三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

クレオパトラの夢 <恩田 陸>

2006-12-19 11:30:16 | 
 神原恵弥シリーズ第2弾!
 だったとは…

 シリーズ1作目『MAZE』ほど、とんでもない設定ではなく。
 舞台も日本で、割と現実的っぽい。
 『クレオパトラ』が何なのか、いったいドコにあるのか。
 
 うーん、私的には息詰まる展開ハラハラドキドキ、って感じではなかったですが。
 多分恩田さんはミステリ大好きで、同じミステリにしても何かを踏襲っていうかオマージュ的なのが、いくつもあると思うんだよね。
 多分このシリーズもそうなんじゃないかなー。
 こう「犯人はお前だ!」型じゃない、スッキリしないような。
 ま、本人がどっかで語ってはいそうですが。

 それにしても久々の恩田さん読書で、やっぱりウキウキはしましたな。
 恵弥と多田の、頭のイイ者同士の毒の効いたやりとりなんて
 このシリーズ、まだまだ続くんでしょうかな。

武士の一分

2006-12-18 11:42:46 | 映画
 いやぁ、非常に良かった。
 エエモン観た、って感じ。
 かなり満足でございますよ。

 木村君、やるなー。
 彼は器用だけど、努力の人でもあると思うのです。勝手に。
 時代劇であることと方言であることで、まず木村君の特徴的な喋りがぐんと抑えられてます。
 さらに盲目ということで、目で演技できない分、全身に神経が行き届いてる感じ。
 っていうかやっぱ、才能ある人が才能ある人に使われる(言葉は悪いけど)と、ここまでのものが出せるって事なのかしら。

 個人的には徳平がイイ感じでした。
 飄々としてて緩衝材のような。
 あの時代の身分の違いっていうのとかも、自然に「あぁこうなのかな」と思わせる。
 
 檀れいさんのカヨが美しいのは、言うまでもなく。

 非常に優しくて丁寧で、心温まる映画でした。
 何度も涙したヨ。

傲慢?

2006-12-14 09:27:08 | 日記
 仕事で間違える事がある。
 それを指摘された時『そういう事は先に言っとけよ』と思って、若干ムカツクわけ。
 だって、実際まだまだ自分の中で色んなことが繋がってないから、ちょっと言われたくらいじゃそこまで考えが至らないわけ。
 だから『言われてないから分からんよ(怒)』と思うわけ。
 でもそれを言っちゃうと、何だかみっともない気がするから言わないわけ。
 で、ココで吐き出してるわけ。

 うーん、これって甘えなのなかぁ。
 つまり私が思ってるのって『1から10まで全部指示してくれなきゃ、ちゃんとできない』ってことだよねぇ。
 そんな事ならサルでもできるって話だよねぇ。
 行き届いてない指示の中で、先の先まで考えて仕事してこそ、デキル人ってことかしら。
 ……って、知らん事いっぱいあんのに、できるかーー!!
 くそっ

 ま、いっか。
 悔しい思いした方が、意識に残るしな。むむ

エラゴン ~遺志を継ぐ者~ ★ネタバレ★

2006-12-13 15:07:22 | 映画
 試写会のおこぼれに預って、観てきました。

 うーん、ファンタジー映画を成功させるって、難しい!
 ブレイブストーリーの時と同じ、ダイジェストを見せられてる感じ。
 色んな問題が突然、あっという間に展開して解決していくのよ。
 ドラゴンとの心の交流とか、おじじライダー(名前忘れた)とのやり取りとか、もっと丁寧に描くべきトコロはいくらでもあるだろうに。
 とりあえず3部作の1部だから、ドラゴンは死なないとか姫は死なないとか、最初っから分かってることはあるんだけど、そこをいかに流れよく説得力を持って描くがじゃないの?
 うーん、とりあえずアタシには、さっぱりでした。
 思うにファンタジーって何でもありの世界だからこそ、しっかりした理由付けっていうか、説得力とか必然性が必要なんだなぁ。
 
 スピード感あり、CGもキレイ。
 だけじゃあね……。

ネットバンキング

2006-12-11 23:08:01 | 日記
 野暮用で、ちょっと大きいお金を銀行移動しなくてはいけなくて。
 思いつきでネットで振り込んだわけですよ。
 手数用もったいないけど、途中で何か事故があるよりはマシか、と思ってさ。
 315円で安全を買うなら、安いもんだわよ!
 いざ振り込め!えいやっ

 ………え…えーっと…

 ……当たり前やけど、こんな時間に振り込んだら、明日扱いなのね。
 でも引き落としだけはされてるのね。
 振り込んだ方の金額は変わってないのよ。
 怖ぇえええええ!!
 今って、あのお金は宙に浮いてる状態っていうかさ。
 まぁ多分大丈夫だろうけど、怖い。怖いよ。うぅ

