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岡崎シニア山岳会

岡崎シニア山岳会活動報告 コメント歓迎します。

天気図、天気分布予報、雨雲レーダー

2021年07月12日 | 登山の知識情報

OSACでは山行を始める前に会員に天気図を配布する事になっています。

そこで悪天候が想定される場合 CLとしてどのように天気図を解釈し山行を決めたか考えを述べることが重要です。

今回事例ではCLは雨が降ることを想定し参加者の同意を取り決行を決めたそうです。

ただその後バスのアクセスに問題が生じ、中止されました。

天気図を見ると2日共本州中央部を前線が横断しており、上空に寒気が入っているので、積乱雲が発生し易く、所処で大雨が降ることが予想されます。(東京では雹が降った)

ただどこで積乱雲が発生し大雨になるかは予想出来ないのです。

今回天気分布予報の雨雲と実際発生した雨雲の対比を試みました。

天気分布予報のサイクルが3時間おきなので、動きの速い積乱雲は移動の方向から、何処を通過するか推測が必要です。

雨雲レーダーを見ると駒ヶ岳付近も積乱雲が通過したと読み取ることが出来ます。

最後に雨を想定した山行を否定する物ではありません、私の友人で自称 雨男は雨を気にしていたら登山出来ないと言っていました。


ヤマヒルの季節 愛知県他近くの情報

2021年05月15日 | 登山の知識情報

ヤマヒル専門サイトを見つけました、OSACとして行動規制が入ったので行きやすい、近場の情報を提示します。

静岡県に近い奥三河にはどこに居ても不思議でありません。(鹿等が配達?)

今後このエリアに入る時、ヒル忌避剤を靴と必ずスパッツを装着し噴射しましょう、アース等殺虫剤も効果がありますが、スパッツの洗濯に注意が必要です。

 


登山口までの同乗に注意

2021年05月13日 | 登山の知識情報

OSACでは現在定員5人の車には4人まで乗車として、換気、マスク着用により感染防止を図りますが、最近のインド由来の変異ウイルスの感染力は強いらしく、3密でなく単に密の状態でクラスターが発生したそうです。

車同乗でのクラスター発生を調べました、昨年の事例を添付します。

状況的には山行中の解放空間に比較し車内空間は明らかに密になり、感染リスクは高いと思います。

くれぐれも注意し行動しましょう。

 


山ヒルの季節その対策

2021年05月09日 | 登山の知識情報

近年鹿などの野獣が増え山ヒルの生息域が拡大したようです。

我が愛知県も油断できないようで、対策をまとめました。

NETで調べると愛知100山 岩古谷山等で被害が出ています、クワバラ&クワバラ。

私の経験では南アルプス、例えば岩岳山(春野町の北部に位置する)光や聖岳の登山口 易老渡で多く見かけました、また鈴鹿山系の沢には多く生息しています。

岩岳山の時 帰宅して靴を脱いた時 足からの出血で気が付きましたが、 傷みは感じませんでした。

そして翌日犯人を車の中で見つけました。

またヒルを無理に取ると傷口にヒルの口が残り化膿し易いと聞いた事がありますが、神奈川県の情報で一番お勧めは塩を付けることです、そしてナメクジ同様 塩で殺した方が良いと思います。

