三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

球形の季節 <恩田 陸>

2006-03-22 23:40:27 | 
 エミリー・ローズで悪魔が出る前にはモノがこげる臭いがする、というくだりがあって。
 そう言えばこの話にも、そんなシーンあったなぁ。
 あれって、そういう事だったのかなぁ。
 と思ったらまた読みたくなったので、再読。
 また恩田陸ですよ。ええ。

 そのつもりで読んでも、やはりそれ程禍々しいという印象は受けなかったなぁ。
 なぜかしら。
 それよりもむしろ、瑞々しい。
 
 アタシはやっぱり、みのりみたいな女の子が一番進んでいるというか、そうなんだと思う。
 皆が不満を感じるような田舎の町で、そこにしっかり根付いて生きていける。
 ありのままで。
 自然に。
 それは本当に羨ましい。
 きっと本人は、意識してないんだろうけど。
 そこがまた、強いと思う。
 分かってるんだなぁ、と。
 それはチャコやユミさんには、絶対に勝てない強さなんだ。

少しは、恩返しができたかな

2006-03-22 23:33:20 | テレビ
 ワタシ、このテのドラマは見ないんすよ、基本的に。
 だって、絶対悲しいの分かってるから。
 でも今回はまぁニノも出るし、ユキ…じゃなくて勝地クンも出るし勝村さんもでるしーってんで見たんだけど。
 やっぱり泣いたね。
 
 実在の人のドラマって『本当はそんなにキレイじゃない』って、いつも思ってしまうので、それもあってこういうドラマは見たくないんすよ。
 今回も、やっぱりどうしても薄いよね。
 病気と闘う1年10ヶ月を2時間で描くのは、やっぱどうしても…
 泣いたけど。

 ストーリー(=実話)に関する感想は書けません。
 書きようがない。





 それにしても車椅子に座るニノの小ささに、びっくり。
 元々細いけど、さらに縮んでたねぇ。
 それと制服の違和感のなさにもびっくり。
 一体彼はいつまで10代を演るんだ。
 もはやバケモノ……(ほめてるのよ)

春になったら苺を摘みに <梨木 香歩>

2006-03-22 01:01:22 | 
 これってエッセイだったのね。
 知らずに買って知らずに読んだので、最初一瞬ついていけなかった…

 エッセイらしからぬエッセイというか。
 かなり感情豊かというか、詩的ですらあると思うのよね。
 だからって、冷静さを欠いているということは、一切なく。

 留学という経験がそうさせたのか、元々そうだったのかは分からないけど。
 海外には宗教(若しくはそれに準じる哲学)を持つ人が、当たり前にそこら中に居て。
 自分が信じる主義を公にすることも、当たり前で。
 と言うと、海外を美化しすぎなのかしらん。
 とにかく、いわゆる異なる価値観を持つ人達と、上辺だけでなく真に関わり合おうとする事で沢山の事を得てきた人なんだろうな、と。

 
 一番ぐっと来た箇所。
 こういうことは、きっと『正しいと感じることに全身を全力で投入できない』というジレンマを感じた人にしか、書けないと思うんだけどなー。
 そうでもないかな。
 どうかな。
 人間ってきっと他者に自分を投影したがる生き物だからなー。
 なんて分析ぶってみたりして。


****************
 
 ただひたすら信じること、それによって生み出される推進力と、自分の信念に絶えず冷静に疑問を突きつけることによる負荷。
 相反するベクトルを、互いの力を損なわないような形で一人の人間の中に内在させることは可能なのだろうか。その人間の内部を引き裂くことなく、豊かな調和を保つことは。

 -中略ー

 二つ以上の相反する方向性を保つということは、案外一人の存在をきちんと安定させていくには有効な方法なのかもしれなかった。コツさえ見いだせば。

WBC おめでとう世界一!

2006-03-22 00:34:03 | テレビ
 ホントに世界一になっちゃったね。
 すごいね。
 アタシの中では全然興味持ってなかったんで、とりたてて感慨も何もないんですが。
 なのでシャンパンファイトも、ひいて見てるわけですが。
 でもすごいよね。
 日の丸背負ってる気持ちなんて、多分一生分からないけど、ホントに色んな思いがあったんだろうし。
 第1回だから、いろいろ物言いはついてるみたいだけど。
 全力でがんばる人たちは、掛け値なしでスバラシイですわ。はい

季節感

2006-03-22 00:28:15 | 日記
 友人に感化され、季節感を大事にしてみたりして。
 それがこれ。
 小さくて見えにくいけど、桜なのだー。
 オマケで石が3つ。

 いつも行く美容院にはネイルブースがあって、いつも散髪とセットでやってもらうのだ。
 いつもは見本から絵柄を選ぶけど、今回は桜を描いてもらうって決めてて。
 カラーもピンク系で、かなり春らしくできたかな、と。
 えへへ、可愛いなー。
 
 こっちではまだ桜開花してないけど、指先から季節を先取りなのだ。
 っていうか、『桜』って打とうとして普通に『サクライ』って打った自分に、ビックリ。
 CM(バンだっけ?8×4?)で歌が、C1000では本人が。
 ドラマ&ハリウッドではニノが。
 スバラシイご活躍ですこと

アンフェア(最終回、ネタバレ)

2006-03-21 23:44:07 | テレビ
 やっぱりなー。
 やっぱり奴が犯人だったかー。
 そりゃそうだよね。
 ここまでくると、犯人たり得る人が限られてるし、それであのサイト作れる人っつったら……ねぇ
 それだけでもだいぶ絞れるよな。
 もうちょっと考えれば、あの動機にも行き着けたかも。
 ベタと言えばベタなのかもね。
 泣いたけど。