 明日朝、速攻確認だわさ。

大根

2006-12-11 17:09:49 | 
 いやぁ、冬場は大根が美味しいねぇ。
 最近ハマって作ってるのは、大根と豚の味噌煮。
 味噌煮は今年デビューな感じですが。さすが煮物得意なアタクシ、超美味しい(←天狗)
 味噌で煮る時は甘めに味付けてるので、もしかしたらカロリー高いかもしれませんが。。。
 いいの、美味しいから。
 ジューシーで美味しいです。

ピクニックの準備

2006-12-11 11:02:09 | 映画
 映画『夜のピクニック』の前日の、各人のお話。
 1つ1つのお話は非常に短く、特に力が入ってるなという感じもない。
 そこが良いです。
 さながら『夜ピク祭』といった感じ。
 皆で楽しみましょう、という空気がありますな。
 
 お気に入りは序奏。
 嶋田久作がっ!あんな格好でっ!
 っていうか、嶋田久作さんラップ上手いがな~。

 映画観た時も思ったけど。
 原作読んでた時は、登場する高校生達を少し神聖化しているというか、非常にきれいなものとして、私の中で扱っているらしく。
 映画を観ると、すっと等身大の高校生というものにハマるというか。
 そういう意味でも、この映画化は素晴らしい出来なんだなぁ。と偉そうに思ってみたり。

 DVDが発売されるにあたって、『~準備』とパックで買うか否かを判断しようと借りたんですが。
 うーんどうかなぁ、買うほどではないかなぁ…
 もうちょっと暖めよ。
 

新書太閤記7 <吉川 英治>

2006-12-08 11:48:50 | 
 あぁ、とうとう信長様が死んでしまった。うぅ
 悲しいなー。
 
 それにしても壮絶で劇的なのは、侍の最期ですな。
 生前どんな素晴らしいコトを言っていてもやっていても、死に際を汚してしまうと全てが台無しだ、と。
 死に際汚す事なかれ、と。
 そのために生きるのね。
 だからこそ美しい、と。
 それはきっとそのまま、吉川英治センセの哲学だったんだろうなぁ。

 さてこの巻では、あまりに有名で沢山の本も書かれている信長や秀吉について、歴史家として自らの哲学に基づいて、言及しておられました。
 諸説ある彼らへの評価に対して、何故正しい眼で彼らの行動を捉えられないのか、と。
 歴史家ならば、浅はかな邪推や軽薄な判断で彼らの行動を捉えるべきではない、と。
 歴史家を名乗って、潔く必死に生きた人たちの生き様を、勝手(売れるため?)にゴシップ的なストーリーに仕立て上げ、人々から哲学を奪っていく行為が許せなかったんだろうと思います。
 言葉は穏やかだったけど、吉川センセの歴史家としての自分の使命に対する情熱、ソコから発する軽薄な似非歴史家に対する怒りを、ひしひしと感じました。

 とは言え、エンターテイメント性も十分に高い吉川文学、まだまだ楽しみです。

ワンピース 44巻

2006-12-06 12:32:14 | 漫画
 良かった。
 良かったね、ロビンちゃん(涙)

 しかし、いつになくギリギリの勝利でしたな。
 ギア2・3に付いていける体力の強化が、最重要課題といった所でしょうか。
 ロビンちゃんが帰ってくるくだりが、割と大袈裟じゃなく劇的でもなくアッサリ目に描かれていた気がしましたが、つまりそれってロビンは元々初めっから仲間なんだから、ってコトでしょうかね。

 そして見事なメリー号の最後。
 ちょいとメルヘンでしたが、良いのですよ漫画なんだから。

 それにしても、ウソップはどうやって戻るんだろ。ぷぷぷ

CUBE ZERO

2006-12-04 10:41:15 | 映画
 人気シリーズで、ちょいと予算が増えた感がありますな。
 やっぱり1が一番好きかな。
 
 以下、ネタバレあり。







 相変わらずトラップによるエグさは、全開満開。
 スナックを食べながら見ようとして、断念しました。おぇ
 
 今作はCUBEが存在するわけ、みたいな感じでハコの外側がからんだ話でした。
 ストーリー自体はやはりよく出来てるけど、うーん、設定にちょいと無理が…
 
 人の脳みそを、そうも自在にコントロールできるものだろうか。
 その人の過去の記憶だけを消して、言語とか思考とかの部分はそのまま残すわけでしょ。
 清掃で使われるほどの非常に強力なエネルギーをまかなうほどの電力はどこから?
 しかもその熱がハコには影響を及ぼさないわけでしょ。
 あれだけの施設を維持する予算が維持できるのかしら。

 なーんてコト、考えるだけ無粋ってもんですけどね。
 アタクシ的に、誰が何のために作ったのか、そもそも人間の手によるものなのかすら分からないって方が、好みってだけで。

 うん、でも1に繋がる感じは好き
 イロイロ気付いてない伏線がありそうですが、エグくて何度も観られないのが凶