近年ヒル忌避(ひき)スプレーが多く販売されているので靴とスパッツにスプレーすると効果を期待できます。

ザックを地面に置くと這い上がるそうで、ザック底部にも必要かも知れません。

私は以前アース等殺虫剤を靴とスパッツにスプレーして効果を確認しましたが、有害成分を含むのでヒル用スプレーの方が良いでしょう。


懸垂下降におけるバックアップの重要性

2021年05月03日 | 登山の知識情報

OSACでは過去2-3年の山行で10回以上半マストによる懸垂下降を実施しています。

半マストによる懸垂下降はレスキュー技術として重要ですので、是非マスターして頂きたいのですが、度々するなら下降器とバックアップの導入をお勧めします。

理由は命綱ロープの摩耗回避と世界標準だからです。

岩登りでなく、バリエーションルート登攀の場合軽量化の為最小限の道具で臨むことになります。

そして必ず遭遇するとは限らない非常の場合使う時の考え方は良いと思いますが、度々練習するなら、プルージックを含めバックアップを取るのが安全です。

事例の場合のATCや非常手段半マストを経由したロープから手を放すと滑落しますがバックアップが効けば止まります。

またプル―ジックだけで登攀している時、度々起こる事故はとっさの時そこを掴んでしまう事です。

過去に記述しましたが、それ以外に大阪府岳連 岩田氏の指導の通りプルージックなどフリクションノットは稀とは思いますが滑る(効かない)事故が発生しています。

プル―ジックで登る場合、命を預けるのですから、過去に説明しましたが、アッセンダーなど登高器を使いプル―ジック等フリクションノットでバックアップを取るのが安全です。


ダブルストックで3点支持

2021年04月25日 | 登山の知識情報

先日の山行で3点支持について質問が有りましたのでまとめました。

岩登りコースで無い場合ダブルストックを使う方が増えましたが、意識して(考えて)突く位置を決めることをお勧めします。

もし片足が滑っても残りの片足+両腕で3点支持になり転ばない所にストックを突きます。

 

 


プルージックについての考察

2021年01月22日 | 登山の知識情報

岩登りに関する情報を投稿してきましたが、今回プルージックに使うロープについて市販している情報から考えました。

プルージックは1本のロープで構成されるので、軽く持ち易く利用価値が多いので、ロープ持参の登山には必要です。

今回色々NET上で調べたり大阪府岳連の岩田氏からの指導で勉強すると

①メインロープとの相性が有るので、事前に効き確認する、特にメインロープが細い場合注意が必要です。

②エーデルワイス社製などプルージックに適したロープがあるので出来るだけ実績のある銘柄を選ぶ。(締り易く、ほどき易い)

③ダブルフィッシャーマン結びで作成する方法以外プルージックに用に縫い付けた商品も有る。

④滑落し固着した時、緩めやすい、ブリッジプルージックと言う方法もあるので、練習しておきたい。

⑤基本的には摩擦熱に弱いダイニーマ製のテープスリングは使わない方が良い。

⑥プルージックは滑落した場合、それを止める道具です、その場合宙づりになります、そこからの脱出には予備の1本が必要で(これは衝撃が掛からないので5mm位、細いロープや幅の細いダイニーマ製テープスリングでOK)、それを足場に登りますが、事前に練習してその技を覚えてください。

 


岩登りにおけるヒヤリハット報告書

2021年01月08日 | 登山の知識情報

ヒヤリハットとは「危ない」と思った事を冷静に思い起こし報告することで、今後起きるかも知れない事故を未然に防ぐ効果が期待できます。

ハインリッヒの法則とは労働災害における経験則の一つである。

1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというもの。

豊川山岳会は素晴らしいことに、HPに事故未遂報告を記載し自分の会だけでなく、このことを世間に展開しています。

岩登りをする方はぜひこの報告書を読み心に刻んで頂きたいと思い、OSACのブログに引用させて頂きました。

私はNET上に公開されている、岩登り事故事例を数件見ましたが、この事例のように結びの問題、支点にロープを掛け忘れ等基本的なミスが多いと感じました。

岩登りの場合、一つ一つの動作に対し、これで良いのか確認が必要と思います。

手早くではなく、安全な動作がが要求され、ハーネス、支点へのロープ固定は片手で出来ない8字で結ぶと自動的に丁寧になり、安全が確保されると思います。

この事例ではハーネスに変形ブーリンで結んでいると記載されていますが、ブーリンでも固く結べば緩むことは無いと思います、しっかり結べてなかったから、外れたはずです。

 

 


クライミングに使う装備の強度

2021年01月04日 | 登山の知識情報

今まで漠然とした理解していなかった、クライミング装備の強度を調査しました。
カラビナ、スリング等は22kN(2.2トン位)の衝撃強度を持ちますが、意外にもロープはその半分以下です。
そして衝撃を加えると、どんどん劣化するので、ロープの履歴を知って使うことが重要です。
滑落を停止した事があるロープはその回数を知り、使うことが大事なのです。
私はOACの古いロープを持っていますが、昔トラックのタイヤを使い、それを落としビレーする練習をしたので、本チャンには使えません。