 動機も、まぁ納得。
 最後1回で語るには、まぁあんなもんでしょ。
 ユタカとの心の繋がりは、想像するしかないわね。
 泣いたけど。

 それにしても毎回思ってたけど、雪平刑事それ程有能ならもうちょっと射撃練習して、殺さずに済む箇所を撃ってはいかがでしょうか。
 そうすれば、ノープロブレム!
 見ておいてなんですが、やっぱりドラマの中ぐらい全員ハッピーになってほしいのよ。
 好きならハッピーにくっつけばイイじゃない。ぐすん

 そして篠原涼子サマにはやはり、キュートでハッピーでちょっとおバカな役柄を…是非。 

アムウェイ

2006-03-20 12:33:20 | 日記
 友達がアムウェイにはまってるみたいで。
 はまってるというと、ちょっと語弊があるけど。
 料理を振舞っていただき、商品の紹介をされました。

 あれなんですかね、お金を稼ぎたいと思う人って、結構ネットワークビジネスに向かうものなんすかね。
 私はビジネスとして、ちっとも魅力を感じられないのよね。
 どんなビッグな成功例を聞いても。
 何故かしら、うふ。

 人格的に優れた成功者の人となりの素晴らしさを聞いても、そんな人けっこう居るし。
 というか本当に偉大な人を知ってしまってるしなぁ。
 ビジネスという場で助け合いがある、と言われてもそんなの当たり前だしなぁ。
 少なくとも私は、今でもそういうスタンスで働いてるしなぁ。
 
 思うに私ってば組織論好きの精神的マゾヒストだから、そういう素敵な場所で働くより、世間一般の社会に身を置いて、そこを楽しく働ける場にしていくことに快感を覚えるのかもね。ふふふ
 って、それほど御立派なことはしてないんですが。
 
 しかしまぁ、友達が頑張るってんなら応援してやらにゃなぁ~、と思いマスた。
 

発表会

2006-03-20 12:20:53 | 日記
 元会社のコの習い事の発表会に。
 このテの発表会を見るのは、大人になって2回目だけど、いつも思うのは強烈なプロ意識のなさですわ。
 それは技術の良し悪しではなく、見に来ている人たちをいかにして楽しませるか、という意識。
 それがプロとアマの違いなのかしらね。
 そういう意識は、教室では教えないということかしら。
 というか、徹底できないんだろうな。
 習い手全員同じ意識なんてありえないし、楽しくやりたいって人がほとんどだろうし。
 そう考えると、スクール系の運営も難しいな。うむ
 利益を上げる為には誰でも受け入れる必要があるし、人に見せるからって厳しくしすぎてもついてこないだろうし、発表会という場も張り合いとして必要だし。

 なーんて事をつらつら考えながら、友達が出てない時はぼーっと見てましたよ。

 とは言え、友達が出てるのを見るのはそれなりに楽しいもので。
 そう、That's 発表会。
 これでイイノダ。



 その後、一緒に見に行った面々(初対面が2人も)で、飲み会をば。
 楽しかったざんす。

女王の教室(スペシャル)

2006-03-20 11:57:30 | テレビ
 相変わらずというか、前以上にヘビーだったなぁ。
 全体的に良くできてたと思う。
 個人的には、再教育センターの部分なくてもイイような気もしたけど、そうなると元生徒達とのからみができないって事なのかしら。

 あのシーン見てると、作り手が言いたい事がいっぱいあるんだなぁ、と思う。
 だって、かなり直接的な表現だものね。
 阿久津センセの口から語らせなかったら、イマドキかなり恥ずかしいような台詞なのかも。
 とりあえずこれで、阿久津センセがああなった理由として、必然性が説明できたのかしら。
 やはりああなるまでには、息子の死を始めとする数々の事があったのよ、と。

 最後、本当に鬼教師になるとこの表情の変化、さすが天海サマ。
 そこからドラマ(本編)への繋げ方も、ベタかもしらんけど好きだったわ。

エミリー・ローズ

2006-03-16 17:13:18 | 映画
 一人で観ちゃった、レディース・ディ。しかもレイト。
 終電ギリギリでも観た甲斐があったわ。
 
 この映画に期待していたものは2つ。
 1つは圧倒的な力強さで引き込まれたい、という事。
 もう1つは、裁判メインだとイイなぁ、という事。
 ばっちり期待通り。

 ただ、この映画は信じている宗教によって、感じ方が違うのかもしれない。
 それ以上に、宗教に関わる機会の少ない人が観たら、どう感じるのかしら。
 私はある特定の宗教を信じているし、それゆえ多少なりとも宗教の事を学んできたので、非常に興味深く観る事ができたけれど。
 観てる間中、すごい色んな事考えてたもんね。


 ホラー的要素は比較的少なく、”悪魔”の描写も『各人の主観』に限定されている為、それほど興ざめもせず。
 裁判シーンと悪魔祓いのシーンの、静と動の対比も上手い。
 2度程デカい音でビクッってなったのは、ちと忌々しかったけど。ぷぷ

 エミリーのモデルになった人や映画を作った人達が、本当はどんな意図だったか分からないけど、私はこの映画は割と公平に作られていたんじゃないかと思います。
 悪魔の存在を信じるか否かの判断の余地が、見る側に残されているというか。
 女性弁護士を、悪魔の存在に懐疑的な人にしたことで、そうなったのかな。
 
 しかしまぁ、主役のあの女の子はスゴイな。
 あのギリギリ変な方向に捻じ曲がった体って、CGなしなんかな。
 悲鳴は別の音混ぜてんのかな?
 家畜が殺される時の声みたいでした。おぅ