Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

嘘ですけど、なにか?

2020-09-18 18:31:00 | 読書
(内容)
水嶋亜希、三十二歳独身。文芸編集者としてトラブル処理に飛び回る日々。仕事を頑張ったご褒美のように、ある日高スペックのエリート官僚と偶然出会い恋が始まる予感が。だが新幹線爆破テロ事件が発生すると、明らかに彼の態度が怪しくなっていくー私、騙されてる?痛快でドラマティックな反撃が始まる!


初読みの作家。

カバーデザインとタイトルにインパクトがあったのと、木内一裕があの「BE-BOP-HIGHSCHOOL」作者と知ってずっと読みたかくて、ようやく読むことが出来た。

分類ではミステリーになるとは思うが、エンタメ系でもあり、コメディ要素も含まれている。

面白いし読みやすくてあっという間に読了。

あえて難点をあげるとするとエピローグの盛り上がりが少し不足している感じかな?

全体的に良く構成されているし、人物描写も良く描かれている。

今後は他の作品も読んで行きたいと思う。 



★★★★☆



オレたちバブル入行組

2020-09-17 06:42:00 | 読書
(内容)
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。


今、世間で賑わっている半沢直樹シリーズの1作目。

読書メーター登録前に読んでいて、再読になる。

ドラマも見ているしキャラ設定はしっかりと頭の中に入っているのでスラスラと読むことが出来た。

池井戸パターンといわれる勧善懲悪の典型的なシリーズだが、読後のスッキリ感は堪らない。

「下町ロケット」シリーズや「空飛ぶタイヤ」に匹敵するくらい好きなシリーズである。

心が少し塞ぎ込んでいる時に読むとなお一層効果がある。

直ぐにでも続編を読んでみたいと思う。



★★★★★

怪物の木こり

2020-09-14 22:17:00 | 読書
(内容)
良心の呵責を覚えることなく、自分にとって邪魔な者たちを日常的に何人も殺してきたサイコパスの辣腕弁護士・二宮彰。ある日、彼が仕事を終えてマンションへ帰ってくると、突如「怪物マスク」を被った男に襲撃され、斧で頭を割られかけた。九死に一生を得た二宮は、男を捜し出して復讐することを誓う。一方そのころ、頭部を開いて脳味噌を持ち去る連続猟奇殺人が世間を賑わしていたー。第17回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。


初読みの作家。

この作品も先日読んだ「私の消滅」と同じでテレビで浜辺美波が絶賛していた一冊。

序盤は確かに面白かったが、中盤以降、色んなことの辻褄が合わないことが気になったしまった。

また、二宮と嵐子の時間軸のズレも気になってしまい、何?どんでん返し?と勘違いしてしまうこともあった。

細かいことは書かないが、もう少し構想段階で練られた方が良かったのでは?と思ってしまう。

内容的には嫌いではないが、色々な綻びが小説全体を台無しにしている感じがした。

デビュー作ということなのである程度仕方のないことなのかも?



★★★☆☆


カケラ

2020-09-12 22:14:00 | 読書
(内容)
美容クリニックに勤める医師の久乃は、ある日、故郷の同級生・八重子の娘が亡くなったことを知る。母の作るドーナツが大好物で、性格の明るい人気者だったという少女に何が起きたのかー。“美容整形”をテーマに、容姿をめぐる固定観念をあぶりだす心理ミステリ長編!


湊かなえの新刊。

どうしても好きになれないサッカーなのだが気になって新刊を読んでしまう。

イヤミスってそういう読者層が多いのかもしれない。

本作品もイヤミスの一つになる。

とにかく混乱するし読みにくい。

登場人物の人物像がぼやけていてわかりにくいし、所々に出て来る「先生」が学校の先生なのか?美容整形の医者なのわかりにくかった。

コレはわざとなのか?とすら思わされた。

ハッキリ言って読み終わっても何を訴えたかったのか?がよくわからない。

そもそも美容整形医がなぜ調査を始めたのか動機すらわからない。

最後まで読んだ自分を褒めてあげたい。

一応最後まで読んだので★は二つ。




★★☆☆☆

サウスバウンド

2020-09-09 19:24:00 | 読書
(内容)
元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を捨てて、南の島に移住することになってしまった。行き着いた先は沖縄の西表島。案の定、父はここでも大騒動をひき起こして…。-型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、新時代の大傑作ビルドゥングスロマン、完結編。


上下巻からなる長編。

前半は二郎の小学校生活を中心に破天荒な父と家族が描かれたコメディタッチの内容。

ロケーションも東京の中野である。

後半は一転して西表島でのサバイバル生活が中心に。

主人公の二郎の小6ならではの心理描写がとても上手く描かれていて感心させられる。

ほとんどの展開がコメディだが、最後にはちゃんとしたオチが待っていて色々と考えさせられることもあった。

ずっと読んでいたいし続編も読みたくなるほどの良書。

そして、奥田英朗の才能の凄さについて改めて感心させられる。



★★★★★