また私も持っていますが、強いので細いダイニーマ製のスリングは熱に弱いのでプルージック等のフリクションノットには適さないことが分かりました。

熱に弱いと言うことの説明です、プルージックはロープに巻き付けて使いますが、もし登山者が滑落した場合、ロープに対し少し滑り、その時摩擦により、食い込み、その抵抗で止まるはずです。

ところがこの時、巻き付け方のばらつきにより、何時も同じように抵抗が出来止まるとか限らないのです。

命を預けるこの作業において、なんとも不安な事です。

巻き付け方が悪いと、全く止まらず滑り続ける場合と、ある程度滑り、プルージック(ロープまたはテープ)が摩擦熱で溶けることがあるそうです。

現地・現物・現認と言う指導方法に反し、私が経験したので無いのですが、大阪府岳連のHPにプルージックの情報が記載されていたので、問い合わせ、情報提供して頂きました。

それをここに転記致します。

 

フリクション・ヒッチを使って、FIXロープを登下降する技術は難しいですね。

 滑落した時に、確実に締まって止まってくれるか?

締まった状態から、容易に動かすことができるか?

上手くいかないことがよくあります。

大阪でもFIXロープを登攀中にスリップし、停止しないヒヤリハットが起こっています。

まず7mmの補助ロープで作ったスリングを使うと、細いメインロープ(8mm)では抵抗が出ないとのことですが、

使用している7mm補助ロープですが、エーデルワイス社製(赤色)のプルージック・コードをお使いでしょうか?

一般的に販売されている補助ロープは固くて滑ることが多いので、プルージック・コードを推奨します。

しかし、それでも滑る時はどうするか?

巻き数を増やす・・・しかし、増やすと締まった時、次に動かしにくいという現象が起こります。

他の方法を使う・・・一例の写真を添付しますので参考にして下さい。

プルージック・ヒッチをお使いとのことですが、この方法は巻き付け結びの基本で、片手でも結べる良いヒッチですが、強く締まってしまうと次に動かしずらいのが難点ですね。

次にダイニーマのソウンスリングをはどうか?ということですが、中根様もご存じのように耐熱性が低いというのが欠点ですね。

大阪で滑り検証を実施しましたが、ナイロンのロープスリングと比較して大きく溶解しました。

強度は強く、しなやかで使い易いのですが、フリクション・ヒッチには推奨できません。

あえて使うのであれば、ナイロンの混合タイプでしょう。

また、ケブラーロープ(5.5mm)を使うのも一考ですが、ロープ径が細いので、締まった時に緩め難い時があります。

(以上大阪府岳連 岩田様からのご指導)

今後会員に通知し、どうするか検討したいと思いますが私もプルージックの制動実験を行う予定です。

 

 


岩登り 落ちた場合の衝撃

2021年01月02日 | 登山の知識情報

OSACでは通常の岩登りではなく、バリエーションルートに出てくる、岩場を比較的簡易な装備で登ることが有ります。

通常の岩登りでは、確保の為のATCと懸垂下降用にエイトカン(8環)を持参するのが普通ですが、ハーネスに対しプルージックで確保して登る方法で、世間では沢登でも使うようです。

このような場合で登山者が滑落した時ハーネスに掛かる荷重とロープの安全基準を考察しました。

ここで重要なことは、トップはロープの補助無して登り、確実にロープを確保しなければなりません。

そのロープを頼りに同伴者が登るのですが、基本的にはトップと同様に、自力で登ることが出来なければなりません。

 もし滑落した場合の安全策として、プルージック等のフリクションノットで確保します。

 そして少しづつプルージックを引き上げて登るので、もし滑落しても、プルージックが直ぐに効けば、滑落距離は多分1m以下になると思います。

 その場合、図を見て頂きますが、ハーネスとロープには500kg位の荷重が掛かります。

 もしプルージックが直ぐに効かず、滑って止まらなかったり、1m以上滑って止まると衝撃が増え危険です。

 厚生労働省は作業用ハーネスの安全基準を見直すそうですが、落ちた場合、体には大変ダメージが掛かり、宙吊り状態になります、そこでプルージックが固着すると、そこから脱出するにはかなりの体力とスキルが必要です。

