッヘルが有ると山野草を食することが可能ですが何を食べることが出来るか知らないと意味が有りません。

3.通常なら留守家族が警察に依頼する所ですが民宿の方から通報があったようです、適切な行動に感謝したいと思います。

 

 


EPI型ガスボンベの充填方法

2021年12月07日 | 登山の知識情報

メーカーは保証していませんが格安の岩谷式ガスボンベからEPI型にガスを注入する事が可能です。

岩谷の円筒形ガスは格安なので小さい治具を使い充填していました、注入中ガスが漏れるので新しい物に交換しました。

EPI型を冷凍庫で冷やして行うと良く入りますが入れ過ぎないように重さを測り、新品の90%位までにすると安全です。

一度入れすぎ夏の暑さで缶が膨らんだ事が有ります。

この治具はEPI缶からEPI缶の移送もできるので複数の少なくなった缶のガスをまとめることが出来ます。

 


スノーハイキング用装備

2021年12月04日 | 登山の知識情報

過去2回投稿した情報ですが、季節なので再投稿します。

OSACではピッケルを使う雪山よりスノーハイキングをしたい方が多いので装備を解説します。

クラブツーリズム社の情報をお借りし私の見解を追加しました。

その後の状況を追加するとアウターの下に薄いダウンを着ています、これは暑くで脱いだ時、フリースよりコンパクトになるので便利です。

高齢になり指先が冷えるので寒い時 2枚の手袋の間に小さいカイロをい入れます。

昔一度軽い凍傷になった事が有り その後遺症かもしれません。

 


山の落雷事故と注意点

2021年08月10日 | 登山の知識情報

先日オリンピックゴルフ競技中雷雲が近づき中断されましたがこの時期特に注意が必要です。

8月の例会でT.K.代表から適切なアドバイスを頂きました、またこのブログで以前事故事例を記載しましたが、再投稿することにしました。

添付した通り山での事故はそれほど多くは有りませんが雷雲に遭遇し怖い思いを経験した方は居るはずです。

有名なのは西穂独標の事故で11名死亡13名負傷、若い尊い命亡くなりました、また先日行きました富士見台の事故ではテントに落雷、4名死亡5名負傷、慰霊碑がありました。

先日の例会T.K.さんからのアドバイスは遭遇したら、岩は電気が通り難くその表面を走るので注意が必要、尾根の頂点ではなく、窪みに低く構えてやり過ごすと言うものでした。

西穂独標事故事例を推測すると、24名以上の人が独標に取りつき登攀中、頂上付近に落雷が有り、頂上が電気の通り易い湿った土ならそこでアースされるのですが、岩稜なので稲妻が岩の表面を独標の底部まで走りそこに列をなして登山中の生徒さんを襲ったと推測します。

実は偶然ですが私は当日大天井岳から常念岳に縦走し常念から下山中で、遠く背後で雷の音が聞こえていました。

昔から言う雷に会わない注意点は午後積乱雲が成長し雷になる事が多いので、夏山は早出し(日の出時刻が早い)出来れば13時位までに小屋に着くか下山してしまうと言う山行です。

もう少し細かい技術として遠く雷鳴が聞こえたら中波(AM)ラジオを入れ、ラジオから聞こえる放電音と自分で聞こえた音の時間差を測ります。

もし3秒とすると音速340m/Sですから1㎞位近くまで迫っています、そのくらいで行動を中止、窪みを探し退避した方が良いと思います。

最後に事例を見ると尾根や頂上が多いと思いました、そして2002年8月2日の事例のように木の周りに避難するのは危険です、孤立した木に落ちることが多く周囲にいる人にも電流が流れてしまいます。

 

 

 


岩登りにおけるリードクライミング

2021年07月31日 | 登山の知識情報

OSACの岩登りであまりやってなかったリードクライミングの方法を説明します。

9月に計画した御在所の岩登りコース 前尾根はこの方法で登ります。

前尾根取りつきからヤグラと言う岩場までロープの補助で登りますが、リード(最初登る人)は途中2-3mおきにアンカーにロープをヌンチャク掛けます、もし落ちると最大ヌンチャクの間隔の2倍以上落ちることなります。

確保者(ビレーヤー)はこれを想定し下で構えますが、基本はリードする人はそのコースでは落ちない技術を持って対応します。

また多くの人が登る有名なコースには先輩方が設置したアンカーが残っており(残置アンカー)これを使いますが劣化している場合があるので大丈夫か確認してから使います。


天気分布予報と雨雲レーダー比較

2021年07月26日 | 登山の知識情報

OSACでは山行計画に対し、CLが天気図を配布し山行の実施、中止を連絡することになっていますが、天気が偏西風に流され西から東に移行する時は分かり易いのですが、今回は難しい判断でした。

三ノ峰のCLは中止、良い判断したと思います、白山市など下界は晴れの予報でしたので興味を持ち経過を調べました。

その結果を画像でまとめましたので、ご参照ください。

 私の大まかな理解は沖縄と小笠原付近の台風は動きが遅く、概ね本州は高気圧に覆われていますが、山に吹きあがる風で雨雲が発生し三ノ峰付近にも24-25日にかけて雨が降ったようです。

 参考までに各予報機関の予報を添付しましたが、必ずしも当たっていません、しかし私はtenki.JPの山の予報はOKと思いました。

(スマホアプリは250円/MですがPCでは無料で閲覧できました)

宿泊でなく翌日、日帰りの場合、先日紹介した、天気分布予報を参考に判断する事をお勧めします。


天気図、天気分布予報、雨雲レーダー

2021年07月12日 | 登山の知識情報

OSACでは山行を始める前に会員に天気図を配布する事になっています。

そこで悪天候が想定される場合 CLとしてどのように天気図を解釈し山行を決めたか考えを述べることが重要です。

今回事例ではCLは雨が降ることを想定し参加者の同意を取り決行を決めたそうです。

ただその後バスのアクセスに問題が生じ、中止されました。

天気図を見ると2日共本州中央部を前線が横断しており、上空に寒気が入っているので、積乱雲が発生し易く、所処で大雨が降ることが予想されます。(東京では雹が降った)

ただどこで積乱雲が発生し大雨になるかは予想出来ないのです。

今回天気分布予報の雨雲と実際発生した雨雲の対比を試みました。

天気分布予報のサイクルが3時間おきなので、動きの速い積乱雲は移動の方向から、何処を通過するか推測が必要です。

雨雲レーダーを見ると駒ヶ岳付近も積乱雲が通過したと読み取ることが出来ます。

最後に雨を想定した山行を否定する物ではありません、私の友人で自称 雨男は雨を気にしていたら登山出来ないと言っていました。