 今後OSACで岩登りをしたい方には、宙吊りからの脱出訓練が必要と思います。

またロッククライミングの場合はトップは途中、ボルト、ナッツ、ハーケン等の支点にロープを掛け登り、ビレーヤーが確保します。

この場合支点間の距離がもし2mの場合でも最大4m以上落下します。

もしガクット止めれば、クライマーは大変なことになりますが、ビレーヤーは少しロープを流して止めるので、衝撃を少なくでき、ビレーヤー自身に掛かる衝撃も少なくなります。

 

 

 


岩登りにおける懸垂下降

2020年12月27日 | 登山の知識情報

通常の岩登りにおける懸垂下降の知識です、「のぼるひと」さんのHPからの引用ですが、私も同じ考えでした。

ただしOSACの場合比較的高度差の少ない、バリエーションルートの岩場に径が8mm位で25m程度の補助ロープを持参して行くことが多いのでそれに適合したマニアルを作成したいと思います。

愛知山岳連盟が推奨するプル―ジックは径7mmのロープを使うことになっていますが、径8mm位のメインロープを使い十分摩擦が出るか確認が必要です。

そして引っ張り強度は十分あるが耐熱性の低い幅10mmのテープスリングで良いとするかは今後専門家の意見を聞き判断したいと思います。

愛知県山岳連盟が径7mmのスリングを推奨したのは細い径のロープを使ったプル―ジックで事故が起きたと聞いています、OACの加藤さんも径が半分位まで溶けてしまった経験があるそうです。

プル―ジックが上手く効き、スパット止まれば、摩擦熱は限定的ですが、ズルズル滑ると、致命的です。

そう言う意味で私はプル―ジックの代わりにアッセンダー使用をお勧めしています。

この懸垂下降の引用した情報は要約し見にくいので詳しく知りたい方は下のURLにアクセスをお願いします。

https://www.dimountainphotos.com/


岩場を伴うバリエーションルート登攀-1

2020年12月24日 | 登山の知識情報

先日同様の投稿をしましたが、OAC 加藤氏の指摘を受けたので再度見直しました。

主な変更点は立木等にアンカーとしてロープを結ぶ時安全性の高い8字結びが良いと言うものです。

また立木が細い場合、たわんで抜けることが有るので摩擦を付ける為2回巻くと良いのです。

そしてプル―ジックを使い確保して登攀する時、必ず荷重を掛け滑らないことを確認してください。

愛知県山岳連盟ではプル―ジックには7㎜径のロープを使うように推奨していますが、ロープが新しい時やメインロープの径が細い場合、摩擦が不足し滑ることがあります。

その場合は巻き数を増やし、再度荷重を掛け、確認してください。

またプル―ジックにテープスリングを使うことが有ります、ロープより細く、径の小さいメインロープに対し抵抗が出来やすのですが、強度の高いダイニーマの耐熱温度は160℃で摩擦熱に弱い欠点があります。

この点別に調査しプル―ジック関連情報を後で投稿します。

また通常岩登りの場合の下降は早く安全なので懸垂下降しますが、こだわって歩いて下降する場合、アッセンダーで確保するのが良いと言う考え方です。

この場合、初心者がプル―ジックを使うと「とっさの時」そこをつかんでしまい滑り危険であると言う指摘です。

そしてCLがATCを持っている場合は手間が掛かりますが、1人づつATCで確保し降ろすのが安全です。


岩登りの難易度基準

2020年12月18日 | 登山の知識情報

近年ボルダリングがオリンピックの競技に採用され、若者を中心に岩登りの愛好者が増えています。

そこで岩登りの難易度を紹介します。

この基準は岩登り用で、フリークライミングの基準はもっと細かく決められています。

また国により、基準がまちまちで分かり難いものです。

私が昔リード(先頭)で登攀した御在所前尾根のグレードを図示しました。